<   2016年 10月 ( 20 )   > この月の画像一覧

UK産メロハー・バンドCHANGE OF HEARTが華麗に復活!


CHANGE OF HEART 「Last Tiger」'16 c0072376_2342552.jpg

UK産キーボード入り5人組メロハー・バンドが11年ぶりとなる新作4thをリリースしたので、ちょい遅れてGET!

イタリアのメロディック・ロックの名門レーベル Escape Musicの肝いりで Alan Clark(Vo&G)率いるCHANGE OF HEARTが結成された事もあって、デビュー作からHEARTLANDやTHE DISTANCE人脈絡みというメロハー・ファンにはお馴染みの有能な裏方スタッフや外部ミュージシャンを大量に迎えて製作され、キャッチーでフック満載な高品質作をリリースしてきた彼等だが、そのEscape Music主導なプロジェクト体制の弊害か Alan Clarkの拘りが強過ぎる為か寡作で、その為に常にリズム隊が流動的で前作『Truth of Dare』'05 もリズム隊不在の3人体制で製作された訳だが、本作に至ってはデビュー以来バンドの両輪であった Dave Chapman(key)と John Footit(G)まで姿を消し、完全にバントメンツが一新されている。

そもそも Alan Clarkのソロプロジェクト「LAST TIGER」として製作予定だったものが、Escape Musicの入れ知恵で再びCHANGE OF HEARTとして外部ミュージシャンを招聘し製作され、アルバム完成後にメンツが迎えられバンド形態になった事からも伺えるように、本作はこれまでの彼等の作品と比べて出来が著しく違うように感じられ、少々残念な出来となってしまった(つд`)

キーボードが活躍する、英国らしい哀愁漂うメロディとエッジある楽曲という正統派メロディアスHRな作風に違いないのだが、ちょっとハスキーながら頑張って上の方も歌い上げていた Alan Clarkの歌声が太く力強くなったのと引き換えにキーが低くなったように聞こえ、意図的なのか以前のようなハイトーンの歌声を聞かせてくれていない。

さらに以前はたっぷりフィーチャーされていた分厚くゴージャスなバック・コーラスも殆ど聞こえず、渋さと重さを得る代わりに80年代的な煌びやかなキーボードの音色やフック満載だった派手なギターワークが姿を消し、楽曲のメリハリが淀んでイマイチぱっとしない地味な出来となってしまったように思える。

まぁ、98年デビュー当時の華やかさや派手さを今の時代に求めるのも酷な話だろうし、そもそもソロプロジェクト作だったという理由もあるんでしょうが、彼等に求められているキャッチーさや煌びやかさ、ドラマチックな哀愁感を湛えつつもポップで一聴しただけで口ずさめるような親しみやすさといった要素が著しく欠けてしまっている現状、せっかく再始動してくれたのに素直に喜べないのが哀しい…('A`)

メンツがもう全然違うんだからサウンドも全く変わってしまうのも当然だとは思うんですが、やはり大きいのはこれまで裏方の中心だったHEARTLANDやTHE DISTANCEの人脈が本作に関わっておらず、代わって Paul Hume(DEMON、LAWLESS、LIFELINE)の協力を得て製作されている点が本作の変化の一番大きな理由なんじゃないかと予想せずにはおれません。

そもそも Alan ClarkがCHANGE OF HEARTの活動を一時休止させたのが原因とは言え、Dave Chapman(key)と John Footit(G)と仲違いした訳ではなく、彼等自身が関わっているプロジェクトが忙しくて本作には参加出来無かったと言う事なので、出来る事ならば次なる新作では、せめてその2人だけでも呼び戻してリユニオンして再び彼等らしい作品を届けてくれるのを祈って待つしかありませんね…
[PR]
by malilion | 2016-10-29 23:35 | Trackback

ゴッタ煮シンフォ・ロック? GLASS HAMMER新譜をリリース


GLASS HAMMER 「Valkyrie」'16 c0072376_0221657.jpg

USA産シンフォ・バンドの1年ぶりと比較的短いインターバルでのリリースとなった“戦争”をテーマにしたコンセプト作である16thアルバムをGET!

