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カナダのサイケポップバンドMALAJUBEのVoの別プロジェクト FONTARABIEがデビュー!


FONTARABIE 「Same」'14 c0072376_15153067.jpg

カナダ産の一癖ある恐怖映画サントラ風フォーキー・プログレ作をGET!

インテリな音が好きなプログレ界隈じゃ全くそのコミカルで奔放な音を聞いた事が無い方が多いと思う、04年にカナダはモントリオールでデビューしたフランス語で歌う意味不明な屈折した歌詞が特徴的なインディ・サイケ・ポップロックバンド MALAJUBEのヴォーカリスト  Julien Mineau のプロジェクト・バンドのデビュー作をGET!

MALAJUBEでも聴けるどこか不思議な浮遊感はそのままにポップさを一切取り払ったような、奇妙で不安になる物静かなイントロ(サイレントヒルのテーマみたい…)から、ジワジワ不気味に盛り上がっていき、一転して物憂げな儚く輪郭のはっきりしない靄の掛かったようなサウンドへ変わる冒頭曲から、延々とどこか不気味さを潜ませた物悲しい楽曲が全編に渡って綴られていくこのアルバム、Julien Mineau が交響曲タッチでホラー映画に影響を受けた雰囲気の音楽を制作したと言う意図通りに、ホントにホラーかサスペンス映画のサントラのようだ。

ビート系中心のMALAJUBEでは表現出来なかったと言うダークでシンフォニックな楽曲や、エコーが効いた囁くようなアンニュイなフランス語男性ヴォーカルの声はどこか神秘的な響きを孕んでいて、それでいて僅かに挿入されるモダン・ロック風な楽曲にもマッチしていて一風変わったこの淡い色彩のアルバムには良く合っている。

どちらかと言うとフォーキーな作風のアルバムと言う事になのだろうが、恐怖と心気症の苦しみを探るような歌と、ヴァイオリン、チェロ、フルート、チェレスタ、ギター、ピアノ、エレピ、クラリネット、ホルンらを織り交ぜ、メロトロンもフィーチャーしたその独特の妖しくもドリーミィーで幽玄なサウンドを上手く言い表しているとは言い難い……

MALAJUBEファンにはお薦め出来ないけど、ダークでホラー映画のサントラみたいなサウンドもイケる、って方にはお薦めです。
あ、でもイタリアンの創るホラー映画サントラみたいな重厚さは少ないので、その辺はご注意を。
by malilion | 2014-08-20 15:10 | 音楽 | Trackback

北欧シンフォ INTROITUSが新譜をリリース!


INTROITUS 「Anima」'14 c0072376_0252565.jpg

スウェーデン産シンフォ・バンドの3年振りとなる3rdがリリースされたのでGET!

元々デビュー作の時点でBender一家(旦那がKey、妻がVo、息子がDs)が大所帯バンドの中心だったし、2ndで娘のJohanna がバッキングヴォーカルとして参加し、オリジナルメンバーで一家以外のメンツは皆無になった事からもBender一家のバンド主導がより強固になったのが見て取れる訳だが、今回の3rd制作メンツはと言うと、2nd時点で加入したギターの Per helje とキーボード兼フルート兼ギターの Henrik Bjo" rlind そしてベースの Dennis Lindkvist の3人が残留し、同じ布陣での制作となった事からも、この7人でバンドメンツは固まったとものと思われる。

所謂、北欧女性声シンフォ・バンドは数あれどフェーメールVo苦手な自分でもこのバンドは聴けるのは、やっぱりバックのしっとり憂いを湛えた叙情的でドラマチックな楽曲の方向性と、モダン且つ格調高いクラシカルなサウンドの配合具合が絶妙なのが大きいんですねぇ('(゚∀゚∩

壮大にシンフォな響きを聞かせるキーボード群の音もそうなんですが、やっぱり北欧特有の透き通るような澄んだ空気感と哀愁漂う幻想性、そしてデビュー当時からこだわっているのか必ず導入されるフルートが紡ぐメランコリックなサウンドが堪りません♪

しっかりロックテイストやスリリングな展開を聞かせて(程々にキャッチーでハードになり過ぎぬ良い塩梅なんですわ)くれる点も、そこらの惰弱でとりとめの無い自己満足的で懐古趣味な退屈な音を垂れ流してるB級マイナー・シンフォバンド群と一線を画していて、このバンドを気に入ってるポイントです。

正直、バンドのテクニカルさやVoの力量的にはB級マイナークラスだと思いますが、彼等の紡ぎ出す軽やかで艶やかなシンフォ・サウンドの出来が抜群なので、その点が霞んで傑作アルバムに聞こえてるんですよねぇ(苦笑

後、余計なお世話でしょうが、ここは一つ奥さんをもう一歩下げてルックス的にも(まだ)見栄えする娘さんを前に押し出してメインに据えれば、一層このバンドは飛躍すると思うんですが……ダメ?(汗

ともかくリリカルでドラマティックな北欧シンフォ好きな方なら一聴の価値はある彼等の新作ですので、是非一度チェックしてみて下さい!
by malilion | 2014-08-20 00:20 | 音楽 | Trackback

華やかさが減退し、無駄にヘヴィになり過ぎなDYNAZTYの4th…('A`)


DYNAZTY  「Renatus」'14 c0072376_2204613.jpg

個人的に「北欧のSKID ROWフォロワー」と記憶してた彼等の、通算4作目を少し遅れてGET!

