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80年代末期に一枚だけアルバムを残して消えたドイツのメロディアスHMバンドCZAKANのデヴュー作がリイシュー!!

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CZAKAN 「State Of Confusion」'89

1989年リリース当時にINTERCORDからCDが発売されていたのでオリジナルCD盤をお持ちの方も数多くいらっしゃるかもしれないメロディアスHMマニアの間では名を知れられ以前から高い評価を得続けている、80年代半ばドイツ南西部、バーデン=ヴュルテンブルク州のシュヴァルツヴァルト(黒い森)で結成されたキーボード入り5人組バンドCZAKAN (チャーカン)の唯一作がAOR Heavenの後継レーベル Pride & Joy Musicから23年度リマスターでオフィシャル・リイシューされたので即GET!

当時メジャー契約を果たしていたドイツのHR&HMバンドAXXIS、BONFIRE、CRAAFT、DOMAIN、VICTORYやMADMAX、MYDRA、KARO辺りと比べても少しも遜色の無い完成度とメロディアスでフックあるクリスプなハードサウンドを鳴り響かせていた彼等、ドイツ国内で約25000枚のセールスを記録し、Metal Star誌の月間最優秀レコードにも選ばれた事を見ても、70年代~80年代初期にドイツのHM/HRシーンで活躍したバンド達の流れを汲むそのサウンドとアルバムの仕上がり具合が如何に優れていたかを物語っているだろう。

ただ、そんな期待の新人バンドであった彼等が、本作の他に2曲目『Tears』の7”シングル(B面曲“Stand And Deliver”はアルバム未収録)一枚のみの音源を残すだけで呆気なく解散を迎え、たった一枚の名作を残して姿を消してしまったのが惜しまれてなりません。

さて、今回のリイシューですが些か残念な事にオリジナル通りの11曲収録となっていて、この手のリイシュー盤に付き物なボーナストラックやアルバム未収録音源の追加、未発音源等の追加、また当時の回顧録を元メンバーが語るライナーノーツ等の追加が無い、純粋にリマスターされて89年オリジナル盤より音がクリアーに良くなった仕様のリイシュー盤となっている。

“80~90年代ジャーマンHM”のサウンド定義を決定付け、後にデヴューする世界各地のHMバンド達に大きな影響を与える事となるHELLOWEENが87年に記念すべき名作『Keeper Of The Seven Keys Part 1』を、その続編の『Keeper Of The Seven Keys Part 2』を88年にリリースし、ここ日本は言うに及ばず欧州を中心にユーロ圏で絶大な支持と大ヒットを記録した事を考えると、CZAKANのサウンド・スタイルは明らかに当時破竹の勢いでシーンに伝播していった疾走するジャーマンHMスタイルではない、89年頃の感覚から言えばオールドスクールでベーシックな英国HMや伝統的な英国HRの影響色濃いユーロHMを演っていた訳だが、流行りに容易く乗っからずに自身の信じるサウンド・スタンスを崩さず、当時メジャーシーンを賑わしていたゴージャスで華やかな米国HMも意識したメロディアスでブライトなサウンドとキャッチーで煌びやかな歌メロをメインに洒落たシンセも隠し味に活かした英米折衷サウンドな本作を創作したのは、ドイツ・シーンを一色に塗り潰すジャーマンHMの勃興を横目に自分達の折衷サウンドこそがJUDAS PRIEST~IRON MAIDENの流れを汲むジャーマンHMスタイルより斬新なスタイル(NWOBHMの影に隠れて同じ選択をしたUKバンドは居たんですケドね…)のサウンドでよりポピュラリティが高くワールドワイドでヒットすると信じての英断だったのだろうし、メジャー・レーベルと契約していたらレコード会社のプレッシャーで本作のような方向性のアルバムを制作する事は叶わなかったかもしれないのだから、タイミングと音楽性の選択というのはなんとも運命的だなと思わずにいられません。

もしジャーマンHMスタイルのアルバムをリリースしていたら、もしかしたらもっと長くバンドは活動を続けていたかもしれないが、恐らくその他大勢のB級インディ・ジャーマンHMバンド群のフォロワー作の一つと捉えられて時の流れと共にその名を忘れられていっただろうから、こうして時の試練を耐えて現在でもそのオリジナリティ有る素晴らしいアルバムがリイシューされている訳なので、彼等の選択は今から見れば決して間違ってはいなかったと言えるのではないでしょうか?

