EVEN FLOW 「Rinascimento」'24 イタリアのサルディーニャ島出身のギタリスト Pier Paolo Lunesuとドラマー Giorgio Lunesuの Lunesu兄弟が中心となって結成された4人組イタリアン・プログHMバンドEVEN FLOWの3rdアルバムが前作『Life Has Just Begun』'17 から7年ぶりにリリースされたのをちょい遅れてGETしたのでご紹介。 これまでアルバム制作にゲスト・プレイやプロデュース等で度々力を貸して来た、ギリシャ人ギタリスト Gus G (ex:MYSTIC PROPHECY、ex:DREAM EVIL、ex:NIGHTRAGE、ex:Ozzy Osbourne、etc...)率いるパワメタ・バンドFIREWINDの元キーボーディスト (ギターの腕前も凄い!)でギリシャ人ミュージシャン Bob Katsionisがメンバーとして在籍するイタリアン・プログHMバンドWONDERSの方が知名度もあるし国内盤もリリースされているので本バンドは“WONDERSのメンバーのサイド・プロジェクト”という様な捉え方をしている方もいるかもしれないが、1990年代後半にEVEN FLOWは結成され2008年にデヴューEP『Dream Weaver』をリリースと、今までに4枚のEPと数多くのシングルをリリース済みな既にキャリア20年近くの、けれど知名度イマイチなイタリアのマイナー・プログHMバンドで、時系列的には“ベテラン・プログHMバンドEVEN FLOWのメンバーが在籍する新プログHMバンドWONDERS”という捉え方が正しいのでご注意を。 EVEN FLOWはデヴュー作リリース以降も Lunesu兄弟がコアメンバーなだけで、常に他パートが流動的な半ばプロジェクト体勢だったのも人気と知名度が今一つ上がらなかった原因でしょうが、最大の要因は2019年リリースのアコースティックEP『Mother』でフロントマンが男女ツイン・ヴォーカルを擁するイタリアン・メロディック・パワーHMバンドTEMPERANCEの Marco Pastorino (Vocals & Guitars)へチェンジするまで前任シンガーの歌唱力が酷過ぎてバックのハイレベルなサウンドに全く追いついていない、世界中のインディ・プログHMバンドで良く聞く問題でもある演奏技術は高いのにヴォーカルがヘッポコC級レベルだった為だとは個人的に思っております…orz イタリアを訪れる欧米バンド達のサポートだけで飽き足らず積極的に国外へ赴いたり、他国のバンドとのコラボレーションも盛んに行って来た結果、マイナーなイタリア産インディ・プログHMバンドながらHM&プログレ系のみならず幅広い人脈を築けたのは長い活動歴の為ばかりではないのは彼等のファンならば良く知る所だろうし、その辺りの細かな交友については2nd『Life Has Just Begun』の紹介時に記したので気になる方はそちらを御覧下さい。 さて久しぶりとなる本作だが、まず前作との一番の違いは前作でキーボーディストとして客演してくれていた Bob Katsionisが本作には関わっておらず、プロデュースも Pier Paolo Lunesu自身が手掛けるなど意図的な Bob Katsionisカラーの払拭を行い明確にWONDERSとの差別化を図ろうとしているのが伝わってくる事だ。 EVEN FLOWに Bob Katsionisが加わった結果新バンドWONDERSが生まれたとは言え、5人組バンドのうち4人まで同じメンバーな訳だからかなり意識して差別化を図らないと“鍵盤サウンドを抜いただけのWONDERS”になると危惧したのか、それまで高らかに鳴り響いていた鍵盤サウンドが意図的に抑えられ、引っ込められたMIXの結果か従来作で聴けたシンフォニックなテイストが薄れ、よりエモーショナルで音数多いクリアーでメロディアスなギター・プレイを主軸に据えた、本来なら鍵盤サウンドが占めるだろうパートを手数が多くグルーヴィでスイングするリズム・ワークの活躍でカヴァーする風な、ソリッドなアンサンブルを前面に押し出しつつ逆にヴォーカル・アプローチは前作以上にソフトな歌唱やポップなメロディを歌い上げるパートが耳に付くなど、デヴュー以来の持ち味であるメロディアスな美旋律をコンパクトに凝縮したタイト且つアグレッシヴなプログHMサウンドが幾分か軽くモダンでキャッチーな方向へ傾いた作風へ改まっていて、寧ろアコースティックEP『Mother』で聴けた甘美な美旋律にフォーカスしたのと同様なメロディアス作となっている。 従来のDREAM THEATERやSYMPHONY X、そしてFATES WARNING等のUSプログHMサウンドから強い影響を受けた複雑な楽曲構成とパワフルな演奏によるスリリングなプログHMファンはWONDERSへ、EVEN FLOWの持っていたメロディアスでキャッチーなサウンドを大きくフォーカスしたテクニカルな展開は控えめな叙情派プログHMファンは新生EVEN FLOWへ、という風にサウンドの住み分けを図ったのではないかと勝手な予想をしますが、ヴォーカルも同じギターも同じでは耳に付き易い音に大きな差異は無く、どうせなら今までみたいにフロントマンを交代するくらいして大きく差別化を図った方が良いんじゃないかと…(汗 これまでインディ作だからこその灰汁の強さ、癖の強い独創性の様なものが薄れ、所謂普遍的なメロディアスHMサウンド作へ接近した、実は彼等にとって一番の冒険作かもしれない本作、下手をするとEVEN FLOWの存在意義を脅かす事になりはしないか少々心配であります… 意図的になのかサウンドの方もヘヴィさや生々しさよりクリアーでスムースな仕上がり具合を重視している風だし、ヴォーカルも変に力まずパッションよりクールで滑らかに歌い上げている風に感じられる為か、プログHM作と言うよりメロディアスでキャッチーだけどちょっとテクニカル寄りなHM作、みたいな感触と言えば伝わりますでしょうか? ウーン、なんかイマイチ上手く言い表せない…本作単品で考えると決して悪い仕上がりのアルバムでは無いんですが、どうしてもWONDERSの存在が頭にチラついて、ね… とまれまだまだプログHMカテゴリーで語っても問題ない彼等の新作、DREAM THEATER、SYMPHONY X、FATES WARNING等のバンドのメロディアスな要素に心惹かれる方やTHRESHOLD等のモダン・プログHMの整合性やインテリジェンスなサウンドに心惹かれる方にお薦めな作品なのは間違いありませんので、従来からの彼等のファンは勿論、WONDERSのファンにもお薦めしたい一作であります。 