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GRYPHON好きは是非! ANCIENT VEILがまさかの2ndをリリース!


ANCIENT VEIL 「I Am Changing」'16 c0072376_17334678.jpg

まさかのイタリア産フォーキー・シンフォ・プログレ・デュオの2ndが21年ぶり(!!)にリリースされたので即GET!!

ANCIENT VEILのデビュー作がERIS PLUVIAの2nd名義にされたゴタゴタは、先頃リリースされたERIS PLUVIAの新譜紹介の時に語りましたが、こうしてANCIENT VEIL名義の2ndがリリースされた所を見ると『アレはレコード会社の勝手なプロモで、ちゃんと別バンドなんだぞ。アレがERIS PLUVIAの2ndなんて俺達は認めてないぞ!』という Alessandro Serriの無言の主張が聞こえてきそうです(w

まぁ、普通に考えてERIS PLUVIAのギタリスト Alessandro SerriのサイドバンドANCIENT VEILのデビュー作と捉えるべきだったのは間違いないんですよね(汗

で、この待望の2ndなんですが、前作は弦楽器奏者 Alessandro Serri(Vo、G)と管楽器奏者 Edmondo Romano(Tenor&Soprano Sax)の2人のみがメンバーで、他はサポートメンツで固めていたプロジェクト作の臭いが強いユニットでしたが、本作では新たにキーボーディストの Fabio Serri(Piano、Moog、Hammond organ、Synth)を加えたトリオ編成となり、そこへホルンやフルート、オーボエ、ヴィオラ、ヴァイオリン、チェロ等々のゲスト奏者を再び多数迎えての製作となっております。

既にかなりの年月が流れた事や参加しているバックのメンツも全く違い、更に本作ではフィメールヴォーカル等のゲストヴォーカルが複数参加している事などもあってか前作のようなモロに民族音楽的なフォーキーサウンド色はやや後退し、キーボーディストを迎えた影響もあって幾分“普通のプログレ・バンド”っぽいサウンド・パートが聞こえております。

と、言ってもそれでも十分過ぎる程にフォーキーだし、GRYPHONっぽいアコースティカルで詩情深いシンフォ・サウンドにプンプンと古音楽の薫りが漂っているんですけどね。

うっすらバックでアコーディオンの原型みたいな English Concertinaのひなびた味のあるサウンドが響いているトコなんかモロに中世サウンドで、その手がお好きな方には堪らないでしょう。

フォーキーな楽器メインの楽曲ではあるものの、以前より桁違いにヴォーカル・パートとエレキ楽器のパートが増えた事もあって、パッと聞きトラッド系シンフォ・バンドのアルバムのような感触を覚えるが、しっかりとフルートやオーボエ、そして艶やかなヴァイオリンとピアノが奏でる抒情感豊かなメロディがサウンドの主導権を握っているので、すぐに唯一無二の優美でウットリする繊細な中世風シンフォ・サウンドへ引き戻してくれる(*´ω` *)

Edmondo RomanoがNARROW PASSにゲスト参加している関係でか、イタリアのマルチ・インスト奏者 Mauro Montobbioが本作にゲストで招かれ、アコースティックとクラッシックギターでその腕前を披露しているので彼のファンも要チェックでっせ。

ひたすら美しく繊細なメロディと古音楽風サウンドがお好きな方なら即買うべき一枚です。ほんと、お薦め!
by malilion | 2016-12-27 17:23 | 音楽 | Trackback

George Michael死去!? え…

George Michael死去。享年53歳。

え…? ついこの前まで精力的に活動してたやん??

しかも、53歳…????

嘘だろ? あのGeorge Michaelが!?

正直、なにかのどっきり情報かと思ったくらい。

はぁ…今年は、なんか…いろいろ…ありすぎだ…

George Michael…RIP…
by malilion | 2016-12-26 09:33 | 音楽 | Trackback

スイスのメロハー CRYSTAL BALLが、別バンドなサウンドに!?