HELLOWEENを筆頭にジャーマンHM系バンドは80年代の米国での受けはイマサンに終った事を考えても、もしバンドがURIAH HEEPの20周年記念ツアー(HEEPは昔からドイツで人気を堅持してましたから)のサポート・アクトとしてドイツ全土を回るプロモーション・ツアーの後、プレス・リリースでは語られていない理由によって解散していなければワンチャン新たな展望が開けていたかもしれないのでは、と思うとなんとも言えず悲しいですね。

まぁ、その後にグランジー・ブームが訪れ90年代を暗黒に染め上げる事を考えると、HELLOWEENのみならずCZAKANも華々しい活動が出来ていたとは思えませんけど…(涙

スピードとテクニックを兼ね備えたユーロ圏特有なウェットなメロディとフックあるクリスプでハードエッジな良く泣くギターがHMファンなら誰もが納得する素晴らしい演奏を披露し、米国HMに影響を受けたブライトで伸びやかなヴォーカルとキャッチーなバッキング・ハーモニー・コーラスがエモーショナルな情感を高らかに描き出し、タイトで堅実なリズム隊が土台を支え、楽曲にモダンなタッチと煌びやかな彩りをキーボードが控えめに添え、オールドスクールな残り香も漂う英米折衷のメロディアスHMサウンドは妙な癖が無くバランスが良く取られており、今の耳で聴いても実に素晴らしい一作なのは間違いない。

個人的には Oliver Guttingerの弾く、ネチこくて粘りのある音色を響かせる良く泣くエモーショナルでワイルドなギター・サウンドにほんのりURIAH HEEPの Mick Box風味が感じ取れてニヤニヤしちゃいます(w

英米折衷のメロディアスHMサウンドとは言っても、当時北欧によく居た哀愁漂うメロディアス・サウンドを聴かせるB級HMバンドを思わすマイナー調な叙情感ある美旋律がチラリと顔を出したり、70年代英国HRバンド風なタッチもそこかしこから感じられたりと、聴き込む程に複雑で幅広い音楽的バックグラウンドをCZAKANが有している事が分かり、そして彼等のアルバムが今も愛され続けているもう一つの大きな要因としては、ラジオフレンドリーでシングル・ヒットする事に色気を出して甘々なキャッチー・サウンドに成り過ぎず、エッヂを最後まで失わず質実剛健なメタリック・サウンドなスタンスを堅持した作品に仕上げた、ドイツHR/HM界の重鎮で70年代の独ロック・シーンで活躍したプログレ・バンドELOYの元メンバーで新人バンドのプロデューサーとしても活躍していた Frank Bornemannの手腕も見逃せないだろう。

妙な臭みの無いメジャー指向な音楽性、バランスの取れた完成度高い楽曲と瑞々しい音色、クリスプでハードエッジな勢いある演奏、パワフルで伸びやかなヴォーカルのエモーショナルな歌声、どれをとってもメジャー・アクト級な彼等だが、本作には幾つかメジャー・クラスのバンド群が残してきた作品に及ばぬ点が有るもの事実で、最新のデジタル・リマスターが施されてはいるがオリジナル音源の制作上の欠陥は補い難く、総合的に問題は大きく目立っていないのだが、アナログ録音からデジタル録音への過渡期な為か、デジタル仕様での録音技術の確立がまだ不十分だった弊害か、インディ故のバジェット問題が脚を引っ張ったのか、彼等が録音したHorus Sound Studio Hannoverには当時の音作りに見合った最新の録音機材が十分に揃っていなかったのか、他のドイツのHMバンド達のアルバムのサウンドよりギターやドラムなどで音作りの古さが目立ち、またこれは彼等のバンド名を初めて目にした諸兄なら皆経験しただろう『なんて読むバンド名なんだ?』という、楽器から取られたと思しきバンド名が読めない問題は正直真っ先に改めるべき点であったように思う。

短命に終ったCZAKANの後、ギタリストの Oliver Guttingerとベーシストの Frank Schrafftは新バンド BACKBONE SLIDEを結成しアルバムを一枚、シングルを二枚リリースしているが、その後大きく目立った活躍はしていない。

と、普通ならここでアルバム紹介を終る所なのですが、なんと今回のデヴュー・アルバムのリイシューが呼び水になったのか、CZAKANが34年ぶりに再結成(!?)を果たした模様だ。

まだ詳細な情報は伝わってきておらず、オリジナル・メンバー揃ってのリユニオンが成されたのか、主要メンバーのみで新メンバーを迎えてリユニオンしたのかは不明ですが、これは彼等のアルバムを長らく愛してきたメタルヘッズな諸兄には嬉しいニュースではないでしょうか?('(゚∀゚∩

語られなかった突然のバンド解散の真相やアルバム未収録のシングル音源の再収録等も含め、是非とも早く幻の2ndアルバムと一緒に続報を届けて欲しいものですね。

Track List:
01. State Of Confusion
02. Tears
03. Run With The Wind
04. Kind Of Temptation
05. High Speeder
06. So Cold
07. Eyes Of The Gods
08. Rock Will Survive
09. Thunder And Lightning
10. Too High To Touch
11. Heartbreake Savage

CZAKAN Line-up:
Michael Schennach   (Vocals)
Oliver Guttinger     (Guitars)
Tommy Fein      (Keyboards)
Randy Arcachon    (Drums)
Frank Schrafft     (Bass)



# by malilion | 2023-02-02 17:48 | 音楽 | Trackback

南米アルゼンチン産AOR&ポップ・バンドPERTICONEが早くも2ndアルバムをリリース!!

