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BLACK MAJESTYのメンバーが元いたバンドCYCLONE TRACY。

c0072376_16300396.jpgCYCLONE TRACY 「One Eyed」'96

ラックを発掘してたら謎のバンド…っていうか、何故購入してたのか覚えていないCD(汗)が転がり出来てたのでご紹介。

一応、デビュー作、2nd共に日本盤でリリースされておりました。

1974年にオーストラリアを襲ったサイクロンからバンド名を拝借した4人組オーストラリア産インディ・HRバンドで、地元メルボルンじゃかなりの人気者(本人談)だった模様。

92年結成02年解散と丁度グランジ-な波に世界が覆われていた時期に活動してい為か、音楽性に多分にグランジ-な成分を含んでいたりツインヴォーカルでラップの掛け合いを披露してみたりするものの、本質的には如何にもオーストラリア産というストレートでシンプル、そして豪快にパワー推しするHRサウンドを身上としているバンドだ。

デビュー前の92年にデモテープ1本、2ndリリース前のプロモシングル1枚、アルバム2枚のみ音源を残している。

影響を受けているバンドが SKID ROW、PANTERA、SOUNDGARDEN、AC/DC、WHITE ZOMBIE、LOVE/HATE、KORN、という事なのでどんなサウンドが聞こえてくるか分かると思う。

まぁ、このパワフルだけど濁り声な Bubsieのヴォーカルではキャッチーで煌びやかな方向性のHRサウンドは難しかっただろうから、SKID ROWの2nd風なヘヴィでソリッドなギターがグイグイ引っ張るサウンドは時代とマッチしていたと言えば言えるのかもしれません…

ダルっぽいバックコーラスとかラップ要素とか無けりゃ、2ndでさらにダークでグランジ-な要素が強まったり(露骨なMETALLICA臭が…)してなければ、もうちょい好きになれたかもしれないサウンドですねぇ…所々でキャッチーな展開だったりコーラスだったり聞けてなんとも惜しい印象です…

1stリリース後にベーシストを Scottie Ramoneから Chris Hughesへチェンジし、2ndリリース前にサイドギタリストを追加して5人組ツインギター編成になって活動を続行させたがオリジナルギタリストである Stevie Janevskiが音楽的相違によりバンドを辞め、CYCLONE TRACYは最終的に何人かのギタリストがチェンジした後、メジャーでブレイクする事なく敢えなく解散してしまう。

Stevie Janevskiはその後、KYMERAなるバンドを立ち上げ、そのバンドがBLACK MAJESTYへ発展し、その疾走ジャーマン系サウンドが疾走HMマニアに好評を博しているのでその活動をここ日本でも知っておられる方も多いかと思います。

なのでBLACK MAJESTYのメンバーが元いたバンド、としてのみの名を知られているのがCYCLONE TRACYかもしれません。



by malilion | 2017-07-26 16:18 | 音楽 | Trackback

色んな意味で“孤高”だったイタリアン・メロスピHMバンドSKYLARKの最終作。

c0072376_17315264.jpgSKYLARK 「The Storm & The Horizon -Delux version-」'15

LABYRINTHやSECRET SPHEREを聞いていて、ふと思い出し、何気なく検索してみたらあらビックリ!?

1994年結成のイタリア産ベテラン・シンフォニック・メロスピ・バンドによる通算12作目となる最終作がリリースされてたのを今頃知って慌ててGET!

確か旧曲のリ・レコーディングベスト『全部』をリリースした後に解散(その前にも一度、活動休止って話だったんじゃ…)したって話を聞いてたのに、その後もちゃっかりアルバム数枚リリースしてたなんて…そして、バンドは既に解散(今度こそホントに?)してます。

最後の置き土産である本作は、怒涛の50pブックレット付き4CDデジブックという豪華装丁で、その一枚目『The Storm & The Horizon』は欧州盤と日本盤、そしてメキシコ盤が存在しているのは確認しており、国内盤は16曲、欧州盤は18曲、そして欧州盤と国内盤は別マスタリングで国内盤の方がボトムが強調された音、らしいです…(現物未確認)

メキシコ盤と欧州盤は曲数は同じなんですが、マスタリングについては同一なのかは未確認(スマン
ただ聞き比べた感じでは、メキシコ盤は欧州盤より若干ヴォリュームが大きいだけの差なので恐らく同一マスターを使用しているのではないでしょうか?

