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グロプレの再販紙ジャケは限定と同じだ…ヤバかったぜ(汗 BABYLON・リイシュー作をGET!


BABYLON 「BABYLON」'78  c0072376_155686.jpg

迂闊! つい最近、BABYLONのスタジオ唯一作が去年紙ジャケ&リマスター(しかもオリジナル・ジャケで!)でマーキーからSHM-CDで再発(限定?)されてると知って、慌ててamazonをチェックしたらめっちゃボッタクリ価格(廃盤扱いで海外でプレミアついてる!?)でオークション出品とかされてて、グギギ…! と、なってたんですけど、無事大手輸入盤店(サンキュー、HMVっ!!)のストックからGET出来て一安心した次第でして…(フゥ

マニアの間ではイギリスのENGLANDと双璧を成して"米のGENESIS"と評され'70年代後期の北米産バンドの中でも人気の高いBABYLONのB級グロプレ・シンフォニック作なので、c0072376_1553653.jpg
音源自体は既に今まで何度かジャケを変えてアナログでリイシューされたりCDで再販されたりしてきたので比較的簡単に入手出来てたんですが、秀逸なオリジナルのジャケ(再販盤は宇宙人顔になってて…)でCD盤ってのは今回初めてだったんですよね~、なので海外のグロプレマニアにもかなり人気ある一品になったんでしょうなぁ。

アルバム自体はGENESIS色が顕著に伺えるツインkeyをメインにつつも典型的なガブリエルVoは擁さず独自性あるVoを据えた、ユーロ風のテクニカルな重厚感とアメリカンプログレ特有の畳みかける勢いと、若干クセのあるキャッチーなコーラスやポップなメロがスリリングに交錯してカラフルで独特な個性へと発展したシーン屈指の名(迷?)盤なので、アメリカン・プログレ好きな方は妙な発掘盤やC級ポンプアルバムに金だすくらいなら、是非とも本作は押さえておかなくてならないアイテムでしょう。

このスタジオ盤以外にもインディレーベルの米SYN-Phonicから77~78年のLIVE音源(多数、未発表曲含)をまとめたLP「NIGHT OVER NEVER」「BETTER CONDITIONS FOR THE DEAD」の2枚がリリース(CDRで今は2in1で入手可能)されているので、本作が気にいった方ならチェックしてみてもいいんじゃないでしょうか?
by malilion | 2011-06-24 14:57 | 音楽 | Trackback

幻の続編…って感じ? YES10年ぶりの新譜!!('(゜∀゜∩


YES 「Fly From Here」'11 c0072376_20311440.jpg

スタジオ作としては2001年発表の『Magnification』以来実に10年振りとなる、イエスの記念すべき20作目『Fly From Here』が完成!

一聴しての感想は、10年ぶりの新譜だってのに2011年にもなって、まさかの「DRAMA」再現になるとは! でした(w

アルバム毎にメンバーが変わるのは恒例行事として、グロプレ人脈の中核となる大量の新旧メンバーが出たり入ったり、離散と集合を繰り返している彼等。
最近音楽に興味を持った方には間違いなく「YES」というバンドというより、懐メロ音楽演奏ユニットかプロジェクトのように捉えられてるだろうけれど、それでも依然として他に真似の出来ぬ『YES』らしいさとなる『サムシィング』が存在してるからこそ、これだけみんなに注目されるし、求められるわけだし、個人的にもそうです。

その点から言うと、このアルバムは紛れもなく「YES」でしたね。
巷じゃ、「DRAMA」の余り物とか、バグルズの3rd用の音源スライドさせたんじゃないの? とか流言飛語が飛び交ってますけど、ちゃーんとイエスしてます。ええ。間違いなく。
個人的には、かなり今回のアルバムはお気に入りですよ。暗くて難解なトコの薄れた爽やかイエス、いいじゃないですか!

80年ドラマイエス時にLIVEでのみ演奏されていたスタジオ未発表曲 『We Can Fly From Here』を20分強に拡大した大曲を核に6分前後の曲が4曲含まれているものの、プロデューサーのトレバー・ホーンや新Voの影響(恐らく難解な歌詞世界を持ち込むジョンの不在と、Keyに主導権が無くG主導で制作が進んだせい?)でか、全体の印象として非常に華やかでコンパクト、そしてとても軽やかにポップスサウンドを響かせていて、ドプログレなYESを求める向きには余り受けは良くないんじゃないかと簡単に想像出来ますが、今の時代にメジャーで売る為ならこの方向性はしごく当り前だと思えますね。

それとコレは予想外だったのですが、key不在期間が長かったり出戻り繰り返す落ち着き無いウェイクマンが居ないのが良い方向へ作用したのか、今作は予想以上にハゥが水を得た魚の如く縦横無尽に、あの独特の線の細いひっかかりのあるGを弾きまくっとります。
ASIAの新譜でもそうでしたけど、ハゥとジェフ・ダウンズ(しれ、っと復帰してて最初吹きましたw)のコンピってかなりいい化学反応起すんじゃないんですかね?

