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往年の名曲再び!STYX現メンツでの再録品リリース!


STYX 「Regeneration」'10  c0072376_2339674.jpg

80年代アメリカン・プログレ・ハード好きには今さら何の説明も必要ない“あのSTYX”が往年の名曲の数々をリ・レコーディング&カバー、さらに新曲1曲を収録した6年半ぶりとなる2枚組スタジオ録音盤をリリース!!

と、言っても前作の過去2作「Grand Illusion」「Pieces of Eight 」の再現LIVE会場のみで発売されていた再録作(1枚モノ)に新たにCD1枚分、再録9曲を足し2枚組にしての新装盤として発売されたモノなので、純粋なスタジオ録音新作ではないんだけど…

ここの所すっかり集金モードのどうでもいい編集BESTものだったり、初期作のリマスター編集盤だったりの連発で、すっかり懐メロ集金ドサ回りバンドに成り下がってしまったのかなぁ…と、寂しい思いをしておりましたが新曲(実質トミーのソロ作っぽい…アウトテイクか何かの蔵出しとも考えられるけど…)を交えての再録盤って事で、どうやらまだまだ彼等はやる気のようで一安心です(w

ぶっちゃけオリジナル・メンバーはもうジェイムズ“J.Y."ヤング(G&Vo)一人だし、加えてトミー・ショウ(G&Vo)の黄金期メンバーな2 人の他、デニス・デ・ヤングの代役という大役ポジションのローレンス・ゴーワン(Key)、リッキー・フィリップス(B)、トッド・サッカーマン(Ds)という現ラインアップでの過去曲の再録において最新録音テクノロジーがどういう作用してるのかというポイントと、過去作をどんな感じにアレンジしての再録なのかなー、ってポイントにしか興味はない作品なのが少々物足りなさを感じますが、まぁ次なる完全新作を待つ間の箸休めにはいいんじゃないでしょうかね?(w

基本的にアレンジなどに大胆な変更は見られないので、旧作を所有してるファンは購入を急がず後まわしにしても問題ない作品だってのはお伝えしておきます。
by malilion | 2011-10-30 23:37 | 音楽 | Trackback

気が付けばもう10年選手…1stの衝撃はいずこへ…


NEWMAN 「Under Southern Skies」'11 c0072376_262243.jpg

気が付けばベストも出したりして、しっかり10年選手(自主制作なのでディストリビュートがモロに弱いのなんとかして欲しいなぁ…)になっていたスティーヴ・ニューマン(Vo.G.Key)率いる英国産メロハー・プロジェクトの8thアルバム。

前作「The Art Of Balance」'10は久々にバンド編成で制作されてこれからはバンドとして頑張るんだな、と思われたもののあっさり本作で再びDr以外はSteve Newmanが一人でこなす完全ソロプロジェクト化へ。なんだったんだ、前作は一体…(汗

基本的にアルバムは前作と同じの斬新さが一切ない王路線道で、初期の爽快感と人工的で若干野暮ったさを感じさせた無理矢理な華やかさは後退し、英国らしいどこか湿った哀感と叙情性を感じさせつつもタフでハードなイメージが増したシンプルでストレートな楽曲中心の構成。

個人的には初期の薄っぺらな音にヘタウマなVoだったけど歌メロにも演奏にもフックありまくりのキャッチーなハードポップ路線が好きだった(1stのリードトラックとか如何にもって感じの爽やかさで超好きだったなぁ…)だけに、どんどん地味になっていく最近の楽曲には不満があるものの、歌と演奏共に確実にクオリティは上がってAORにも通じる円熟味さえ感じさせるようになっているので、現状は痛し痒しという感じでしょうかね。

相変わらず掴みはいいものの、全体的にみると捨て曲もあって聴き終えるとトータルで散漫な印象が残ってしまうA級にもう一歩、ってなB級メロハー・バンドなイメージは変わりませんなぁ…