前作まで男女ツインVo編成だったが、本作から長らくヘルプ的に参加していた Carl Groves(SALEM HILL)は不参加で、キーボード入りフィメール・ヴォーカルの5人組という定番の編成に落ち着いた模様だ。

YES関係のアレコレが収まり、前作から露骨なYES臭が薄れてリラックスした軽やかな作風へ移行した彼等だが、続く本作ではさらに楽曲の方向性が拡散し、バンド結成前のRPGゲームミュージック要素からゴスロック、アコースティカルなフェイメールポップス、果てはバンド初期のエマーソン大好きEL&P風味や中期の重厚なシンフォ・サウンドまでと、これまでの活動の総括とでも言わんばかりのゴッタ煮状態になっている。

まぁ、複合的に多くの音楽要素を組み合わせる試みが如何にも“プログレ”だとするなら、さらなる進化を目指しての試行錯誤と好意的に受け取れるが、個人的には音楽性が一曲の中でも万華鏡のようにコロコロ移り変わり過ぎるのを“カラフル”だとか“複雑な展開を駆使した緻密なドラマティックさ”だとかは思えませんでした…
ぶっちゃけ、一聴しただけでは纏まりの無い捉え所の無い駄曲とも思えてしまうのが何とも…('A`)

そのとっ散らかった楽曲のカオス具合をさらに深めているのが、美声の Susie Bogdanowicz嬢を折角フロントに据えたにも関わらず、バンド立ち上げメンツである Fred Schendel(Key)と Steve Babb(B)の2人のオッサン声によるリードヴォーカル・パートが全体の三分の二を占めていて Susie Bogdanowicz嬢はバッキングヴォーカルを僅かに務める程度という、バックの演奏のレベルが高ければ高い程に、そのC級クラスのヘッポコ歌声に閉口させられる目も当てられない事態に…orz

つまりフロントは Susie Bogdanowicz嬢であるハズなのに、バックに2人の下手な男性ヴォーカルが居ると言う、Jon Davisonと Carl Grovesが在籍していたトリプルヴォーカルの態を目指したのだとしたら、コレは余りにお粗末なレベルと言わざる終えない。
って、言うかフィメールVo嫌いな自分でさえ、「もっと Susie Bogdanowicz嬢に歌わせろ! オッサン黙れ!」と思うんじゃねぇ('A`)

多種多様で幅広い音楽性の楽曲を歌い上げるなんて、余程歌の巧いスキルあるヴォーカリストでなければ務まるハズもないと素人でも分かる事なのに、どうしてそんな無謀をしでかしたのか…アーティストにありがちな自己顕示欲に負けたんでしょうか?(汗

終盤の12弦ギターやピアノをフィーチャーした2曲での、スノッブさ漂うシャレオツなフランス・ポップスのようなアンニュイでアトモスフェリックな美麗サウンドの秀逸な完成度と静寂の中を漂う Susie Bogdanowicz嬢の艶やかでリリカルな美声を耳にした方ならば、その思いが一層に強まるハズ…

そもそも Fred Schendel(Key)と Steve Babb(B)の2人のオッサン声がメインだったんだし、今さらそんな事を、と言われる旧来のファンの方もいらっしゃるかもしれませんが、当時は殆どヴォーカルパートもなかったし、歌えるフロントマンも居なかったんだから納得する他無かったンすよ。

ちゃんと歌えるヴォーカリストがいる今現在、その美声を削ってまでヘッポコな歌声を聞かせるなんてナンセンスじゃないですか?

