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GALAHAD 「Empires Never Last」'07 ![]() '90年代にデビューした英国Pomp第二世代を代表(?)するバンドの、約4年振りにリリースされた新作で自主制作盤を聞いておりまする。 いやー、まだしぶとく生き残ってましたよ、彼等(w 内容は現代社会へのメッセージを持ったコンセプト・アルバムらしい。 そのへんのシリアスさ加減はジャケからも伺える。 ぶっちゃけ今の日本で彼等の新作を待ってる人がどれだけ残ってるか疑問だけど、このアルバムリリース前にLIVE盤がDVD付のリミッテッドで出てて、そのLIVEで先行して今回のアルバムの曲を演ってるのだけれど、その音からも今の彼等が以前のフォロワー根性丸出しの時とひと味違うように感じられたわけだが、予想はズバリだった。 のっけから聖歌のようなコーラスが飛び出し、近年はずーっとマリリオンのまんまフォロワー(劣化コピーとも言う)をしていた彼等にも遂に(やっと)一大転機が訪れたのが明確に分り、いきなりテンションアップだ。 今回はテーマがテーマだけに、マリリオンフォロワーになる以前から聞かれていたB級バンド特有の軽いポンプ臭さは皆無。 重厚で神秘的な幽玄さ、悲壮さと、哀愁感たっぷりな圧倒的キーボードの壁がクドくなりすぎず、リリカルに、ドラマチックに鳴り響く、正に一大絵巻といった趣(褒めずぎ?) コーラスもメロディも、スケール感2割り増しな音で、正直ここまで良くなるとは予想外でした。 LIVEじゃヘロってるVoも、アルバムなら問題無しだしね。もう以前の彼等とは別バンドじゃないの? ってくらい良くなってます(w MIXやコ・プロにKARL GROOMが関わってるのでハードなエッジも要所要所にピリリと効いているのもイイ。 このスケールアップしたまんまの勢いで、ヘンは方向へ色気出さずに次作でもヘヴィーに、ドラマティックなシンフォ・サウンドを展開するよう精進してネ! #
by malilion
| 2007-06-11 18:19
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本日は300(スリーハンドレッド)を観てきた。
当初、CM流れた時勝手にSFと想像してたのに、詳しく調べるとまさかの歴史モノ(?)だったというのはご愛敬。 しかし、これが予想を裏切るおもしろさ。いやぁーホント、マッチョで格闘肉弾戦とか好きな方は是非! 劇中90%がマッチョの半裸野郎しか映りません。しかも主演女優1人ってどんだけ男臭いんだか(w マジでマノウォーばりのマッチョが剣を振り回して手や足はおろか首チョンパと切り飛ばします。 これはどうあってもTVじゃ放映出来ない作品なんで、映画館で観ておかないと!(w 歴史モノだとか、ギリシアとかスパルタが、とか小難しく考えちゃうと楽しめないかもしれないけど、そんな事抜きで斬った張ったを楽しみましょう。 ファンタジー入ってるし、奇想天外設定もバリバリだけど勢いで見れます。楽しんだモノ勝ちですよ。うん。 しかし、ペルシア王がすげぇ渋い声で驚きましたわ。アニメの悪役のようなマンマな声でカクイイ!(w でもタイトルで損してるよなぁ、この作品。300じゃ、私のように勘違いしちゃう人は多いはず。 そのへん、もうちょいCMとかでも分るような説明してもいいのに… んで、帰路中に雷雨混じりの5月の冷たい雨と突然の映画館停電というアクシデントにも遭遇と、久しぶりにバタついた週末なのでしたとさ ( >ω<) #
by malilion
| 2007-06-10 20:06
