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![]() ネオ・プログレの旗手として80年代に英国で唸りを上げて誕生し、幾多の紆余曲折を経て昨今では枯山水の如き渋ぅ~い世界へ旅立ってしまった彼等の、旧作に追加音源をプラスした限定新装版やオフィシャル・ブートレッグLIVE等々の怒濤の大量音源リリースを経て前スタジオ作『F.E.A.R』'16 以来3年ぶりとなる、新企画スタジオ・アルバムをGET! 燃え上がるヴァイオリンが目を惹くジャケの本作は、Sreve Hogarth(Vocals)、Mark Kelly(Keyboards)、Ian Mosley(Drums & Percussion)、Steve Rothery(Guitars)、Pete Trewavas(Bass & Vocals)のいつものバンドメンツ5名に加え、ストリングス・クァルテット、フレンチ・ホルン、フルート、サックス奏者からなる7人編成の室内管弦楽隊との共演作となっており、89年の『Seasons End』から、12年の『Sounds That Can't Be Made』までの曲を取上げシンフォニックなリアレンジを施し、さらに美旋律に、さらに叙情的に、オリジナル以上に艶やかでドラマチックなサウンドを奏でており、最近のすっかり枯れた味わいに比重を置いた彼等のサウンドに一抹の寂しさを感じていた旧来のファンは歓喜する事間違いなしな一作だ。 バンドとオーケストラの共演作にありがちなお上品になり過ぎる事なく、ロック的なダイナミズムもキープしつつ、さらに美旋律に磨きをかけたそのサウンドは、彼等の楽曲が秘めていた新たな魅力と新アレンジの妙が実に素晴らしく、MARILLIONはベテランなれどまだまだ枯山水世界の住人で落ち着くのは早い、と再認識させてくれる。 ていうか、無理なのは分かってるけど、もっと分かりやすいド派手で俗っぽいシンフォ作をもう一回聞かせて頂戴ぃ~! と、切実に本作の優美で芳醇なサウンドを耳にして思ってしまいました(*´ω` *) ある意味企画の内容を知ったファンが想像するだろうサウンドと方向性で、妙な小細工や奇をてらった策や意外性など微塵も無い、望む通り“まんま”な美しいサウンドを届けてくれたMARILLIONには感謝しかありませぬ。 下手なシンフォ・バンドの楽曲よりよっぽどシンフォニックで美しいんだよなぁ~、ホントに。やっぱMARILLIONはいいわぁ~♪ MARILLIONファンは無論、優美でメロディアスなクラシカルな調べがお好みな方はチェックしても決して損はしない一作ですので、是非に一度お試し下さい。 例によって例の如く自主制作盤なので、お求めはお早めにね! ▲
by malilion
| 2019-11-30 18:30
| 音楽
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