NEWMAN立ち上げまでにバンドの人間関係やらでゴタついたからなのか、頑なにバンドを組むのを拒否してるようなので望み薄でしょうが、やっぱりパーマネントなメンバーでバンド組んで、才能が枯れちゃう前にちゃんとした名作アルバムを残して欲しいですよねぇ…
by malilion | 2011-10-30 02:06 | 音楽 | Trackback

あんなに好きでブート買い漁ってたのに…今はどうして…


DREAM THEATER 「a Dramatic Turn of Events」'11 c0072376_2524412.jpg

原点回帰か?、とかそこら中でそんな書込みを見かける中、前作より2年3ヶ月ぶりにして通算11枚目の話題作を、あまり期待せず今頃購入。

夢劇場をひたすら醜悪でヘヴィな方向へ突っ走らせていた首謀者の一人が首になったお陰か、只の音圧偏重のゴリゴリでモダン・ヘヴィネスなアメリカンHMに成り下がっていたこれまでの夢劇場作に比べれば幾分かメロの美しさが戻ってきてるし、良い歌メロも取り戻されつつあるようだが、相変わらずな助長でメロにも展開にも魅力無い大半の曲にウンザリしてしまう。
残念だが、やはりまだ名作「Images & Words」の神懸かりな構築美と美メロの輝きを取り戻すには到っていない。まぁ、本人等もとっくに目指してもいないし、正直な話今のメンツじゃ再現も不可能なんだろうけどさ。

Gプレイやフレーズ、メロにもっと美しさが戻ればいいんだがなぁ…もういっそのことGも首にして、元の美しい方向へ舵を切り直してくれないかしらん、とか思っちゃいますよ。ホント。
…ともかく無意味なヘヴィネスにはウンザリなんだよ!! テクも知識も有るクセに、一度頂点を極めたクセに、なぜ駄作を連発する!?

やっぱり初代Keyが抜けた時点で、あの全世界が魅了された夢劇場の崩壊は始まってたんだなぁ……

某所の書込みだけど、

「ヴォーカルはメタル的な歌いまわしで、繊細さが無い。ギターはメタル。曲も抑揚が無く退屈。テクだけは見せたいと言う感じが、つまらない曲を更につまらなくしている。焼きすぎたステーキって感じ」

「新作はメタル色が薄く、メロディも薄く、やや甘ったるいアルバム。ドラムだけは凄い」

おー、やっぱり同じようにつまんないって感じてた人多いのね(w しかし、自分はここまで酷くは思ってないんだけど(w
まぁでも、悪い方向へ進んだ訳じゃないので出来れば次作でこそ、本来彼等が持っていた美しいメロを聞かせる曲を書いて聞かせて欲しいですね。
by malilion | 2011-10-28 02:53 | 音楽 | Trackback

なんで買ったか覚えてないアルバムって、あるよね?


ラックを漁ってると確かに購入したはずなのに、聞いたもののピンとこず1回くらいしか聞かずにそのままラックの肥やしになって、忘却の彼方へ存在が飛んでいっちゃうアルバムってのは多々あるもので、この1枚も実はそんなアルバムでした(汗

で、改めて聞いて見たらアラ意外、結構コレ面白いし、いいんじゃないの? って感じでして(汗


MODEST MIDGET  「GREAT PROPHECY OF A SMALL MAN」'10 c0072376_18212487.gif

オランダのプログレ・グループ、2010年デビュー作。

北欧系のように屈折した哀愁漂うミステリアス感と、そこへ被さるどこか60年代グループサウンズみたいなセンチメンタル(古臭い?)なポップさを感じさせる憂いあるジェントルなヴォーカルの分厚いコーラスと、このバンド普段自分が好んで聞いてる音の方向と明かに毛色が違ってて、なんでこのアルバムを購入したのか経緯を良く覚えてないんだが(汗
きっと変わり種のグロプレって事で手を出したんだと思うけど…まぁ、何はともあれこうして手元にあるわけですよ(w