あと、CD盤面のイラストのカラーリングがメキシコ盤は色褪せたカラープリントみたいなチープな仕上がりになってます(汗

まぁ、相変わらずインディ丸出しなスカスカなボトム、ペラペラなMIXなこの劣悪な内容では、多少ボトムに差があろうと劇的に音の印象が変わるって事はないでしょうけどね(汗

Underground Symphonyレーベルと契約する前の自主制作デビュー盤『The Horizon & The Storm』'95 を聞いた時は『ヘッポコヴォーカルだけどかなり鍵盤とベーシストが頑張ってる!』『メタル不毛の地イタリアから化けそうなキーボード入りツインギター6人組イタリアンHMバンドが出てきたものだなぁ』なんて思ったもんですが、結局LABYRINTHやRHAPSODY、そしてSECRET SPHERE等々の後続の登場と連動してクサメロバンドを筆頭に爆発的にバンド数も拡大しレベルアップしたイタリアンHM界と関係ない所に存在したバンドでした…

初期からずーっと音質や演奏技術のレベルがそう向上しないC級に片足突っ込んだB級という、その意味ではマイナーHMファンの望む通り不変であり続けた(多少シンフォ度と楽曲完成度は上がった?)唯一無二なメロスピファンのカルト的な存在だったのは彼等だけなんで、まぁ見方を変えれば孤高の存在なのかもしれませんなぁ(汗

毎度毎度の内容のイマサン具合に反比例して毎回 Luis Royoによる美麗でセクシーなジャケのイメージ戦略は上々だったし、Underground Symphonyレーベルお得意の縦長限定変形デジパック(毎回500枚限定!ファンにはマストアイテム!)等々パッケージングも凝っていて、インディレーベルあるあるのプロモ不足やお粗末なジャケなんていうアーティストの能力以外でのアゲンストが少ない状況だったのに…何故、ここまで垢抜けなかったのか(つд`)

最終作だからなのか記念にか、初代フロントマンの Fabio Dozzoが10年ぶりに復帰して二曲でその歌声聞かせてくれているが、彼が脱退するまでは『オイオイ。相変わらず下手クソなヘロヘロヴォーカルだなぁ』と思っておりましたが、その後を継いだ素人丸出し美麗モデル・ヴォーカリスト Kiara嬢やゲストの有象無象なフィメール・ヴォーカルの歌声を聞いた後の今だと『やっぱクサクサの悶絶メロスピは熱い野郎ヴォーカルじゃないと!』と、彼のレベルアップして逞しくなった歌声を酷く懐かしく感じてしまいました…

てか、なんで日本人アイドルやバンド、果てはアニメの曲をカヴァーして収録? しかも、日本人ヴォーカリストをゲストに迎えてって誰得?
メタルアレンジにしちゃーいるけど、ぶっちゃけカラオケ・レベルの出来で、なんでコレを収録したのか理解に苦しむ…
彼等なりの日本ファンへのサービスなんだろうが、コレはいらなかったなぁ…誰だよ選曲に入れ知恵した奴は(#・ω・)

で、内容や方向性はここ数作と全く変わり(ようも)なく、初期からのメロスピ要素もそのままに、つたないテクながら壮大なシンフォニーを描き出そうと頑張るシンセと終始忙しないパタパタ・ツーバスの疾走感、そして臭いメロディを懸命に紡ぐギター、そしてソレに乗っかる美貌のフィメール・ヴォーカルの平々凡々な歌声、という黄金パターン。