CRYSTAL BALL 「Deja Voodoo」'16 c0072376_21434100.jpg

スイス産メロハー・バンドの1年ぶりとなる9thアルバムのボートラ2曲入りな限定盤を少々遅れてGET!

いつの間にやらキャリア20年超えのベテランになってしまった彼等だが、しばらく安定していたラインナップに再び変化が起こった模様で、リズムギターリストが Markus Fluryから Tony "T.C." Castellへチェンジしている。

まぁ、前々からサイドギタリストの座は安定していないので、デビュー以来長らくフロントマンを務めて来た Mark Sweeneyから Steven Mageneyへヴォーカリストがチェンジした時のように、彼等のファンは驚かないかもしれないけれど…(汗

前作は、硬質なギター・リフで楽曲のエッジを保ちつつ、耳を惹くキャチーなメロディの上をポップなサビと分厚いゴージャスなコーラスが埋め尽くすデビュー以来からのサウンド形式をベースにしつつ、全体的にメタリック度が薄まったより普遍的でオーセンティックなHR風な仕上がりで、少々刺激不足な停滞気味に感じられたバンドサウンドでしたが、再び本作でもサウンドの毛色を変化させております。

前作の軽めなHRサウンドから一転、ジャケのデザインからもその内容が窺えるダークでミステリアスなヘヴィ・サウンドへ方向性を軌道修正した模様で、以前の爽快感あるスピーディーでキャッチーなメロハー路線は完全に影を潜めてしまっている…('A`)

ジャケや楽曲タイトル等を見るに、もしかしてホラー映画チックなコンセプトに沿った製作がなされた為に、本作に限り邪悪で禍々しい雰囲気がアルバム全体に漂っているのかもしれない…出来たら、そうであって欲しいなぁ…

Steven Mageneyの荒れたしゃがれ声はこのミステリアスでダークなサウンドに似合っているし、キャリアが長いだけあってアルバムの質は総じて高いものの、この方向性だと恐らく日本盤はリリースされないよねぇ…と、いうようなサウンドです。伝わるかなぁ…(汗

以前のような分かりやすいキャッチーさや爽快感、スピードというメロハー要素は薄まったものの、じっくり聞き込むと以前と同じ叙情的なメロディは楽曲の奥で未だにしっかりと息づいており、そのミッドテンポメインな重厚でダーティなユーロピアン・モダンHMの鈍色サウンドに、幾分かの甘味を感じさせる絶妙なバランスの仕上がりとなっている。

Mark Sweeneyがフロントマンだった頃の煌びやかなサウンドを好んでいた方にとっては、最早別バンドに聞こえるかもしれませんが、前作のような中途半端な仕上がりよりも、よりオリジナリティが確立されている本作の方が完成度も高く、好ましいんじゃないだろうか、とは個人的には思います。

まぁ、そりゃ初期の頃の方向性の方が当然、好きですけどね…(汗

例によって例の如く、本作のデジパック限定盤にボートラを収録しておりますので、マニアは限定盤の入手をお早め目に。

では、バンドサウンドを進化させ今を生き抜こうとしている彼等の試行錯誤を応援しつつ、次なる新作ではもうちょいキャッチーさが戻ってくる事を祈って…
by malilion | 2016-12-22 02:08 | 音楽 | Trackback

もう新作!? THE NEAL MORSE BANDが2ndアルバムをリリース!


THE NEAL MORSE BAND 「The Similitude Of A Dream ~Special Edition~」'16 c0072376_134830.jpg

元SPOCK'S BEARD、現TRANSATLANTICメンバーである Neal Morse率いるバンド名義での2ndアルバムが1年ぶりにリリースされたので、お馴染みの限定盤(2枚組CD&DVD付キ3枚組!)をGET!

