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南米エクアドルのマイナーB級HMバンドCURSE BREAKERがデヴューEPをリリース!

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CURSE BREAKER vs BLADE'S EDGE 「Cursed Blade」'22

去年、ヴォーカルをはじめ全ての楽器演奏も手掛けたデヴュー・ソロ・EPアルバムBLADE'S EDGE『Witch Spells』'21 をリリースしているエクアドル出身のギタリスト Sage Savageが率いるツインギター編成5人組HMバンドのデヴューEPが500枚限定生産でマニア御用達レーベルStormspell Recordsからリリースされたのでご紹介。

タイトルから察せられるかもしれないがCURSE BREAKERのデヴューEPと Sage Savageのワンマン・バンドBLADE'S EDGEとのスプリットアルバムなっており、初めて彼等の音源に触れるマニアックなB級アルバムも見逃さないメタルヘッドな諸兄にとってお得なアルバムであります。

因みに既にリリースされているEP『Witch Spells』と重複している楽曲はカヴァーされている楽曲のみなので、本作にBLADE'S EDGEの2ndEP音源が収録されている事になりますね。

アマゾンのジャングルやガラパゴス諸島で有名な南米エクアドルというとスペイン語圏になるが、本作はちゃんと英語で歌われているので巻き舌メタルを危惧した方はご安心戴きたい。

Sage Savage自身が歌うソロEPは、CINDERELLAの Tom Keiferの歌声まで歪み切ってはいないがイメージ的にかなり近い、ザラついたしゃがれ声で唸り、無理矢理な金切声でシャウトする歌唱スタイル(NITROのシンガー Jim Gilletteのような金切り声と言った方が分かり易い?)だったので、どうしょうもなくC級クラスでアンダーグラウンドなマイナーHMの臭いをプンプンと放っている、70年代英国HRの影響を受けて80年代初頭にアメリカで生まれたアンダーグラウドな初期米国HMテイストが強いオールドスクールなスタイルの楽曲が詰め込まれた、Sage Savageのテクニカルでフラッシーなギターが大々的にフィーチャーされた完全80年代指向なサウンドの作品であったが、CURSE BREAKERではしっかりと女性シンガーをフロントマンに据えたバンド編成でのHMサウンドを聴かせてくれているので『ド下手クソなヘッポコ・シンガー Sage Savageがフロントマンのままのバンドなら、ちょっと遠慮したい』と思っていたマイナーHMマニアな方はご安心を。

と、言ってもBLADE'S EDGEのEPと演っている音楽性にそれほど差は無く、テクニカルでやたら音数の多いドライでエッヂあるギター・サウンドをこれでもかとフィーチャーした80年代初期米国HMでよく聴けた音域もそう広くない垢抜けぬ歌唱を聴かせるフィメール・シンガーをフロントに据えた、キャッチーさもポップさもイマイチでコマーシャリズムに半ば背を向けた、けれど暗黒で蠢く邪悪なパワーと迸るようなヒリつく暗い情熱を感じさせる、アンダーグラウンドなマイナーHMの臭いをプンプンと放つ80年代ピュアHM直系の甘味の少ないダークなヘヴィ・サウンドを演っており、能天気なアメリカン・ロック要素が苦手なメタルヘッドな諸兄にこそお薦めなアルバムだ。

Sage Savageが明らかに70年代~80年代初期のユーロ圏バンドに影響を受けているので楽曲にそこはかと叙情感も漂うのだが、掻き鳴らすギター・サウンドはドライで80年代に米国を沸かせたギタ-ヒーロー達の弾く音に近い、ちょっとギャップのあるサウンドが主軸になっているのが面白い点だし、さして上手くもなくパワーも無い Alen Van Tassel嬢の歌声もドライでカリカリな疾走するバンドサウンドとミックスされる事で全体的にサウンドがマイルドな耳障りで聴き易くなる効果をもたらしている点はBLADE'S EDGEには無い要素だったので、同じ様に好き放題ギターを弾いている(汗)んだから今後はソロ活動は控えてバンドでの創作に専念して欲しいものであります。

ソロ作と違ってやはりサウンドのバランスや楽曲の完成度はCURSE BREAKERの方が上ですからね、勿論BLADE'S EDGEの方がB級マイナーHM作独特な臭みが強く、マニアックな諸兄にはその方が堪らなく好ましいのかもしれないけれど(w

実はとんでもなく下手クソ'(少しだけだけどデヴューEPより歌、上手くなってるんですよね Sage Savageの)だけどソロ・バンドBLADE'S EDGEの方で聴ける歌メロの方がキャッチーだったりするのだが、如何せん歌唱力の問題でとても普通のメロディアス愛好家にはお薦め出来ないマニアックな代物なのがまた如何にもな感じでメタルヘッドな兄貴達には嬉しいのかも?(汗

