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LEPSのあの当時の音が、今頃……

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exZEELIONのVoをフィーチュアしたスウェーデン出身のツインGを擁する、噂の5人組メロハーバンドのデビュー作。

何が噂かって、まぁ巷でも散々言われてるDEF LEPPARDのパク…いえ、色濃く影響を受けてる彼等の音は、お約束のキャッチーな曲にブ厚いバックコーラス(モロ過ぎるだろ、オイ)やメロのフレーズ、ギターのリフや音造りなんかも含めて、ゴージャスなサウンド・プロダクションで攻めまくってた頃の「PYROMANIA」「HYSTERIA」当時のアノ音を徹底的になぞったマンマな音なわけで、お手本がしっかりしてるだけあってベテランも加わった布陣で制作された本作は、新人離れした安定感と完成度を誇ってます(汗 勿論、オリジナリティを度外視しての評価ですけどね。ええ。

とは言え、ただの借り物バンドって訳でもなく、彼等の出身によるものなのかDEF LEPPARDが「PYROMANIA」を発表した当時、USAやUKの巷に溢れてたいわゆる“アレ”っぽい劣化コピーバンドそのものでなく、所々で北欧っぽい繊細さと、哀愁漂うウェットなメロを感じさせてくれるのがせめてもの救いでしょうかね。
あ、あとVoが本家より声が良くて安定感抜群の伸びる巧いボーカルを披露してるのも大きな救いですね(w

まぁ、もう本家はこの音を捨て去ってしまった訳だし、次作があるならこの方向をさらに推し進めて確固たるオリジナリティにまで昇華して、是非本家を超えるようなフックありまくりのキャッチーでキラキラしたメロハーアルバムを作り続けてくれる事を祈っております。

現時点じゃ、VoメロがイマイチなB級コピーバンドだもんな…
# by malilion | 2009-12-11 23:35 | 音楽 | Trackback

期待の新作だったのに……


CARDIANT 「Tomorrow's Daylight」'09期待の新作だったのに……_c0072376_1495896.jpg

フィンランドから登場したメロディックスピードメタルバンド、期待の新鋭CARDIANTの2ndが4年振りにやっとリリースされました。

前作「MIDDAY MOON」は「キャッチーな美メロ( 少々B級マイナーっぽい。ソコがいいんですけど(w )」に「ツーバスドコドコな疾走」という、モロ初期Sonata Arctica系の王道北欧メタルサウンドの快作でしたが、デビュー作という事もあって少々没個性っぽい箇所がみうけられたものの、Gがインギー大好きな人らしいんでそこはかとなくネオクラフレーズなイメージも感じつつ、個人的にはかなり気に入って聞いていた記憶があります。

んで、前作じゃヘルプだったVoの後任もガッチリ決まり、新たに美メロな作品を練りまくってるんだろうなぁ、とか勝手に予想してたんですが、ネットから入ってくる情報じゃ、どうにもメンバーが相次いで脱退して、専任Voも二転三転で入れ替わり立ち替わりと、所謂北欧バンドにありがちな事態に陥ってた模様で……

そんなこんなでおっかなびっくり新作を聴いてみたわけですが…イケてません……orz
専任Voがメンバーに不在なのが響いたのか、Keyプレイヤが変わったのが響いたのか、あのスピーディでメロディアスなメロディラインを主軸としたフックありまくりの扇情的な楽曲が色褪せてました……ああ……
後任Voは危惧する程の変化(北欧系で良く聞く甘いハイトーン系な声)は及ぼさなかったのですが、スピードが緩んでる(ドラムの音が軽い…)のと一聴して気づくくらいシンフォっぽくGとバトルするように絡んで大活躍してた派手なkeyの鳴り(ちょっと安っぽいサンプル音源だったけど)が影を潜めてます。
まぁ、これは好みの問題ってのもあるかも。シンセ系じゃなくオルガン系とかの音だから地味に感じちゃってるのかもしれないですけどね。
それにアルバムの鳴り自体が、妙にこじんまりとしたスケールで鳴ってるようで弱々しいっていうか…前作のようなハッとするような展開もなく、ヴォーカルメロのフックが若干減退してるように感じるのも関係してるのかもしれません。

冷静になって聞き込んでみると、所謂借り物っぽいトコを捨て去って、少々レイドバックした地に足のついた王道路線の音にしてセカンドで勝負を賭けてきた、って事になるんでしょうけどね。
まぁ、個人的には前作の『ちょっとB級な借り物っぽいけど大好きだから突っ走っちゃうぜ!』みたいな活きのいい音が好きだっただけに残念かな。
なんか散々な事言ってますけど、好きな路線のバンドだけに要求もキツくなってしまうのですね……ここから後1つステップアップしてオリジナリティに磨きをかけて、出来れば今度こそ早く次のアルバムを届けて欲しいものです。
# by malilion | 2009-11-30 01:50 | 音楽 | Trackback