これまでにCCM系のソロ作も含め山程作品をリリースしている彼だが、ソロ活動以降の自身が主導するプログレッシヴ・ロック系のバンド作品としては前作「The Grand Experiment」'15 に続く2作目だ。

SPOCK'S BEARDから突如脱退して宗教活動に傾倒した彼らしく、英国の伝道師John Bunyan(1628年~1688)による宗教寓意物語『THE PILGRIM'S PROGRESS(天路歴程)』と言う、『破壊の都』から救済の場所である『天の都』に辿り着くまでの旅の記録という体裁を取っている、死闘や様々な困難をくぐり抜けて旅する主人公の精神的な旅を描いた物語にインスパイアされた壮大なコンセプト・アルバムとなっている。

メンツは前作と変わりなく、Neal Morse(G、key、Vo)、Mike Portnoy(Ds、Vo)、Randy George(B)、Bill Hubauer(Key、Vo)、Eric Gillette(G、Vo)の5人による製作で、楽曲の方向性も前作と同系統の古典寄りなサウンドながらしっかりと今風のモダンなアップデートが成されているナチュラルなフィーリングを重視した80年代的USプログレハード・サウンドな、STYXばりな分厚いコーラスやメロディアスな叙情美とキャッチーな歌メロも健在で、往年のアメリカン・プログレハード好きはニヤリとさせられる作品だろう。

加えて新しい要素としては、コンセプトがそもそも宗教色ドップリな訳だから当然と言えば当然だが、生のストリングスやブラス・セクションも導入した如何にも宗教音楽的な荘厳でドラマチックなシンフォニック・サウンドの雰囲気が楽曲のそこかしこで聞かれ、さらに70年代の有名UKバンドのオマージュ的要素も交えつつ、アメリカン・テイストなテクニカル・プレイをダイナミックにメロディックに迫力満点に展開している。

コンセプトに引っ張られたのか、前作にあったメタリックなサウンドが幾分影を潜めているのが個人的には少々残念だが、USAバンドにありがちなドライさや粗暴なパワー押しな要素は少なく、人生において経験する葛藤や苦難、そして理想的なクリスチャンの姿へと近づいていくその過程を寓意した『THE PILGRIM'S PROGRESS』をコンセプトにしたのに相応しい、しっとり優雅な気品とウェットな叙情がサウンドに漂っているのも嬉しい限りだ。

無論、ユーロバンドに比べればこのアルバムの音の方がドライで叙情感では劣るかもしれないが、複雑な技巧とサウンドを際立たせる陰影のメリハリ、そしてモダンなサウンドの仕上がりでは決して劣ることない、Neal Morseがこれまでに紡いできた音楽の魅力が余すこと無く詰め込まれ、磨き上げられた入魂の一作と言えよう。

Mike Portnoy曰く、自らが関わったコンセプト・アルバムの中でも最高傑作(自分を追い出した夢劇場への皮肉も多少あるんかなぁ…)と断言している会心の出来かどうかは、後は皆さんの耳でお確かめ下さい。

個人的には、宗教系のネタはソロ限定でお願いしたいトコだが、まぁしょうがないか…

Neal Morseの故郷テネシー州のナッシュビルから、2017年1月15日よりツアーがスタートするとの事なので、近い将来にまたLIVEアルバムが届けられる事だろう。

ボーナスDVDには、レコーディングのメイキング映像(約70分)を収録しているので、マニアはこのスペシャル盤を迷わず購入しましょう。
by malilion | 2016-12-14 00:57 | 音楽 | Trackback

既に本家超えしてる! THE DEFIANTSのデビュー作♪


THE DEFIANTS 「Same」'16 c0072376_2353839.jpg

今年の春にリリースされていた、DANGER DANGERの2代目ヴォーカリストにして“カナダのBON JOVI”なんて意地悪く囁かれる事(なんだかんだでDDには12年以上在籍してたのに、ついぞ成功を味わう事が叶わなかった不遇な彼…)もある Paul Laine(Vo&G)と、同じく2代目ギタリストとして現在もDDに在籍する Rob Marcello(G)、そしてDDのオリジナルメンツにしてメイン・ソングライターのBruno Ravel(B)の3人が中心となり結成された新バンドのデビュー・アルバムを今頃GET!