ツーバス・ドコドコでスピーディーに疾走する楽曲でかなり苦し気な Alen Van Tassel嬢のヴォーカルを聴くまでもなく、おそらくステージでもかなり危なっかしく不安定なヴォーカル・パフォーマンスになる事が予想でき、エクアドルのクラブ・シーンがどんな規模でどれ程のレベルのバンドがひしめき合っているのか不明ながら、ハード・エッヂでスラッシュに近いリフを刻みまくるギターが大活躍する80年代指向のメロディアスHMな本バンドは間違いなく今風なバンドでもAクラスなバンドでもないだろう…

ただ、Sage Savageがテクニカルで屈折したリフやメロディを思うままに掻き鳴らす速弾きギターをメインにした楽曲が妙に80年代の国内HMバンド達が鳴らしていたユーロ圏HMとアメリカンHMの影響をミックスさせたようなあの頃に特有なジャパメタ・サウンドに近似しており、80年代ジャパメタ・ファンな方なんかにも一度聴いてニヤリとして欲しい、そんな一作であります(*´∀`*)

官能的な絡みを魅せるツイン・リードや、叙情感ある美旋律の流れやソロの狂おしい程にメロディアスな展開を見るに、赤道直下の南米で活動しながらも Sage Savageは英国HM界の盟主JUDAS辺りからの影響が出発点だったのかもしれませんね。

南米エクアドルという欧米のシーンから隔絶された地で活動するミュージシャンなれど、ヴォーカルはさて置き Sage Savageの耳を惹くリフ創りや『モダン? 何ソレ美味しいの?』状態な時代錯誤で赤面しちゃうケドやっぱり格好良い派手な速弾きやメロディ・センスはなかなかのモノなので是非とも米国へ進出して欲しいものだ。

また Alen Van Tassel嬢のヴォーカル・スタイルにユーロ圏バンドの影響は殆ど伺えず、HMバンドのフロントマンらしくドスを効かせたり低めな声で唸ってみたりとあの手この手のヴォーカル・アプローチを凝らしてはいるのですがどちらかと言えばコーラス等からポップなアメリカン・ロックからの影響が伺えるキャッチーな歌メロ等が合わさってCURSE BREAKERのサウンドを複雑で深みある独特なモノにせしめているようにも思えるので、是非このままさらなる創作に励むのを期待したい。

クレジットを見るに、本作のミックスもマスタリングもプロデュースも Sage Zavageが一手に引き受けており、挙句に自身のレコード・レーベル Zavage Recordsからのリリースとなっているワンマンな点に変化が起きれば、もう少しバンドサウンドのレベルが上がるかもしれないし知名度も上がるかもしれませんが、そうすると彼等本来のサウンドが失われてしまう危険性もある痛し痒しな状況でもあります…

レーベル・インフォによるとCURSE BREAKERは、80年代の最高の伝統を持つ女性フロントマンを擁するパワー&スピード・メタル・バンドで、ZNOWHITE、ACID、WARDANCE、CHASTAIN、FIRE STRIKE等のファンにお薦めで、BLADE'S EDGEは、80年代のノスタルジアを感じさせるHMサウンドで、NITRO、DOKKEN、SHOTGUN MESSIAH、BLESSED BY A BROKEN HEART、SABIRE、そしてNWOTHMのファンは要注目作だ、との事なので既述されたバンド名で気になった方は本作をチェックしてみてもいいかもしれない。

Tracklist:
CURSE BREAKER:
01. Black Flame
02. Ritual's Curse
03. High Intensity
04. Warriors Of The Night
05. Witch Spells (Blade's Edge Cover)

BLADE'S EDGE:
06. Survivors
07. Lost On Her Spells
08. No Longer (Like Before)
09. Sands Of Time
10. Destroyer (Curse Breaker Cover)

CURSE BREAKER Line-Up:
Alen Van Tassel   (Lead Vocals & Backing Vocals)
Sage Zavage    (Lead Guitars)
Adrian       (Lead Guitars)
Omarchets     (Bass)
Andree Insane   (Drums & Backing Vocals)

BLADE'S EDGE Line-Up:
Sage Zavage: Vocals & All Instruments


# by malilion | 2022-12-23 14:55 | 音楽 | Trackback

TRIXTERの弟分としてメジャー・デヴューの予定ながら夢潰えた、幻のパーティー・ロック・バンドSIDE KIXXの唯一作がオフィシャル・リイシュー!