一聴して感じるのは60代のレイドバックしたポップスをベース(ロック色は弱い)に、GENTLE GIANT系の複雑怪奇で穏やかなコーラスを織込んだ、展開の目まぐるしい変拍子バリバリの曲構成を芝居がかったSEだったり妙な演出だったりで賑やかに彩りつつ奏る(何かミュージカルのBGMっていうか…初期GENESISか初期MARILLION?!)という余り他で聞かれない個性的なスタイルで、まぁカテゴライズするならグロプレなんだろうけど…シンフォ系では全くないユーロ・プログレって実はほぼノーチェックなので、この方向はこの方向で1ジャンルとして存在するんだろうか? うーむ、謎だ。
アバンギャルドでフリーダムな展開を見せるこの手の音は自分の守備範囲って事で上手く説明出来ない。勉強不足な点はご容赦を。

これもプレス盤じゃなくR盤なのが玉に瑕だけど、見つけたらGETしておいても損はない変わり種なアイテムです。

2011年にリーダーがソロ作 Lionel Ziblat「Songs From The Drawer」'11 をリリースしてるので、このアルバムを気に入った方ならちょっと手を出してみてもいいかも。
by malilion | 2011-10-23 18:21 | 音楽 | Trackback

ラック整理ついでに情報求む…


ACRIS 「STEP AHEAD」'99 c0072376_139497.jpg

詳細が長らく不明だったプログレ風ハードポップ・バンドACRISだが、つい最近サイトがある事が判明! てかまだ現存してるのか!?(驚
どうやらドイツのローカルバンドらしいのだが、サイトの文字もドイツ語で読めない…(つд`)

このアルバム以外にもう1枚リリースしてる模様だが、これまた詳細不明でして…

プログレファンにはポップ過ぎると疎まれ、ハードッロック好きには軽すぎる、と嫌われるそんな音。
けれどSI系のようなポンプでもないという、実に説明しにくい訳ですよ。あ、歌ってるのは英語なのでご安心を。

ポップでメロディアスなのは当然として、何がこのバンドをそんなに注目させるかと言うと、ちょっと力んで声を濁らせてるRUSHのゲディ・リーっぽいVoと、FLOWER KINGSのロイネ・ストルトとクリソツなVoがダブルでメインボーカルとったりコーラスしたりで、その手の音が好きな方なら絶対気になる事間違いなし! って、そんなバンドなんですよねー(w この2人以外にもメインを取ったりするので、実はコーラスグループなのか!?(w

音楽性自体は柔らかなシンセと爽やかなギターがメロを涼やかに奏でるオーソドックスなどちらかというと地味目なポップ風なので、インタープレイだとかヘヴィさに期待される方にはお薦めしませんが、耳を惹くフックあるVoメロが実に心地よくてマイナーでも良いメロに目がない、ってAOR好事家の方には掘り出しモノじゃないですかね。

誰か詳細知ってる方居たら教えて下さい…
結構、気に入ってるんですよね。このバンド…
by malilion | 2011-10-23 01:40 | 音楽 | Trackback

秋の夜長に…その2(w

「V」のラックいじってたので昨日に引き続き、旧譜をばw

Valinor's Tree 「and Then There Was Silence」'00 c0072376_17565315.jpg

スウェーデンの4人組ハード・プログレバンドの2nd。以降、音源リリースは聞かないのでバンドは既に…

しょっぱなから物悲しいメロトロンが蕩々と流れ出す1st「Kingdom of Sadness」'98 は、夜明け前の仄暗い木立を思わせるジャケ通りに北欧プログレらしく荒涼とした冷気漂う静寂が重苦しくウネり続けて一気に爆発する、というようなダークな展開の叙情感あふれる曲が印象的で、音的にも“レトロに拘りの無い新世代のANEKDOTEN”ってな感じ(ANEKDOTENよりこちらの方が圧倒的にVoが歌えて上手く、メンバーも若かった)だったが、続くこの2ndでは物静かな幽玄さと趣深い叙情性はそのままに、前作で感じたゆったりとした感覚が薄れてタイトに引き締まってよりドラマティックでスピーディになった印象を受ける。