いやー、ソロデビュー当時から Paul Laineのファンなのでちゃんとチェックしてし、サンプルなんかも試聴して良い出来だと思ってはいたんですが、彼の関わったバンドプロジェクトの諸々が悉く期待ハズレ(涙)な出来だっただけに、まーた実はフタを開けたら、みたいな事を想像してどうにもこのニューバンドのアルバムに手を出しずらかったんスよね…('A`)

で、やっとこ重い腰を上げて購入した訳ですが、何を今まで迷っていたんだ、と自分を叱りつけてやりたくなるような、ポップでキャッチーな80年代風味サウンドが癖になる、自分が Paul Laineに求めていた要素がガッツリと詰め込まれている、期待に見事に応える素晴らしい内容な会心の一作でした('(゚∀゚∩

私の様に個人的な失敗体験が尾を引いていない方なら、メロディアス・ロックリスナーにはお馴染みのレーベル Frontiers Recordsが音頭を取ってこのバンドが結成されたと言う事と、DANGER DANGERのメンツが中心のバンドと言う“その筋”の方にとっては“鉄板”な情報だけでも、このバンドの出す音がどの路線かは即察しが付いて迷わず購入されていた事でしょうね…

日本人好みな適度にエッジの利いた爽快感抜群の曲から80年代風の明朗なパワー・ポップ、そして80年代バンドのお約束の艶やかで切ないバラードと、初期DANGER DANGERに通じるキャッチー且つ哀愁のあるメロディとフック満載な魅力的な楽曲がズラリと並ぶ、DDでの豊富な経験とソロ活動で各自が鍛え上げてきた見事なソングライティングとプロフェッショナルなアレンジ能力が活かされた、モダンで卓越したプレイが結実した良質のメロハー・アルバムで、デビュー作ながら文句なくトップクラスの一作と言えるでしょう。

本家DANGER DANGERと比べてLA.メタルっぽいドライで作り物臭い雰囲気が薄く、ほんのりユーロテイストなウェットさを楽曲が帯びているトコなんかは、Frontiers Records主導の影響なのかもしれないが、ソレがまた同一路線な他の80年代風USAバンドとのサウンドの差別化を一層に強め、さらに魅力的に輝かせてくれている。

ちょっと枯れたアーシーな雰囲気漂うアメリカンな楽曲が収録されている事や、Paul Laineの歌声や声質のせいか、もしもBON JOVIが解散騒動やインターバルが開いて枯れた方向へサウンドを進化させず、80年代のブライトサウンドのままAOR路線へ接近して90年代を活動していたらきっとこんな風なヒットポテンシャルの高いサウンドを今も聞かせてくれたんじゃないのかなぁ、な~んてフッと想像してしまう、そんな素晴らしい出来の一作なのです。

個人的には過去の成功の影響で迷走してる感のある本家DANGER DANGERより、こっちをメインで活動して欲しいくらいの見事な出来ですね!(*´ω` *)

はぁ、次なる新作が今から楽しみでしょうがありませぬ♪
by malilion | 2016-12-11 23:01 | 音楽 | Trackback

ヴァイオリンをフィーチャーしたロシアン・バカテクバンド LOST WORLD BANDが新譜をリリース!


LOST WORLD BAND 「Of Things And Beings」'16 c0072376_0194768.jpg

ロシアのバカテク暴走列車 LOST WORLD BANDの、3年ぶりとなる待望の新作5thがリリースされたのを、ちょい遅れてGET!