TRIXTERの弟分としてメジャー・デヴューの予定ながら夢潰えた、幻のパーティー・ロック・バンドSIDE KIXXの唯一作がオフィシャル・リイシュー!_c0072376_20531394.jpg

SIDE KIXX 「Talk Of The Town」'89

米国New Jersey州Oaklandを拠点に80年代末期に活動していた4人組メロディアスHMバンドが、1989年に自主制作でリリースした唯一作がフランスのマニア御用達レーベル BAD REPUTATIONから2022年度デジタル・リマスターで限定リリースされたのを少々遅れてGETしたのでご紹介。

オリジナルの入手困難な自主盤LPは今も高値で取引されていると言うマニアックなアイテムで、80年代末期の不遇なメロディアス系バンドの1つで噂だけ知られていた幻の音源が限定とは言えこうして待望のオフィシャル・リイシューが成され、メロディアス系愛好家な諸兄は満面の笑みを浮かべている事でしょう。

本作は一度2007年にRetrospect RecordsよりCD-R仕様にてリリースされていますが、毎度の事で実に権利関係が怪しいリリースだったのと、とっくに廃盤でレア盤化しているアイテムでもあります。

ただ、待望のリイシューなものの付き物な蔵出し未発音源等は追加収録されておらずオリジナルのままの曲数なのと、初CD化の際に元メンバーがバンドの歴史を語ったりするような追記データやバンド結成秘話等はブックレットに載っておらず、彼等の活動の仔細やその後メンバー達がどうなったのかなど一切不明なのが少し物足りなくはある(´A`)

クレジットを見る限り、Mike と BrianのPeterson兄弟を中心にバンドが結成されたと予想されるし、またアルバム制作時のベーシストは Vinnie Decatalboなるプレイヤーだったものの本作のメンバー・クレジットには Mark Jordaなるベーシストの名前が載っているのを見るに、なんらかの理由でアルバム・リリース前にメンバーチェンジが勃発した模様ですが、その辺りの仔細も一切不明なままだ。

さて、本作の内容の方はと言うと、TRIXTERと同じマネージメントに所属し、TRIXTERの弟分バンドとして大手MCAレコードからメジャー・デヴューを予定されていながらも突如90年代になると暗黒のグランジー旋風が全米を中心に世界中で巻き起こって事態は一変、結局泣く泣く自主盤でのリリースとなった訳ですが、TRIXTERのマネージメントが目をつけていたのも頷ける、DANGER DANGERやWARRANT、そしてTRIXTERまんまのキャッチーなパーティー・ロックや、同郷の大先輩BON JOVIに倣った王道のUSアリーナ・ロック路線、そしてブライトで歯切れ良いUSメロディアス・ロックなFIREHOUSE等を思わせる如何にもバブリーで華やかな黄金の80年代USメジャー路線を受け継ぐサウンドで、ほんの少し早く…88年頃までにデヴュー出来ていれたならばきっとチャートで健闘して正当な評価を得られていただろう、そんな陽気でポップなアメリカンHM作だ。

少し喉に引っかかるビブラート癖のある、けれど陽気で元気印の伸びやかなヴォーカルと、一気に畳みかけるように勢い良く掻き鳴らすギター・プレイ、そして力強くビートをひたすら刻むドラムが実に心地よく、LIVE録音したと察せられるTrack 5、6での聴衆の歓声やバンドとのやり取りを聴くに、何故彼等がメジャー・レコード会社から当時注目されたのかが良く分ります。

まんま黄金の80年代メジャー路線で、陽気でポップ、キャッチーでフックある歌メロに、随所で華やかなコーラスを交えつつ分厚いバッキング・ヴォーカルでザビは大合唱、薄っすら煌びやかなキーボード・サウンドも聴こえるアレンジ、エッジあるフラッシーなギターを主軸に楽曲がグイグイとスピーディーに展開していく、という典型的80年代メジャーUSロック・スタイルをストレートに踏襲していて思わず破顔してしまう、そんな懐かしき良きサウンドとプレイは、もしメジャーからデヴュー作がリリースされていたならばきっと国内盤もリリースされていたんじゃないか、というレベルの実に惜しい逸材が残した一作だ。

まぁ、兄貴分のTRIXTERもギリギリ80年代バブリー時代に間に合ったクチですし、その後彼等も90年代はかなりの苦戦を強いられた訳ですから、デヴューも叶わぬ弟分バンドが当時一体どんな辛酸を舐め、悲惨な状況へ追い込まれたのかは想像に難くないでしょう…(´д⊂)

惜しむらくは自主盤故にバジェットの関係でメジャー路線を目指したサウンドなもののガッチリ手の込んだ緻密な音造りと上質なプロダクションでの制作は叶わなかった弊害が随所でチラつきはするが、彼等の目指したバンドサウンドの本質をスポイルするには至っていないので、完成度的にB級作なのは否めないですが80年代メジャーUSロック愛好家な方ならば一度彼等の事をチェックしても決して損はしないそんなアルバムです。

Track List:
01. Talk Of The Town
02. In The Night
03. Headin' For A Heartache
04. Outta Love
05. Let It Go
06. No More (Getting' The Best Of Me)
07. She's A Runner
08. You Make The Rockin' World Go Round

SIDE KIXX Line-Up:
Teddy Kotch    (Vocals)
Mike Peterson   (Guitars)
Brian Peterson   (Drums、Backing Vocals)
Mark Jorda     (Bass、Bbacking Vocals)

All Bass Track Pleyer:
Vinnie Decatalbo (Bass)






# by malilion | 2022-12-15 20:54 | 音楽 | Trackback

北欧スウェーデンのベテラン・シンフォ・バンドMANTICOREが自主盤で3rdアルバムをリリース!

