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地味で目立たないけどソロキャリア25年超えなPENDRAGONベーシスト PETER GEEがソロ作をリリース!

c0072376_15350288.jpgPETER GEE 「The Bible」'18

英国ポンプバンドの雄PENDRAGONのベーシスト Peter Geeの7作目となるソロアルバムがリリースされたのを、ちょい遅れてGET!

PENDRAGONというとリーダーの Nick Barrett(Vocals、Guitars)やポンプ界のみならずHM界まで幅広く活躍し、自身のメインバンドやサイドバンド、さらにプロデュース業も盛んな Clive Nolan(Keyboards)の活動がやたら目に付くわけだが、その二人に比べて地味ながら Peter Geeのソロキャリアも93年デビュー作リリースから数えて25年になるのです。

本作はタイトルが示す通り「聖書」をテーマにした自身初となるコンセプト・アルバムで、イングランド教会の牧師の息子で敬虔なクリスチャン(キリスト教信仰について2冊の本まで出版している)である Peter Geeとしては避けては通れぬ創作題材という事もあってか、サウンドの方もこれまでのソロ作の集大成的な多様性と真摯な信仰を現すかのようなクオリティを誇る良作だ。

これまでのソロ作同様、Peter GeeはBass、Guitar、Keyboards、Piano、Percussion、Programmingとほぼ全てのインストゥルパートを手がけ、さらにComposer、Arranger、そしてco-producerも担っている。

また、数作前から自身の歌声を披露するのは止めたようだが、まぁ、コレは専任ヴォーカリストをゲストで迎えた方が作品全体の質が上がるからという賢明な判断だろう。

で、今回招かれているのは、まずお馴染みのドラマー Steve Christy(John Wetton、JADIS)と、メインで歌声を聞かせるのは USAクリスチャン・ロックバンドのヴォーカリスト Josh Brown(DAY OF FIRE、ex-THE VOODOO HIPPIES、ex-FULL DEVIL JACKET)で、その他数曲で透き通る美声によるハミングやスキャットを聞かせるBecky Brannigan嬢、そして英国カントリーミュージック・ソロアーティストでヴォーカリストの Hayley Oliver嬢がバッキングヴォーカルで全面的に参加し、ややもすると真面目過ぎて重苦しくなりがちなコンセプトのサウンドに女性の美しい歌声が華を添えている。

その他にも、厳かで渋い語り口のナレーター、優美で艶やかなヴァイオリン、高らかに鳴り響くトランペット等のプレイヤーをゲストに迎え、英国叙情漂うメランコリックでメロディアス、そして荘厳な美しさを感じさせる、一大歴史絵巻を忠実にサウンドへ置き換えたシンフォニック・ロック作となったと言えよう。

PENDRAGONの『The World』『The Window Of Life』『The Masquerade Overture』等のファンタジックなジャケットを手がけたイラストレーター Simon Williams氏による聖書の有名な場面を散りばめた美しいジャケットに包まれた本作のプロデュースはIQ、BIG BIG TRAIN等を手掛ける Rob Aubreyで、如何にも英国産といった湿り気を帯びた気品あるサウンドに仕上げられている。

テクニカルなインタープレイやスリリングでハイテンションなリードプレイの応酬なんて影も形も見当たらない、心安らかになれる癒やしに満ちたサウンドは、“ド”シンフォニック・ロック好きには少々たるく感じるかもしれないが、音楽に美しさや癒やしを求める向きならばきっと気に入る事受けあいな一作ですので、クリスチャン系ロックと毛嫌いせず是非一度お試しあれ。


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by malilion | 2018-04-28 15:28 | 音楽 | Trackback

イタリアン・フォーキー・シンフォ・プログレ・デュオANCIENT VEILのデビュー作がREMIX&REMASTERでリイシュー!

c0072376_20082522.jpgANCIENT VEIL 「New ~The Ancient Veil Remastered~」'18

叙情派イタリアン・シンフォバンドERIS PLUVIAの Alessandro Cavatori[Serri]((G&Vo)によるソロ・プロジェクト作で、フォーキー・シンフォ・プログレ・デュオによる95年デビュー作が、REMIX&REMASTERに加え新装ジャケットにてリイシューされたのを、ちょい遅れてGET!

オリジナルはプレス数少なく即廃盤行きで有名(汗)なMELLOWレコードリリースだったので、地味なジャケ(個人的には新ジャケより元の方が好きだ)も相まって、余り話題にならずその存在さえ知られていない隠れた名盤であった本作だが、装いも新たにリイシューされ再びファンの方々が手に取るチャンスを得られた事がなにより喜ばしい(*´ω` *)

オリジナル盤を所有の方も、本作はオリジナルサウンドに新たな録音とアレンジが施され、さらにREMIX&REMASTERが成されているので見逃せぬリイシュー作と言えましょう。

また、オリジナルの95年盤から4曲カット(!?)され、ラストに新たな未収曲が1曲追加(厳密には未発曲ではなく、カットした4曲を順番を変えてメドレーで繋ぎ新録部分も加えた組曲)されているので、音源マニアとしても外せぬ一品であります。

しかし、リイシューしても同一内容じゃないのでオリジナル盤の価値(個人的には今回の組曲風な4曲の再編はイマイチな印象デス)は相変わらず高いまま、ってトコが如何にもプログレ系って感じですねぇ('(゚∀゚∩

こうして再び磨かれた旧作のサウンドを耳にして、内省的で民族音楽やジャズ、そしてクラッシック要素の多いアコースティカル過ぎる内容や、余りにも繊細で美しく儚げな珠玉の楽曲の数々が納められた絶品(オーボエとサックスの絡みGRYPHONっぽくて最高!)の一作という感想がいっそうに強まりました。

最近ではイタリアの映画監督 Vittorio De Sistiやジェノヴァ出身のコンポーザーでありベーシストでもある Fabio Zuffanti Biography等との創作活動も知られる管楽器奏者のEdmondo Romano(Sax)をフィーチャーしつつ、フルート、オーボエ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロを配し、ギター、シンセ、ピアノ、ハモンド、ムーグの音色がモザイク画のように緻密に絡み合い朗々と優美なメロディが奏でられていく、壊れ物のようなデリケートなサウンドに格調高いクラシカルさが薫る正に絶品のフォーキー・シンフォ・プログレ作となっているので、もし彼等のサウンドを耳にした事がない方で、ひたすら美しく繊細なメロディと古音楽風サウンドがお好きな方なら是非この機会にチェックしてみて下さい!


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by malilion | 2018-04-27 20:01 | 音楽 | Trackback