デビュー前からアルバムリリース毎にメンバーチェンジが勃発してる彼等ですが、今回もベースプレイヤーがチェンジし、それが影響したのかレーベル移籍が影響したのか、初のセルフ・プロデュースが影響したのか、はたまた単純にバンドが成長したからなのか、前作までの北欧バンドらしからぬ80年代USAグラム・ロックやSKID ROWをお手本にしたようなキャッチーでポップな歌メロとコーラスを中心に押し出したストレートなアリーナロック・サウンドが4作目にして様変わりしてしまいました…

まず一聴してすぐ気がつくのが、やたらサウンドがヘヴィでメタリックになってる点でしょう。

新人バンドの彼等が持っていた溌剌さ、煌びやかさや華やかさ、そしてポップさが一気に減退し、妙にどんよりした鈍色のダークな楽曲ばかりになり、それに引っ張られる形でかそれまでこのバンドを好ましく思わせていたミドルトーンからハイノートによく伸びるVoの歌声もフックある歌メロも失せ、耳障りな甲高い声のシャウトばかり耳につき、何もかもイマイチな印象ばかりのアルバムになってしまいました…orz

楽曲の構成も、以前のカラフルさ満載のストレートでシンプルなグルーヴ中心なスタイルから、妙にモダンでアグレッシヴなリフで押しまくるテクニカルな方向へ変化してしまったのも大きなマイナスポイント。
そーいうの、彼等には求めてないんだよなぁ…('A`)

サウンドの方向性が変わる事自体に罪は無いし、発展途上の新人バンドの音が変化するのは当然の事とは思うのですが、その変化が本来彼等が持っている武器をスポイルしてしまうのは…

ラテン語で「再生する、生まれ変わる」という意味を持つアルバム・タイトルに象徴されるバンドの方向性の変化が、この新作の音に表れているのでしょうが、残念ながらこの方向性で彼等が進むのなら、私は次作は手を出しませんね。

彼等にはすっごく期待していただけに、個人的には有望な北欧新人バンドの一つが消え失せたように思えて残念でなりません…
by malilion | 2014-08-18 21:55 | 音楽 | Trackback

元TEN Vinny Burns復活しての新バンド THREE LIONSがデビュー!


THREE LIONS 「Same」'14 c0072376_0195526.jpg

近年はDAREに再加入してLIVE活動をしたり、セッションワークを中心とした活動をしていた元TENの Vinny Burns(G&key)が久しぶりに復帰して新たなバンドを立ち上げアルバムをリリースした、と言う事でちょい遅れて購入。

で、同じく元TENの Greg Morgan(Ds)と新人の Nigel Bailey(Vo&B)の3ピースからなるバンドの音は、メンツから予想されるこのアルバムを購入した大方のファンが望む通りなUK風味満載のウエット感あるストレートなHRアルバムで、新人Voの Gary hughesを彷彿させる味わい深いディープヴォイスも相まってモロに初期TEN風なそのサウンドは期待に応えてくれるに十分な出来でした('(゚∀゚∩

Vinny Burns脱退後のTENはどんどんシンフォ度が上がり、AOR的な要素と重厚さが目立つ楽曲がメインになってサウンドからHR的な攻撃要素が薄れてややもすると退屈な作風に陥っていった訳だが、その失われた要素をこのTHREE LIONSがしっかり継承してくれているのが初期のTENサウンドが好きだった方には嬉しい知らせでしょう。

相変わらずな泣きのフィーリングたっぷりなギタープレイと野太いギターサウンドが紡ぐエモーショナル且つしっかりと構成されたギターソロを前面に押し出した、派手さは無いもののシンプルで分かり易いストレートでメロディアスな所謂オーセンティックなブリティッシュ・クラシックHR路線が好きな方には文句無くお薦め出来る一枚と言えます。

後はコーラスや歌メロはなかなかなんですが、もう少しキャッチーさや楽曲のメロディ展開に凝ったヒネリやフック等が生まれてくれば、本家TENを凌げそうな勢いを感じますので、是非このまま順調に活動を続けて欲しいものですね。
by malilion | 2014-08-16 00:13 | 音楽 | Trackback

北欧フォーキー・グロプレ新人 A SECRET RIVERがデビュー!


A SECRET RIVER 「Colours Of Solitude」'14 c0072376_16454967.jpg

北欧スウェーデン産フォーキー・プログレバンドの新人4人組 A SECRET RIVERのデビュー作をGET!

B&VoとDsのメンツだけで作成された2012年発表の3曲入りEP(ユーロ圏とUSA全域で複数のラジオ局向けにプロモートされた)を経て、現メンバーが揃って初のデビュー・フルアルバムがリリースされた。 c0072376_16485217.jpg

某輸入盤店でMOON SAFARI系、として売り出されていた彼等のEP収録曲全てを含むこのデビューアルバムは、確かにMOON SAFARIの特徴である穏やかなVoコーラスをメインに据えたゆったりリラックス出来る癒やし系フォーキー・プログレ作の要素を持った作品だが、如何せんVoの声質(音域狭いオッサン声)と力量がイマイチ(コーラスもそれ程分厚く無い)なのとポップでキャッチー、そしてカラフルなMOON SAFARIの楽曲と比べると爽快感に乏しく、音も地味だし淡泊な展開に感じる曲が多く、MOON SAFARIと同じ路線の音を求める向きにはガッカリな一品と映ってしまうだろう。

ただMOON SAFARIを意識せずこの作品に耳を傾けてみると、北欧特有の冷めた憂いを漂わせる美しいフォーキー・プログレ作なのは確かなので、派手さは無いものの柔和なアンサンブルの妙と、優美さを醸し出すアコギとピアノの透明感あるサウンドを求める向きにはお薦めかもしれない。

何にせよまだデビューしたばかりのバンドなので、今後どのように発展していくか興味が尽きない北欧グロプレの有望株と言えましょう。
もしかして専任Voが加入したら大化けする可能性もあるしね!('(゚∀゚∩
by malilion | 2014-08-11 16:36 | 音楽 | Trackback