幻想を捨て、コンテンポラリーへ…


GLASS HAMMER「Three Cheers For The Broken-Hearted」'09

幻想を捨て、コンテンポラリーへ…_c0072376_13373121.jpgレビューとかでもう触れられてるように、女性ヴォーカルをフロントにしマジェンタ・タイプへイメチェンしたらしい彼等の新作。

まぁ、そんな事知らなくてもジャケからして「違う?!」と即効で気づかされる11作目の本作、ここ数作でメインVoだったフィメールVoにぐぐっと焦点を当てた、ぶっちゃけ「もう別バンドじゃん?」というくらい柔らかで美しいコーラスを前面に押し出した、アコースティカルでコンテンポラリーな方向へ擦り寄った感のある「ちょっとヘヴィでシンフォぽいトコもあるかなぁ?」な、コンパクトな(全曲4分台と短い!)ポップスへと変貌しております。

個人的にプレイヤーのオナニーアルバムっぽいもんばっかマンネリに作ってきた彼等が、ここまで洗練された良質なポップ&ハードなメジャー指向の音へ(既にThe Inconsolable Secretのアコースティカルでトラッド風味な作風でその片鱗は伺えたけど)変化するとは驚きだったものの、コレはコレで「新境地となる次なる段階へ彼等が進化した」と捉えれば喜ばしい事なんでアリかな、と。

以前のような古き良き70年代プログレを現在にそのまま創造する、エマーソン、ウェイクマン直系のスリリングなキーボードプレイが激しく炸裂するインタープレイの応酬が売りだったUSシンフォの雄のグロプレアルバムを期待してた向きには「もうグラスハマーは終わったな」って、事になるんでしょうけど、心機一転したんだし外野の声に惑わされず今後もこの方向性で頑張って欲しいものです。

あ、でもフィメールVoは相変わらず苦手なんで、まぁこのまま進むならいづれ近いうちに彼等とはサヨウナラでしょうけど(汗

FLAGRANTE DELICATO「same」'99

幻想を捨て、コンテンポラリーへ…_c0072376_18522399.jpg“現行犯”とかっていう物騒なバンド名ですが、その実体はFOLQUE~FRUITCAKEのPar Sovik(dr)、Helga Skaarseth(key)に、SANGIOVEZEのAre Linnerrud嬢(vlin)等Norway Progressive&Symphonic系バンド・メンバーによる北欧Symphonicプロジェクト作で、300枚(少なっ!!)限定でリリースされた3曲入りのミニアルバムをラック整理してて見つけたので今夜は久しぶりにループしております。冬の夜、ってイメージでピッタリだわ、こりゃ。

元々はWHITE WILLOWやHEADQUARTERS等々の'90's Norway Progressive&Sympho Rockバンド・メンバーが結集したユニット、らしい…
CDをGETした当時色々調べたのだけどリリースされた数が数なんで誰もこの音源について詳しく知る人がおらず、購入したお店でも詳細は不明のままで、結局このプロジェクトについての仔細は今も分からず終い……唯一分かってるのは、今作以外は音源は残していない模様。

幻想的なジャケから予想出来る通りの、儚げでドリーミーな、なんとも言えない叙情性のある楽曲を訥々と唄い上げるIngvild Sirevag嬢の浮遊感あるvoも相まって、冷やかで透明感あるメロディと、時折斬り込んでくる初期ANEKDOTENっぽいストリングスが実に北欧インディって感じで個人的にはかなり気に入ってました。
そして、今聞き返してみてもその感想は変わりませんねぇ。

出来ればこのままフルアルバムをリリースして欲しかった、今となっては幻のような惜しいプロジェクトでした。
# by malilion | 2009-11-29 13:39 | 音楽 | Trackback

再結成組、WINGER新作の意外なかっこよさにシビレたw


MR.SO&SO「Sugarstealer」'09再結成組、WINGER新作の意外なかっこよさにシビレたw_c0072376_1583475.jpg

まさかの12年振りの新譜となる、Dsとkeyをメンバーをチェンジしたけど、前作から参加の女性バックVoもちゃーんとメンバに残ってるのが驚きの5人編成バンド(BがVoも兼任)な彼等の4thアルバムが登場!
って言っても、今さら誰も覚えてないって!(w

以前はアメリカのグロプレインディレーベルCYCLOPSからアルバムをディストリビューションしてましたが、今回はさすがにUK自主制作盤でリリースのようです。そりゃそうだ。