ともかく残念ながら本作は、彼等の作品の中でも最も酷い出来の一作だという感想しかありませんね。

テクニカルだとかシンフォニックだとか、そういう点さえ満たせば後は何でもOKという心の広い方のみ、本作には手を出すべきだと思います。
[PR]
by malilion | 2016-10-28 00:13 | 音楽 | Trackback

今頃購入、PRAYING MANTISの新作デス


PRAYING MANTIS 「Legacy」'15 c0072376_0495254.jpg

いにしえのNWOBHMムーヴメント時から活動する古参UK・哀愁の叙情派ツイン・リードギター・HRバンドの約6年ぶりとなる待望の新作を今頃(汗)購入したので、ご紹介。

まぁ、彼等は“マンティス節”の度合いがどれくらいか、という点しか不安がない良作をリリースしてくれると硬く信じているので、慌てて購入する事もあるまいと後回しにしまくってたらこんな事になってしまいました(スマヌ

もはやバンド恒例となったメンバー・チェンジが再び勃発し、新メンバーにヴォーカリストとドラマーを迎えている。
新フロントマンはCOOPER’INCやPARRISなるバンドで活動し、AYRIONのアルバムへも参加経験のある John“JayCee”Cuijpersと、ドラマーはCHINA WHITEやTERRA NOVAにも在籍していた Hans in't Zandtで、2人ともオランダ人との事。

そして、この新作ですが、トレードマークのカマキリがジャケに復活したのを見て、ファンは胸を撫で下ろした事でしょう。
アルバム・インフォにあるように原点回帰を狙っての懐古的なジャケデザだとしたなら、内容の方もある程度は予想がつくってもんです。

前作「Sanctuary」'09 が一時的な解散状態からのカヴァー・バンドのメンツを迎えての再結成作というイレギュラーな事情もあったし、ダークで退廃的なアルバムジャケからして“いつものMANTIS”でない事はファンならすぐに察した事だろうが、それでも活動再開してくれた事を感謝したはずだ。
なのに、その後まさかの再び長い沈黙が訪れるとは完全に予想外でした…
11年に30周年記念の企画盤「Metalmorphosis」をリリースしているとは言え、次のオリジナル・アルバムが届けられるのに約6年も待たされるとはね…orz

で、待たされたその新作ですが、バンド初期への「原点回帰サウンド」への期待という点に限って言えば、正直満たされなかったと言うのが本音かな?(つд`)

基本的に前作と同一方向性のヴォーカル・ライン重視の甘口メロハー・サウンドが基本スタンスで、華麗なる復活作にして名盤の誉れ高い新フロントマン Colin Peelを迎えてリリースされた「A Cry For The New World」'93 時のようなド派手なツイン・リードが炸裂する“マンティス節”と疾走するHRテイストが少な目なのが少々残念ではあります。

ただ、前作で新フロントマンとして迎えられた Mike Freelandが、これまでのフロントマン達が持ち込まなかった“甘い声質の憂いのある歌声による甘口AORテイスト”という新要素はこの新作でも依然活かされており、叙情的メロディと哀愁漂うドラマチックでスリリングな楽曲展開という旧来の“マンティス節”が、より洗練されモダンになった2010年代に相応しいメロハー・サウンドとして、この新作は完成度が増しているとも捉える事が出来るので、あながちこの方向性が間違っているとも言えません。

まぁ、Troy兄弟も歳を取って落ち着いた結果、AOR風要素が多いサウンドを好むようになった、とも取れるかもしれませんけど(汗
個人的には、彼等のサウンドにAOR要素が多くなるのは好ましくないと思うんですが、モダン度が増した今のバンドサウンドを悪く思えないし、寧ろ「Sanctuary」の方向性をより推し進めるべきだったとも思えるのがなんとも…

この新作においては、如何にもAORシンガーって風貌(汗)だった Mike Freelandに変わって、見たまんまワイルドなHRシンガーという風貌の John“JayCee”Cuijpersの歌声が、前任者の大人の渋みも漂わせる甘口ヴォーカル(Colin Peelに近い)とハッキリ違う、パワフルな野太い中域メインで高音もよく伸びる王道HMヴォーカル・スタイルで、前作でモダン度の増した甘口メロハー・サウンドを80年代風味なHRサウンドへ一気にレイドバックさせる最大の要因になっているのが、また面白いというか複雑と言うか…な、印象ですね。

バンドの土台が今風のモダンサウンドに既に変わってしまったのに、上っ面だけ初期80年代風HRサウンドにした、みたいな微妙な違和感を感じると言えば伝わりますでしょうか? ウーン…