今回の新作を聴き終えて思ったのは、90125YESへ行かずDRAMAの後あの編成でアルバムが制作されていたら、プログレとかいうこだわりは捨てたこんな風にポップで爽やかなイエスの新譜が聴けたんじゃないかなぁ、と。

そうそう、新加入のカナダ人シンガー、ベノワ・デイヴィッドの歌声はジョンというよりジョンに似せてるホーン(独特の鼻に引っかかってるジョン声じゃない)に似てる、という感じ(ややこしい…)で、低音域は余り似てないけどクリアに伸びる中~高温域にかけて結構似てる、っていう声でしょうか?
正直、今のジョンより彼の方がちゃんと声も出てLIVEもこなせそうだし、このまま活動続けても…とか、思っちゃうんですがね…(汗

ここ10年のYES

出たり入ったりウェイクマン
       ↓
もうキーボード抜きでオーケストラとアルバム作るわ&ツアー んで、音楽的に迷走
       ↓
リック出ていらっしゃい! リック参加してツアー
       ↓
この後しばらく活動休止
       ↓
40周年ツアー、リック「なんか体調よくないから代わりに息子にやらせるわ」 オリバー・ウェイクマン参加
       ↓
ツアーやろうとしたらジョンが病気に、ものまねシンガー雇ってツアー
       ↓
ジョンつかえねー、このメンツでアルバム作るわ あ、オリバー・ウェイクマンはツアー要員ってだけだからご苦労さん、もういいよ。
       ↓
トレバー・ホーンにプロデュースさせるわ。「アレ、これって『ドラマ』っぽくね? そういえば未発表曲あったよね?」
       ↓
なんかポップなアルバム出来ましたー♪ ←いまココ 

なーんて解説がそこらの掲示板で貼られちゃうくらいの混乱期を乗り越え、こうして新作を発表してくれただけでもファンとしては有り難いんですよ、ええ…

メンバーの流動やら色々とゴシップが流れてますが、まぁそこは興味ある方は他で調べて下さいな。
なにはともあれ、この編成での次回作は多分無いだろうし、あっさりジョンが復帰してんだろうなぁー、とか予想しつつ次はどんな編成で発表するのかなぁ、とか色々妄想しつつ彼等の活動が続くことを祈って…

所でこの新作、CD+メイキングDVD+アナログ・レコード(!!)の3枚を収めた『Fly from Here BOX SET』も国内盤で発売されますのでマニアな方はお早めに!
by malilion | 2011-06-23 20:31 | 音楽 | Trackback

AVALONレーベル主導チャリティアルバム、これはいいものだ…


V.A.「ONE FOR ALL,ALL FOR ONE ~東日本大震災チャリティ・アルバム~」'11 c0072376_15363637.jpg

以前お伝えしたようにAOR HEAVENのチャリティアルバムなんかも話題になり、ジャズだったりポップスだったりと、世界中のアーティスト達による東日本大震災の被災者支援への多数のチャリティー・コンピレーション・アルバムがリリースされ、なんだか胡散臭い震災便乗商品が横行してる気がしないでもない中(その殆どが善意有る行動だと信じたい…)、遂にここ被災現地である日本のMARQUEE AVALONレーベルに所属するHR/HMアーティスト達によるチャリティ・アルバムが今回発売された。

勿論、本作の収益金は義援金として日本赤十字社に寄付され、被災者支援や被災地の復興支援などに充てられるという。

で、AOR HEAVENのチャリティアルバムと同様、このコンピも未発表曲や新曲、未発表カバー曲等が満載で、関わっているアーティストに興味ある方なら、購入しても損はない一品に仕上がっております。