デビュー当初はキーボーティストやギタリストも擁していたものの、前作から Andy Didorenkoがギター、キーボード、ヴァイオリン、そしてヴォーカルまで担当するという完全にワンマンバンド化した訳だが、引き続き Vassili Soloviev(flute)と Konstantin Shtirlitz(Ds)は参加しており、オリジナルメンツの3人組は盤石な体制で、さらに本作では新たに(と言っても2ndでキーボーディストとしても参加済み)パーカッショニストとして Alexander Akimovを呼び戻した4人組体制での製作となっている。

ロシアのバンドというカテゴリーではあるものの、現在はUSAのNYを拠点に活動しているヴィオリニスト Andy Didorenko率いる硬派シンフォニック・ロック・バンドと言う事になるが、中心人物がロシア国外へ移動しようとも相変わらず超絶テクニックと複雑なアレンジが見事に融合した、トンでもなくインパクト絶大なエキセントリックで凶暴なまでにテンション高い、東欧クラシック・ルーツのスリリング且つダイナミックな屈折した硬質なダークシンフォ・サウンドを展開する方向性に変化は無いのでファンの方はご安心を。

と、言っても野望に燃える若きグロプレ・ミュージシャンがAC/DCのように同じ事を繰り返すはずもなく、流石にキャリアを積んだからなのか、やたら暴走スタイルでゴリ押しするハイテンション疾走パターンは本作においては落ち着きを見せ、よりリリカルで艶やかさを活かすフルートとヴァイオリンの優雅なアンサンブルを中心にしたアーティスティックなサウンド構成へ変化しつつあるようだ。

まぁ、それでもギターやヴァイオリンの激しい演奏のせめぎ合いは十分過ぎる程に炸裂してるし、叙情的で涼やかだったフルートも一転してエキセントリックなプレイを叩きつけるように切れ味鋭く暴れ回ってるんですけどね(汗

殆どインスト構成なのは相変わらずで、前作ではなんだかほんわりした牧歌風な歌声を聞かせ新境地を開いたかに見えた Andy Didorenkoですが、本作では静かに感情を抑えて淡々と語りかけるような落ち着いた歌声を英語(!)で聞かせるに留まっている。

以前のようなKING CRIMSONやAFTER CRYING風味のヒステリックな狂気のハイテンション漲る躍動感ある“押し”パートと、YES風味の優雅な叙情性や技巧が光るフォーキーでアコースティックな静けさ薫る繊細な“引き”パートのメリハリが一層に強くなり、以前よりはシンフォ度が下がって、より普遍的なフュージョン・サウンド度が増した、極めて高度な技巧と緻密な構成の楽曲に彩られたモダン・プログレ作と言えよう(*´ω` *)

一人で多重録音な為か多少スケールの小ささや、バンド内のパワーバランス的なものの為かリズムパートの迫力の薄さなんかが気になりますが、フルートとヴァイオリンが大活躍してるって事もあって、キーボードが殆ど聞こえないしヴォーカルの歌メロが無くとも、ここまでメロディアスでスリリングなプログレ作をクリエイト出来るのだなぁ、と改めて感心させられます。

しかし、なんでR盤でリリースなんですかね…せめて、MUSEAからデュプリ盤だしてくれよぅ…(つд`)
by malilion | 2016-12-10 00:14 | 音楽 | Trackback

Greg Lake死去…orz


Greg Lakeが癌で死んだ…

闘病生活してるとは聞いていたが…

享年69歳…

Keith Emersonが3月に亡くなったのに、何も同じ年に逝く事はないじゃないか…

もう EL&Pの再結成は叶わない…永遠に…

きっと向こうで仲良くKeithやミュージシャン仲間とジャムってると思いながら、今夜はEL&Pのアルバムを聞こう…

R.I.P.…Greg Lake
by malilion | 2016-12-09 00:17 | 音楽 | Trackback

イタリアン・プログHMの雄 DGMの9thアルバムはホント最高('(゚∀゚∩


DGM 「The Passage」'16 c0072376_23483788.jpg

今やイタリアを代表する5人組プログレッシヴ・パワーHMバンドと言って過言ではない、活動20年を超える大ベテラン DGMの3年ぶりとなる9th(EP LIVE含まず)フルアルバムを半年遅れてGET!