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PERTICONE 「Stuff In The Basement」'22

南米アルゼンチンの首都ブエノスアイレス出身で25年以上のキャリアを誇るシンガー兼ギタリスト Martin Perticoneが率いるAOR&ポップ・バンドPERTICONEが前作から1年ぶりに2ndアルバムをリリースしたのを少々遅れてGETしたのでご紹介。

南米エリアのツアー・マネージャーだった縁からかMr.BIGのシンガー Eric Martinをゲストに迎えた彼等の記念すべきデヴュー作はAOR Heavenからリリースされていたのですが、残念ながら最近AOR Heavenがレーベル閉鎖してしまったので本作はデンマークに拠点を置くメロディックHRレーベル Lions Pride Musicへ移籍してのリリースとなっております。

また前作でも Martin Perticoneの担当するヴォーカルとギター以外のパートの殆どを受け持っていた Edu Giardinaとデュオ体制ながら若干のゲスト・プレイヤー達も招くなんちゃってバンド状態でアルバムを制作していましたが、本作ではほぼ2人だけで制作する体制が強化されており、PERTICONEはバンドと言うより Martin Perticoneと Edu Giardinaのデュオ・ユニットと考えた方が適切なのが現状のようだ。

デヴュー作は、ちょっと Eric Martinッポイ雰囲気もある中音域メインのマイルドで甘い声質の Martin Perticoneの伸びやかな歌声を中心に据えたメロディアスでキャッチーな聴き易いクラシック・ロック風なAOR作品と言え、長いキャリアを誇るアーティストだけあって様々な音楽的影響が窺える、特にクラシック・ロックにAORを加えた作風や、南米の伝統を反映したワールド・ミュージック要素も薄目だがしっかりとフィーチャーされ、他にもサザンロック、ブルーズ、カントリーがミックスされているだけでなく、CHICAGOを始めとする80年代風の産業ロック・スタイルなサウンドも聴き取れるのが欧米バンド作と一味違って面白かった訳だが、本作ではよりキャッチーでメロディアスな要素とコンテンポラリー寄りなアプローチを強めた作風へサウンドの焦点がより搾られており、幅広い層に訴求する如何にもコンポーズの行き届いたプロフェッショナルな仕上がりとツボを心得たアレンジの活かされた心地よく親しみ易い雰囲気のメロディアス・ポップロック作となっている。

前作以上にハードエッジな感触はサウンドに殆ど無く、コンテンポラリー・ミュージックやポップス要素が強めな、しっかり創り込まれたコンパクトな楽曲とタイトで爽快な演奏も相まってアコースティカルなサウンドが終始心地よく響いており、溌剌さは無いが代わりに男の色気と哀愁が漂う Martin Perticoneのエモーショナルで味わい深いヴォーカルとキャッチーなコーラス、そしてとてもインディ・デュオ・ユニットのアルバムと思えぬ高レベルで魅力的な楽曲とクリアーなメロディが隙無く詰め込まれた上品なAOR風サウンドが、一陣の風のように軽やかに駆け抜けていくのが堪らない♪(*´ω`*)

かなり軽めなポップ・ロックサウンドだし、Martin Perticoneの爽快な歌声にも強烈な個性がある訳では無いですし、ギンギンに造り込まれたヒットチューンを目指したメロハー・サウンドでもないのは確かですから、パッと聴きインパクトが弱く、スピードやテク、ハードなサウンドに惹かれる若いリスナーには訴求力が弱いかもしれないが、軽くメジャー級の完成度を誇る楽曲とシンプルながら心を惹きつける美旋律の数々は、ポッと出の勢い任せな新人バンドには到底鳴らせぬナチュラルなサウンドと深い味わいなので『軟弱なAORやポップ・ロックなんて要らないな』と聴かずに居ると後々後悔をする事必至ですから、是非一度落ち着いて本作のサウンドに耳を傾けて欲しい、そんなメジャーからリリースされても少しもおかしくない素晴らしいプロデュース具合なアルバムであります。

ウーン、所々でフィーチャーされるサキスフォンのムーディーでアダルトな艶やかな響きが、前作以上にAOR的で落ち着いて洒落た大人の雰囲気を演出していてイイですねぇ~♪(´ヮ`)

隠し味にワールドミュージック的なテイストなんかもしっかりフィーチャーして、その他大勢の欧米のポップ・バンドと一味違うトコをさり気なくアピールしてたりしているなんかも嫌味無く心憎いですな。