01 Mark Boals / Shine
02 Edguy / I'll Cry For You (Europeのカバー)
03 Epica / Higher High
04 Gotthard / Heaven (Live Version)  既にVoが鬼籍なので新録は当然ならず…
05 Grand Illusion / The One
06 Harem Scarem / No Justice (2011)
07 Lana Lane / Street Of Broken Dreams
08 Last Autumn's Dream / Nothin' Ever Hurt Like You
09 Riot / Wings Are For Angels
10 Royal Hunt / Faraway (Different Version)
11 Soilwork / Epitome / A Bit O'me (Beatstation Remix)
12 Sonata Arctica / Hell Is Living Without You(ALICE COOPERのカバー)

個人的にイマイチだったのがEDGUY版「I'll Cry For You」(EUROPEのカヴァー)で、ちょっとオリジナルにあったしっとり感が損なわれてる感じを受けましたかね…

逆に印象が一気に変わったのが、今回の新録の為に急遽再結成したHAREM SCAREMから届けられた「No Justice」が、しっとりとしたバラードアレンジ(鎮魂歌風?)になっててかなり良い出来で、彼等のファンならこの為に購入しても惜しくは無いでしょう。

LAST AUTUMN'S DREAMもアルバムに入っていても不思議じゃない泣きの美メロ曲を提供してくれていて、慌てて造った感皆無の嬉しい驚きでした。

主旨が主旨なんで基本的に各アーティスト提供曲はしっとり系が多い中、RIOTだけがツインギターのハモリをたっぷりフィーチャーしたツーバスドコドコの疾走曲を提供してて思わず笑っちゃいましたね(w いえ、曲自体はかなり良い出来でお気に入りですよ。

で、今回の企画の一番の目玉曲がリーダトラックの1曲目のバラードで、MARK BOALSを筆頭に、Jeff Scott Soto(TALISMAN、ex:JOURNEY)、Edu Falaschi(ANGRA)、Steve Augeri(ex:JOURNEY)、Robrto Tiranti(Labyrinth)、Charlie Dominici(ex:DREAM THEATER、DOMINICI)、Mat Sinner(Primal Fear、Sinner)、Zak Stevens(ex:SAVATAGE、Circle II Circle)、Judith Hill(故マイケル・ジャクソンの追悼式典でリードVoを披露し注目を浴びた人物)が入れ替わり次々と歌声を紡いでいく様は、80年代DIO陣頭に制作された『STARS』のようで感涙を禁じ得ない。

我々一般リスナーが出来る事は限られているが、こうした善意の支援に応じてくれた各アーティストに心からのお礼と、ブックレット内に添えられた心温まるメッセージとその心意気に拍手を送り、今後とも彼等の活動を支え続けたいものである。
by malilion | 2011-06-23 15:37 | 音楽 | Trackback

今からの季節にピッタリなALL TIME LOWの新譜っ!(’(゜∀゜∩


ALL TIME LOW c0072376_2283593.jpg「Dirty Work」'11 

ポップパンク期待のニューカマー、って感じで紹介されてた彼等もこれで通算4作目、今回は一層洗練されたロックアルバムをリリースしてきました。

まぁ、この脱パンクな方向性の変化は前作から感じさせてたのですが、ここまで一気に突き抜けるとは…流石若いバンドは思い切りがいいねぇ♪

既にパンクだとかいうカテゴリーは意味ないんじゃないか? ってなぐらいポップでキャッチーですから(w
馴染みやすく“シンガロングしてね!”と言わんばかりの抜群にキャッチーな歌メロと、フック満載で爽快感溢れる(夏っ! って感じですな。歌詞もモロ♪)メロディ、そして明るく弾けるようなノリのよいリズム、そこへAOR化を否定するように斬り込んでくるラウドでドライなギターと、これが受けないはずないだろ、っていう出来ですよ♪

特に今回は歌メロが前作を凌ぐ“ド”ポップさで驚かされますね。
勢い任せのパンクテイストある曲が好きだったファンには、ちょっと受けが悪いかもしれないが、この大衆向けで完成度の高いポップスサウンドは大ありだと思いますね。

がむしゃらで力任せに突っ走るだけだったポップパンク(まだそーいう曲も残ってますけどね)から、よりロック&エレポップな音を巧みに組込んだアレンジの妙も随所で光ってて、楽曲も幅というかバラエティ豊になって最後まで飽きる事なく聞き通せるようになったのは大きな前進でしょう。

まぁ、歌詞はまだちょっと軽薄な感じがするのは否めませんけど、若いんだしそりゃ渋さを求めるのは酷ってもんですもんね(w
こりゃー、この新譜をひっさげてのLIVEは超楽しぃだろーなー♪

メロディアスでキャッチーなハードポップ好きな方は外せないですよ、彼等の新譜はっ! 大推薦です!
by malilion | 2011-06-22 22:08 | 音楽 | Trackback

期待のJOURNEY新作! うーん…何か足りない?


