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幻の音源は意外とポップだった(w MACARTHURのBoot盤リリース…


MACARTHUR 「Ⅱ」'82 c0072376_22124627.jpg

70年代後期に結成され80年代初期まで活動していたものの全く話題にならず、人知れず消えていったBen MacArthur(Vo&G)率いる4人組ツインGバンドMACARTHURだが、実は06年に再結成を果たしていたのを最近知りました(汗

そんな中、幻の北米産プログレの一作と言われていた彼等の自主制作2ndがこの度Boot板起こしで初CD化(音質はまぁまぁ)されたので、つい購入してしまいました…orz

その名前がプログレ界隈で知られるようになったのが残念ながらバンドが解散して数年後だった為、プレス数が極少量なオリジナルLPは北米産プログレバンド屈指の超ギガ・レア盤な訳で、既に一部の音源は無許可でYouTubeに上がっているのでそのサウンドを確認する事が出来るものの、やはりマニアの間ではつとに有名だったし手が出てしまっても仕方が無いよねぇ~(ヲイ

1980年に1979作の1stは既にBootでリリースされ、それに続き今回2ndがリリースとなったんですが…やっぱりちゃんとしたオフィシャル盤が欲しいなぁ…('A`)

で、そのアルバムの内容の方はと言うと、今の耳で聞くと妙に懐かしい古臭いシンセでUSプログレお得意のスペイシー感を出しつつ、当時は流行ってたエレドラがティコンティコンと軽いドラムスの音を叩き出しちゃったりして、流石に時代を感じさせます(w
そんな中でYESっぽい線の細く甲高い響きのGが時にハードドライヴィンに疾走し、時にフュージョンチックに軽やかに紡がれ、意外にポップで爽やかな楽曲をパワー推しでダイナミックにアンサンブルしつつ各パートが縦横無尽に交錯して駆け巡るバタつく様は如何にもUSAバンドの音、といった感想でしょうか。

しかし、余りVoパートが無いこのアルバムですが、それでもBen MacArthurのハイトーンVoが意外にいい声で歌が上手いのに驚かされましたよ。
Ben MacArthurの歌声といい、ドライなバンドの音といいコンパクトな楽曲の構成といい、このままもう少し地道に活動続けていれば、ひょっとしたら他の暗くて助長な如何にもアンダーグラウンドって感じの音のインディUSAグロプレ勢と違って垢抜けた音を出してた彼等、メジャーな展開も望めたかもしれないのになぁ…惜しいですね。

オリジナルメンツは、Ben MacArthur(Vo&G)、Bill Hefflefinger(G&key&Programming)、Donald Stockford(B)、Jeff Bauer(ds)の4人でしたが、再結成後はBenとDonaldのオリジナル組の2人に 新たに迎えられた Chuck Harrington(ds) の3人組バンドとなり、ヘルプで David Asher(key)がプレイするという構成のようです。

オリジナル盤ではプロデュースも手がけていたし地味にバンドサウンドを決定づけていただろう Bill Hefflefingerが再結成後に参加していないようなので、もし再結成組で新譜がリリースされるとしても、きっとこの音は再現出来(するつもりもないか…)ないんでしょうね。

往年のバンドが再結成したのだがら当然のように彼等の1stと2ndがリイシューされるという噂がまことしやかに囁かれたようだが、14年現在でもそれは実現していないのを見ると、既に本人達もオリジナルマスターを保持していない可能性が高いのではないだろうか…(つд`)

再結成してから未だに何の新音源もリリースしていない彼等ですが、是非新譜を届けて欲しいものです。
by malilion | 2014-12-31 22:06 | 音楽 | Trackback

新サウンド・スタイルへ生まれ変わったベテランバンド、PALLASの新譜リリース!


PALLAS 「Wearewhoweare ~Special Edition~」'14 c0072376_213779.jpg

前作「XXV」'11で Alan Reedに代わって新たに Paul Mackieをフロントマンに迎えての2作目となる、スタジオアルバムとしては3年ぶり通算7作目(LIVEやらアーカイブもの含むと17か18作目くらいなはず。ファンクラブオンリーやプロモ盤含むと一体何枚目だか…)がリリースされたのでGET!