幾分 Lions Pride Musicのカタログの中では浮いて聴こえる軽めなサウンドなアルバムではありますが、メロディアスでキャッチーなサウンドに目が無い美旋律愛好家な方や、アコースティカルで爽やかな、うっすらとカントリー風味もあるシンプルな鳴りのポップロックが好きな方なら文句無しにお薦めですし、勿論穏やかなサウンドを好むAORファンやアーバンなテイスト香る洗練されたTOTOやCHICAGO等のAORバンド・ファンにもお薦めな一枚ですので、ご興味あるようでしたら是非一度チェックしてみて下さい。

Track List:
01.Blame It On Me
02.End Of The Line
03.Name Without A Face
04.Save Me Tonight
05.Game For Fools
06.Waiting
07.Let's Get Lost Tonight
08.What Went Wrong (I Wonder)
09.When It Rains
10.Falling (feat. Eduardo Giardina Giardina)

PERTICONE Line-up:
Martin Perticone   (Lead & Backing Vocals、Acoustic Guitars)
Edu Giardina    (Bass、Drums、Keyboards、Lead & Rhythm Guitars、Banjo、Programming、Backing Vocals)

with:
Ezequias Aquino   Saxophone
Guillermo Porro   Guitar Solo on Track 03、Mixed、Mastered
Emmanuel Lopez   Guitar Solo on Track 07
Will Wilde      Harmonica
Brad Harper     Pedal Steel Guitar
Lara Goi       Backing Vocals on Track 08


# by malilion | 2023-01-31 17:40 | 音楽 | Trackback

ルクセンブルグ大公国のシンフォ・バンドTNNEが待望の3rdアルバムをリリース!

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西ヨーロッパの真ん中に位置するルクセンブルグ大公国唯一のシンフォ・バンドだったNO NAMEが23年に渡る活動を2011年2月にピリオドを打ち、元メンバーの Alex Rukavina (Key)と Patrick Kiefer (Vo)が新たに立ち上げた5人組シンフォ・バンドの待望の3rdアルバムが前作から6年ぶりにリリースされたので即GET!

前作でギタリストとベーシストがチェンジし、ギターレスのままメキシカン・シンフォ界の首領バンド CASTのギタリスト Claudio Corderoをゲストに招いてアルバムは制作されていたが、前作リリース後にギタリストは無事 Cedric Gilisが迎えられて定番の5人編成に落ち着いていたのに、残念な事にこのインターバルでメンバーチェンジが勃発した模様で、再びベーシストが Michel Casadei Della Chiesaから Stephane Rossetへチェンジしている。

Alex Rukavinaと Patrick Kieferのコア・メンバーさえいれば良い、ってな訳でもないでしょうが、どうにも本バンドはベーシストが定まりませんね…まだ3枚しかアルバムをリリースしていないのに、気が付けば全てのアルバムでベーシストが違ってしまっているという…(汗

リズム隊を組むドラマー Gilles Wagnerのお眼鏡に適うベーシストが中々居ないんでしょうか? それとも Gilles Wagnerのドラムプレイが独特でベーシストが上手くマッチしたプレイを出来ない? いやー、そんな特殊にテクニカルなプレイをギンギンに繰り広げている訳でもないし、バンドもそういう方向性のサウンドじゃありませんし…謎ですね('A`)

さて、デビュー作でプログHMっぽいタイトでメタリックな新世代サウンドへ接近したアルバムを放った彼等、続く2ndではギタリスト不在も影響したのかバンド誕生前に活動していたNO NAMEで演っていたネオ・プログレ風な少々古臭いサウンドへ逆戻りして些か面食らったのを覚えていますが、続く本作では無事1stで示したメタリックなタッチも有る新世代メロディアス・シンフォ系サウンドへ路線が戻っており一安心であります。

欧州各国のシンフォ&プログHMバンド達のテイストを取り入れつつ、如何にもユーロ圏バンドな透明感があり軽やかで叙情味あふれるメロディアスなサウンドをベースに、若々しくメタリックでハードエッヂなギター・プレイもフィーチャーしたバランス重視の優等生的サウンドなのは前作同様で、Alex Rukavinaの操る縦横無尽に鳴り響く多彩なキーボード・サウンドと Patrick Kieferの穏やかなヴォーカルを主軸に、今回は新にJAZZ風味なんかも加味しつつ、軽やかで華やか、それでいてダークでミステリアスな、ユーロ圏バンド特有のリリカルな叙情も織り込みつつキーボードとギターの華麗なアンサンブルや優美なストリングスもフィーチャーし、立体的に複雑に展開するシンフォニック・サウンドを鳴り響かせ、けれど決して冗長にならずカッチリしてコンパクトにまとめられた印象が強いモダンでシャープな音像のユーロ・シンフォニック・ロックを展開している様は見事の一言に尽きる。

モダンでもハード過ぎもせず、かと言ってやたらとベタベタのメロゥ過ぎる事もなく、そして技巧やテクニックをひけらかす訳でもない、勢いばかりやポップでキャッチーばかりでも無く、聞きようによっては中途半端なサウンドと思えるかもしれないが、そこは前身バンドを含むと30年以上のキャリアを誇る彼等、聴かせ処をちゃんと心得ていてユーロ・シンフォ系ファンにも、普通のユーロ・ロックファンにもしっかりと訴求する中道でバランスを考慮した舵取りが難しいメロディアス・サウンドを鳴らしており、この辺りは流石はベテランの経験と技と言った所だろう。