JOURNEY 「ECLIPSE」'11  c0072376_6564987.jpg

過去のどの作品にも増してハード&ヘヴィだとか、前作よりダークな面が強くなっている、とかの巷の評価を期待と不安入り交じった目でチラ見しつつ、彼等の新譜を聴いたのですが…なんだろう…何かが足りないような…

スタジオ14作目、通算16作目のキャリアとステイタスに相応しい味わいある円熟味(全体的に、音が丸くマイルドになってる…イメージ? 個人的に今の時代じゃ、全然ヘヴィに聞こえないよ)を感じさせる出来だが、キャッチーでフックある歌メロはペリー時代に及ばす、高品質でAOR的な完成度を優先したからなのだろうかハードドライビンでアップテンポな“ロックな勢い”を感じさせる曲があと1、2曲は欲しかった気がする。ちょっと退屈だ。

インタビュー等で盛んにアピールしてる通り、ニール・ショーンのギターは縦横無尽に駆け巡ってるんだけど、本人が言う程ヘヴィじゃなく華麗にして透明感ある、ってトコが実はJOURNEYらしくていい点だとも思いますけどね(汗

カバーバンドで歌ってたら本家にスカウトされた、なんて現代版シンデレラ男フィリピン人のアーネルの持つ要素を取り入れ始めたのか、これまでの彼等の作品じゃ余り聴かれなかったミステリアスでアジアンテイストな曲想やテンポ、音色を巧みに組込みつつ(このアジアンテイストがダークだと言われてる原因?)新生JOURNEYのカラーをアピールしてるのはいいんだけど、イマイチキャッチーじゃないという…

本作で参加2作目となるアーネル自体のパフォーマンスは、本家スティーブ・ペリーには今はこの高音域は出せないだろうと、いう瑞々しいハイトーンを伸びやかに披露してるので、その点については問題は全くないんですけどね。

と、するとやはり何か物足りない原因は楽曲にあるように思えるけど、それは過去作ででも良作駄作こもごもだったわけだし、今作だけを特に悪く言う事は出来ないかなぁ、って感じでしょうか?

まぁ、彼等の場合今まで散々最高なモノを造り出して来た産業ロックの総本家みたいな存在なわけだし、どうしてもそこらのバンドと一緒に語れぬ、求められるハードルの高さがネックになってきてしまうんでしょうな。

しかし、グロプレ系バンドがYESの顔、アンダーソン声を求めるのと似てAORハード系バンドはJOURNEYのペリー声をつくづく求めるもんなんだなぁ、と再認識。
個人的には、前任者のジェフの声でのアルバムも聞いてみたかったけど…まぁ、どっちも本家がそこに拘ってるし、フォロワーも当然それに倣うんだろうなぁ…

月並みだけど、次作にこそ新生面を完全消化して旧作を凌ぐようなキャッチーで美メロな作品を期待したいですね。
by malilion | 2011-06-21 06:56 | 音楽 | Trackback

70年代英国ヴィンテージはどうしてそんなに愛されるのか…WICKED MINDSの新作デス!


WICKED MINDS 「Visioni Deliri E Illusion ~Tribute To Italian Prog~」'11 c0072376_20154126.jpg

ひたすら英国ヴィンテージを憧憬し、70年代サウンドを追い求め過ぎて、ホントにイタリアン・グロプレバンドなのかと何度も疑っちゃった(笑)彼等の新(新しいのか?)スタジオ盤にして3rdが久しぶりに届けられました。

前作(LIVE作挟む)はサイケっぽいジャケだったけど、今回はTREESかAFFINITY(あくまでイメージで)か?! と、どうしても穿った見方をしちゃう70年代回帰な彼等、前作で散々70年代英国ヴィンテージ(HEEP+PURPLE+SABBATHな感じのね)な音を出して満足したのか、今度は自身の立ち位置を再確認するかの如く、イタリアン・ヴィンテージ・プログレ・トリビュート作をリリースですよ。(w

しかし、前作もモロHEEPな古臭いオルガンがぐるんぐるんしてたけど、今回も70年代イタリアングロプレ・カバーモノとか、ホントに“ド”がつく程70年代愛して止まないんでしょうねぇ、彼等は(w このアルバム聞いてると今が21世紀だって信じられなくなりますから、ええ。ホントに(w