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MANTICORE「Elements」'22

93年デヴュー当時は同郷のヴィンテージ・プログレ・リヴァイバルバンドANGLAGARD、ANEKDOTENを凌ぐ逸材として米The Laser's Edgeレーベル一押しバンドだった北欧スウェーデンのシンフォ・バンドMANTICOREが前作から4年振りとなる3rdアルバムをリリースしたのをちょっと遅れてGETしたのでご紹介。

国内ディストリビューション盤もリリースされたデヴュー作『Time To Fly』'93 当時はトリプル・キーボードにツイン・ギター、リードヴォーカルをとるメンバー3人を擁する5人組バンドで、コーラスは多目で無かったがヴォーカル・パートもこの手のシンフォ系バンドの中ではソコソコ充実していてキーボードを主軸にバンド名から分かる通りEL&Pを筆頭にGENESIS、YES、CAMEL等、70年代英国プログレから幅広く影響を受けたカワフルで多彩なシンフォ・サウンドを稚拙なテクながらひたすら直向きに真摯に鳴り響かせていた彼等は、けれど暗黒の90年代を生き残る事は出来ずに沈黙、解散し、主要メンバー2人を中心に18年にツインギターでキーボード入りの新編成4人組で再結成し25年振りとなる2nd『Next Step: Flight 19』'18 をリリースしていた訳だが、半ばカヴァー曲で構成された前作を見るに一過性の同窓会的な再結成かもと危惧していたが、どうやらしっかりと活動を継続させていた模様で、前作から4年振りとなる3rdアルバムをデジパック自主盤CD-R(残念!)でリリースした。

バンドメンツは前作と同じで変化はなく、シンフォ系につきもののメンバーチェンジは起こらなかった模様で一安心だ。

まぁ、既に各メンバー共にかなりいい年だし、血の気の多い若いミュージシャン特有のエゴや無暗に成功を夢見て己の腕一本でビッグネーム・バンドを渡り歩く、なんて言う青臭い野望や才気走った渇望からは解放されたんでしょうな、きっと。

ただ、奏でるサウンドに枯れた詫び錆な渋さは無く、未だに70年代への憧憬を漂わせつつもしっかりと今風のモダンな感覚を取り入れ、北欧バンドらしいウェットな叙情感香る音使いやスウェディッシュ・ポップを連想させる意外にキャッチーな歌メロやヴォーカル・ハーモニー、Steve Hackettを思わせるエモーショナルで豊かなメロディを紡ぐギターと Tony Banksを連想させるカラフルで多彩な響きの鍵盤サウンドを主軸に楽曲が展開する所はデヴュー以来一貫して変わらない点で、1stはさすがに気恥ずかしくなるような稚拙なプレイが目だった彼等もこの長い年月を積み重ねる間に腕を磨きミュージシャンとしても成熟したのか、70年代の巨人達の影響を露わ(John Wettonや Greg Lakeの楽曲、そしてYESの『Release, Release』をカヴァー)にしたメロディアスなシンフォ・サウンドだった前作と同一路線ながらも、お約束のメロトロンをドラマチックにフィーチャーしつつ、楽曲によって生弦カルテットも加え、軽やかなフルートが随所で特有の儚く物悲しい音色でサウンドに彩りと叙情感あるウェットなメロディをもたらし、70年代英国プログレの呪縛から解き放たれたような爽快な開放感と新たにJAZZっぽいモダンなタッチも加えた、より北欧シンフォなテイストが強まった哀愁と陰影が色濃く艶やかなサウンドへ変化しており、前作以上のエネルギーとパワーを感じさせ、テクニカルで立体的なシンフォ・サウンドと魅力的な音使いとプログレらしい楽曲展開を魅せる新たなスタイルを具現化し堂々と披露している。

デヴュー作でも感じられた朴訥としたフォーキーなタッチや北欧ポップスのようなゆったりメロディアスでハートフルな歌メロも実に彼等らしく、歌心あるヴォーカルを主軸に置いて軽やに楽曲を展開している点だけとっても90年代に蠢いていた一連の北欧クリムゾン・クローン達の闇深いダークでヘヴィなヴィンテージ・サウンドとは相当の隔たりがあり、ANGLAGARD、ANEKDOTEN達とは元来違う音楽性をち合わせていた北欧バンドであったのだと、本作の芳醇で軽快そしてロマンチックでセンチメンタルなサウンドが響き渡る様を聴いて再確認しましたね。

と言うか、1st聴いた時点でも何故にANGLAGARDやANEKDOTENと彼等が比較されてるのか分からなかったです。ハイ。

前作ではバッキングに徹していた新加入のギター兼シンガーの Jon-Terje Sundbergが、本作では殆どのリードヴォーカルを担うまでに成長し、パワフルではないけれど味のあるそこそこハイトーンな歌声も聴かせてくれているのも、本作の歌メロの多様さとコーラスの厚みを生み出している要因なのは間違いない。