分かり易い勢い重視でキャッチーなメロハー・サウンドだったり、プログレと聴いて真っ先にイメージするようなテクニカルで各プレイヤーのインタープレイが派手に飛び交うプログHMサウンドなんかの方が第三者に伝える時に表現しやすいサウンドなのですが、如何せん彼等のサウンドは一言で表し難い、ハードでもソフトでもない、最先端でも懐古でもない、程々にマイルドで程々にキャッチー、そこそこモダンでまぁまぁメロディアスなユーロ・シンフォニック・ロック、というなんとも言い表し難い中庸寄りシンフォ・サウンドなのが困りものであります(汗

以前ならゼロコーかLong Island Records辺りからリリースされていただろうハード寄り90年代初期ポンプ・バンドと簡単に表現していたでしょうが、既にLong Island Recordsもゼロコーも消えて随分時間が経ちましたし、両レーベルがリリースしてきた作品を知らない方も多いでしょうから、彼等の幅広い層に受け入れてもらえそうなモダン・シンフォ・サウンドをなかなか上手い具合に言い表せないの己の語彙力の無さがもどかしい…(ウガガ

別段彼等の作品が地味だとか個性が無いとか腐している訳ではなく、寧ろ自身の創作物に並々ならぬ自信を持つミュージシャンが多いプログレ&シンフォ系では滅多にお目にかかれないバランス感覚に優れた控え目で大人びた作風だな、とは思っとりますが、そんな風に取れてしまう表現が不味いんですよね、でもそんな表現になっちゃうんだよなぁ…

やはり実験的な事に挑み易いインディのシンフォ系バンドには、メディアに過剰に露出するメジャー・アーティスト達の作品では聴けぬ独特なこだわりと癖の強いサウンドだったり成功は困難で失敗する危険性が高い冒険的なアプローチが成されたアルバムを期待するものだから、本作のようなメジャー寄りなサウンドな作品だと『そーいうの期待してないんだよなぁ』と、違和感を感じてしまう勝手な思い込みが原因なのかもしれません。

A級シンフォ・バンドと成るには些かヴォーカルの力量が足りぬように感じますが、バックのサウンドは既に述べたようにバランスを考慮して十分に幅広い層に訴求する細工の施されたベテランらしい隙無いコンパトなモダン・シンフォ・ロックを展開しているので、何か切っ掛けがあれば一気にメジャー・シーンでブレイクしてもおかしくない、そんな期待をさせる臭みの薄いポピュラー・ミュージック寄り(?)なユーロ・ロック・サウンドとも言えるのかもしれない。

尚、本作は米国のファンタジーとSF作家 Robert Paul "Tad" WilliamsのSF四部作で、ネットワールドでの冒険を描く『Otherland』にインスパイアされたコンセプト・アルバムとなっている模様で、引き続き続編のコンセプト・アルバムが制作されるのかは現時点では未確認だ。

題材的にもっとファンタジックで大仰なサウンドにしてもいいだろうし、もっとデジタリーでメカニカルなサウンド・エフェクトなんかの処理がバンバン飛び出してきても不思議でないコンセプト作なんですが、そこを敢えてそういう定番の手法で楽曲イメージを偏らせない所が彼等らしいと言えばらしいのでしょう。

所々でデジタリーな音色のシンセや幻想的なメロディやフレーズなんかも垣間見えるが、あくまで添え物でメインテーマ的な扱いや鳴らし方にしていないのが、他のシンフォ系バンドのコテコテなコンセプト作との違いで彼等らしい独特な個性と言えるのかもしれない。

癖の強いバランスを無視した刺激あるサウンドで好事家を虜にする系統のシンフォ・バンドではありませんが、普通に軽めなユーロ・プログHMをお好きな方や、メジャーな欧米ロック・バンドやメジャーなユーロ圏メロディアス・バンドがお好きな方程に本作は楽しめるかもしれせませんね。

Tracks Listing
01. The Net
02. Dreaming Awake
03. No Man's Land
04. Behind the Mirror
05. Heavenly Visions
06. Harvest

TNNE Line-up:
Patrick Kiefer    (Vocals)
Alex Rukavina   (Keyboards)
Gilles Wagner   (Drums)
Cedric Gilis      (Guitars)
Stephane Rosset  (Bass)






# by malilion | 2023-01-29 12:06 | 音楽 | Trackback

ポーランド・シンフォ界の重鎮ギタリスト Mirek Gilの10年ぶりとなる5thソロ・アルバムガリリース!!