音の方は、以前の典型的SI系ポンプ臭さが抜け(でも、相変わらずリードVoの歌はそんなに巧くないしポンプ臭いけど…)Keyも控えめな、軽やかで爽快感あるアコースティカルなシンフォで若干グロプレ風味、って感じでしょうか。
元々コーラスを前面に押し出してたバンドだけに、コンテンポラリーなポップスとも聞こえるメランコリックでリリカルなサウンドを今回も奏っとります。

以前との大きな違いは、バッキングだけだった女性Voがリードを取るようになった曲が数曲ある事で、それでハッキリしたのが、フィメールVoはあまり好みじゃないけどこの男性リードvo(Bだけに成ればいいのに…)だったらこの美声の女性バッキングVoをリードへ昇格させた方がアルバムとしては完成度が増すんじゃないか、っ事でしょうか……

まぁ、何はともあれ懐かしいバンドの懐かしいサウンドを久しぶりに聞けて、なかなか感慨深かったです。


WINGER「Karma」'09再結成組、WINGER新作の意外なかっこよさにシビレたw_c0072376_158523.jpg

華やかだった80年代メタルを奏ってたバンドが急に90年代グランジーの洗礼を受けて流行に乗ったサウンドへバンドサウンドを変更した場合、多くのバンドはその後哀れな末路を辿る事になった。

WINGERもその典型で、3rdでそれまでのラジオフレンドリーなキャッチーで煌びやかだったサウンドを、いきなり流行の陰鬱アングリー路線へ変更し、多くのファンの失望と失笑、そして新規ファンの獲得に失敗し消えていったわけですが……

せっかく近年再結成を果たしたものの、以前のような煌びやかなサウンドへ戻る事もなく、かといって失敗したグランジー路線なわけでもなく、メロはいいのにイマイチどっち付かずな音を出してたわけだが、再結成2作目となる今作の5thは驚くべき変化を遂げていて、大興奮の連日ヘビロテをしておりまするよ。ええ。

初期のキャッチーさと解散前のグランジー要素を絶妙にミックスし、以前にはなかった重く荒々しい疾走感を加味して何か吹っ切れたように美メロを奏で、ストレートに突っ走るヘヴィ叙情路線とでも言うサウンドがメチャカッコイイのです。

復帰組は数あれど、初期の華やかなポップさとは決別し、その代りに軽薄さも消え失せて、テクニカルなプレイはそのままに、メロディの深みと美しさに一層に磨きをかけ、メタルな疾走感とヘヴィネスなインパクトを増した、よりアグレッシヴに進化を遂げたこんなサウンドをひっさげて再結成作をリリースしたバンド、ちょっと思いつかないですよ。

メロは美しいもののダークネスな残り香が漂う、これだけカッコイイ音を出してる今のWINGERを『80年代組の再結成作だろ? 古くせぇ』なんて馬鹿にして聞かないなんて、大損ですよアナタ! コレは是非聞くべき1作です!

因みに国内盤と外盤ではボートラが違う曲なので音源マニアは抜かりなくどちらも購入する事をお薦めする。
# by malilion | 2009-11-29 02:03 | 音楽 | Trackback

デジリマリイシューの嵐に財布が悲鳴を!


STINGRAY「REVISITED」'79デジリマリイシューの嵐に財布が悲鳴を!_c0072376_2592024.jpg

その昔、っていっても93年頃ですが、今は亡きロングアイランドレコードがディストリビューションしてくれていたプログレ・ハードバンドの名盤がつい最近、またまたデジリマスターでリイシューされたと聞いて今更飛びつきました。

いやぁ、何度聞いてもいいものはイイ!('(゚∀゚∩ 祝再販!!
なんか限定リイシューとか言わてるんですけど、このまま2ndもデジリマでリイシューしてー!!

音だけ聞いたら絶対80年代中期頃にアメリカのウエストコースト辺りで奏ってたアメグレバンドの埋もれた名盤とかの再発モノだと思うくらい、爽やかでキャッチー、そして美コーラスバリバリな産業ロック寄りグロプレ好きには堪らない彼等の1stですが、これがれっきとした南アフリカ出身のバンド(w 
今回の再販はジャケも若干変更されてるのとアルバム未収録曲が1曲収録されてますんで、昔のCDを購入してる方も是非購入してください。
なにせやっぱり以前のCDリリースが約15年ほど前なんで、今回のリイシューでめちゃ音が良くなってます、コレは買いでしょ? それにCDのプラケースが特殊な形状してるんで、まぁそっちのマニアさんも是非!
# by malilion | 2009-11-22 03:02 | 音楽 | Trackback