その音を聞いたなら『アレ? 今って何年だっけ?』と、軽く20年ほどタイムスリップする事請け合いな、チープで薄っぺらいマイナー臭漂うシケシケ・サウンドですわ~…
まぁ、彼等のファンにとってはお馴染みの『コレコレ!この音じゃなきゃ!』って、お約束なサウンドなんです。
一般的なHMファンな方は、決して手を出してはいけない劣悪サウンドですけど、マニアな方程にコレを好むんですよねぇ…

それにしても初代フロントマンの Fabio Dozzoが脱退するまで、なんとかバンドの態を保っていたのに、一体いつから Eddy Antonini(Key)と Roberto Potenti(B&G)のユニット体制になってガックガクのC級クオリティへ低下してしまったのか…orz

確かにフロントマン(ウーマンか)である事を考えるならルックスは当然重要な要素だろうが、それにしたってもうちょい歌唱スキルの高いフィメール・ヴォーカリオストを呼べなかったんでしょうかねぇ…(汗

前任者の Kiara嬢と比べりゃそりゃ誰だって上手く聞こえる(暴言!)だろうが、今回メイン・ヴォーカリストに招かれている Ashley Watoson嬢もちょっと甘ったるい歌い方が個性と言えば個性かもしれないけど、総じてパワー不足だしレンジも広くないという…ぶっちゃけ平凡なフィメール・ヴォーカリストってレベルで…

つーか、Kiara嬢をはじめ今回大勢ゲストで招かれた女性ヴォーカリスト達(日本人ヴォーカルは除外)は皆さんとても美しく『コレって単に歌唱力じゃなく Eddy Antoniniと Roberto Potentiの好みのルックスで選んでるんじゃねぇの?』と、穿った見方を見てしまう、そんなレベルな方ばっかなんスよ…('A`)

だってゲストならルックス重視する意味無いじゃん? 無駄にキャリアだけ長いんだから人脈フル活用してもっと歌唱力あるゲスト呼べよ! と…
まぁ、そうなったらそうなったでメイン張ってる Ashley嬢の立場ってものが微妙になるか(汗

なんだかんだ苦言を呈しましたが、好評につきリマスター盤もすぐリリースされた事のある名作2nd『Dragon's Secrets』'97 を現メンバー(何故かVoだけゲストの Chiara嬢だけど…)で再レコーディングしてDisc4に収録と、昔からのファンのケアも決して怠らない彼等を嫌いにはなれないんですよねぇ(*´ω` *)

因みに、Disc3は過去曲のリマスター・ベストとしてリリースされた二枚組『Divine Gates PartV Chapter1:The Road to The Light』を一枚に編集したものです。

まぁ、この四枚組を購入されるのは確実に長年彼等を支え続けてきたダイハードなSKYLARKファンでしょうから、今さら何を言われたって、そんな事ぁ百も承知で『つまらん批評や苦言なんぞクソ喰らえ!』ってなもんでしょうけど(w

実際、私もこのドマイナーで薄っぺらな虚仮威しC級シンフォニック・サウンドが、何故か昔っから妙に心の琴線に触れるんスよねぇ~♪


CD 1 : The Storm & The Horizon

01. Eyes
02. The Kiss That Never Happened
03. Crystal Lake
04. Just One Word (To Fall in Love)
05. マジンガーZ (メタルアレンジ)
06. Don't Know What You Got (Till It's Gone) (Cinderella cover)
07. The Run Towards the Sun
08. Shot Through the Heart (Bon Jovi cover)
09. Tears (accoustic version)
10. Another Reason to Believe
11. The Hardest Part Is the Night (Bon Jovi cover)
12. 離したくはない (T-Bolan cover)
13. Road to Heaven
14. 会いたかった (AKB48 cover)
15. Santa Fe (Bon Jovi cover)
16. さんぽ (ジブリ・メタルアレンジ)
17. Carrying You
18. Bridges Are Burning