モダン度が増した事でトレードマークの“マンティス節”が弱まって、こぢんまりしたメロディアスHRサウンドに聞こえてしまっているのと言うのも、旧来からのファンにとっては痛し痒しと言う所でしょうね…

とは言え、Troy兄弟が初期サウンドを捨てた訳じゃないのが分かったと言うのもこの新作の大きな意味でしょうし、変わらず活動を続けてくれているという事だけでもファンにとっては有り難い事なんですよ。ええ。

モダンさと旧来の“マンティス節”のさらなるマッチングと完成度向上を祈って、次なる新作を待ちましょう。
今度は、そんなに待たせないでね…(つд`)
[PR]
by malilion | 2016-10-27 00:44 | 音楽 | Trackback

98年の香り…タイムカプセルみたい。SOUNDSCAPEの2ndを入手。


SOUNDSCAPE 「Grave New World」'09 c0072376_1591980.jpg

以前紹介したUSA産プログレメタル・バンドの2ndをやっと入手出来たのでご紹介。

1st紹介の時にも記載しましたが、本作は本来98年に完成していたものの09年までリリース出来無かったアルバムです。

本人達にしてみれば不本意だったでしょうが、その時間差が軽薄なシーンの流行に左右されぬ1stの流れを汲んだ夢劇場2ndの音楽の発展系へと結実したと思えば、リリースまで時間がかかった事も幸運だったとリスナー共々今なら思えるのじゃないでしょうか?

1stと同一方向性ながら、よりテクニカルでダーク、そして少々フュージョンチックなパートや、TVゲーム的サウンドを取り込んだりとイタリアのLABYRINTHのデビュー作で聞けたようなポップな電子音キーボード・サウンドが聞こえ、細かく新しい試みに挑んでいたりします。
元から流行に左右されない思考だったのか、ダークなモダン・ヘヴィネス要素が皆無なのも嬉しいポイントでしょう。

フロントマン Rob Thorneの本家 James LaBrieばりなハイトーンは健在で、本作もポップでキャッチーな歌メロに翳りは見えません。
まんま前作のままでなく、加工したヴォイスでのバッキングコーラスやSE的な声の使用法や、ABWHっぽいと言うかYES風コーラスなんかも聴けたりする、前作では聞けなかった新要素も加味している辺りにプログレ・HMバンドとしてのプライドが窺えますね。

2ndを聞き進めて気がついたのは、実はこのバンドのキーマンはHM的やプログレ的なお約束に捕らわれずちょっと毛色の変わったサウンド・アプローチをするキーボーディスト(つまり Rob Thorne)なんじゃないのか、と。

概ね前作同様グレ・メタル系としては珍しくコンパクトな楽曲で纏め上げられているものの、本作では13分と11分台の長尺曲2曲にチャレンジしている辺りが、無駄にヘヴィで長尺曲ばかりになってしまった本家夢劇場への彼等なりの返答のように思えます。

全体的には夢劇場フォロワーなサウンドのままだが、前作よりメタリック度が少々薄れ、複雑に展開するフュージョン的軽めなサウンド・パートを是とするか非とするかで、本作の評価は変わってくるのじゃないでしょうか?

今のシーンで考えると、哀しいかな既に古い形態のプログレHMサウンドという事になるのでしょうが、良い物は誰がなんと言おうと良いので、是非とも早くこのままのサウンドを発展させた3rdを届けて欲しいものです(*´ω` *)

あ。まだまだこの2nd、自主制作盤ながら廃盤にはなってない模様ですので、原盤をちゃんと入手出来ますよ。お早めに!
まぁ、手間ならDLでポチるのも手でしょうけどね…
[PR]
by malilion | 2016-10-25 01:53 | 音楽 | Trackback

最新作が好評で過去作がリイシュー? DRIFTING SUNの2ndが再発!


DRIFTING SUN 「On The Rebound」'98 c0072376_0483543.jpg

最新作「Safe Asylum」'16が秀逸な出来だった彼等の、長らく廃盤だった98年リリースの2ndが、Remix&Remastering、ジャケット(ロゴも)も新たな新装盤がリイシューされたので即GET!