まぁ、このバンドも Rob Morattiのソロを買うのを後回しにしてたのと同じ理由で、今頃購入してます(汗

デビュー以来メンバーチェンジの絶えないバンドで、バンド名の由来であるオリジナルメンバー達は既に全員脱退済みだが、現ヴォーカリストである三代目フロントマン Mark Basile加入以降はメンバー・チェンジもなく遂にバンドは安定期を迎えた模様で、その結果がここ数作の充実した仕上がりに見て取れ、最新作である本作でもメンツの変動はなく、これまで通りコンパクトにピリリと纏まったプログレッシヴ・HMをタイトでヘヴィにプレイする好盤を届けてくれた。

そもそもメンバーチェンジ毎にアプローチの異なるサウンドを聞かせ音楽性の幅を広げて変化し、どんどんプログレ風味が薄れてモダンな音像のHMへ変化していった彼等。

ここ数作では新生メンツの音楽性の地固めの意味もあったのか基本的に同一路線のダイナミックでソリッドなパワーメタル顔負けのプログレッシヴ・HMを聞かせていたのだが、Frontiers Musicに移籍後初のアルバムと言う事でレーベルからのプレッシャーがあったのか、現ラインナップとして3作目でメンバーの結束も安定したのでここらで冒険を、と考えたのかは定かでないが、本作はこれまでと幾分毛色の違うサウンドとなっている。

元々イタ公HMに定番な暑苦しいクサメタル系とは違った洗練されたメロディアスさが売りでもあった彼等だが、ここ数作では元来のカラフルでリリカルだったサウンドの彩りが薄れてダークでワイルドなくすんだモノトーン化し、よりアグレッシヴでスピーディさの増したパワメタ寄りのソリッドな作風に染まっていくにつれ、個人的な好みからズレつつあったその緊張感を強いる重厚な鈍色サウンドが、本作では初期風味なキャッチーな歌メロと開放感ある艶やかなメロディが楽曲全体で聞かれ、結果として初期からのサウンド要素を集約したかのようなバラエティー豊かで多彩なモダン・プログレッシヴ作に仕上がったようだ('(゚∀゚∩イイ!

と、言っても基本は、力の限りの熱唱を聞かせるストロング・スタイルなヴォーカルをフロントに据え、インギー系ネオクラ早弾きをベースにメロスピ張りなヘヴィ高速リフに泣きのソロが実に素晴らしいギターが伸び伸びとしたプレイでバンドサウンドを引っ張り、リリカルで鮮やかなキーボードが楽曲に華を添え、渦巻くようなタイトでパワフルな重低音を生み出すベースとドラムスがサウンドの土台をがっしりと固める、非常にテクニカルでありながら難解さを感じさせぬエッジと勢いを強力なアンサンブルで繰り出し怒濤のスピードで突っ走るメロディアスサウンドなので、ここ数作の彼等を気に入ってファンになった方も安心して購入いただけるハイクオリティな好盤なのは間違いない。

イタ公のプログHM系だけでなく全世界のプログHM系のマイナーバンドって、やたらシンフォニックだったり、SEやナレーションを多用した雰囲気抜群のスケールだけデカいくせに肝心の楽曲のメロディと構成の魅力がイマサンなB級バンドが多い中、DGMはカッチリとコンパクトに無駄なくサウンドを纏め、パワフルでソリッドな上にヴォーカルは抜群の歌唱力でキャッチーという、余りにも欲張りな極上の格好良いHMサウンドを具現化しているのがホントに凄いと思うんですよ。ええ。

最初期の夢劇場の影響から完全に脱却し、新たにソリッドなパワメタ要素も加えて更なる高みへ到達した、イタリアン・プログレッシヴHMシーンで屈指のテクニカルでメロディアスなプログレッシヴ・パワーHMサウンドが、次なる新作で一体どんな領域まで進化するのか早くも楽しみであります(*´ω` *)

しかし、なんでこんな良い音聞かせるバンドがイマイチな扱いなんですかねぇ…orz
やっぱり分かり易いシンプルでキャッチーでポップなヒットチューンがないとブレイク出来無いんですかねぇ…(つд`)カナシイ

バンド名が無愛想なのも関係してンのかなぁ…?
by malilion | 2016-12-08 23:44 | 音楽 | Trackback

カナダの実力派シンガー Rob Morattiのソロ第二作目をGET!