CD 2:Eyes (Extended Version)

01. 残酷な天使のテーゼ(メタルアレンジ)
02. She
03. 君をのせて(ジブリ・メタルアレンジ)
04. Love Song
05. Don't Know what you got
06. The Crypt of Montmarte
07. The Kiss that Never Happened
08. 残酷な天使のテーゼ(Alt version)
09. Believe in Love (Special ver Featuring Ashley)
10. Another Reason to Believe (Demo Ver Featuring Ashley)
11. Little Girl (intro Remastered Ver)
12. Little Girl (Remastered Ver)
13. とべ!グレンダイザー(メタルアレンジ)
14. Rainbow in the Dark (Remastered Ver)
15. Feverish

CD 3:Divine Gates Part V - Chapter1:The Road to The Light -Ultimate Selection-

01. Belzebu
02. Satan Arise
03. Dream
04. Welcome
05. Hurricane
06. WHen Water Become Ice
07. A Star in the Universe
08. Why Did you kll the Pirncess?
09. Twilight
10. Sleep
11. Night of Pain
12. The Guardian Angel
13. Fear of the Moon
14. The Princess Day
15. Sands of Time
16. Insanity is the Truth
17. The Tears of Jupiter
18. Follow your Dream

CD 4:Divine Gates Part V - Chapter2:The Dragon's Gate

01. The Temple
02. Creature of the Devil
03. The Answer
04. Skylark
05. Waiting for the Princess
06. Light (ACT1)
07. Light (ACT2)
08. Light (ACT3)
09. Light (ACT4)
10. Pirncess of the Snow
11. Dragon's Secrets
12. Tears (bonus track)



by malilion | 2017-07-21 17:24 | 音楽 | Trackback

バンド名通り涼やか北欧ハードポップサンド! だけだったら良かったのに…ICE TIGER唯一作。

c0072376_19332393.jpgICE TIGER 「Love 'N' Crime」'93

GLASS TIGERを聞いていたら「確か似たバンド名でおあつらえ向きに涼しげな名前のが…」と、探してたら出てきました(w

キーボード入り5人組オーストラリア産メロディアス・ハードポップバンドが93年にリリースした唯一作をご紹介。

私が入手したのは1995年にLong Island Recordsからリイッシューされた再発盤(既にコレもレア盤扱いか…)ですが、2004年にさらにジャケを変えてリイシューされた盤(現物未確認)がある模様です。

c0072376_19334447.jpg因みにオリジナル盤からのコピーCD(海賊盤)が出回っているようですのでご注意を。
まぁ、最近のリプロ盤と言われるこの手のアイテムの出来はかなりの質なので、商品としての不安は少ないでしょうけど…

で、内容の方なのですが、某B誌にも取り上げられた事もあるのでご存じの方もいるかと思いますが、アメリカで売れた時のゴージャスなサウンドイメージのWHITESNAKEの音をベースによりポップでメロディアスにしたような欧州&北欧系の叙情派ハードポップサウンド、と評されていたように記憶しています。

確かにパワー系の豪快な音楽性、カラッと乾いたサウンドなイメージのオーストラリアのバンドとは思えない、ユーロ系の香り漂うマイナー調のウエットでメロディアスなハードポップ・ナンバーは北欧叙情派ハードポップスサウンドに酷似しているし、恐らくギタリストの好みでしょうが白蛇風リフやブルージーなメロディはモロにWHITESNAKE風で、ちょっとバンドサウンド全体としてその二つの要素が巧く混ざり合っていないように感じ点だけ惜しい気がします。

個人的には、John Calabreseが操るキラキラした北欧風な叙情派キーボードサウンドと分厚いコーラスが曲の主導権を握るメロディアスなハードポップサウンド要素をもうちょい強めてくれた方が嬉しかったんですが、フロントマンの Dave Crosbyの掠れ気味“風”なしゃがれ声(全くディープヴォイスじゃない)や歌い方が David Coverdaleを意識してる模様だし、余りテクニカル思考でないギタリストの Graham Greeneも明らかに白蛇好きな模様なので、そっちへサウンドが引っ張られたんでしょうね。

