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寒い冬の夜は、まったり古典を♪


Stencil Forest「Opening Act」'83寒い冬の夜は、まったり古典を♪_c0072376_6243447.jpg

季節外れの台風みたいな風とキツい冷え込みで部屋に籠りがちなここ数日、久しぶりにレコードラックを整理してて何気に聞いてたのがコレ。
バンドロゴが時代を感じさせる80年代のアルバムのリマスター&ボーナス付再発ものです。

最近、といっても05年に再結成して「THE ABYSS」なるアルバムも出してるので、このアルバムが気に入った方なら購入しても損はないですよ、と薦められる古き良きアメリカンプログレハードであります。

音の方はアメリカングレハードの法則にのっとって、複数Voのコーラス(本作ではツインVoが前面に押し出されます)にポップで穏やかな曲想と、いわゆる定番路線から少しも離れてないので、安心して聞ける部類でしょうか?
海外の評価なんか見ても、KANSAS、STYX、STRACASTLEのいくつかの影響が混在している、とか言われてますが正にそんな感じ。上記のバンドが好きな方なら、気に入る事間違いなしでしょう。
まぁ、でもメジャーになれなかったのは、そーいういわゆる偉大な先輩バンドの影響から抜けきれなかったから、とも言えますけどね。

でも、今のアメリカのメインストリームでは死滅してしまっただろう、このまったりテンポと美しいコーラスに歪みの少ないギターと古式ゆかしいキーボード群の音を聞いてると、和めるんだよなぁ~~(w

80年代グレ好事家の為にも、ゆっくりでいいので末永くアルバムをリリースして欲しい、そんな良心的なバンドなのでした。
# by malilion | 2009-02-01 06:26 | 音楽 | Trackback

遂に本家を超えた!!!



DGM「FRAME」'09遂に本家を超えた!!!_c0072376_6121673.jpg

ヤバイ! これはマジでキてますよ!! イタリアンプログレパワーHMでも屈指の名作じゃないのコレ!?

ドラマティックでゾクゾクさせられる華麗な美メロと、圧巻のソロバトルが展開され、高速リードが火花散らすスリリングで技巧派な楽曲展開、そしてスラッシュの如き強烈な疾走感が貫かれた超強力作でホント堪りません!!

イタリアンHMシーン屈指の好バンドDGMが09年に放つ通算7枚目のフルアルバムは、HMならではの壮麗さとメロディックな明瞭さ、そしてプログレッシヴな緊迫感、その全てが三位一体で聴き手に迫る強力作! とかってアルバムレビューで宣伝されてるけど、その煽り文句が嘘じゃないマジものの圧倒的傑作ですよ、コレは!!

前作でオリジナルメンバーが遂に一人も居なくなるという危機を迎えたにも関わらず、逆に一気に何か呪縛から解き放たれたかのように「往来のプログレテイスト溢れるパワ-メタルにキャッチーでフック満載のコマーシャル性を加味した楽曲」という音楽性レベルを一段階押し上げ、さらに素晴らしいアルバムを届けてくれた彼等ですが、今回もまたまたメンバーチェンジが勃発!

けれどもそのアゲンストが未知なる化学変化を誘ったのかプラスに作用し、新たなるフロントマンを得てさらなる新境地を切り開いて次なる高みに到達した、って感の新作を届けてくれたわけですよ。

おおざっぱに言うと、アノDREAM THEATERが名作『IMAGES&WORDS』の後に、GとDsが主導権を取ったつまんないテクだけの酷メロなダークでウザイだけのヘヴィ路線へ進まず、2nd路線そのままに美メロとVoを全面に押し出したメロスピ要素満載のアルバム作ったらこんな感じになるんじゃないの? っていうイメージでしょうか?

褒めすぎだろ、っていう声もあるかもしれないけど、正直今の夢劇場の作る退屈なアルバムなんかより、よっぽど彼等のアルバムの方がメロディックでHMしてますよ。

ぶっちゃけ聞き手の事なんてどうとも思ってない典型的な根暗グレ系自己満サウンドそのものなんだもの、今の夢劇場は。いや、ホントに。

HMらしいフック満載の楽曲にそんじょそこらのメロスピバンドでは太刀打ち出来ぬ明朗な歌メロ、そして疾走パートが一切難解な印象を与えない、今のDGMはお手本を完全に超えたね!!

後は知名度だけでしょ、彼等に欠けてるのは。
あー、彼等のようなバンドには今回こそ本当にブレイクして欲しいなぁ~~
# by malilion | 2009-01-27 06:11 | 音楽 | Trackback

80年代って、いい時代だったんだなぁ… (=‘ω‘ =)


THE LEC ZORN PROJECT「It Began In The Underground」'0780年代って、いい時代だったんだなぁ… (=‘ω‘ =)_c0072376_1520217.jpg

去年末辺りに輸入盤店等で話題にあがっていたUSベーシストの自主制作ソロプロジェクト。

モロに80年代産業ロック&AORな音で、なるほどメロディアス系好きな人なら気に入るだろうアルバムです。

このアルバムの”売り”である、豪華な助っ人ミュージシャンの面々が気になる方なら購入しても文句ない佳作でしょう。

ざっと挙げると

Eli Hludzik (Ds:DAKOTA)
Mike Walsh (G&Organ:DEPARTURE)
Tracy White (Vo:INTRUDER、SHOTGUN SYMPHONY) 彼がメインVoです。なので全体的にS SYMPHONYっぽくも聞こえるわけ。

Eric Ragno (Key:TAKARA、VOX TEMPUS)
Michael Riesenbeck(G)
Phil Vincent(Vo)
Lars Safsund (Key:WORK OF ART)
Tommy Denander (G:RADIOACTIVE、PRISONER etc.)
Pierre Wensberg (Vo:PRISONER)
Chris Demming (Harmony Vo:DEACON STREET)

と、いったメロ系ファンならその名を一度は目か耳にした事があるメンツばかりでしょ?