ROB MORATTI 「Transcendent」'16 c0072376_2513360.jpg

カナダの実力派シンガー Rob Morattiが約5年ぶりのリリースとなる待望の2ndソロアルバムを、随分遅れてGET!

まぁ、元SAGAという肩書きだけでなく、これまでリリースしてきたFINAL FRONTIERでの素晴らしい作品や、前ソロ作の出来を知っていると、慌てて購入する必要のない安全牌なのは確定なんで、半年ほど購入が遅れてしまいました。

「超越」とは、またご大層なアルバムタイトルだが、そのブライトでクリアーなサウンドとハイ・クオリティな楽曲の隙無い完成度を耳にすれば、それもあながち間違いでないと思えてくる Rob Morattiの自信の程が窺える渾身の一作だ。

前作「Victory」は近年希に見るメロハーの大傑作だったが、本作も負けず劣らずの素晴らしい安定感あるAOR作で、ファンならずともメロハー&AOR好きならば間違いなく押さえておくべき一品だろう。

相変わらずの Steve Perryばりな艶やかで瑞々しい伸びやかなハイトーン・ヴォイスがタップリ堪能でき、スムーズで美しいメロディー、キャッチーでフックを生み出すギターリフ、涼やかに楽曲を飾る控え目でクリアなキーボード、そして退屈さを打ち消すそつないギターソロと、前作に引き続き参加の名手 Tony Franklin(B:exTHE FIRM、exBLUE MURDER他)に、Fredrik Bergh(Key:STREET TALK、BLODBOUND)等のゲスト・ミュージシャン達のセンス抜群な演奏が華を添える、充実の仕上がりとなっている。

どの楽曲もキャッチーでフック満載なのは当然で、その上で哀愁漂う切ないメロディアスな楽曲や30年前のラジオヒット曲を取り上げていたり、穏やかでキャッチーな80年代風の楽曲等々と、メロディアス・ハードポップの範疇内でバラエティ豊かな楽曲が収録されている文字通り洗練されたモダンメロディアス・ハード・ポップ作で、その完成度は彼が今までにリリースしてきたアルバムの中でもトップ・クラスなのは間違いない。

音が良いアルバムなのもAOR愛好家には嬉しいポイントだろう。

まぁ、ちょっとリズムが単調に感じるのと、少々 Rob Morattiの甲高すぎるハイトーンが耳に突き刺さるのに閉口させられる場面はあるけど(w

いやー、なんだか妙に夏っぽい、スカッと爽快に突き抜ける青空を連想させるアルバムで、聞き終わった後に清々しい気持ちになれるんですよね~(*´ω` *)

ホント、お薦めです♪
by malilion | 2016-12-06 02:45 | 音楽 | Trackback

16年ぶりのKANSASの新譜!今頃GET!


KANSAS 「The Prelude Implicit」'16 c0072376_1164557.jpg

今やUSAを代表するメジャー・プログレッシブ・ロック・バンドと言っても過言ではない彼等が、前作「Somewhere to Elsewhere」'00以来16年ぶりに通算15作目(LIVE、BEST含まず)の新譜をリリースしたのを、ちょい遅れてGET!

なんと言っても本作最大の話題は、フロントマンの交代でしょう。

2014年にバンドを脱退した Steve Walshに代わり三代目フロントマンに迎えられたのは、元々KANSASフォロワーだった同じ地元のバンド元SHOOTING STARの Ronnie Platt(Vo&Key)で、彼がリード・ヴォーカルを務める初のスタジオ・アルバム作であります。

いつの間にやら7人組の大所帯バンドになっていた彼等、当初からの“売り”であるツインギター&ツインキーボードにヴァイオリン入りという体裁はしっかり保たれていて、ファンには嬉しい事だろう。