フランス人キーボーディスト Pat Sanders率いる多国籍ユニット5人組でアルバム・リリース毎のメンバーチェンジはお約束とばかりに、86年デビュー作から2年後リリースとなった本作2ndでは、ベーシストを除く全メンツが総入れ替えされている。

この時点では、1stの方向性のままに、リリカルなピアノやシンセをメインにした所謂ネオ・プログレ&ポンプな叙情的メロディアスだが軟弱サウンドを披露しているオブスキュアなマイナー・インディバンドに過ぎない。
そのせいもあってか、この後長い活動休止期に入る…

フランス人が中心だからなのか、UKポンプとは若干毛色の違う哀愁を帯びたユーロ・ポンプサウンドを披露している点は個性だろう。

今で言うシンフォ系サウンドになるのだろうが現在主流となっているシンフォサウンドの典型ほど重厚でなく、ポンプらしい軽めなサウンドで、アコギを爪弾く優美さや、リリカルで涼やかなキーボードの音色が軽やかに絡むポイントなどに、現在のバンドの姿が窺えて面白い。

当時、全世界で既に夢劇場症候群の嵐が吹き荒れていた事を考えると、HM色や夢劇場色を廃した懐古的ポンプサウンドや、ポンプ系によく居る線の細く声量のないハイトーン系な癖のあるヘッポコ・ヴォーカル(ちょいシアトリカルなのはFISHの影響?)も、逆に味に思えるから不思議だ(w

最新作が好評で旧作もリイシューしてくれたのか、良ければこのまま1stもRemix&Remasteringでリシューして欲しいものである。
やっぱかなり古いインディ音源だし、今の耳で聞くとかなり悪い音なんですよね…(つд`)

最新作が好評とは言え、相変わらずマイナー・インディバンドの自主製作盤なのに変わりはありませんので、お求めの方はお早めに! c0072376_049721.jpg
[PR]
by malilion | 2016-10-24 00:42 | 音楽 | Trackback

やっと来た!SAGRADO映像作第二弾!('(゚∀゚∩


SAGRADO CORACAO DA TERRA 「Part 2 ~Flores Do Eden~」'16 c0072376_2293822.jpg

ブラジルの至宝サグラドの、長らく待たされたLIVE映像DVD作の第二弾がリリースされたので速やかにGET!

第一弾が2013年リリースだったので、3年ぶりに続編作がリリースされた事になりますね。
も~、遅いですよぉ、ヴィアナ先生~(*´ω` *) 首が長くナリスギタ…

第一弾作では、初期の3作品の曲が中心の構成で、かなり古めかしい映像を届けてくれた訳だが、続編となるこのPART2では、01年、02年、05年のブラジルでのLIVE映像を収録した約80分ヴォリュームたっぷりな映像作品となっている。

4th「GRANDE ESPIRITO」、00年の5th「A LESTE DO SOL、DESTE DA LUNA」、03年の「COLETANEA 1 & 2」からの楽曲をメインに、さらに3rd収録の「The Central Sun Of The Universe」も情感豊かにたっぷりと熱演してくれているので、ファン垂涎なマスト・アイテムでしょう。

流石に第一弾作より映像も音質もグレードアップしているものの、まだワイドサイズでない映像に時代を感じますねぇ。

第一弾と変わらず、激しいアクションが有るわけでも無く、派手なパイロが炸裂する訳でもないので、見た目的に地味な映像作ですが、ファンにとっては遠いブラジルでマルカス・ヴィアナ率いるサグラドの当時の活動状況を目にする事が出来るだけで感無量なのですよ(*´ω` *)
それにしても、フロントの女性(!?)ヴォーカルがスキンヘッドなのが、ちょっと怖い…折角の美声なのに…(汗

殆どインスト作ばかりプレイされるので、宛らフュージョンバンドのようですし、観客も静かに聞き入っている為か歓声も曲終わりに聞こえる程度で余りロックバンド的な生っぽさは感じられないんですが、エレクトリック・ヴァイオリンとエレピで紡ぐヴィアナ先生の指先から生み出される壮大でドラマチックな音世界が華麗に繰り広げられる様を見れれば、神秘的でシンフォニックなメロディを堪能さえ出来れば、そんな事は些細な事なのです。