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暑いと無性に辛いカレーを食べて南米モノを聞きたくなる。 と、いうわけでアルバムを出す度にグレード・アップする彼等、CASTの17作目(Live、BEST含む)デス。 ![]() 近年のベストで母国語で歌い直し盤を出してから英語詞では歌わなくなった訳だが、彼等の場合その方がいいように作用している模様。 英詞だと少々ポンプ風味で冷たく感じられた歌声が、母国語だとどこか叙情が増して聞こえるから不思議だ。 それって、単に巻き舌だからじゃね? ってのは言わないお約束(w 今回も(というかいつだって)のっけからCast節全開っス。 一聴して彼等と分る独特なフレージングがゆったり心地良く紡がれていくわけで、いつの間にやら安心して聴けるベテランバンドに彼等も成長しましたね。 キメ細やかに編み込まれた織物のような煌びやかなKeyとハードエッジありロング・トーンの泣きありのG、そしてジェネシス影響下の独特の変拍子シーケンス・フレーズが印象的なシンフォサウンドが妙に心地よい、だけどどこかまとまりが弱く散漫な印象なのもいつもの事。 グロプレなんでインタープレイ大目なのは当然だけどもうちょいVoメロディに(ていうか殆ど歌ってない)魅力あってもいいと思うんだけどなぁ… 彼等の場合、既に音楽性は完成してるわけで、どのアルバムも水準以上の出来だとすると、後はコレ!っていう完成度のアルバムかキラーチューンでも出ない限り、ずーっとこの印象のままなんじゃないかとも危惧したりしちゃうわけですが… そーいえば、こうもコンスタンスにアルバムをバンバン出せるグロプレバンドなんてちょっとお目にかかれないなぁ、と思ってたらどうやらCastのリーダー・Alfonso Vidare氏、本職は法律家で地元メキシコの名士らしい。 近隣有数の富豪のようで地元の各方面に顔が効き、様々な企業をスポンサーとして地元開催のプログレフェスティバルに誘致してバックアップを行っているんだそうな。 なるほどね。だから音楽にそんなせっぱ詰まった感が無く、よく言えばおおらかで悪く言えば売り上げなんて無頓着って、感じなのか…(勝手な解釈です) 金持ちの道楽とは言わないけど、やはり資金的に余裕があるからこその、このバンド運営だったりするんでしょうね。 そのへんがやっぱ演ってる音楽に現れてるよ。だって、金のないしょっぱいHRバンドなんかとは180度違うもん、出してる音が…(´・ω・) #
by malilion
| 2007-06-05 12:17
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TWELFTH NIGHT 「Voices In The Night」'07 今夜は懐かしいバンド、TWELFTH NIGHTを聞いてます。VoのGEOFF MANN亡き後、出るわ出るわのTWELFTH NIGHTレアもの集。 正直、どこがレアでどう違う音源なのか調べるのに困るくらい出てる('A`) オマケにその混乱に拍車をかけるのが、以前のアルバムをCDリリースしてたMSIレーベルとか倒産して、権利がどうなってるのか怪しい音源がゾロゾロリリースされてるのが原因でしょうね。 まぁ、そうは言ってもファンは未発表音源、って言葉につられてついつい手を出しちゃうんだけどー(w さて、今回は80年~87年までの2枚組未発表レア音源集。2枚組の大サービスだ。 目玉は80年のデビュー・アルバムのリリース前にカセットのみでリリースされたバンド史上唯一の女性ヴォーカリストELECTRA McLEODをフィーチャーした、通称「THE ELECTRA TAPE」なるデモから3曲を収録してる事。 内容の方は……まぁ、今まで聞いた事なかたわけで、珍しいんだし。それがこうしてCDで聴けるって事を感謝しよう。ぶっちゃけ、オネーチャンが浪々と歌ってる平凡で未熟な曲、ってのは否めないレベル。 正直、彼女が抜けてくれてラッキーだったと思います。このまま彼女がフロントマンだったら、彼等は後にネオグレの代表格には成れなかったでしょうから。 とはいえ、メンバー・チェンジが激しかったバンドの歴代メンバーIAN LLOYD JONES、AXE、MARTYN EATSON、ANDY SEARS、GEOFF MANNの参加した楽曲ごとに選曲した、中にはこのCDが初出のレア音源集なんかもあって侮れない内容なのでファンは必ず押さえておかねばなりません。 詳しい内容は公式をチェケラー♪ さすが公式、細かなデータを見てると時間の経つのも忘れてしまいます。 disc2はLIVE音源で、LIVE AND LET LIVEのアルバムには未収だった当時のアンコール部分などを初収録。 しかし、スタジオ音源集なのに音のショボイdisc1より、disc2のLIVE音源のが迫力あって音がいいってのが、彼等が本当にLIVEバンドだったんだ、ってなにより実感出来て嬉しいですね。 