Track listing: 01. In The Night 02. Brighter Than The Sun 03. Rinascimento 04. Winter Sun 05. Back On The Streets 06. Pieces Of A Picture 07. Leaving It Behind 08. Maloa 09. Nothing Is The Same 10. Flying Colors EVEN FLOW Line-up: Marco Pastorino (Lead & Backing Vocals ◆VIRTUAL SYMMETRY、FALLEN SANCTUARY、TEMPERANCE、WONDERS) Pietro Paolo Lunesu (Electric & Acoustic Guitar ◆WONDERS) Giorgio Lunesu (Drums、Percussion ◆WONDERS) Luca Negro (Bass Guitar ◆TEMPERANCE、WONDERS) With Additional Musicians: Brian Maillard (All Keyboards & Orchestrations Arranged) All songs & lyrics written by Pietro Paolo Lunesu Produced by Pietro Paolo Lunesu & Giorgio Lunesu #
by malilion
| 2024-10-21 21:00
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COUNTERLINE 「Two」'24 南米コロンビアはアンデス山脈に程近く南米でも三番目に高い標高に位置する街ボゴタ出身のミュージシャン、Harold Waller (Vo) と GG Andreas (Ds)の2人を中心とするHR&AORプロジェクト・バンドがメンツを固めて本格バンドとして始動! 待望の2ndアルバムを約3年ぶりに前作に引き続きデンマークのメロハー専科レーベル Lions Pride Musicよりリリースしたのをちょい遅れてGET! 前作時点では2人のコア・メンバーのみで多数のゲスト奏者を迎えたHR&AORプロジェクトだったが、デヴュー作の初回プレス完売と予想以上の好評を受ける形で2人はメンツを補強し、キーボード入りツインギター6人編成バンド体勢となって初めての作品をご紹介。 新たに加わったメンバー達は恐らくコロンビア・シーンで活躍していた地元ミュージシャンで欧米作には誰も参加していない所謂名の知られていない新人南米ミュージシャン達だが、COUNTERLINEの目指すAOR寄りのソフトなメロハー・サウンドを表現するのにマッチしたプレイヤーを招けたのは、本作のユーロ圏バンドを彷彿とさせる叙情感を湛えつつUSバンド風な爽快感とキャッチーさも感じさせる演奏を耳にすれば誰もが納得する所で、しっかりとバンド体勢で本作の創作に当ったお陰か前作で感じられたカラオケ感は無事払拭されておりファンは一安心といった所だろう。 ツイン・ギター編成ながら無駄に弾き過ぎる事なく楽曲第一で印象的なメロディを紡ぎ、リフにソロにとコンパクトで巧み、そしてエモーショナルなフックあるプレイを聴かせる所などはとても新人バンドとは思えぬ円熟味と余裕さえ感じさせ、加えて優美な音色と気の利いたアレンジ、涼やかなシンセで楽曲に彩りを加える目立たぬがサウンドクオリティを引き上げる役割を果たすキーボードなど、無名ながら名うての南米ミュージシャン達が集結した結果、欧米の80年代風クラシック・ロック・サウンドをベースにしつつモダンな感触やグルーヴを取り入れた、薄っすら哀愁を漂わすキャッチーな美旋律とセンスあるシンセやエレピが巧みにセンチメンタルな淡い叙情を響かせ、メロウな歌心あるツボを心得たギターが織り成す世界へリスナーを誘い続ける、このジャンルでは珍しい中南米産マイナー・メロハー作なれど欧米のインディ・メロハー・バンド作群にも引けを取らぬ力作に仕上がったのは間違いない。 デヴュー作は多くのパートを Harold Wallerが独力でカバーしていたので専任プレイヤーを招いた本作の演奏面での充実が目を見張るのは当然ではあるものの、良くコレだけ巧いメンツを集められたものだと感心しますし、未だ知られぬ南米ミュージック・シーンにはまだ見ぬ凄腕プレイヤー達が一体どれだけ控えているものかと俄然興味も湧いてきますね (゚∀゚) 因みにギタリストの Frank Hansenはデヴュー作にもゲストとして招かれ数多くの楽曲で演奏を披露していたので、Harold Wallerと GG Andreasに気に入られ正式メンバーへ迎えられたのだろう。 その他のメンツは今回初めてバンドに加わったミュージシャンとなっている。 ただ前作でも指摘したが、AORやメロハー系バンド作はとかくヴォーカリストの力量で作品の評価が著しく上下するものだし、それだけヴォーカリストに歌唱力が求められるシビアなジャンルな訳で、残念ながらこの手の音楽をプレイするにはヴォーカリストの技量が未だ足りていないのは否めず、前作より幾分マシにはなっているものの声量、音域、パワフルさ等、どれもバンドサウンドを著しくスポイルするまではいかないものの明らかに不足しており、目指す方向性は素晴らしいし楽曲の完成度もデヴューしたばかりのバンド作としては十分過ぎる程だが、多くに置いて足を引っ張ってしまっているマイナス印象なのが実に惜しい。 ソフトなAORテイストが強い楽曲をミドルレンジ主体でシットリ歌い上げる分には問題なく、寧ろデリケートで甘いなかなか良い歌声を聴かせるのだが、やはりまだまだ表現の幅が狭く、ヴォーカルが占める割合が多い形態のサウンド故に露骨に歌唱スキルが不足している事を露呈してしまっているのは次作で早急に改善すべき点だろう。 