ただし、長い歴史を誇るバンドだけに当然なのだけど、もうオリジナルメンツは、Phil Ehart(Ds)と Rich Williams(G)の2人、86年の再結成以降のメンツである Billy Greer(B)を入れても古参メンツは3人のみという、もはや新メンバーの方が数が多い殆ど別バンド状態なのだが…(つд`)

長らくバンドの顔でありメインソングライターであった Steve Walsh(Vo&Key)も、KANSASをKANSASたらしめていたバンドの頭脳とも言うべき Kerry Livgren(G)も居ない彼等が一体どんな音を出すのか? 怖さと期待が入り交じった気持ちで、『暗黙の序曲』という如何にもなニューアルバムのタイトルに期待が膨らむものの大好き過ぎるバンドだけに中々この新譜を買う事が出来ませんでした…

で、注目の Ronnie Plattの歌声はと言うと、わざとなぞっている部分もあるでしょうしコーラスの為かもしれませんが、全体的に現在はCCM系で活躍している二代目フロントマンの John Elefante(Vo&Key)っぽい(特に低音が)歌声のように聞こえます。

声を張り上げるハイトーン・パートではちょい Steve Walsh(Walshのようなハスキーさは皆無)っぽい、という感じで、つまりリーダーの Phil Ehartの好みの歌声がこの声質なんでしょうね。

で、内容ですが、正直再結成第一作を聞いた時のような衝撃的な変化は感じない。

過去のKANSASを特徴づけている音楽的テクスチャを集めて再構築し、主要メンバーのいない楽曲を過去のKANSAS風なサウンドに無難に纏め上げているといった印象で、新しい変化を押しだした冒険作のようには思えなかった。

まぁ、歴史あるバンドだし、再結成作のようにいきなりHM系(汗)へ音楽性を変えられるより、過去作のフォーマットを踏まえつつ新しい試みや新要素を Ronnie Platt(Vo&Key)、Zak Rizvi(G)、David Manion(Key)の新顔3名が随時持ち込んでくる、と言った今作のような創りの方が旧来のファンに受けがいいのは確かだろう。

比べるのはフェアじゃないと重々承知してはいるが流石に全盛期のプログレ的な難解に展開する楽曲ながらもキャッチーでポップという奇跡的な完成度のアレンジや展開を聞く事は叶わず、再結成し、新メンバーの脱退や、旧来のメンバーの復帰、そして再びの脱退などなどのゴタつきを経て、衝撃的な変化より安定性を求めた結果がコレだろうし、個人的にもKANSASに求められているのはコレだと思いますので不満はそれほどありません。

如何にもKANSASという叙情的で繊細なメロディを紡ぐ David Ragsdale(Violin&Vo)のヴァイオリンと、これまた定番というリリカルなピアノが楽曲のバックで控え目に鳴っているのを聞いただけでも、もうホントに待ちに待ってた妙に郷愁を誘う“アノ”KANSASサウンドですから(*´ω` *)

まぁ、再結成作のような度肝を抜く大変化ってのも多少は期待してたんだけど…(汗

ファンにとっては感無量だろうが、そういった贔屓目無しにみると、今一つメロディにも楽曲の構成やアレンジにも、心惹かれる部分が少ないのが本作といった印象なのは免れないだろう。

月並みだが、ここからどう歴史有るサウンドを変化させていくのか、が肝だと思う。
次作こそ、本当に本当の勝負作だろう。

バンドはアルバムリリース後に北米ツアーを行う予定らしく、1976年リリースの4thアルバム「Leftoverture(邦題:永遠の序曲)」の発売40周年を記念した全曲再現ライヴ・ツアー(!?)との事で、また新アルバムからの楽曲も披露される予定だと言う。

ぐああああ! 観たい…orz

日本には、来てくれないの?(つд`)

カンサス・グレイティスト・ヒッツJAPAN TOUR 2001以来観てないんスよぉ…orz
by malilion | 2016-12-05 01:08 | 音楽 | Trackback