ていうか、Tommy Denanderってドコにでも出てくるんだなぁ(w ワーカホリックなんじゃないの??

んで、肝心のアルバムの音の方ですがKANSASとSURVIVORが大好きなんだろうなぁ~~、というのがヒシヒシ伝わってくる作風で、ついつい2828してしまう事請け合いです。

とはいえ借り物なメロやリフ(モロパクもw)も目立つので、オリジナリティという点では正直イマイチな感は否めませんかね。

ああ、アマチュア・ミュージシャンが好きなバンドの曲をいじってオリジナルもどきを演ってんだな、ってなイメージでしょうか。

文句ばっかり述べてるようですが、彼の目指そうとしてる方向性や音はモチ文句なく大好きなので、是非ともバンド組んで同じ方向性の新作を早く届けて欲しいものです。
# by malilion | 2009-01-25 15:21 | 音楽 | Trackback

まさかのELEKTRADRIVE復活!('(゜∀゜∩


ELEKTRADRIVE「LIVING 4」'08まさかのELEKTRADRIVE復活!(\'(゜∀゜∩_c0072376_2221726.jpg

まさかの復活、再結成作が彼等から届けられるとは!!

ドマイナー臭メロ系バンド好きの間ではそれなりに知られてる彼等の、後期レインボーみたいな華麗に鳴るKey入りのポップ寄りHRを奏でてた86年作の1st、実は10年ほど前からアナログ(新品で!)で入手してかなり聞き込んでました。

嬉しいことに近年1stはデジタルリマスターされて(音…良くないじゃん…)リイシューされたので入手済みの方もいらしゃると思う訳ですが、その彼等が再結成して新作を届けてくれたわけです!

89年の2nd、93年の3rdとハードな部分はググッと後退して極上のAORポップになった彼等の、その再結成作がどんな音になってるか興味深々だったわけですが…

まぁ、Key以外メンツは元のまま4人での再結成、っていうのを聞いてたんで、有る程度予想はしてましたけど…ここまでとは…(´Д⊂

確かにこの音ならKeyはいらないよね、っていう今風のダークな色合いの強い、ゆっくり重々しいサウンドになってたわけけですよ。ええ、これが。

解散するまでサウンドの方向性は変わっても変わらぬ美メロを散りばめた楽曲を届けてくれた彼等だったわけですが、妙に今の時代を意識した音に方向変換してしまったようですね。残念。

勿論、よく聞けばそこはかとなく美メロっぽい音が後で鳴ってたり、バラードは相変わらず美しいメロだったりで、かっての面影を伺う事は出来ますが……

正直、この音なら他に優れた音を出す新人バンドがゴマンといるわけで…そりゃ、懐古主義に懐メロを再現しろとは言わないけど、コレでなんで再結成したんよ? と、思わず首を傾げずにはおれない新作でした。

次があるなら、もうちょいメロ寄りな作品を期待したいですね。

まぁ、いい夢見させてもらった、ってトコか…orz
# by malilion | 2009-01-25 02:23 | 音楽 | Trackback

意外な元メンバの復帰に期待ほんのり。(*‘ω‘ *)


HOUSE OF HEAVY「same」'09 意外な元メンバの復帰に期待ほんのり。(*‘ω‘ *)_c0072376_1571096.jpg
NEWカマーの情報でやはり目を惹くのは元何々のダレダレが結成した新バンド、とかいう情報だったりするわけだけど、このバンドもそういう事前情報を聞いてリリースを密かに待っていたバンドでした。

やはり元MASQUERADE(B)が結成した、って情報は全く何も知らない新人が結成したバンドなんかよりかなり興味を引かれちゃうのはどうしたってしょうがない。まぁ、それで失敗する場合がかなり多いんだけど…

で、このバンドの音なんですけど、MASQUERADEのアノ1stの時の美メロは期待しないで下さい。

宣伝では「メタリック且つヘヴィなを骨格に、コーラスを伴った叙情的でキャッチーなメロディを乗せた骨太なメロディアスハード/メロディックHM路線でキャッチーで印象的な佳作揃い」とかって取り繕ってますが、全て大嘘。

ブッちゃけ悪評高い彼等の2ndに近い音、って言う方が一番伝わり易いかと思います。

あ、この時点で彼等に興味持てない人は買わない方がいいんじゃないかと思いますんで、後は聞き流してください(w

んで、音の方ですど、勿論そのままってわけでなく今風モダンヘヴィネスに味付けされたり、そこはかとなく美しいメロを後で鳴らしてみたりしてるわけですが、どうしでもメインで前にでてくるゴリゴリリのGとダークで低めのVoメロとヌーメタルを意識したであろう粗くヘヴィなグルーヴでかき消されてしまいがちな、ちょっと日本では受けにくい音だと言えるんじゃないでしょうか。

個人的にはMASQUERADEの2ndはかなり好きなアルバムなので、彼等のこの方向性にも拒否反応はありませんけど、すでにかなり前に同じような方向性の、瞬間的に人気の出たスキントレードっていうサウンドガーデンをちょっと北欧メロ風味にしてみました、ってかなりイケてた北欧バンドの存在を知ってる自分としては、そのスキントレードにも迫れてない彼等の1stは少々ツライ出来ではあります。

とはいえ、折角の元MASQUERADEメンバーのカムバックなんで、次に期待はしたいバンドではありますけどね。
# by malilion | 2009-01-24 01:57 | 音楽 | Trackback