まぁ、不満としては出来る事ならベストチョイスな演奏やイメージ映像をミックスした作品でなく、頭から丸ごと収録した純粋な生のLIVE作品も見せて欲しいと言う事くらいでしょうか?
本作でもちゃんとベースやドラムスのソロパートも収録してるんだし、お上品なだけでないロックサイドなプレイも正直みたいよねぇ~
オールスタンディングでない会場にも関わらず、05年映像でその片鱗が窺えるだけに、是非見せて欲しいっ!

この分ならまだまだ映像データは残っているでしょうから、今度はもっと早くPart3映像作を届けて欲しいものです。
[PR]
by malilion | 2016-10-23 22:04 | 音楽 | Trackback

相変わらずの美しく切ないメロディ…MARILLIONが新譜をリリース!('(゚∀゚∩


MARILLION 「Fuck Everyone And Run (F.E.A.R)」'16

c0072376_22442058.jpgネオ・プログレの旗手として80年代にUKから唸りを上げて登場して以降、今尚気を吐き続ける彼等の、前作「Sounds That Can't Be Made」'12 以来4年ぶり、通算18作目となるスタジオ・アルバムをGET!

本作のコンセプトは「人間の存在と人生の意義」との事で、20分を超える4部構成の組曲『The New Kings』を含む15分超の組曲3曲を収録した17のパートから成る全6曲(!)から構成される久々の大作で、旧来のファンが歓喜する事間違いなし!('(゚∀゚∩

シンプルで美しい黄金色のジャケが「人の欲望の象徴であるGOLD」を暗示させ、「money」に群がり醜聞を繰り広げる人々を歌った「EL DORADO」のコンセプトと呼応させるなんて、英国人らしい皮肉が効いてますねぇ(´~`)

何時もの通りの穏やかで美しいメロディが蕩々と流れ、いつにも増して切なく哀愁を誘う Steve Rotheryの操るギターが咽び泣き、Steve Hogarthの優しい語り口と歌声が現代社会への痛切な批判や疑問を切々と訴えかける、という余りにも青臭くストレートな、けれど古いファンであればある程ガッツポーズもののトータル・コンセプト・アルバムだろう。

と、言っても、ただ流れゆく美しいキーボードの音色と哀しげなロングトーンのギターが紡ぐメロディに耳を傾け、子守歌のように穏やかな歌声に心委ねるだけでも十分に彼等の創り出す美しい作品を楽しむ事は出来るので、妙に小難しそうだと身構える事はありません。

まぁ、若いバンドの出す音のように即効性と扇情性あるリフだったり歌メロやスピード、ハイテンションやテクニカルさ、なーんてものは見当たらないので、初めて彼等のサウンドに触れた方は少々地味に感じてしまうかもしれませんが、一度彼等の創り出す美しく奥深い音の迷宮へ迷い込んだら、もう逃げ出すことは出来ませんよ(*´ω` *)

私如きがいくら言葉を連ねても彼等の美しい音楽を紹介しきれる訳も無いので、後は直に皆さんの耳で是非確かめて下さい。

名前は知ってるけど古いバンドだし、アルバムも多いし、そもそも何聞いていいか分からないし、なんて方にこそ、このシンプルで美しい新作を入り口に、彼等の素晴らしい作品に触れてみては如何でしょうか?
[PR]
by malilion | 2016-10-21 22:40 | 音楽 | Trackback

実はとっくに活動再開してたのね…ROCKET SCIENTISTS


ROCKET SCIENTISTS 「Refuel」'14 c0072376_22481912.jpg

方々のプロジェクトに関わり過ぎて一体今までどれだけの音源作品をリリースしているか定かでないLANE LANEでお馴染みの Erik Norlander(key)率いるUSA産プログレ&シンフォ・ユニット(現在はトリオでドラマー不在)の、アルバムタイトル通り“燃料を補給”し活動再開した5thをご紹介。