バンドサウンド自体がソフト寄りなメロハー・サウンドを構築する方向性なので、やたらとパワフルさやダイナミックでスピーディなリフを求められる訳ではないのが救いだが、同じテンポや繊細で柔和な印象のサウンドばかりではメリハリ不足になりがちだし、バックがあの手この手で工夫しようと何れマンネリズムに陥るのは明白なので一刻も早いヴォーカリストの歌唱力向上が本バンドの将来を左右すると言っても過言ではないだろうし、逆に言えばその問題点をクリア出来れば即欧米のAクラス・メロハー・バンド群と競い合えるだけのポテンシャルを秘めた有望な新人バンドだと思うので、LIVEに次ぐLIVEで鍛え上げ益々の精進を願いたい。 後はバジェットの限られたインディ作なので仕方が無いがボトム・サウンドが少々軽くサウンドの奥行が弱く平坦な印象で、有能なプロデューサーと上質なプロダクションの力を借りれればその点を含めて一段上への飛躍も困難ではないように思えるので、是非とも次作ではその辺りも改善して欲しいものであります。 とまれまだまだ始動したばかりな新人バンドでありますし、よりバンドとしての結束が高まり、さらにレーベルから資金的バックアップが成されれば前述の問題の多くは解決するでしょうから、次なるアルバムが届けられる頃には諸々の問題が解決していると信じて気長に待ちましょう (*´ω`*) Track listing: 01. Night Of Rock And Roll 02. Away 03. Fantasy 04. Those Shadows 05. Tears Of The Fallen Angel 06. Hanging By A Thread 07. Extrano 08. My Voice Won't Fade 09. Jenyfer 10. Beast Unleashed 11. No More Reason 12. Beyond COUNTERLINE Line-up: Harold Waller (Lead Vocals) Gg Andreas (Drums) Frank Hansen (Guitars、Backing Vocals) Dany Siza (Bass) Nano Cely (Guitars) Diego Sanardi (Keyboards、Backing Vocals) With Additional Musicians: Michael Coleman (Guitars on tracks 4、7) Ray Perez (Guitars on tracks 9、10) Produced、Mixed、Mastered by Harold Waller #
by malilion
| 2024-10-18 17:17
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EUROPE 「Le Baron Boys Sessions」'24 80年代北欧HMの元祖バンドEUROPEが、1988年にリリースされた4thアルバム『Out Of This World』をフォローアップする為のツアー終了後、次作の製作準備に取り掛かかり1989年~1990年の間に行われたセッションで5th用楽曲が録音されたが、そのセッションで生まれた音源はレコード会社から『ヘヴィ過ぎる』との理由で没になり、作り直させられた結果1991年にリリースされた5th『Prisoners In Paradise』に本セッションで生まれた数曲が収録されるのみで殆んどの楽曲は未収録となった、そのお蔵入り未発アルバム用音源を収録した2枚組Boot音源集が200枚限定でリリースされたのでご紹介。 2003年に再始動して以降のEUROPEの作品が今一つピンと来ず、2009年当時彼等に対する興味がかなり薄れていただけに未発音源とは言えBootは完全にスルーしていたのだが、2017年リリースの今の所彼等の最新作『Walk The Earth』で再び彼等の作品に興味が沸いたので今回遅まきながら手を出してみました。 本Bootは2009年に同じタイトル、別ジャケット・デザインで既にリリースされた事のあるBoot音源集とほぼ同じ内容で、2009年Bootにのみに収録されている音源が数曲、そして今回のBootにのみ収録されている音源もある完全なるマニア向けアイテムで、Bootの限定枚数なんて有って無きにも等しいLimited Press品だが一応限定コレクターズCDだ。 他にもジャケ違いで一枚に編集された同じタイトルながら20分超えの大曲も収録した一部内容の違うBootも存在するので、本未発アルバムの音源はかなりの数出回っているものと思われる。 日本盤『Prisoners In Paradise』のみのボーナストラックに本セッションで生まれた楽曲『Yesterday's News』『Break Free』の2曲が収録(当時、米国でリリースされたシングル『Halfway To Heaven』に1曲だけ『Yesterday's News』が未発曲として収録されていた)され、2001年にリリースされた『Prisoners In Paradise』リマスター盤にも日本盤と違うボーナス曲が2曲収録されたが、その音源も本セッションで生まれた楽曲『Goverment Man』『A Long Time Comin'』で、さらに当時国内盤シングルもリリースされた『I'll Cry For You』にもアルバム未収録音源が2曲『Sweet Love Child』『Long Time Comin'』収録されていた他、1997年に『The Encyclopedia of Swedish Hard Rock and Heavy Metal 1970-1996』なる北欧マイナーHMからメジャー所バンドのバイオや音源記録等の細かなデータが明記(全て英字)されたマニアックなムック本が刊行されたが、その本にはオマケCDとしてEUROPEやTREAT、220 VOLT、Yngwie J. Malmsteen等の北欧HMマニアなら小躍りする北欧バンド達の未発音源等が収録されおり、EUROPEは未発デモ音源として本セッションで生まれた『Rainbow Warrior』を提供し、お蔵入りアルバムとは言え既に四分の一程は音源が世に出回っていた事になるので、EUROPEファンはレコード会社にボツを喰らったアルバムの方向性やその内容を伺い知れていたのではないだろうか? 