程よい隙間のあるサウンドと良い感じに鄙びたような味わいあるメロディが、なんとも言えぬ懐かしい感覚と安心感を与えてくれる、そんな北欧シンフォ・サウンドなのが実に良いのですよねぇ~(*´ω`*)

また、前作は味も素気もないオッサンなメンバー並んでるだけの、久しぶりの復帰作にしては余りに不愛想すぎるジャケでありましたが、今回はその内容を伺わせる陽の木漏れ日が水面で跳ね美しく輝くような、それでいてしっかりバックに闇深い北欧の森林が描かれている風景が描かれたジャケットは、本作の優美なサウンドのイメージを掻き立てるシンフォ・バンドらしい幻想的で良い出来だ。

一般的に見て間違いなくドマイナーなB級北欧シンフォ・バンドだし、デヴュー作から2ndまで25年も間が空きすぎているし、デヴュー作と2ndで全く別バンドくらいにサウンドが変化し進化しているので彼等のアルバムを今から手に入れようとするとちょっと面倒かもしれませんが、もし北欧然としたメロディアスさとゆったり悠然とした音使い、そしてユーロ・シンフォ作らしい叙情感とストリングスの甘い音色とメロトロンをはじめ各種鍵盤サウンドにご興味あるようでしたら一度本バンドの作品をチェックして、意外な掘り出し物を探り当てた喜びを味わうのも乙なモノかもしれませんよ?

文句らしい文句と言えば内容ではなくて、バジェットの都合もあったのかもしれないけど、出来ればRでなくちゃんとデュプリ盤でリリースして欲しかったなぁ…くらいですかね。

Track List:
01. The Wood
02. Open Up Your Eyes
03. New Horizon
04. Rain Is Falling
05. Nordic Shadows
06. Elements

MANTICORE Line-Up:
Goran Holmberg   (Bass、Bass Pedals、Lead Vocals on Tracks 4、6)
Ulf Holmberg    (Guitars、Keyboards)
Jon-Terje Sundberg (Lead Vocals on Tacks 2、3、6、Keyboards)
Per-Ake Saavedra  (Drums)


# by malilion | 2022-12-13 16:49 | 音楽 | Trackback

北欧メロディアスHRバンド期待の新星PERFECT PLANが待望の3rdアルバムをリリース!

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PERFECT PLAN 「Brace For Impact」'22

北欧スウェーデンきってのメロディアスHRバンドPERFECT PLAN が初のライヴ・アルバム『Live At The Sharpener's House』'21 を挟んで前作『Time For A Miracle』'20 以来2年振りとなる最新スタジオ・アルバムを少々遅れてGETしたのでご紹介。

スウェーデン中部の港町Ornskoldsvikで2014年に古典的スカンジナビアンAORにFOREIGNER、JOURNEY、GIANT、初期EUROPE、TREAT等々といったメロディアスでキャッチーな往年のHRバンド要素をブレンドする音楽的方向性で結成されただけあって、偉大な先人達のサウンドを巧みに取り込み創作に活かしていた彼等がイタリアのメロディッアス・ロック・レーベル最大手Frontiers Recordsと契約を果たし、新人離れした完成度の1stアルバム『All Rise』で18年に衝撃的なデヴューを飾ったのがついこの間のように思い出されますね。

元FOREIGNERのシンガー Lou Grammの影響が大きい Kent Hilliのヴォーカル・スキルが抜群な事もあってデヴュー作が無名の新人としては異例の大ヒットを記録し、それを受けて19年にFOREIGNER、GIANT、SURVIVOR、THE STORMといったバンドのカヴァー曲で構成されたデジタル限定のEP『Jukebox Heroes』を急遽リリース、前後して Kent HilliはRAINBOWやVANDEBBERGでも活躍する実力派シンガー Ronnie Romeroが在籍するスペインの正統派HMバンドLORDS OF BLACKのギタリスト Tony HernandoのプロジェクトRESTLESS SPIRITSにヴォーカリストの一人として参加するなど、途中ベーシストを P-O SedinからPERFECT PLAN以前キーボーディスト Leif EhlinがDESERT RAINなるバンドで活動を共にしていた Mats Bystromへチェンジして往年のSURVIVORを彷彿とさせる充実作2nd『Time For A Miracle』'20をリリース、更に21年には Michael Palaceのバックアップの元制作されたソロ・アルバム『The Rumble』リリースや、2022年には米国メロハー・バンドGIANTにも加入し、彼等にとって10年振りとなるアルバム『Shifting Time』'22で見事な歌声を披露する等々、バンド作リリース間もないにも関わらず Kent Hilliはその実力を見込まれ数多くの作品に参加(パンデミックの影響もあるケド)して多忙を極め、その華々しい活躍は目を見張るものの実力派ヴォーカリストがバンドそっちのけで多方面で活動した挙句にソロ・アーティストへ転向する典型的な予兆にも思え内心ガクブルでしたが、こうして無事3rdアルバムがリリースされ胸を撫で下ろしております。