ちょっとまったりし過ぎしてしまったので、ピリリとしたいトコでお次は久しぶりの新譜、 DGM「Different Shapes」'07をば。 デビュー当時はRHAPSODY、LABYRINTHに続くイタリアのホープ、と語られてたのに相次ぐメンバーチェンジが影響したのかイマイチ認知度が低い彼等。まだ聞いてない人は要チェックでっせ!畳み掛けるようなスピーディ且つテクニカルな演奏をパワー全開で質の高いメロディをカッ飛ばす、躍動感あふれるサウンドを聴かせてくれるイタリアン・プログレメタルの雄による6作目ですわ。 しかし、まさかここまで来て唯一在籍していたオリジナルメンバでリーダーであったGのD・レアリまでが脱退してしまうとは…… そういう事もあってか、デビューミニから彼等を追いかけているけど、今回の彼等の音は吹っ切れてるというか、新しい感触の音を聞かせてくれたのが嬉しい驚きでした。 このままいくとメタリックになったTIME MACHINEの出来損ないみたいなマイナーバンド(いや、個人的に大ファンですけど)になっちゃうんじゃないかと危惧してたもので…いらんお世話でしたね(汗 元から彼等は疾走に偏らず、緩急をつけながら音数は多いが無駄な音を出さない、プログレメタルのカテゴリにしては楽曲的にかなりストレートな部類に入るサウンドを出してたわけですが、GとKeyがゴッソリ変わった影響がてきめんに現れてて、インギー臭さが消え、夢劇場の影響がKeyにより強く加わったのが良い形で楽曲に効果を与えたんでしょうな。 前作では、Gを前面に押し出してまんまメロディックでキャッチーなメロパワを演ってたわけですが、演奏者が変わった事もあって夢劇場風味のテクニカルさがより現れた、最早プログレメタルというよりスピーディなテクニカルメタルになっちゃってるワケで(w 実際、ダイナミックでありながら幻想的な雰囲気を醸し出すキーボード、変リズムの多いテクニカルさのヒネリも利いてて、キャッチーなコーラスと力強いボーカルにはフックがあり爽快感も与えてくれる、という上質のコンビネーションがこのアルバムのそこかしこでブインブイン唸りを上げて鳴ってるんだから、コレが売れないで何が売れるというのか、ってなもんですよ。ホント。 まぁ、難点としては細部まで聴き取れないサウンドとティッタ・タニの声質もあってか、Voが奥に引っ込んでて聴きずらいってのがね… とはいえ、早くも次なるアルバムに期待してしまうわけです。 頼むから、今度こそクリアな音で聴かせてくれよな! #
by malilion
| 2007-06-04 23:18
| 音楽
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いやぁ、デビューが売れに売れまくった彼等がどんな音で今度は来るのか、正直楽しみで仕方がなかったわけだが、結果としてなーんも目新しくない、でもスーッと入ってくる心地よいメロとフック満載な楽曲、そして1stじゃあまり感じられなかったダンサンブルなビートっていう、ホント全然自然体な2ndに驚く(w
これで前作からなんで4年かかったんだ、って思っちゃうくらい普通なんだな、コレが。しかーし、そんなこた関係なくなるくらいコレはいいねぇ~~~ この時期にリリースされたからか、音が弾んでるからか1stはなんか『秋』ってイメージだったのに今回はファンキーなVoも相まってすごく『真夏』なカラっとした感覚がこの季節にバッチで最近はぐるんぐるん回しまくってますよ、このアルバム♪ 個人的な不満点を強いてあげるなら、あんまり楽器のインタープレイが聴けるわけじゃないんでもうちょいその辺聴かせてくれてもいいじゃん? とか思ったりするけどVoバンドだし、グロプレでもHRでもないんでコレはコレで当然だよね(汗 そこはかとなくポリスっぽいGの裏での刻みとか、さり気ないリフがツボに入りまくりんぐです♪ 私が宣伝する必要もなくメガヒットするだろうけど、なーんも考えずに気持ちよくリラックスしたい時なんかコレがマジお薦めっスよ、皆さん。 #
by malilion
| 2007-06-02 13:19
| 音楽
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