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MR GIL 「Love Will Never Come」'22

元COLLAGEのオリジナル・ギタリストで自身がリーダーのシンフォ・バンド BELIEVEを率いるのみならず、90年代からポーランドのネオ・プログレ&シンフォ・シーンを牽引してきたギタリスト Mirek Gilによる10年ぶりとなる5thソロ・アルバムをちょい遅れてGETしたのでご紹介。

前二作のソロはアコースティック寄りな作風で、これまでCOLLAGEやBELIEVEとの差別化を意識してかリズム隊を招かぬ制作体制だったが、今回はBELIEVEのリズム・セクションを招いたシンプルな4人組バンド編成となっており、代わって鍵盤奏者や管弦楽器奏者が招かれぬ体制でのソロ作となっている。

編成は変れど Mirek Gilの奏でる東欧ならではの淡い翳りある凍てつく叙情感とパワーや技巧よりも繊細さやエモーショナルな感情表現に重きを置いた音楽に変りようなど無いと、彼の放つアルバムを入手してきた従来からのファンな方なら良くご存じの事と思うが、本作もモノトーンのアルバムジャケットと『愛は決して叶わない』というタイトルが物語る荒涼とした物悲しいイメージに即した作品となっており、彼の紡ぐ哀愁漂う繊細で多彩なトーンのギター・サウンドが堪能出来る一枚となっております(*´ω`*)

リズムセクションを招いた事から想像つくように、これまでのソロ作よりロック的ダイナミクスとメリハリを感じる路線なれど、痛い程の切なさが心に染みる味わい深いロングトーンの絶品なギター・ソロを筆頭に、物悲しく優雅で繊細なアコギの音色やアルペジオが醸し出すアンビエントな幻想的なタッチ、そして哀愁と寂寞感漂う淡く冷たい感触の Mirek Gilお約束の甘美でメランコリックなギター・サウンドが目白押しなのは変わりなく、バンド作のようにバランスを考慮せずひたすらに東欧風味が色濃いギターにのみ焦点をしぼった作風が実に痛快で心地よい、久しぶりに届けられた一枚はファンならば文句無く大満足だろう。

元BELIEVEのフロントマン Karol Wroblewskiの穏やかで寂し気なロートーンのヴォーカルで切々と歌い上げる歌メロは、殆ど激する事なく落ち着き払った飄々としてどこか厭世的なモノトーンのイメージを漂わしているが、反面ギター・サウンドは多彩でカラフルな情感をエモーショナルに活き活きと紡ぎ出し、バックのサウンドが東欧バンドらしい冷ややかな曲想を描きながらもギター・サウンドだけがクッキリとスポットライトを浴びて暗闇から淡く浮かび上がるかのような巧妙なサウンド配置が施されていて、同系統サウンドながらしっかりとBELIEVEサウンドとの差別化が成されているのは見事だ。

鍵盤奏者や管弦楽器奏者の奏でる優美で繊細なサウンドが無い事で、より Mirek Gilの爪弾くシンプルながらメランコリックな美しいギター・サウンドがクッキリとモノトーンの中で輝きを放って浮かび上がるだけでなく、ドラマーが小技を効かせて情感の機微やサウンドのメリハリを強める他、ゲストに招かれたフィメール・ヴォーカリスト Gosia Koscielniak嬢が甘く麗しい美声を聴かせ、色数の少ないサウンドに僅かな色彩を加える事によって、より一層に仄かに色づく美しくデリケートな音色に視聴者の耳を惹き寄せる効果を生んでいるように思う。

足し算で構築される事の多いロックサウンドと正反対の、引き算でサウンドを構築した見事な本作の手法は、東欧シンフォ系ミュージシャン作故に上手く事が進んだ好例だろうし、自身の弾くギター・サウンドのみで数多くの情景やメロディ、そして切なく淡い感情をアルバム一枚分描き切れる自信が無ければ到底挑めぬ手法で、その点を見るだけでも Mirek Gilが絶対の自信を持ってギターを奏でているのが分る、流石は長きに渡りポーランド・シーンを牽引してきたベテラン・ミュージシャンの放つソロ作だと納得しきりだ。

COLLAGEやBELIEVEファンは勿論、彼のソロ作も追いかける Mirek Gil個人のファンは即買いな一枚で、東欧らしい淡いメロディの美しさ、シンプルな音色とセンチメンタルな情感の紡がれる儚い美しさが響き渡る音楽がお好みな方なら是非お薦めした一作であります。

Tracks Listing:
01. Fight
02. Stone
03. Without You
04. Begging Hands
05. Growing
06. Be for Me (Like A Tree)

MR GIL Line-up:
Mirek Gil       (Guitars)
Karol Wroblewski   (Vocals)
Przemas Zawadzki  (Bass)
Robert "Qba" Kubajek (Drums)

With:
Gosia Koscielniak   Vocals on Track 3、6



# by malilion | 2023-01-28 13:07 | 音楽 | Trackback

80年代末期にUS東海岸で活動していたメロディアスHRバンドSHORT CIRCUITが遺したお蔵入りアルバムを含む未発音源がリリース!!