但し、その為なのかメロトロンとシンセは一層に繊細で華麗さを増したものの、前作全体を貫いていた冷たい静謐感のようなものや緊張感が弱まってしまっているように感じる。
まぁ、これは好みの問題もあるので、よりANEKDOTENっぽい方が好きなら未完ながらも1st、より現代的で明暗の対比が際立つハードになった新世代北欧シンフォ風が好きなら2nd、って事だろうか?

お手本のANEKDOTENにも言えるのだが、Voを兼ねるGの刻むリフというかメロがイマイチ印象が薄く耳に残りにくく、逆にブリブリ存在感ありまくりのBが嫌に耳につく、というのも個人的にはいただけないポイントですね。

逆にANEKDOTENなどでは聞けない、ちょっとアダルトでJAZZっぽい洒落た曲なんかも聞けて、このまま発展したならば3rdでは一気にFLOWER KINGSっぽくなったりしそうで面白そうだなぁ、と注目してただけに惜しいバンドを亡くしました…

そうそう、2ndのレーベル RECORD HEAVENが2008年に自主制作だった1stをリイシューしてるので、興味がある方はまだ比較的このバンドの音源は入手し易いと思うのでどうぞ。
by malilion | 2011-10-22 17:56 | 音楽 | Trackback

秋の夜長に…旧譜に耳を傾け(*‘ω‘ *)


秋の夜長に…と、ラック整理してて古い音源を引っ張り出し耳を傾けておりました。

RETURN 「V」'92 c0072376_4172113.jpg

ノルウェー出身のメロディアスで爽やかな楽曲が売りだった、4人組ハード・ポップ・バンドが'92年にリリースした5thアルバム。

それまでは商業的に本国で大成功していたバンドながら、レーベル移籍とこの最終作の出来がイマイチ(個人的には、そんなに悪い出来とは全然思えないんだが…)だった為に人気が急落して、あえなく解散してしまった。

しゃがれ声のVoをメインにメロディアスでキャッチーな楽曲に、サビを分厚いコーラスでもって盛り上げる(BON JOVI? いいえ、TREATタイプと言いましょう)、アコースティックギターの音が巧みに組込まれていて、爽やかなハードポップという感じの音がどこか野暮ったくもいい味だしてて、好きなバンドだったなぁ~

いわゆるド派手なテクが売りでもなく、ハードさもヘビィさもなく、キャッチーな楽曲で勝負という、オーソドックスな80年代後期型北欧ハードポップバンドだったRETURN、5枚のオリジナル・アルバムと2枚のベスト&編集盤を残してます。
再結成したというニュースと、その後新譜を1枚リリースした後の情報は聞こえて来ないから活動は一時的なものだったのかも…

絶品の北欧ハードポップ作って訳じゃなく、ちょっとメロとキャッチーさに欠けるB級っぽいトコがあったけど、何気にいい曲もあって時々、ラックから引っ張り出しては耳を傾けてたりします。うーん、秋の夜長に実にマッチしてて和むなぁ(w

甘口のハードポップ好きな方なら購入されても期待を裏切られる事は無いと思いますので、ネットや中古屋などで見かけたらGETしてもいいかもしれません。


VERTIGO 「VIPER THOUGHTS」'00 c0072376_4174256.jpg

ラック整理でもう一枚引っ張り出して聞いてたのがコレ。
オランダのデュオ(後にDs正式加入して3人組バンドへ)がスウェーデンのインディレーベルLaBraD'or Recordsから00年にリリースした唯一作。
他に音源は89と91年にシングルが2枚、96年ニコンピに1曲提供してる模様だが、何れも未聴(この頃から既に蛇に思い入れがあるっぽい…)でどういう方向性だったかは未確認。