前作はコンセプトアルバムと言う事に引っ張られたのかイメチェンを狙ったかのような硬質な長尺曲がイマイチ助長気味に感じたのだが、今回はハードテイストはそのままに出だしからコンパクト構成なググッとタイトに引き締まったヘヴィ・サウンドが飛び出してきて一安心といった所か。

ジャケット画がイメージさせる仄暗い翳りを帯びたダーク・シンフォ・プログレワールドが静寂と疾走を交えてスリリングに展開される中で、ブンブン唸るベースと分厚いオーケストレーションなキーボードが叙情感タップリに幻想的なシンフォニックサウンドを力強く描き出す様は実にフレッシュな感覚を与えてくれて、とても一時期解散同然の状態だったベテランバンドの作品とは思えない渾身の完成度だ。

ベテラン故に当然なのだけど、これまでの80年代ポンプ+HRを引きずって来たこのバンドのサウンドイメージがガラリと変わり一気にモダンでヘヴィになった印象を受けるのは、自主制作盤ながらかなり手の込んだSE等の仕掛けや上質なプロダクションを施した重厚な音作りの練り上げられた構成のアルバムだからだろう。

音が分厚くなって作り込まれた弊害でか若干シンフォニックなサウンドの広がりとでも言える柔らかな音の感触が減少したように思えるし、これまでの彼等のアルバムには余り聞かれなかった“引き”の要素とでも言えるような静寂を伴ったリリカルなアンビエント・サウンドが随所でこのアルバムは顔を出すのに一番驚かされたが、この新たなサウンドスタイルの充実ぶりの前には些細な問題でしかない。

前作で苦言を呈したジャケのダメダメなセンス問題(笑)も、今回はロシア人アーティストによるダークなイメージを掻き立てるイラストを使用する事で払拭し、正に万全の体制で放った一枚と言えよう。

これまでの彼等のファン、特に古参ファンはどういう反応を示すか定かでは無いが、少なくとも今の若いリスナーの耳には、この今風にイメチェンしたハード・シンフォ・サウンドの方が受け入れられやすいのは間違い無い。大英断ですよ、ええ。

モダンでダークなシンフォ・プログレ作がお好みの方は、是非この生まれ変わったPALLASの新作をチェックすべきですよ!

初回限定盤は40ページのデジブック仕様ですし、1000枚限定盤の為、お求めな方はお早めに!
by malilion | 2014-12-28 02:08 | 音楽 | Trackback

最早イタリアンな臭いはしない、MOONGARDENが新作をリリース!


MOONGARDEN 「Voyeur」'14 c0072376_1153176.jpg

近年は“如何にもマイナーな80年代イタリア産シンフォ・プログレ"という少々ノスタルジックな音だった90年代リリースの初期作をリメイクしていたりした彼等の最新6thアルバム(リメイク入れると7枚目)がリリースされたのでGET!

前作からモダン化が急速に進んだのが伺えたが、本作ではさらにもう一歩モダン化が推し進められていて、これまでの彼等の作品では余り聞かれなかったクランチーでドライなギター・リフや、モダンでデジタリーなリズムにサイバーな感覚を加速させるSE等がアルバムの随所で顔を出し、如何にも70年代ノスタルジーに浸った暑苦しくもバタ臭い古典的イタ公プログレ・サウンドとの決裂を高らかに宣言(ジャケが既に、ね)していて聴き応え十分な出来だ。

しかも只単にモダン化しただけでなく、ハードでドライな音像の狭間にフッと顔を出しては消える初期作風的な叙情感たっぷりの美麗なクラシカル・サウンドがいいアクセントになって楽曲に一層のメリハリを生み、モダン一辺倒な最近デビューしたての新人バンドでは決して聞けない絶妙な“押しと引き”が楽しめるドラマティックなそのサウンドは、ベテランならではの老獪な技と味が効いている。

ただ、問題点…というか、初期からのこのバンドの改善される気配のないウィークポイントなのだが、ヴァイオリン・プレイヤがヴォーカルを兼任(初期の専任Voだったんですけどね…)しているとは言え、バックのサウンドがここまでモダンでスタイリッシュな方向へ進化すると露骨にVoの力量の無さ(声質もイマサンで声域も狭いときちゃね…)が浮き彫りにされて(声質的に似てる例えでMSGのゲイリー・バーデンのヘタウマな歌みたい)コレは中々キツイですねぇ…(汗

デジタル処理して歌声に加工を加えたり、ダークでアンビエントな、ちょっとアンニュイっぽい音像を描き出してみたりと手を変え品の変えでVoに変化を付けてるんですけどね…うーん「なんでこのVoなんだ?」っていう思いが強くなる一方ですわ('A`)

既にイタリアンなバタ臭さは皆無になってしまっているので初期の彼等のファンの受けはイマイチかもしれませんが、進化形モダン・シンフォサウンドが好き、という方は以前より完成度は断然上がっているこの彼等のエモーショナルでモダンなシンフォ・プログレ作を是非一度チェックしてみて下さい。
by malilion | 2014-12-27 01:10 | 音楽 | Trackback

美しい音楽は時と場所を選ばない…ELECTRIC ASTURIAS新譜リリース!