そんな風にキラキラしたハードポップサウンドとブルージーなテイストが交差するサウンドの所々で聞こえるマイナー調バッキングコーラスが後期HEEP風コーラスに聞こえて、個人的にはニヤリとさせられました。

総評としては、そつなくバランス良く纏まっているものの、コレ!という売りというか強烈な個性が無いマイナーなインディーバンド、持ってると嬉しいB級メロディアス・ハードポップバンド、って事に落ち着くマニア向けコレクターズアイテムでしょうが、あのマニア御用達のLONG ISLAND RECORDSが再発したアルバムだけあって出来は悪くない一枚と言えるでしょう。

オリジナル盤、リイシュー盤共に既に廃盤ですから、メロハー・マニアなら中古屋等で見かけたらGETしておいても損はない一枚です。



by malilion | 2017-07-18 19:31 | 音楽 | Trackback

カナダ産ポップバンドGLASS TIGERの懐メロに心癒やされる猛暑の日々…

c0072376_01442596.jpgGLASS TIGER 「The Thin Red Line」'86

余りの猛暑にグデっているとラックの奥の涼やかなバンド名が目にとまり、引っ張り出して耳を傾けておりました。

キーボード入り5人組カナダ産ポップバンドのデビュー・アルバムをご紹介。

ヒットチャートにシングルを数曲送り込むものの約5年程と活動期間が短く、ドラムスが抜けたままリリースした90年の3rdアルバム発売後すぐに活動休止した為もあってか、今となってはここ日本で殆ど知名度はありませんが、ちゃっかり活動休止の10年後の03年に再結成(ドラムスだけ新メンバー)を果たし現在も活動継続中なのです。

残念ながら再結成してからのオリジナルアルバムのリリースはなく、LIVEアルバムとBEST盤を数枚リリースするのみ(それって懐メロバンドやないか~)に留まっている。

まぁ、実際のところ Bryan Adamsがバックコーラスで参加している1st以降は余りパッとしたチャートアクションも残せていないので、それもむべなるかなでもありますが…

またギターが若干ハードになってR&B風味が増した3rdアルバムのバッキングコーラスに元YNGWIE BANDの Jeff Scott Soto(当時はEYESに参加してた)が参加していたり、あの Rod Stewartもバッキングで参加しいたりと、今になって見ると興味深いミュージシャンの名も見つかったりします。

それにつけても今回改めて1stを聞き直してみて、しみじみ自分好みな良いサウンドだったなぁ、と懐かしく思っておりました。

最初は Bryan Adamsのバックバンドだった、って情報からこのバンドをチェックしましたが、当時のUSAポップサウンドよりも明らかにUKポップサウンドに近い、ユーロテイスト溢れるウェットなメロディと控え目なキャッチーさが個人的には大変好ましかったんスよねぇ(*´ω` *)

甘い声質で高いキーも余裕で出せるクリアヴォイスなヴォーカルがキャッチーに歌い上げ、あくまで心地良いメロディを紡ぐギター、バックで効果的に流れるキラキラした涼やかなキーボード……うーん、ホントにお手本のような優等生ポップサウンドですなぁ(w

80年代の古き良きAORサウンドをベースに所々でちょっとハードなパートも取り入れたキャッチーでセンチメンタルな甘口ポップサウンド、AIR SUPPLYやSURVIVOR、FOREIGNER等でお馴染みな“アレ”です。

個人的には2ndアルバムの方がポップさキャッチーさ、そしてアルバム全体の完成度も1stより勝っていると思っておりますが、売り上げ的にはイマイチな結果しか残せなかったのですよね…残念…orz