現在まで他の音源がリリースされていない所を見ると既にバンドは存在していないっぽい…

Voの声質も含めてGと全体的なアプローチからすぐに連想されるバンドがJADISで、このVERTIGOの方がよりAOR風味が増したJADISってイメージの音だろうか。
実際、インタープレイは少なめだしリズムも控えめで甘いVoメロやキャッチーな歌メロ中心だし、サックスのサンプルとエレピをバックに切々と歌い上げるアダルトな曲なんかもあったりして、柔和なKeyの音が全体を包み込む非常に耳当たりのいい楽曲を奏でているのでグロプレ・ファンには少々食い足りないかも。

JADISファンやプログレっぽさも少し感じるAORテイストなバンドが好きな方なら掘り出し物になるんじゃないでしょうか?
まぁ、かなりマイナーだし中古屋にもあまり転がっていないかもだけど(w
by malilion | 2011-10-22 04:18 | 音楽 | Trackback

南米らしさを感じさせぬ古臭い新世代バンド、青象のデビュー作!


BLUE MAMMOTH 「Same」'11 c0072376_1640324.jpg

一聴して驚かされるのがこのコンパクトで良く構成された音を、どちらかというと情熱的でどこかバランスが悪くついつい突っ走ってしまいがちな、野暮ったくもあり個性的でもある南米ブラジルのバンドが出している事だろう。
逆説的に言って、南米らしさを微塵も感じさせないのが独自のオリジナリティーとなり、物珍しさという売りにもなってはいるのだ。

基本は70年代後期から80年代初期の、開放感と清涼感あるメロディアスなUSプログレ・ハードをベースにしつつ、ブリティッシュとアメリカン両方の偉大なる先人達の要素を程良く調和・融合させ、自分達の影響を受けた音をひたむきに職人の如く脇目もふらずに紡ぐと言った感じだろうか?

まったりと聞かせる風と言えば聞こえはいいかもしれないが、そのせいで今時の要素は薄くポップでもキャッチーでもなくHM色も見当たらず、スピード感やソリッドさ、ヘヴィさも無い。なので刺激や親しみを求める若いリスナーには古臭いだけに聞こえ、余り訴求しないだろう。

これでもうちょいVoの声質がウェットン風な甘い系で(歌唱自体がド下手って訳ではない)ストローブスのカズンズみたいなオッサン(良い様に捉えるならジェントルな声って感じ?)臭い声じゃなきゃ、メロディアスで叙情的な楽曲ややってる事は面白いので、もっと受け入れられ易いし売れ易いんだろうなぁ、と思うとちょっと複雑な心境…

南米らしさを捨ててスタイリッシュに洗練されたからこそ、強烈な個性が無くて他の地域のバンド群との差別化が図れず、イマイチ掴み所が無くなってしまってる感がして、少し勿体ないか。

英米の音のMIXは既にKANSASが華麗にして至高の融合を80年代初期に果たしてしまっているので、今後このバンドがどのような独自路線を目指すのかが注目ではある。
by malilion | 2011-10-17 16:40 | 音楽 | Trackback

新世代北欧シンフォ期待の星、FREDDEGREDDE登場!


FREDDEGREDDE 「Thirteen Eight」'11 c0072376_19261544.jpg

一聴して5人編成以上のメンバーがいるバンドの音だが、本作はFREDRIK LARSSONというスウェーデンのマルチ・ミュージシャンがDs以外のパートをこなして(Dsはヘルプ要員)一人シンフォバンド状態で造り上げたデビュー・ソロ作なのだ。

プログレ系全般に言える(ポンプ系は特に!)事だし、マルチ系の作品で一番の気がかりはVoパートなのだけど、本作のFREDRIK LARSSON氏は甘くマイルドな声質で、取り立てて巧いわけでもないが曲をブチ壊す程も酷くない雰囲気モノって感じなマズマズの歌声で、その点はは一安心。