ELECTRIC ASTURIAS 「Elementals」'14 c0072376_23292087.jpg

海外でのLIVE活動も活発な彼等(多重録音での作品制作のアストゥーリアス、アコースティック形態のアコ・アス、と区別して5人編成のバンド通称エレ・アス)の「FRACTALS」'11に続く、待望の自主制作2ndがリリースされたので早速GET!

今さら多くを語る必要も無い、美麗でメロディアスな楽曲を変拍子を多用しつつテクニカルかつクールに演奏する彼等の楽曲は実に完成度が高く、安心してその音に身を任せられる。

構築美ある楽曲の上を高揚感あるメロディを紡ぐエモーショナルにして艶やかなヴァイオリンのプレイが流麗に過ぎゆくのを聞いているだけで、時が流れるのを忘れてしまう程ですから(*´ω` *) イイネ~

アルバム後半に配された、四大元素をテーマ(如何にもプログレって感じ?)としたタイトル組曲も実に力作だ。

初回特典で「RoSfest 2013 In USA」での「迷いの森 Woods」を収録したCDRが輸入盤屋でオマケについてくるので、彼等のファンならずともメロディアスな楽曲に目のない音楽ファンならばコレは押さえて置きたいマストアイテムでしょう。

いやー、クリスマスの聖夜にエレ・アスのサウンドに耳を傾けるってのもなかなかオツなもんですな~(汗
by malilion | 2014-12-25 23:21 | 音楽 | Trackback

UKより、期待の新星来るっ!('(゚∀゚∩


SHAFT OF STEEL 「Same」'14 c0072376_151229.jpg

UK・ロンドンよりより期待のニューカマーがデビューEPをリリースしたので早速GET!!

YouTubeにオフィシャルで音源も公開したり、メンバーのインタビューも公開していたりするので、ご興味ある方はバンド名で検索して視聴して見て下さい。
サンプル音源を聞けば、バンドサイトで赤裸々に明かされてるメンバーが影響受けたミュージシャンやバンドの名前を見るまでもなく、きっとメロハーファンなら気に入る事請け合いな6人組新人バンドですよ!

ちょっと線の細い甘い声質のハイトーンVoをメインに、日本人好みな北欧風の(キラキラしたKeyでお馴染みのアレ!)叙情派メロディと爽快感ある美旋律を奏でるバックの演奏が、マイナー調な哀愁漂うUK産独特の煮え切らないポップ感を伴った楽曲の上を軽やかに交差するそのスタイル、マジでメロハー・ファンの心の琴線を刺激しまくりんぐですわ♪('(゚∀゚∩

ツインGにkeyを含む6人組なのに無意味にヘヴィにならず、音を詰め込み過ぎずの丁度いい塩梅で、アメリカンHR程分厚く無いVoコーラスといいAORとHRの中間的な音を終始紡いでくれちゃってて、聞いてる最中2828しっぱなし(w

Dennis Ward がマスタリングや制作(バックVoで参加)に協力した事からも今後の活躍が期待出来るが、まだまだVoが不安定だったり、バックの演奏に強烈な個性がある訳じゃないし、未完成で荒削りな部分も多いものの、きっとすぐにESCAPEレコードかAOR HEAVEN辺りと契約するんじゃないのかなぁ~、ってな音です♪

難点があるとすれば、このEPがCD-R盤でのリリースな事くらいでしょうか。

雄々しさを意識して妙にハードやダークネスに偏ったり、売れ線に色気見せてポップでキャッチーになり過ぎたり、時代性を妙に意識してテクノロジーに頼ってモダンになったりしないで、是非このままの方向性で王道メロハー路線を邁進して欲しい期待の新人です!!

遠からず届けられるだろうフルアルバムを、首を長くして待ちましょうかねぇ~♪(*´ω` *)
by malilion | 2014-12-18 01:45 | 音楽 | Trackback

NEWMAN、1stリマスター限定盤をリリース!


NEWMAN 「Newman +4」'14 c0072376_184493.jpg

英国人マルチミュージシャン Steve Newman率いるUKメロディアスHRバンドが97年にPOINT MUSICからリリースした1stアルバムをリマスター(リミックスもしてるっぽい)し、さらに4曲のボーナストラックを加えた限定盤(全世界で500枚プレスってマジ? 嘘臭ぇ…)がリリースされたので購入してみました。

売りのボートラ4曲の内一曲は国内盤の日本限定ボートラに収録されているので、彼を追いかけていたAOR&メロハー・ファンにとっては未発曲は3曲って事になるのかな?
まぁ、コンピやらに結構曲を提供してるSteve Newman ですからもしかしたらその3曲も何かしらのコンピやプロモ盤、そしてサンプラー盤に収録されてた可能性はあります。