デビュー以来アルバムは必ず国内リリースされてきた彼等だが、08年に初期三枚のアルバムをリマスターしてLIVE映像作と一緒にしたBOX音源「Looking Backward」をリリースして以降音源発表がなく、インターバルが6年(オリジナルアルバムとしては8年ぶり)も開いた為か、本作は国内リリースが見送られている。

まぁ、2001年に活動休止したものの直ぐ02年から活動を再開した矢先にドラマーが死亡し、再び活動休止になり06年になってやっと活動再開し二枚組大作「Revolution Road」をリリースしたと思ったら再び沈黙と、各メンバーが他のバンドを掛け持ちして多忙だった事もあってバンドが存続しているのかどうなのか不明瞭だったのも国内盤がリリースされなかった事に影響してるかもしれない。

長い間音源発表が無かったし、本作の国内リリースが見送られた事もあって、既にバンドは解散してるものだとばっかり思い込み、本作リリースに全く気がつかず今頃購入してるアンテナ低すぎダメダメなファンは私です、ハイ(泣
オマケにアルバムリリースに先駆けて26分越えの楽曲を含むEP「Supernatural Highways」がリリースされてたんですよね~…orz

で、内容の方はと言うと、如何にもアメリカン・プログレ・ハードと言う、彼等のファンが長らく待ち望んでいたシンフォニックで重厚なキーボードサウンドが華麗にしてパワフルに鳴り響く、お約束のメロトロン他に数々のアナログ鍵盤サウンドもたっぷりフィーチャーした、まんまドストレートな懐古寄りモダン・シンフォ・ロック作!('(゚∀゚∩

流石に百戦錬磨のベテラン達なだけあって、昨今のプログレHM系と正反対な音数が少なく音の隙間を感じるシンプル・サウンドなものの、ズッシリ重たく芯の太いメロディアスなシンフォ・サウンドは実に洗練されている上に、抜群の安定感で見事の一言。

まぁ、シンフォ&プログレ作だから当然ですがヴォーカルパートは少なめで、Mark McCrite(Vo&G)の歌声をもっと聞かせてくれても良かったのになぁ、と無い物ネダリを呟いてみたりして。

このバンドコンセプト故なのか、Erik Norlanderが他のシンフォ系作で聞けるプレイより一段と強くUSAプログレ系お約束のスペイシーでSFチックなキーボードの音色を鳴り響かせているのも聞き所でしょう。

恒例の奥方Lana Lane(Vo)や有名セッションドラマー Greg Bissonette他に、元BATON ROUGEのKelly Keeling(Vo)やトランペットやトロンボーン等の管弦ミュージシャンもゲストに迎え、安っぽい虚仮威しなテクニカルさは聞こえないけれど高度に練りあげられた隙の無い高品質にして重厚なモダン・シンフォ・ロック作は聞き所満載ですので、彼等の新譜をチェックし忘れたシンフォ・ファンな方がいらっしゃるなら是非チェックして見て下さい!
[PR]
by malilion | 2016-10-19 22:40 | 音楽 | Trackback

Vinny Burns復帰!DAREが新譜をリリース!


DARE 「Sacred Ground」'16 c0072376_21592396.jpg

元THIN LIZZY(いや復帰したし現、か)という肩書きも最早何の意味も成さなくなった(泣) Darren Wharton率いるUK AORバンドの9th(LIVE含む)がリリースされたのでGET!

元々デビュー当時はHRバンドだったものの、オリジナル・ギターリストの Vinny Burnsが2ndで抜けてからは軟弱AOR路線へまっしぐらに突き進んで少々退屈な音楽を奏り続けて来た彼等だが、前作「Calm Before the Storm2」でLIVEのみとは言え客演したのが呼び水となったのか、本作はオリジナル・ギターリストの Vinny Burnsが復帰しての一作と言う事で俄然期待しておりました。

で、出てきたのは、渋いディープボイスでゆったり穏やかに、アイルランド風味漂う哀愁のメロディを歌い上げるAORサウンドな方向性に変化はないものの、Vinny Burnsのギターのお陰か以前より“押し引き”の差が明確になり、より叙情性やメロディアスさが増した風に聞こえます。