80年代末期にUS東海岸で活動していたメロディアスHRバンドSHORT CIRCUITが遺したお蔵入りアルバムを含む未発音源がリリース!!_c0072376_17233561.jpg

SHORT CIRCUIT 「Shock To The System 1987-1991」'23

AOR BLVD Recordsによる幻のメロハー・バンドの発掘シリーズ『Collector Series』の第二弾が初回限定500枚でリリースされたのを即GET!

1982年に米国NYのBrooklynで結成され中心地Lamourを拠点に94年頃まで活動したツインギターの4人組メロディアスHRバンドがフル・アルバム・リリースに向けて録音しながらお蔵入りした音源やDEMO音源等、1987~1991年にかけて制作された音源集がフルリマスターで初CD化されたのでご紹介。

未デヴューのインディ・バンドなので詳細な活動データ等は見当たらず、今回ブックレットの回顧録でリーダー Sal Russoが語る情報のみが当時のデータとなっておりますが、一応ここに簡単に記しておきます。

最初の編成は Sal Russo (Bass)、Jimmy Pimpinella (Guitars)、Rob Barbaro (Drums)、Tommy Barca (Lead Vocals)の4人で、当初はJUDAS PRIESTやIRON MAIDENに影響を受けた正統派HM路線のサウンドを演奏し、1984年に最初のDEMOテープを制作し数多くのクラブでギグを行う。

85年にシンガーの Tommy Barcaが抜け、ベーシスト Sal Russoがフロントマン兼ベーシストへパート・チェンジし、弟の Anthony Russoをセカンドギタリストとして加入させツインギターの新4人編成バンドとなる。

東海岸、New Yorkクラブ・シーンで活動する傍ら87年に4トラックのDEMOを新たに作成。

LEATHERWOLFやFIFTH ANGELを彷彿とさせる80年代US正統派HM路線な新しいデモのサウンドは好評であったが、彼等自身はKISS、LED ZEPPELIN、JUDAS PRIEST、IRON MAIDEN、AC/DC、初期VAN HALEN等に影響を受けたサウンドを自分流に演奏しているつもりで、LEATHERWOLFやFIFTH ANGELのサウンドについては知らなかったらしい。

東海岸から活動の場を西へ広げ、ZEBRAやPROPHETのオープニング・アクトを務めたり Pat Travers、OVERKILL、CRY WOLF、Greg Howe等など多彩な音楽性のアーティスト達のツアーにも参加する傍らクラブでも引き続き演奏を続け、TYPE O NEGATIVEやBRITNY FOXより多い集客記録を残すなどバンドは好評を博す。

一連の活動が同じくNYを拠点に活動するアメリカンHRバンドTYKETTOのフロントマン Danny Vaughnの目に止まり一緒にジャムるなど、華やかなクラブシーンで話題を集める期待の新人バンドとしての名声を上げていく。

満を持して1989年、プロデューサーの Frank Buonadonnaとデヴュー・フル・アルバムの制作に取り掛かる。

マネージメントや契約折衝しているレコード会社から80年代定番な売れ線狙いのサウンドを要求され、バンドはしぶしぶ従う事に。

レコード会社としてはLEATHERWOLFやFIFTH ANGEL風サウンドよりチャートアクションが良さそうでラジオ・フレンドリーなサウンドを要求するのは当然ながら、もしこの時バンドがレコード会社の指示を不服とし、自主制作でアルバムをリリースする選択をしてバンド初期からの正統派米国HMサウンドな作品を世に放っていたなら、また彼等に対する評価は現在では違ったものになっていたかもしれませんね…

運命の悪戯かレコーディング中にハリケーンでスタジオが破壊された為にアルバム完成が91年頃までズレ込み、けれどその頃既にはメジャー・シーンはすっかりグランジーの闇に覆われてしまっていたのだった。

時流の変節の影響をモロに被り、メジャー・レーベルかその周辺レーベル辺りからデヴュー作がリリースされる約束は露と消え、アルバムは敢え無くお蔵入りへ…

94年までバンドは地道に活動を続け次なる展望を求めて模索しつつ数多くのDEMOを制作したが、次第に各メンバーは他にそれぞれ関わっているプロジェクトやバンドの方へ活動の軸足を移し、正式な解散宣言はしないまま実質的な解散状態となりバンドは消滅してしまう。

今でもメンバーは交友しており、時折スタジオで4人のメンバーは集まって演奏しているらしく、今回の過去音源リリースにも大変喜んでいる旨が、すっかりオジさんになってしまったメンバー達がCDを手に手に笑みを浮かべる画像と共にFacebookにアップされていて実に微笑ましい(´∀`)

さて、本作の内容だが1987-1991のタイトルを見てもお分かりな通り最初の4人編成時に制作したDEMO音源は含んでおらず、フロントマンを Tommy Barcaから Sal Russoへチェンジして以降の音源集となっている。