一度はリリース・デイトまで告知された5thアルバムだが突然の発売延期、そして長らくの沈黙と当時EUROPEファンはやきもきしていた事だろうが、外部ライターを招いてさらにメロディの質と楽曲の向上を果たした5th『Prisoners In Paradise』はハード過ぎずポップ過ぎずの実に良くバランスが考慮された、前作『Out Of This World』が些かポップで小奇麗な産業ロック的スタイルへ傾倒した為か売り上げ低迷を招いた教訓を活かした充実作だと今でも思っておりますが、当時日本盤だけで聴けたボーナス曲のやたら格好良いギター・リフ主導の如何にもHR的なスピーディでハードなサウンドに非常にワクワクしたのも事実で、レコード会社が否定したヘヴィ過ぎる方向性のアルバムを当時リリースしていたならば『もしかしたらその後の長い休止期間はなかったのかも?』とも思え、本Bootで聴けるブルージーでフリーフォームなギターとジャージィなキーボードがウネる様に絡んで楽曲を彩る初期の作風へ回帰するかの如きアタック感満点で思いの他にキャッチーでスリリングな北欧HRサウンド作を当時リリースして欲しかったですね… 面白いのは『Prisoners In Paradise』完成盤では鍵盤サウンドが引っ込められ控え目なプレイに終始していたが、本セッションの音源では Mic Michaeliの鍵盤サウンドが所狭しと大活躍しており、最新作『Walk The Earth』にも通じるワイルドでヘヴィな歪むオルガン・サウンドを筆頭にバンド一丸となって実にナチュラルなグルーヴと70年代風にレイドバックしたパワフルなHRサウンドを既にここで披露していて、長い長い寄り道の末に彼等は活動休止前の状態へ復調したんだな、と良く分かる充実ぶりが嬉しいキャッチーでありながら当時の時流をしっかり意識したタフでハードな北欧HRサウンドが実に心地よい未発音源集であります。 Kee Marcelloもテクニカルでエモーショナルなツボを心得まくったギターを自由奔放に弾きまくりラウドに咽び泣かせており、実は現在の John Norumをリードギターに据えた編成のEUROPEよりも Kee Marcelloをギタリストに据えた編成の方が今後進もうとしている方向性にはより良くアジャストしているのかも、とか思えたり…(汗 Bootなので音質やヴォリューム・レベルのヨレ等とても褒められたモノではありませんが、それでも十分に彼等の奏でるサウンドを楽しめるレベルの音源ではあるのは間違いなく、90年代初頭の『失われたアルバム』の音源にご興味あるコアなEUROPEファンの方なら手を出しても後悔はしない、そんなマニアックでファン必携な一品だ。 正式リリースされる事のなかった未発曲の中にも意外に面白い曲があって、Bootならではの嬉しい発見もあったりするのがこの手の流出音源の醍醐味とも言えましょう (*´ω`*) 因みにボーナスとは言えアルバムやシングルに収められる事になる『Yesterday's News』『Break Free』『Mr. Goverment Man』『Long Time Coming』『Sweet Love Child』は後にしっかり録音し直され一部タイトルも変更されており、本作の多少ユルくワイルドでシンプルなデモ音源(キーボード・ソロはデモの方が長くラウドに弾きまくっている!)との差異を楽しむのも一興だろう。 Track listing: Disc 1 01. Here Comes The Night 02. Blame It on Me 03. Wanted Man 04. Stranded 05. Yesterday's News 06. Don't Know How To Love No More 07. Rainbow Warrior 08. Little Sinner 09. Mr. Goverment Man 10. Never Gonna Let You Go Disc 2 01. Break Free 02. Long Time Coming 03. Wild Child 04. Sweet Love Child 05. Homeland 06. Bad Blood 07. Seventh Sign 08. Little Bit Of Lovin' 09. Talk To Me 『Prisoners In Paradise』の収録曲も記しておきます。 どの楽曲が修正され生き残ったのか見比べてみて下さい。 Track listing: 01. All Or Nothing 02. Halfway To Heaven 03. I'll Cry For You 04. Little Bit Of Lovin' 05. Talk To Me 06. Seventh Sign 07. Prisoners In Paradise 08. Bad Blood 09. Homeland 10. Got Your Mind In The Gutter 11. 'Tll My Heart Beats Down Your Door 12. Girl From Lebanon -Bonus track- 13. Break Free 14. Yesterday's News EUROPE Line-up: Joey Tempest (Vocals) Kee Marcello (Guitars) John Leven (Bass) Mic Michaeli (Keyboards) Ian Haugland (Drums) #
by malilion
| 2024-10-16 02:18