もっともその注目の Vinny Burns、3rd以降のアルバムより明らかに印象的なフレージングやリフ等を聞かせてくれ、ロングトーンの泣きのフレーズは流石なのですが、どうにもボスである Darren Whartonの穏やかな歌声とAORサウンドという枠組みのせいでか、せっかくの復帰作なものの弾き足りない感がアリアリで…うーん、チョットガッカリかな…また脱退とかしないでね(涙

癖のない美しいメロディや歌メロはいいんだが、穏やかすぎて山も谷もなく、スーッと楽曲が耳を流れ過ぎてしまう個性の薄さと楽曲の魅力不足という弱点は相変わらずですね('A`)

このバンドの事を考えると、いつも幻の3rdブート音源「Aanother Strike(シングルB面曲も収録しててなかなかの品!)」のキャッチーでブライトなサウンドを思い出し、もしあのまま Vinny Burnsが脱退しないでバンドも崩壊せずメロハー路線のまま活動を続けてくれていたなら、ここ日本できっとブレイクしていたんじゃ…と、ついつい思ってしまいます。

是非とも次作で、HM系としては穏やかすぎて、AORとしてはポップさもキャッチーさも弱い、というなんとも中道で個性の薄いサウンドが、より良い方法へ進化してくれる事を切に願って紹介を終えましょうかね…
[PR]
by malilion | 2016-10-18 21:52 | 音楽 | Trackback

謎の夢劇場フォロワー変異種CROTALO


CROTALO 「Nel Cuore Del Mondo」'97c0072376_20325385.jpg

忘却の海に埋もれていたキーボード入り4人組イタリア産プログ・メタルバンドの唯一作をご紹介。

ジャケがちょっと怖いのと、バンド名が「ガラガラ蛇」という事で、ダークでヘヴィなメタルかと思ったら、意外や意外、爽やか系のシンフォ&プログメタル・バンドでありました。

元々はスラッシュ系を出発点にしているバンドらしいのですが、ドラムスがヴォーカルを兼任するキーボード入り4人組という少々変則な構成で、出してる音はオペラチックにハイトーンまで良く伸びる声で歌い上げるヴォーカルを中心に据えた、少しユーロプログレ風なHRバンドといった音を出しております。

ギタリストが明らかに夢劇場の影響を大きく受けていて、モロなフレーズや展開、そしてエッジの立ったギター・サウンドを聞かせる訳ですが、キーボーディストもそのギタリストに引っ張られる形でか少々夢劇場っぽいフレーズを刻むものの、基本的には古典的プログレ・ティストなプレイが中心で、リズム隊はHM要素皆無の少し古めなHR風プレイを中心にゆったり繰り広げている為か、全体に古風なバンドサウンドに新しめなギターサウンドだけが乗っかっている、というようなギャップを生み出して面白い音を形作っている。

イタリア語で歌われているものの、歌メロ自体はイタ公グレ系にありがちな濃厚さやクドさは無く、意外にあっさり目で所謂英米バンド風に聞こえて、そこも面白い点だと言えよう。

スラッシュ系ベースのバンドにしてはリズム隊が大人しく思えるものの、ドラムスがヴォーカルを兼任する事を考慮し、LIVEを想定して激しいプレイは抑え目にしたのかもしれません。

全体的に夢劇場フォロワー風なサウンドなものの、チグハグなギャップもあって単純なフォロワーに聞こえない所は独自性と言えるでしょう。

ただ、難点も多く、特にユニゾンで一丸となってバックのプレイがハイテンションになるものの、抑え目なヴォーカルが乗っかるとスーッっとテンションが下がってしまう箇所が見受けられて、プログレメタル系でなかったらこのヴォーカル、下手ではないにも関わらずバンド最大のウィークポイントとして思い切り目立っていた事でしょうね。

ギタープレイやヴォーカルはかなりエモーショナルでなかなかのレベルで、もし次作があったらならどんな進化を遂げていたのか、聞いて見たかったバンドではあります。
[PR]
by malilion | 2016-10-17 20:27 | 音楽 | Trackback