まぁ、実際はコロナ禍の2020年9月にバンドの地元ウェーデンはエルンシェルツビクのSharpener's Houseで行われた無観客公演の模様を伝える、オリジナル曲に加えFOREIGNERやGIANTのカヴァー、アコースティック・ヴァージョン等も収録したバンド初のLIVEアルバム『Live At The Sharpener's House』'21 を去年にリリースしてその雄姿を届けてくれていたのでそんなに危惧もしていなかったし、久しぶりに新譜が届けられた感も薄いんですけどね(汗

さて、内容の方はと言うと、バンドの多様性、進歩、発展が表現された2ndで示した、パワフルなメロディ、フックある歌メロ、絶妙なアレンジ、クラシックなAORテイストや、ブルージーさ、ポピュラリティ高いロック、定番のバラード、アグレッシヴでハードな楽曲等々を含むメロディアス・ロック好きなら間違いなく気に入るだろう質の高い美旋律が前作以上に目白押しで、『目指していたのはジュークボックスをプレイしてるような感じだった』という、哀愁を含みつつも芯のあるエモーショナルなヴォーカルを存分に披露する Kent Hilliの言葉通りに本作も幅広い要素で構成されており、前作以上にポピュラリティが高く、より耳に馴染易く、トータルバランスを考慮したバラエティ豊かな楽曲と完成度の高いサウンドで緻密に構成された作品となっていて、とてもデヴューして三作目のバンド作と思えぬ堂々とした風格と落ち着きっぷりに少々驚かされたのは私だけではないだろう。

ただ、前作で聴けた往年のSURVIVORを彷彿とさせる新鮮な感覚や、新人バンドらしい驚きや実験性、破天荒なプレイ等々といった予測不能な要素は殆ど無く、歌メロはSURVIVORっぽく、バッキング・ヴォーカルはFOREIGNER風、演奏陣は随所でTOTO風だったりGIANT風だったりの職人芸やアレンジを披露するソツない堅実なプレイで隙無く固め、と往年のベテランバンドの残像が前作より顕著に感じられるように思え、完成度と普遍性を上げたのは良いけれど、よりフォロワーっぽいサウンドに接近してしまったが為に新作なのに妙な既視感が終始付きまとってしまう、そこだけが非常に残念でならなりません。

『イヤイヤ、全然似てねぇよ! 』というツッコミは分りますし、何もかもパクってるとまでは言わないけど、でも巧ければ巧い程に元ネタが透け見えるんですよ、露骨に…

無論、単なる80年代回帰フォロワー・バンドではありませんから、随所で米国バンドからは聴こえ来ない北欧バンドらしい叙情感あるウェットな美旋律が聴けたり、よりモダンでメタリックなサウンドやスリリングなプレイも飛び出しては来るものの、既に彼等に求められるレベルが高い期待値となってしまった弊害でか総じて期待した以上の出来では無かった、というのが本作への偽らざる感想であります。

彼等が余りに急激に成長しハイレベルで多様性あるメロハー・サウンドを易々と提示してしまったが為に、他の新人バンドでは到底考えられないような無理難題を要求しているのは重々承知だし、既にあらかた耳に馴染の良いメロディや感動のアレンジが出尽くした普遍的ロックの創作とは、偉大な先人達が掘り尽くしてしまった金脈から再びゴールドをザックザクと掘り起こせと暴言を吐いてるも同然なのを自覚してますが、けれども彼等だからこそその難題に挑み素晴らしい創作品を我々に届けてくれると信じて、次なる新作を待ちたいですね。

Track listing:
01. Surrender
02. If Love Walks In
03. Can't Let You Win
04. Gotta Slow Me Down
05. Stop The Bleed
06. My Angel
07. Devil's Got The Blues
08. Bring Me A Doctor
09. Still Undefeated
10. Emelie
11. Walk Through Fire
12. My Angel(Acoustic Version :Japan Bonus Track)

PERFECT PLAN LINE-UP:
Kent Hilli    (Lead Vocals)
Rolf Nordstrom (Guitars)
Leif Ehlin    (Keyboards)
Fredrik Forsberg (Drums)
Mats Bystrom  (Bass)





# by malilion | 2022-12-12 15:24 | 音楽 | Trackback

スタープレイヤー達が集うベテラン英国シンフォ・バンドARENAが4年ぶりに10thアルバムをリリース!!