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SWEET 「Full Circle」'24 前身バンドのSWEETSHOPが1968年に英国ロンドンで結成され、間もなくSWEETへ改名し1970年にギタリストを Andy Scottへチェンジした時からバンドの本当の歴史が始まるとしても、途中1982年に一旦解散するが数年で再結成し以降現在まで活動歴は優に50年を超えるベテラン中のベテラン5人組英国HRバンドの最終作がリリースされたのを少々遅れてご紹介。 リリース・インフォを確認して即予約を完了しリリース日に無事購入完了しておりましたが、SAGAの最終LIVEアルバムの時と同じくなかなか本作をプレイヤーへ放り込む事が出来ずにおりました…大好きな大好きなバンドのこれを聴いたらもう新作を楽しむ事は叶わぬ最終作だから… とは言えSAGAの時とは違い本バンドの場合は既に一度2015年ツアーがバンドの最後、と告知していたにも関わらず好評につきそのまま活動を続行させた過去や、これまでにも何枚もバンド非公認な未発音源アルバムや流出DEMO音源、そしてBoot紛いのLIVE作等が世界中でリリースされて来たので、今後もアーカイヴ作だったり各国独自の編集盤やヘンテコ企画盤、さらに未発LIVEアルバム等々がまだ暫くはリリースされ続けるでしょうし暫くはLIVE活動も継続するとの事なので、SAGAの時程に深刻にならなかったのが唯一の救いではあったのですが(汗 ただ、リーダーで長らくSWEETの看板を守り続けて来たギタリストの Andy Scottも満75歳とかなりの高齢(長髪が真っ白!)なのは間違いなく、さらに病の報道があったりと、もう現役活動出来る時間は余り残されていないのは確かなのが悲しい…(´д⊂) 彼等の活動歴や出たり入ったりの複雑なメンバー・チェンシ等については、以前紹介した2015年度REMASTER BEST盤『Action The Ultimate Sweet Story』の方に細々書き連ねましたのでそちらの方をご覧ください。 一応、音源的には2020年のデジタル・オンリー・リリースの現メンバーでのヒット曲再録BEST『Isolation Boulevard』以来4年ぶり、2012年リリースのカヴヴァー・アルバム『New York Connection』以来12年ぶり、オリジナル・スタジオ・フルアルバムは2002年の『Sweetlife』以来22年ぶり(!!)となる12thアルバムとなっている。 『Block Buster!』『The Ballroom Blitz』『Action』『Fox On The Run』等、DEF LEPPARDをはじめ数多くのビッグネーム・バンドにその楽曲が取り上げられ度々カヴァーされて来た事から『ああ、バンド名だけは聞いた事がある』、そんな元居たメンツは只一人ながら昔のヒット曲をドサ周りで披露し、新作アルバムもリリース出来ぬままになんとか食い繋いできたロートル・バンド、というのが今の若いリスナーが彼等に持つ印象かもしれませんし、70年代の商業的ピークから既に半世紀を過ぎてその殆んどを地道なインディ活動に費やし、長らくヒットチャートやメジャー・レーベルと無縁な存在であったのは紛れもない事実なのでそもれ致し方ない事でしょう。 そんなネガティヴなイメージに追い打ちをかけるように Andy Scottが再結成SWEETで活動を再開したのと同じ時期に元メンバー達がそれぞれSWEETを名乗る再結成バンドで活動しており、SWEETが3つも存在するバンド名義に関わる醜聞のゴタゴタや Andy Scott率いるSWEET以外は昔のヒット曲の再録アルバムや昔のヒット曲のみ披露するLIVE盤をリリースと落ちぶれた懐メロ・バンド状態だった事も従来からのファン離れを招いた一因だったのかもしれません…orz シングルヒット狙いのバブルガム・ポップに始まってカラフルでキャッチーなグラム・ロック、スピ-ディでビートの効いたハードロック、インテリジェンスでテクニカルなプログレ、シンセナイズされたエレポップ、ソリッドでパワフルなヘヴィ・メタル、AOR風味あるモダンなクラッシック・ロック等々と時代と共に器用にサウンドスタイルを変え、けれどトレードマークのキャッチーで分厚い印象的なコーラス・ワークだけは不変なまま、幾たびもメンバーを変え不穏で予測不可能な時代の荒波を越えしぶとく生き残って来た彼等の最終作である本作だが、これまでの音楽的変節を総括する様な作品かとちょっと期待したものの余りに振れ幅あり過ぎる音楽性で到底纏める事が出来るハズもなく、しっかりと“今”を意識したダイナミックでキャッチーな他の誰で無い彼等だけのトレードマークがシッカリ刻印された、いつになくソリッドで切れ味鋭いハードエッヂなギター・サウンドがフィーチャーされたストレートでモダンなロック・サウンドが詰め込まれた、これが最終作とは信じられぬベテランらしい楽曲バランスも十分考慮された、最終作だからと妙に気負う事ない充実作となっているのでご安心下さい! (゚∀゚) 長年メンバー・チェンジが激しい彼等ですが、本作は2020年『Isolation Boulevard』リリース時の構成メンバーと殆んど変わりなく、唯一変化があったのはキーボードとセカンド・ギターでバンドを幾度もサポートしていた Steve Mannの代役で断続的にLIVEヘルプ要員であった4人組英国オルタナ・ロックバンドTHE NOVATINESに現在も在籍するギタリスト Tom“TC”Coryが本作では正式メンバーとして迎え入れられており、さらに長年 Andy Scottのギター・テックとして仕え、メンバーの病欠やアクシデント、不意の脱退時に随時ベースやドラム等でLIVE活動を支え続けて来た器用なお助けマン Adam Boothがメンバーと同じクレジットをされており(5人のバンド・メンバーフォトには収まらず)、長年の尽力と労を Andy Scottが称えて本作の客演に招きブックレットに彼の名を明記したのではないでしょうか。 やはり本作のバラエティに富んだ幅広い音楽性と剛柔巧みなサウンドを纏め上げ導く Paul Manzi (ex:CATS IN SPACE、Oliver Wakeman BAND、ARENA、RAW GLORY、etc...)