軽やかなアコギや華麗なピアノが湿り気たっぷりの叙情感を演出し、分厚いオーケストレーションを再現するkeyが壮麗なドラマチックさを描き出す様を聞いていると、ホントに一人でコレ全部こなしてるのかと驚かされる事確実。

マルチプレイヤだから当然こだわりの作り込み系な音が予想されたが、案の定でバンドにある特有の“間”のようなモノが無く、ちょっと“押し”な所ばかり耳について隙間無く音を詰め込み過ぎた感がするものの出来は悪くなく、そこらのマイナーB級シンフォモノに手を出すよりは、暗さと重みそして深みが足りない一人北欧シンフォ・モノだけどこちらをGETしておく方が断然お薦めでしょう。

所々で聞こえるアコーディオンのひなびた音色といい、懐古に陥る事ないスリリングに響き渡るシンセや、ややもすると根暗で軟弱になり易い全体像をピリリと引き締めるべく斬り込んでくる非メタル系の泣きのGといい、如何にも新世代の北欧シンフォって音で、デビュー作としてはかなりの出来映えで次作を早くも期待してしまう。

まぁ、マルチ系って事だし望み薄だろうけど、出来る事なら専任Voや各パートのメンバーとちゃんとしたバンドを組んだ音を聞いてみたいものですね。
by malilion | 2011-10-13 19:27 | 音楽 | Trackback

往年のロマン派KANSASの魂はPROTO-KAWへ引き継がれた…


PROTO-KAW 「Forth」'11 c0072376_20382683.png

KANSASのオリジナルメンバーにして音楽的リーダーであったGのKERRY LIVGRENが、KANSAS以前に活動していたバンドとして元メンバーと04年に再結成し、ソロ作リリースやKANSASへのゲスト参加なんかも経て、今回5年振りとなる3rdを届けてくれた。

今回はこれまでリリースしてきたどのアルバムよりもよりポピュラリティが高めなヘヴィさを抑えた耳当たりのいい作風で、埃っぽい南部のアメリカンHRテイストっをベースに、フルートやサックス、ジャージーなオルガン、そしてシンフォなキーボード等もフィーチャーしたプログレっぽい感触も残しつつ、バッチリと分厚いコーラスと凝った複数Voの掛け合い(このヘンはCCM系に接近した影響か?)で歌い上げるキャッチーでメロディアスなスケールのデカイ絶品USロックを聴かせてくれる。

アダルトな雰囲気を醸し出すサックスと、リリカルなフレーズを縦横無尽に聞かせまくるフルートが大活躍していて、つい居ないはずのVlinの艶やかなアノ音を耳が探してしまう…今の再結成KANSASがこのKERRYの造り出すAORテイストを隠し味にしつつ彩り鮮やかに奏でるアメリカン・グレハード・サウンドを再現する方向へ進んでいてくれていたら…と、ついつい妄想してしまいます(つд`)

KANSASファンお馴染みなハモンドの華麗にして涙誘う哀愁のフレーズやら泣きのGフレーズを聞かされると、やっぱりKANSASはKERRY LIVGREN無しにはあの往年のロマン溢れる唯一無二な孤高の輝きは取り戻せないんだなぁと、このPROTO-KAWの新作を聞いて彼の重要性を再認識しました…

勿論、本家KANSASのリーダーは結成当初からDsのフィルだってのは重々承知してますけどね。でもね、ヘタしたらこっちの方が色々と新しい試みを取り入れたりしていて、新世代アメリカン・プログレハードKANSASの新作って言っても相応しいくらいの出来ですから。
哀しいけど再結成してからのKANSASのアルバムのには、メロディもコンセプトにも心惹かれる所が少ないんですよね…残念ですorz
by malilion | 2011-10-12 20:40 | 音楽 | Trackback