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ARENA 「The Theory Of Molecular Inheritance」'22

元MARILLIONのドラマー Mick PointerとPENDRAGON、SHADOWLANDのキーボーディスト Clive Nolanを中心に1995年に結成されて以来、数多くの英国ポンプ&プログレ系ミュージシャン達がARENAに在籍しその素晴らしい演奏を披露して来たが、今やソロ活動、IT BITES(残念ながら活動終了)、FROST*、LONELY ROBOT等のみならず数多くのシンフォ・プロジェクトやシンフォ系ソロ・アーティストの作品にも欧米問わず幅広く参加するギタリスト兼ヴォーカリストの John Mitchellも所属し、既にこの時点でUKシンフォ&メロディアス・ロックシーンのスーパーグループと言えるビッグネームな彼等に、本作から四代目フロントマンとして新たに強力なシンガーが加入した。

『The Seventh Degree Of Separation』'11 から『Double Vision』'18 まで長らくフロントマンを務めて来た Paul Manzi (ex:SWEET、ex:CATS IN SPACE、Clive Nolan、etc...)に代わって、ソロ及びポンプ系シンフォ系のみならずHR系やプログHMまで彼の参加したバンドやプロジェクトは数知れず、これまでに70枚以上(!?)のアルバム制作に参加してきた英国ロック界きっての渡り鳥シンガー Damian Wilson (ソロ、ex:LANDMARQ、ex:THRESHOLD、HEADSPACE、Adam Wakeman、MAIDEN UNITED、Rick Wakeman's ENGLISH ROCK ENSEMBLE、etc...)が本作からフロントマンに迎え入れられ、活動歴27年以上となるブリティッシュ・スーパー・グループの名に相応しい百戦錬磨の猛者揃い踏みな強力編成が更に固められている。

プログレ&シンフォ系バンドはHR&HM系バンドと同じようにメンバーチェンジが激しいジャンルではありますが、それにしたって…どうして彼を…うーん(汗)…いつまで Damian WilsonがARENAに在籍するのかと、一抹の不安を抱くのは私だけでないハズ…('A`)

ただ、逆説的に言えばそれだけ数多くのバンドや一流アーティスト達から引っ張りダコになる確かな歌唱力、そして安定したステージ・パフォーマンスを披露出来るデヴュー以来常に第一線に身を置いて活動してきた英国人シンガーでありますから、そのエモーショナルで音域の広い抜群のヴォーカル・パフォ-マンスでこれまで以上にARENAの楽曲のクオリティを向上させるだろう事は誰の目にも明らかだったので、彼がARENAへ電撃加入(最初、眉をひそめたケド)しアルバムを制作中というインフォを聞いて近い将来届けられるだろうアルバムの出来具合に些かの不安も抱かなかったのも事実であります。

折角前作は久しぶりにメンツ変動なく作品をリリースしてくれたのに呆気なく編成が崩れてしまい、結成当初から今一つメンツが安定しないのが玉に瑕なバンドではありますが、まぁ活動期間が長いとどうしてもマンネリズムに陥り易いし定期的にメンツを入れ替えてフレッシュな感覚を取り戻しているのかもしれませんね…前向きに捉えよう、ウン(汗

タイトル『分子遺伝学の理論』が示す様に遺伝をキーワードに、受け継がれる要素、また受け継がれない要素等といった難解な主題を展開するコンセプト作である本作は元々2020年にリリース定だったが、付きモノの制作遅延やパンデミック、その影響からのツアー延期に伴って発売が延びに延びていたが遂に10月末に世に放たれ、現在では27日間のヨーロッパ・ツアーが22年9月から10月にかけて実施されている最中なハズだ。

さて、注目の内容の方は、前作『Double Vision』'18 が壮大なスケール感を漂わす初期スタイルへ回帰しながら、近作に共通するソリッドで硬質なHM色を保ちつつモダン・シンフォ・サウンドとディープなドラマティックさが光るダークな世界観を継承した“動”と“静”の対比が劇的で重厚なコンセプト作であったが、『今のバンドはよりモダンで硬質なサウンドで、既存のファンを喜ばせ、新しいファンも獲得するんじゃないかな?』という Clive Nolanの言葉通り前作で示した音楽性を受け継ぎつつも、親しみ易くポピュラリティあるメロディ、複雑だが洗練され過ぎる事無い絶妙なアレンジ、多層的で立体的なリズム・ワーク、英国ネオ・プログレ・バンドらしい知性と哀愁、そして多彩で重厚な鍵盤サウンド重視なスタイルで、時にパワフルでハードなアンサンブルの妙や、ウェットな叙情感香る流麗な美旋律と、リスナーを飽きさせぬ精緻な楽曲展開と密度の高いプログレッションを提示し続け、めくるめく展開を魅せるドラマチックでセンチメンタルな素晴らしい音楽性と高い完成度の英国モダン・シンフォ・サウンドが徹頭徹尾貫かれた、待った甲斐のある力作だ!('(゚∀゚∩

特筆すべきはやはり抜群の歌唱力と安定感、そして多様な情感をエモーショナルに優美に歌い上げるポンプ&シンフォ界随一のベテラン・シンガー Damian Wilsonの素晴らしい仕事ぶり抜きに本作を語る事は出来ず、哀愁と幻想に満ちたフックある歌メロやディープで細やかな感情の動き、それら全てをメロディアスなエッジを失う事なく高らかに歌い上げる圧巻のパフォーマンスは、伊達に数々のシンフォ&ネオプログレ・バンドを渡り歩いていない強固な実績と能力を堂々と証明しており、完璧にARENAにフィットしたそのヴォーカルは歴代フロントマンの中でも最高峰に位置するのは間違いなく、バンド・サウンドに新たな魅力と新鮮な感覚をもたらしている。