今回のトリビュート、さすがに拘りのある彼等の創るアルバムなので只昔の曲をカバーしてるだけじゃないだろうなぁ、と思っていたら案の定、ムゼオのVoを迎え入れたり元オルメのメンバーやオザンナのメンバーをフィーチャーしたり、と反則気味にやりたい放題でした。いいぞ、もっとやれ!(w 

今回は元ネタがあるわけで、前作の様にHEEP+PURPLE+SABBATHってイメージの音じゃないけど、ヴィンテージサウンド好きや、マニアックなイタリアン・グロプレ好きな方は(つーか、彼等はあんまりにも70年代回帰ってトコばかりクローズアップされて、その音楽性がグロプレかは余り語られませんよね? ハッキリ言ってグロプレじゃないと私は思います(笑))十分、楽しめる一品じゃないでしょうか。

年末頃にはちゃんとした新作が届けられるっぽいので、ひとまず企画モノ作品はこれでお終いにして、是非またHEEP+PURPLE+SABBATHな重厚ヴィンテージ・サウンドで攻めまくって欲しいですね。
by malilion | 2011-06-18 20:15 | 音楽 | Trackback

M.ILL.IONの久しぶりな新譜、国内盤でるのかな…? 


M.ILL.ION 「SANE & INSANITY」'11 c0072376_15505987.jpg

今は亡きZero Corporationからデビューし90年代初頭の第2次北欧メタル・ムーヴメントで期待の新人として注目されながらも、幾度とないメンバーチェンジやレーベル倒産、そして移籍問題等の不遇なゴタつきがあり(なのでオリジナルアルバム以外にベストが既に3枚という…)イマイチ活動が軌道に乗りきれず未だにブレイクとは程遠い(涙)それでも細々と活動を続ける、スウェーデンの中堅メロディックHRバンド5人組が3年振りに7枚目となる新作を届けてくれました。

デビュー当初は北欧叙情美を感じさせるハード・ポップ系だったけれど、ここ数作ですっかり骨太でエネルギッシュな、奇をてらわぬタフでベーシックな王道HRへ音楽性を移行(90年代後期は活動中断してたお陰でか、他の北欧勢みたいにグランジーな流行モノ失敗作を残さなかったのが幸いしてる!)させてしまい、その断続的な活動と時流に逆らう派手さと無縁な美メロ的にも決定打に欠ける音楽性のせいか、メロハー市場では世界的に大きなシェアを持つ日本で注目度がめっきり減退してしまったのも、彼等的には痛かったんだろうなぁ…(つд`)

嬉しい事に初期作はリマスター&ボートラ付で別レーベルが出直ししてくれたものの、ここ数年の近作は国内盤未発売時期が長いんですよ…今回も出るかどうか分からない状況なので早めに購入しました…

で、この新作なのですが久しぶりに国内盤がリリースされた前作は(歌メロやキャッチーさは新作よりこっちが優れてる…)かなり強めにレイドバックした、80年代どころかDEEP PURPLEやRAINBOW、WHITESNAKE等を彷彿させるオルガンガンガン鳴り響く英国伝統の香り漂う古典的70年代風のサウンドだったけれど、今回は若干ネオクラ風味(と、少し80年代後期HEEP風のKeyがいい味だしてる♪)のある、いい意味で北欧メロハー要素が感じられて以前の古くささが(そこがこのバンドのキモであり、聴き所なんですけどね)多少薄れ、初期PRETTY MAIDS風というか、80年代後期のバンドが70年代を憧憬して造った正統派HR風サウンド、というアノ音を現代のテクノロジーでリファインした、という感じの音(ややこしい…)っぽく、これまで以上にキレと迫力ある演奏(ちょっとTREATっぽい。今回は特にプロダクションの勝利?)と併せて高品質なメロディアス・ハード作品に仕上がってるのが嬉しいですね。

まぁ、相変わらずスタイリッシュさとは程遠いイモっぽさは残ってるし、力強く疾走するんだけどゴリゴリハードって訳でもなく脳天気にポッピーってわけでもない、イマイチキャチーさの足りぬ煮え切らない哀愁のマイナーメロ(北欧クサメロ系じゃないのがポイント!)を、これでもかと奏ってくれてる今時珍しい超貴重な古式ゆかしき正統派HR(メタルじゃないんだな、コレが)バンドなので応援し続けたいトコです。
by malilion | 2011-06-15 15:51 | 音楽 | Trackback