アルバム内容の方は、もう既に語り尽くされてれてるだろうから触れませんが、メロハー・ファンなら文句無く気に入る事は間違いなしのA級になりきれてない極上のB級メロハー・アルバムでしょう。
今回新たにリミックス&リマスターを施された為、当然の如くリリース当初時(多目にリバーブ掛かった爽やか甘口系のオリジナル・サウンドも十分良いんですけどね)より分厚くヘヴィで硬質なサウンドに仕上がっていて今の耳で聞いても彼等の最近作と遜色ない出来映えです。
まぁ、流石にボートラ曲の方がよりヘヴィでソリッドなのは時間的に仕方が無い事ですので多少の違和感は感じますけどね(汗
そのボートラ曲も多少デモ臭さはあるものの如何にも捨て曲という駄作ではなくソコソコの出来で Steve Newmanの作曲能力は一定レベルを常にキープしてるのだなぁ、と再認識。

しかし、オリジナル盤では共同プロデデュースになってたエンジニアの Chris Jonesの名前が今回のリイシュー盤では消されているのは、ミックスや新録部分(レコーディング・スタジオの名前が変わってる)、そしてリマスタを全て Steve Newmanが手がけたからっていう自信の表れなんですかね?
再発で面倒な利権関係(余計なギャラを他人に払いたくないっていう…)をスッキリさせる為に自身の手でもう一回仕切り直したって事なんかもしれんけど…(汗

(ド)マイナーな存在だし仕方が無いんでしょうが、2006年リリース以前のアルバムはどうやら廃盤っぽいし自身の手元にもストックが無い模様なので、今後も今回のような小規模とはいえオマケつきの再発盤をリイシューし続けてくれると新規リスナーのみならず古参ファンにも喜ばしいのは確かです。

唯一苦言があるとすれば、最初の青空が見えるジャケの方が(合成臭いけど)爽やかな色合いで(リイシュー盤はリアルな朝焼け?)彼等のサウンドをよく表現してると思うんだが、って事くらいでしょうか?

NEWMANの過去作を持っていないという新規さんや、既に持っているけどボートラ等音源コレクターな方にお薦めしたい一品ですので是非!
by malilion | 2014-12-17 18:38 | 音楽 | Trackback

久々のソロは期待通りなドプログレ!DAVE BAINBRIDGE新ソロ作リリース!


DAVE BAINBRIDGE 「Celestial Fire」'14 c0072376_13541542.jpg

これまで他のアーティストとのコラボしてのデュオ形態でのアルバムリリースは数枚あったが、個人名義(自閉症の息子の為のアルバムもあるけど…)では2枚目となるIONAのリーダーでギタリストの約10年振りな自主制作ソロアルバムがリリースされたのでGET!

キャリアの長いバンドのリーダーのソロ作だけあって多くのゲストが迎えられてアルバムに華を添えているのもあるだろうし、本体バンドで比較的物悲しかったり暗かったりという地味目な楽曲ばかりプレイしていたからか、一聴して非常に華やかで美しい印象が残るプログレッシヴでシンフォニックなロックアルバムだ。

ソロ作なので当然だが本体バンドのIONA程ケルト色は強くなく、陽光が跳ねる清流のようなただただ美しくドラマティックなサウンドをメインにアルバムは構成されていて、そんなイメージを助長するように客演者達がヴァイオリン・ソロヤ、ヴィオラ、チェロ、フルート等を奏でる事でより楽曲をメロディアスに艶やかに響かせ、正に言葉からイメージする通りの美麗なシンフォ・サウンドが最後まで奔流のように途切れること無く紡がれていく。

DAMIAN WILSONを始めIONAのJOANNE HOGGが歌声を聞かせるもののバンドメイトも参加し、完全にYES風なサウンドを聞かせるバンドスタイルで製作されているアルバムなので、ソロ作にありがちな多彩な楽曲を収録する事で方向性が散漫になったりしていない点も、流石はベテランと納得しきりだ。

しかし普段、優美なギタープレイがどうしてもメインになりがちで、派手だったりテクニカルだったりのプレイをしない DAVE BAINBRIDGEですが、こういう『如何にもプログレ!』というインタープレイが飛び出す複雑でテンション高めな楽曲をIONA本体じゃ出来ないんでしょうねぇ…ちょっと、そこだけ不憫に感じたりして(汗

プログレらしい長尺の楽曲やクラシカルでエレガントな室内管弦楽風楽曲も収録しつつ、ニール・モーズ・バンドの強力リズム隊もパワフルでソリッドなプレイを聞かせ、ピリリとアルバムを引き締めていますのでソロ作だからと侮れない出来の一品です。

美しいシンフォニック・プログレッシヴ・ロック好きな方なら一聴する事をお薦めしますよ!('(゚∀゚∩
by malilion | 2014-12-02 13:46 | 音楽 | Trackback