因みに3枚ほどリリースされているBEST盤には、それぞれ新曲や未発表音源だったりヴァージョン違いやREMIXやSINGLE Ver、DEMO音源等々のオリジナルアルバム未収録音源が収録されていますので、もし彼等をチェックしてみようと思われた方がいましたら、最初はBEST盤から攻めてみて、気に入ったなら徐々にオリジナルアルバムを購入してもBEST盤は損になりませんよ(*´ω` *)

さらにこのデビュー作ですが、20周年記念盤として12年に2枚組REMASTER盤がリリースされており、オリジナルアルバム以外に、ロング・ヴァージョン、LIVE、未発表DEMO音源などを収録したスペシャルボーナス盤も手に入りますので購入されるならそちらをお求めになるのが宜しいかと。



by malilion | 2017-07-12 01:37 | 音楽 | Trackback

イタリアンHM界の二大巨頭 LABYRINTHが7年ぶりの新譜をリリース!

c0072376_15240762.jpgLABYRINTH 「Architecture Of A God」'17

キーボード入りツインギターの6人組イタリアン・シンフォニック・メロスピ系バンドの通算8枚目となるオリジナル・スタジオアルバムが7年ぶりにリリースされたのをちょい遅れてGET!

衝撃のデビューEP「PIECE OF TIME」'95 からその活動をフォローしておりますが、当時の“デジタル風味なイタリアの夢劇場”というイメージが今となっては懐かしく思える程に彼等の音楽性は紆余曲折を経て大きく変化して来ました。

最早オリジナルメンツは中心人物ではないサイドギタリストの Andrea Cantarelli(Anders Rain)のみしか残っていませんが、それでも常に高品質な作品を届けてくれる彼等の新作は、結論から言って初期の作風と近年の作風を併せ持ったようなドラマチックでテクニカルなサウンドが心躍らせるスケールの大きい作風で、待った甲斐のある充実した内容の傑作アルバムとなっている('(゚∀゚∩

しかし、不思議な事にこのバンド、何故か同郷のSECRET SPHEREと同じ時期に大抵新譜をリリースするんですよね(w
なのでLABYRINTHとSECRET SPHEREはお対のバンドなイメージを個人的には持っとります。全然メンツも音楽性も関係ないのに(汗

けれどコツコツ順調にバンド活動を続けて支持層を拡大してきたSECRET SPHEREと対照的に、LABYRINTHの方はRHAPSODYより先にデビューし新世代イタリアンHM界の期待の新星と俄然注目を集めたものの、即初代フロントマン Joe Terry(Fabio Lione)の脱退からの新バンドRHAPSODYへ電撃加入、さらに中心メンバー Olaf Thorsen(G)の脱退、そして新バンドVISION DIVINEの結成、レーベルとのゴタつきによる活動休止、さらに Olaf ThorsenのLABYRINTH電撃復帰と、初期からメンツの入れ替わりが激しく、さらにVISION DIVINEメンバーとメンバーが幾度も入れ替わったり等々と目まぐるしくバンドの状況が変化して活動が少しも安定せず、コンスタントに作品を発表して来たにも関わらずバンド知名度の割にアルバムの評価は伸び悩み、一番最初期に活動し始めたのにここの所その名を聞く事が殆どなくなっていた訳です。

で、残念な事に本作でも再びメンバーチェンジが有り、長らくキーボーディストを務めていた Andrea "Mc" De Paoliが元VISION DIVINE(またか…)の Oleg Smirnoffへチェンジし、さらにリズム隊もゴッソリ入れ替え、と相変わらずのメンツ流動体制で、Olaf Thorsen(G)、Andrea Cantarelli(G)、そして二代目フロントマンの Roberto Tiranti(Vo)の三人のみ前作から残留しての製作となっている。

しかし、ドラムスに Jhon Macaluso(元TNT、元YNGWIE BAND、元RIOT、元ARK)って…きっと次のアルバムに彼の名前はクレジットされて無いんだろうなぁ…(つд`)