のハードからソフトまで高らかに歌い上げる抜群の歌唱力は素晴らしく、バックのメンツも何れも名うての強者揃いとこれで駄作が出来るハズもない、今まで積み上げて来たクラシックなSWEETサウンドをしっかりと継承しつつ現在のシーンに即したモダン・フィールがしっかり感じられるキャッチーでフック満載な楽曲が、ベテラン英国バンドらしい気品と叙情感あるメランコリックでセンチメンタルな美旋律を交えてコンパクトにスタイリッシュに隙無くパワフルにノリノリで展開していく様はまだまだフォロワー達では及ばぬ流石は本家のお家芸だ。 サウンドだけ耳にしたならとてもお爺ちゃんが率いるバンドの鳴らすサウンドに思えず、若いメンバーも迎え彼等の意見も十分に取り入れている為かフレッシュな感触もシッカリ味わえ、それでいて旧来からのファンの耳が探してしまう分厚く華麗なハーモニー・コーラスやお馴染みのギター・フレーズも意図的に散りばめられた、2019年に制作が開始されロックダウン中にジックリと時間をかけ完成させた力作という前情報に偽りの無い、ポップからロック、そしてその中間のあらゆるスタイル (サーフ・ロック風まで!)を取り入れ時にはAORへの傾倒も見られる、よりメロウで瑞々しい、隙無くコンポーズされ上質なプロデュースが成された、ベテランらしい威勢と艶やかさを際立たせた本当に欲張りな仕上がり具合でSWEETファンならずともキャッチーでメロディアスなロック作が好みな方ならば誰もが笑顔になる事請け合いなアルバムです! ('(゚∀゚∩ 半世紀以上の活動歴を超え、数多くの楽曲をヒットさせ、4人のオリジナル・メンバーで存命なのは只一人ながら今なお継続して活動中なレジェンド中のレジェンド・バンドの最終作と噂される本作、甘くクリーンな美旋律とフック満載なメロディアスなハードロックが好きな方ならば、本作を聴き逃す手はありませんぞ! 久しぶりに国内盤がリリースされたので是非お手元に!! Track listing: 01. Circus 02. Don't Bring Me Water 03. Burning Like A Falling Star 04. Changes 05. Defender 06. Everything 07. Destination Hannover 08. Rising Up 09. Fire In My Heart 10. Coming Home 11. Full Circle SWEET Line-up: Andy Scott (Guitars、Vocals、Lead Vocal on track 4) Paul Manzi (Lead Vocals ex:CATS IN SPACE、Oliver Wakeman BAND、ARENA、RAW GLORY、etc...) Lee Small (Bass Guitar、Vocals ex:SHY、ex:PHENOMENON、LIONHEART、SIGNAL RED、etc...) Tom Cory (Guitars、Keyboards、Vocals Lead Guitar Solo on track 7 THE NOVATINES) Bruce Bisland (Drums、Percussion、Vocals ex:TANK、ex:PRAYING MANTIS、WILDFIRE、etc...) With Additional Musicians: Adam Booth (Drums on track 10) Produced by Andy Scott & Tom Cory #
by malilion
| 2024-10-15 11:44
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CHRIS BOUDREAUX 「Who Made Who」'24 以前ここで紹介した発掘音源リイシュー作で94年に録音しながら米国のマニア御用達レーベル Metallic Blue Recordsから2021年に音源がリリースされるまで陽の目を見なかったツインギター5人組USメロディアスHRバンド BOUDREAUXのフロントマンで、80年代末期からTHE TAKE、SOLDIER、HUNTER等のインディUSメロディアス・バンドに参加していた米国人マルチ・ミュージシャン Chris Boudreaux (クリス・ブードロー)が、それまでに在籍したり交流した様々なミュージシャン達と1976年頃から2023年の長きに渡って制作して来た楽曲のアーカイヴ音源が『Who Made Who』『Beside Myself』の2枚のアルバムに分けて同時リリースされたので即GET! 彼の活動については、以前ここで紹介したSOLDIERのアルバム・レビューの方に細々と記してあるのでそちらをご覧下さい。 SOLDIERやTHE TAKEのアルバム・リイシュー時から、Chris Boudreauxは様々な時期の昔のバンドメンバーと再会し、近々正式にMetallic Blue Recordsからリリースされる予定の『Who Made Who』なるソロ・アルバムを制作中と言う情報は伝えられていましたが、まさか2枚アルバムを同時発売する程音源があったとは驚きです。 とは言え、THE TAKEで元々ドラマーとして活動し出して途中からシンガーへ転身し、様々なバンドに入れ替わり立ち代わり関わりつつ80年代中頃から自身のスタジオを立ち上げ積極的に音源制作していた Chris Boudreauxですから、グランジー・ブーム以降長い雌伏の時期にコツコツ作業し創作した音源も多かっただろから今回の音源量でも決して多くはなく寧ろ不思議は無いのかも。 40年分に近いアーカイヴ音源集なので当然ですが、様々な時期に数多くのミュージシャン達と録音した為かヴォリューム・レベルやプロダクション等に差があったりと、時代に合わせて試行錯誤した多様な楽曲を集めたので音楽性がバラつき纏まりが今一つな、Chris Boudreaux自身によるプロデュースなれど宅録レベルや録音機材のレベルも向上している現在ではお世辞にも上質な仕上がりとは言えず、長い時間を掛けて制作した音源にしては少し音の良いデモ・テープくらいの完成度具合と80年代を憧憬する新世代ミュージシャンがリバイバルしたようなモダンな感覚が希薄(80年代に活動してたミュージシャンなんで当然だが)でどうにも古臭い感が否めないのが些か残念であります…orz まぁ、Chris Boudreauxはそんなに音質やプロダクションに拘るような神経質な性格でなかった(汗)のと、元々デモのつもりでリリースを考えてなかった音源等も含まれているので、これは恐らくMetallic Blue Records側の意向でしょうから何とも言いようがありませんね。 