収録されている13曲各音源の録音データ等が明記されていないので確かな事は明言出来ないが、メロディアスでキャッチーなメジャー指向な音楽性一辺倒で無くサウンドの質や方向性にバラツキが有るものの、恐らくレコード会社から強いられた売れ線狙いのお蔵入りになったデヴュー・アルバムからの楽曲が、8、9曲程で、残りは前述のDEMO音源が収録されているものと思われる。

ドライでハードエッジなギター・サウンドが際立ったヘヴィでスリリングなLEATHERWOLF風のUS正統派HM風サウンドな楽曲が数曲収められているが、その楽曲でさえ爽快なコーラス・ワークが活かされたメロディアス・ハード系サウンドに近く、同じ様に不遇な90年代という時代に翻弄されたNY出身のメロハー・バンドTOUR DE FORCEの遺したデヴュー・アルバムに通じる楽曲の方向性にバラつきがある作品なれど、お蔵入りアルバムからと思しき楽曲はレコード会社のプレッシャーで売れ線を意識した事で面白い科学反応が起きたのか、Y&T、NIGHT RANGER等の影響が伺えるメロディアスなリフとキャッチーなコーラスが特徴の煌びやかなキーボードもフィーチャーされた80年代王道メインストリーム風(いきなりホーンやホンキートンク風ピアノまで飛び出してきて余りの変節振りにビビるが)な楽曲が詰め込まれており、本人達は不本意だったかもしれぬがコンパクトでキャッチーなラジオフレンドリーなメロディアス・サウンドを要求通り構築し、尚且つ自身らしさも感じさせつつPOISONやMOTLEY CRUEを思わすLAメタル等のダーティーでゴージャスな頽廃的雰囲気も漂わす勢いあるワイルドなアメリカンHRを堂々と繰り広げており、もし本作が89年にギリギリ間に合ってメジャー・レコード会社からのバックアップを得られていたならば良好なチャートアクションを残せていたと思える見事な出来栄えで、しっかりした録音体制で制作された事もあって結果的にインディ・リリースの未発音源作となったが、DEMO音源等も含むのでノイズや音ヨレは残念ながら散見するもののクオリティの高いサウンドと仕上がり具合に驚かされる。

特筆すべきは、やはりベーシストだったのになかなかの歌いっぷりとアメリカン・ロックが良く似合うちょっと苦みある太く伸びやかな歌声(意識してか少し Jon Bon Joviっポイ歌い方もしてる)を聴かせる Sal Russoの見事なヴォーカル・スキルで、分厚く華やかなバッキング・ヴォーカルやキャッチーでメロディアスなフックあるバックの煌びやかなサウンド(ちょいDEF LEPPARDっぽいトコもアリ)は器用に多彩なメジャーアクト達の売れ筋サウンドを自身のバンド・サウンドへ取り込んでいて、実際本作の鮮やかなUSメロディアス・ロックサウンドを耳にした方ならば彼等がかなり有能でブレイクするポテンシャルを秘めた新人バンドであったと分かってもらえる事だろう。

月並みだが時代が悪かった、それだけがルックスも悪くなく才能も持ち合わせ、こうして今回優れたポテンシャルを魅せ聴かせた彼等の避ける事の出来なかった不運であったのでしょう…(´д⊂)

個人的にはメジャー契約が叶わずグランジーな時流に迎合しただろう90年代を超えてからレコーディングしたDEMO音源を含んでいない本作の構成には拍手を送りたい(゚∀゚)

全てのDEMO音源やら未発票音源、そして当時のクラブでのLIVE音源等をブチ込んで激しく音楽性にバラつきある2枚組仕様に水増しして高値のアルバムを売りつける事も出来ただろうに、敢えてそうしなかったAOR BLVD Records、さすが分かってますねぇ~(*´∀`*)

DL中心になった昨今の音源状況ですが、やはり現物主義なの方が多いコレクター&マニア層ですし、第一弾のRESQUEがレーベルでも即完売となったメロハー・マニア注目シリーズのVol.2ですので、オブスキュアなメロハー&北米メロディアス・ロック系マニアの方は是非お早目に入手しておきましょう♪('(゚∀゚∩

Tracks Listing:
01. Queen Of Dreams
02. Endless Dream Of You
03. Tonight We're Gonna
04. Turn Your Love Around
05. Too Late To Say Goodbye
06. Gimme What U Got
07. Heaven Stole My Angel
08. Come Into My World
09. Thrill Of Danger
10. Hard To Handle
11. Wasted Years
12. Chain Reaction
13. Wall Street

SHORT CIRCUIT Line-up:
Sal Russo       (Lead Vocals、Bass)
Anthony Russo    (Guitars)
Jimmy Pimpinella  (Guitars)
Rob Barbaro     (Drums)


# by malilion | 2023-01-25 17:26 | 音楽 | Trackback