新ベーシストの Nik Mazzucconi(SUNSTORM、L.R.S)も含め各メンバーは別バンドやセッションで活発に活動してると言う、初期からのファンからすると今やLABYRINTHはまるでサブ・プロジェクトな状態(実際そうなんだろうけど…)なのがイマイチ納得出来ない('A`)

いい加減、Olaf Thorsenワンマン体制を改めないと、これ以上のLABYRINTHの発展的活動は無理な気がするんですが… ぶっちゃけテクもセンスもOlafより優れたギタリストだと個人的に思う Andrea Cantarelliはこの状況に本当に満足してるのかなぁ…(汗

それにつけてもこのバンドは、2nd「Return to Heaven Denied」'98 がメロディック・スピードHMファンの間で絶大な支持を得てしまったのが今から考えると大きな不幸の始まりだった……

実際、デビュー作ではプログレメタル系の夢劇場風サウンドを披露していた訳だし、バンド史上最高の人気作2nd以降中心人物が抜けて一気に洗練されたモダンな叙情派メロディアスHMへサウンド指向が接近したりと、元来が拡散志向で複雑な音楽性のバンドであるにも関わらず、ファンもメンバーさえも2ndアルバムのパワー・メタリックな疾走感の呪縛に未だに捕らわれ続けているのが何とももどかしい…orz

さらにVISION DIVINEはプログレHMで、LABYRINTHはストレートなパワー・メタルで、というような区別を Olaf Thorsenが(わざわざ)復帰して思考している様子(元VISION DIVINEのメンツを大量に引っ張り込んでおきながら!)なのが、このバンドの自由な創作活動をスポイルしている大きな要因だと思う。

つーか、いい加減 Olaf ThorsenはLABYRINTHに関わらないで欲しい。マジで!(#・ω・)


◆◆◆ 閑話休題 ◆◆◆


で、久々の新作ですが、モダンで煌びやかなシンセワークが気持ちよく疾走するソリッドな楽曲に散りばめられたデジタル・プログレHM的な初期っぽい作風の曲を数曲収録しつつ、全体的には近作風の Roberto Tirantiの繊細で情感タップリな歌声をメインに据えた、如何にもユーロメタル的な叙情性薫るメロディアスでテクニカルな楽曲で占められた、実に洗練されたベテランらしいバランスの取れた一作だ。

アルバム全体の方向的には『これまでの音楽要素の集大成作』を意図したであろう、中心人物 Olaf Thorsenが抜けて初めてのアルバム「Labyrinth」'03 に近いとも言えるだろう。

初期からのファンからすれば全体的にスローとミッドテンポの楽曲が占める割合が高いので“疾走感不足な上品すぎる作風”に感じるかもしれないが、もう二十数年以上活動するバンドに何時までも初期のツーバス疾走ドコドコな作風を求めるのは酷だと気付いて欲しい…(汗

それにしても Roberto Tirantiの堂々たる歌唱力の威力は絶大で、アルバム前半のキャッチーな歌メロのフック満載なスピーディーな楽曲から後半のプログレ度の高まった大作指向な楽曲に至るまで、パワフルなハイトーンや力を抜いた朗らかなクリアヴォイス、そして色気あるディープな歌声だったりと正に七色の歌声を披露し、ややもすると散漫になりがちなアルバムをビシッと彼色に染め上げて纏めているのは見事と言う他無いだろう。

特にスローで物静かなセンチメンタルな楽曲での艶やかな歌声の深く幅広い情感表現は、暑苦しいパワーヴォイス主体な初代ヴォーカリストの Fabio Lioneではわないだろう。うーん、ホント歌が上手いなぁ…(*´ω` *)

恐らく次作ではまたメンバーチェンジしている事だろうし、2ndの呪縛も消えていないだろうけど、どうか次なる新作はこんなに間を開けずに届けて欲しいものです。



by malilion | 2017-07-03 15:15 | 音楽 | Trackback