アルバムの完成度を上げるなら2枚分の音源から9曲程を選りすぐるべきなのでしょうが、恐らくもう第一線で持続的に創作活動するのは難しい年齢になっている Chris Boudreauxを考えると『どうせならここで蔵出し音源も総ざらいで何もかもリリースしちまえ!』な商売的考えだったんじゃないのかと。 Chris Boudreauxお気に入りで再結成BUDREAUXでも取り上げていたSOLDIERの『Without Love』とTHE TAKEの『Baby Don't Leave』は今回デモ・ヴァージョン音源が収録されている上に『Baby Don't Leave』はキーボードをフィーチャーしたロック・テイストを抑えた軽いホップス・ヴァージョンも収録されていたのは嬉しい誤算でしたが (゚∀゚) サウンドの方は基本的にTHE TAKE、SOLDIER、BOUDREAUX等で聴けるメロディアスでキャッチーなアメリカンHRスタイルなのですが、華やかな音楽性がメジャー・シーンで受けなくなりグランジー・ブームやガレージ・ロック等様々に時流が移り代わった影響を受けてか、楽曲によって明らかにダークでルーズ、華やかなコーラス皆無のラウドでシンプルなサウンドを鳴らしている時期の音源も収録されているので、これまでの彼が関係した80年代メジャー・シーンで持て囃されていたバブリーなブライト・サウンドに倣ったリイシュー音源が気に入っていた方々は全曲を気に入るのは些か難しいかも…(´A`) 逆にこれまでに中々耳にする事のなかったロック風味が薄いAORへ傾倒した耳馴染の良いソフト・サウンドや女性ヴォーカルとのデュエット作や露骨なデジタル音丸出しのキーボード主導な打ち込みを多用した楽曲、そしてお馴染み分厚いバッキング・ヴォーカルがフィーチャーされたキャッチーな80年代定番メロディアスHRサウンドも披露と、今回同時リリースされ音源2枚には、これまで彼お活動を追いかけていた Chris Boudreaux個人のファンでも耳にした事がなかったスタイルの楽曲も多数収録されているので、単なるデモもどきのインディ・ヴォーカリストのアーカイヴ作と侮れぬアルバムとなっております。 ロック・テイストが薄いシンガーソングライターの弾き語りみたいな楽曲は意外にもイケるので、早い段階でロック作に拘らずフォーク系ポップ・ソロ作をリリースする方へ Chris Boudreauxが舵を切っていれば今頃はまた違った地位や名声を築いていたかもしれませんね… 元HUNTER、元BOUDREAUXや再結成BOUDREAUXの元バンドメイト、元SOLDIERのバンドメイトやTHE TAKEを率いていた Michael E. Coonesなど、80年代からの長い活動歴を誇るだけあって大勢の旧友達が Chris Boudreauxのソロ作に力を貸しているので、THE TAKE、SOLDIER、HUNTER、BOUDREAUXのファンなら各メンバーが参加している楽曲クレジットを確かめつつ本作を楽しむのも一興かもしれません。 ヒョッコリ超大物シンガーや業界でも著名なエンジニア兼プレイヤー等ベテラン・ミュージシャン達が何故か本作に参加していて驚かされますが、これは横の繋がりの広いミュージシャン故か Chris Boudreauxの社交的な人柄故なのか、彼が長らく活動している西部地域が米国でも音楽やエンターテインメン産業に関わる人が多い地域なのと決して無関係ではないでしょう。 甘い声質なものの元々そう音域が広い訳でも巧いヴォーカリストでもない、ハイトーン・シャウトもヨレたりと分厚いバッキング・コーラスや勢い任せなバンドサウンドで自身の弱点をカヴァーしていた節のある Chris Boudreauxのソロ作ですし、残念ながら現在でもヴォーカル・スキルは劇的に向上しているとは言い難いB級レベル・パフォーマンスなシンガーなのは間違いなく、ソロ・シンガーのアルバムにその手の技術的なモノやプロフェッショナルな完成度を求める向きには到底お薦め出来ぬアーカイヴ作ですが、80年代から現在まで曲がりなりにも生き抜いて来た当時のUS黄金期のインディ・シーンを彩ったシンガーが友人達とセッションし試行錯誤した幅広い音楽性の音源に興味がある方にとっては見逃せぬ興味深い作品なのは間違いありませんので、もしご興味があるようでしたら是非一度自身の耳でチェックしてその程を確かめてみて欲しいですね。 『Who Made Who』Track listing: 01. Who Made Who 02. Turn Away Eyes 03. The Beat 04. Strange Fascination 05. Love Me In Leather 06. Boys Will Be Boys 07. Still Think About You (S.T.A.Y.) 08. Let's Dance 09. Baby Don’t Leave 10. 3 Words 11. Back To Me 12. Time To Be Young 13. Lullaby 14. Young Girls In Love 15. Alone Tonight (Demo) 16. Slippin' Apart (Demo) 17. Chris Message Of Hope (Piano Version) 『Beside Myself』Track listing: 01. Hunters In The Night 02. My Window 03. Missing You 04. One Eyed Jack 05. So Far Away 06. Time Never Knew 07. Two Fisted Night 08. All In 09. Pretend You Cry 10. Talk Of The Town 11. Over And Over Again 12. No