エネルギッシュでシンフォニックなメロディを織り成すキーボード・ワークがプログレ黄金時代を思わせるノスタルジックな感覚を与えるが総じてモダンな鍵盤サウンドに仕上げられており、凝ったギターとキーボードのテクスチャー、テンポ変化が多いがソリッドなリズムセクション、随所で雪崩れ込んで来て加速するインストゥルメンタル・セクションは純粋なプログレ・スタイルでテクニカルにエモーショナルに展開され、さらに John Mitchellのダイナミックなソロやマッシブなリフなど七変化なギターが活躍する場が増えた結果か、タイト且つハードなプログ・メタルへ接近したタッチが随所で感じられるなど、優れた演奏技術と音楽性、そしてクラシックとモダンな特徴が混在したハイクオリティなプログレ・スタイルの楽曲の数々は最初から最後まで非常に強烈な印象を与え、ベテランらしい独創性高いモダン・シンフォ・サウンドのその艶やかな美しさと力強さ、そしてミステリアスでリリカルなフィーリングは唯一無二だろう。

正直、今までもARENAは優れたシンフォ・バンドだと思っていたが Damian Wilsonの加入で一気にその他大勢の英国シンフォ・バンド群から頭一つ抜きんでた存在になった感と風格が本作からヒシヒシ感じられ、最先端のモダン・サウンドではなく、ヴィンテージ懐古サウンドでもない、古典と最新サウンドを折衷するスタイルのモダン・シンフォ・バンドとしては他の追随を許さぬ位置へ到達した記念すべき作品が本作なのだと改めて気づかされました。

凄腕の演奏集団のフロントを巧いベテラン・シンガーが務めると言う正に鬼の金棒状態な今のARENA、出来る事ならこの編成で長く活動を続けて欲しいけどこの先どうなるのかなぁ~(ツд`)

とまれ是非とも英国ポンプ&シンフォ・ファンのみならず、プログHMも聴かれる英国メロディアス・ロック・ファンにチェックして欲しい一枚であります。

所で…作品の内容と関係ないトコで文句を言いたいのは、延期に延期を重ねて制作費がかさんだ影響なのか、やたら本作の価格が高くて驚かされ、シングルCDアルバムなのに二枚組クラスの価格なのはどうなのかと…(汗

オマケにアルバム未収録曲にアコースティック・ヴァージョンやインストゥルメンタル・ヴァージョンを追加したボーナスCD付きの二枚組特別盤(Ear Book版)も同時にリリースされており、そっちはなんと9千円超えのお値段に…orz

この辺りの値段が契約の障害になったのか、今の所本作の国内盤リリースは予定されていない模様だ…(´д⊂)

また、ハードコアなファン向けには『Arena...From The Beginning』という180ページの豪華なCoffee Tabl Book(ハードカバー)が付属する豪華装丁パッケージ(お値段、二枚組盤の数倍!!)や、カラー・ヴァイナルのLP2枚組盤もリリースされており、どちらもお値段は張りますがアナログマニアな方はオフィシャルHPの方のチェックをお忘れなきようご注意されたい。

Track listing:
01. Time Capsule
02. The Equation (The Science Of Magic)
03. Twenty-One Grams
04. Confession
05. The Heiligenstadt Legacy
06. Field Of Sinners
07. Pure Of Heart
08. Under The Microscope
09. Integration
10. Part Of You
11. Life Goes On

ARENA Line-up:
Damian Wilson    (Lead Vocals)
John Mitchell      (Guitars、Backing Vocals)
Clive Nolan      (Keyboards、Backing Vocals)
Kylan Amos      (Bass)
Mick Pointer     (Drums)


P.S. 因みに2枚組Bonus CDの内容はと言うと、以下の通りであります。

Deluxe Edition Ear Book Only
01. Vindication
02. The Equation (The Science of Magic) (Acoustic Version)
03. Pure of Heart (Acoustic Version)
04. The Heiligenstadt Legacy (Acoustic Version)
05. Life Goes On (Acoustic Version)
06. Twenty-One Grams (Instrumental Version)
07. Field of Sinners (Instrumental Version)
08. Part of You (Instrumental Version)

P.S. 結局、我慢しきれずボーナスCD付2枚組を購入してしまいましたが、高額な値段に違わぬ満足度で繊細で叙情的なアコースティック音源の方も予想通り素晴らしく、通常の二枚組の値段を考えれば法外な値ではありますがその内容とレア具合を考えれば少しも後悔しない事請け合いであります。


# by malilion | 2022-12-09 17:16 | 音楽 | Trackback