Easy Way Out 13. Can’t Stand Still 14. Baby Don't Leave (Dueling Guitar Version) 15. Without Love (Demo) 16. Why Did Our Love Go Away (Demo) 17. Chris Message Of Hope (Guitar Version) Chris Boudreaux (Lead Vocals、Guitars、Bass、Drums、Keyboards & Backing Vocals) Produced by Chris Boudreaux With Additional Musicians: Mike Taris (Guiters、Backing Vocals ex:BOUDREAUX、ex:TARIS、ex:ACASHIA) Lionel Barton (Drums、Backing Vocals ex:FLESH N' BLOOD、ex:SLIK N' WIKKED、ex:THE GREG LEON INVASION、ex:BOUDREAUX) Dave Acashia (Bass、Backing Vocals ex:TARIS、ex:ACASHIA、ex:HUNTER) Brooke Hansen (Keyboards、Backing Vocals ex:NERVOUS ENERGY、ex:BOAST、ex:TAKARA、ex:HUNTER) Justin Juknelis (Rhythm Guitar、Bass、Backing Vocals ex:BOUDREAUX) Ken Snyder (Lead Guitar ex:ROKKIN' HORSE、ex:BOUDREAUX) Brian Kirby (Guitars、Bass ex:SOLDIER) Johnny Hart (Lead & Rhythm Guitar、Backing Vocals ex:BOUDREAUX) Michael E. Coones (Lead & Backing Vocals、Rhythm Guitar ex:THE TAKE) Clayton Austin (Guiters、Piano、Backing Vocals ex:SOLDIER) Jed Bradshaw (Bass、Backing Vocals ex:SOLDIER) Tracy Nielsen (Drums ex:ESSEXX、ex:BAD BOYS、ex:SOLDIER) Rick Witkowski (Lead & Rhythm Guitar ex:CRACK THE SKY、etc...) Natt Kerr (Bass、Keyboards ex:CRACK THE SKY、etc...) Andrew Beldy (12-String、Lead & Rhythm Guitar、Synthesizers、Bass、Backing Vocals) James Sedeno (Drums) David Warner (Violin) Eddie Hillman (Guiter) Bill "kozy" Koziatek (Guiter) Mel Tribble (Bass) Glenn Welman (Drums) Chants Boudreaux (Drums) Bruce Wilder (Piano) Brian Triola (Electric Piano) Sarah Chaffee (Cello) Erik Nelson (Lead Guiters) Mike Parnin (Rhythm Guitar) Todd Chase (Bass) Kirk Fixx (Lead & Rhythm Guitar、Backing Vocals) Andrew Thomas (Guiter、Bass) Andrew Beldy (Guiter、Backing Vocals) Indie Beldy (Chocolate Moment Vocal) Jacob Chidester (Bass) Ian Crawford (Guiter) Joey Thunder (Bass) John Verner (Lead Guitar) Derrick Roberts (Rhythm Guitar) Bruce Wilson (Bass) Sammy Cardin (Keyboards) Frank Aresti (Guiter) Dave Neal (Guiter) Eric Doe (Bass) Paris Holley (Guiter、Bass) Larry Litz (Lead Guitar、Bass) B.E. Tayler (Backing Vocals ex:B. E. Taylor Group) Donnie Iris (Backing Vocals ex:THE JAGGERZ、ex:WILD CHERRY、ex:CRUISERS) Pete Hewlett (Backing Vocals ex:EUCLID BEACH BAND、ex:NOVO COMBO、ex:Billy Joel Band、etc...) Nicky Ford (Backing Vocals) Dave Neal (Backing Vocals) James Neal (Backing Vocals) Jeff Poole (Backing Vocals) Burke Greer (Backing Vocals) Ann Martinez (Backing Vocals) Jessenia Paz (Backing Vocals) Olya Meek (Backing Vocals) P.S. 余りに膨大な人数が長期に渡って関わったアーカイヴ音源だし、米国インディ・ミュージシャンにそう詳しい訳でもないので元何々なメンバーがきっと関わっているのでしょうが私には完全に把握出来ておりません…(汗 #
by malilion
| 2024-10-06 17:34
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