やっぱジーザスジーザス言われてもなぁ…PETRA企画モノデス


PETRA 「Back to the Rock」'11 c0072376_13494848.jpg

ここ日本ではあまり注目も紹介もされない米国で独自のファンベースを持つクリスチャン(CCM)系アーティスト達(Stryperとかもね)。

その中でもPETRAは、70年代初期より30年余りの活動を誇る老舗メロディック・ロックバンド(アルバムもそうだけど、謎のベストや編集モノが多すぎる…)として米国では高評価され、90年代末期に惜しくも解散(末期はオリジナルメンバー皆無状態)をしたはずなのに『Jekyll & Hyde』'03であっさり復活したり(笑)06年にはLIVEアルバムもリリースしたりと、未だに米国では活動を求められているその筋じゃ大御所なのですが、ここ日本における彼らの知名度はほぼゼロ状態という…

まぁ、活動初期がカントリー風だったり、80年代にはAOR&産業ロック系(ジョン&ディーノのエレファンテ兄弟が関わってるこの時代のアルバムは最高ですよ!)だったり、90年代中期にはバッドボーズなガンズ風だったり90年代後期はグランジーだったり所謂ヌーメタル風だったりと、その音楽嗜好が時代を反映というか、無節操にコロコロ流行ものに変わるのも、ここ日本では理解され難い要因じゃないかと。

その辺の経過や理由は詳しく知らないのですが、信仰や布教がメインな彼等にとっちゃ音楽性より伝えるべきメッセージを大衆の耳に届ける事の方が重要なのだろうから“その時代時代でウケのいい流行の音”へ変化するのは当り前なのかもしれませんけどね。

でもその“信念無き(と、日本人的には見える)”変わり身がここ日本じゃ好まれないのじゃないかと予想するのですが…CCM系は賛美歌等の影響でか、コーラスが綺麗なバンドが多いので日本人受け(歌詞は、まぁお察し下さい状態ですが)がいいと思うんですけどねぇ…

んで、この最新作(ナンバー無しの自主制作盤)なのですが「CLASSIC PETRA」というサイトで宣伝されてる(再結成バンドとは区別してる旧メンバー編成バンドって事か?)ように、80年代の黄金メンバー、Bob Hartman(G)、Greg X Volz(Vo)、John Lawry(Key)、Mark Kelly(B)、Louie Weaver(Ds)による旧曲の新録モノなのですが、「美しい爽やかコーラスワークバリバリ&分厚いシンセガンガンな華やかでキャッチーだった頃」サウンドが(!!)最新テクノロジーで蘇り超歓喜♪('(゚∀゚∩

個人的には2代目VoのJOHN SCHLITT(ex-HEAD EAST)のちょっとハスキーなものの力強いエッジがありつつ華やかなヴォーカルの方が前任者のマイルドヴォイスより好みっちゃ好みなんですが、これはこれで有りかな、と(w

しかし、一連の謎のベストものでもそうなんだけど、このバンドは毎度ジャケデザインは余り褒められたモンじゃありませんなぁ…80年代がそうだったから敢えてそういう風にしました、って言われても「工エエェェ(´д`)ェェエエ工 」状態なわけで…(汗

まぁ、当時から余りルックスには気を遣ってなさそうな髭面のオッサン達でしたから、それもしょうがないのかもね(w

その辺の裏話は抜きにして、爽やかメロハー好きな方なら、宗教うんぬんは一旦置いておいて一度彼等の音には触れておいて損はないと思いますよ? 当然、この新作もお薦めです!
by malilion | 2011-06-13 13:50 | 音楽 | Trackback

豪華過ぎるチャリティCD!! ありがとう! そしてありがとう! AOR HEAVENよ!

V.A. 「Rock For Japan(CHARITY PROJECT ALBUM)」'11 c0072376_3143625.jpg

先の東日本大地震の危機に対して救済の意を込めて制作されたチャリティー・アルバム(2枚組み全34曲)。
アルバム売上の利益は赤十字社を通じて義援金として日本の被災地へ送られるとの事。

ビルギット・シュヴァンケ氏率いるドイツのMelodic Rock&Hard Rockレーベル「AOR Heaven」が緊急企画し、のべ34組のアーティストが賛同し曲を提供して実現したこのアルバム、参加メンツが凄いのなんの!

CD 1:

01. FM - Kissed By An Angel(previously unreleased in Europe)
02. Tommy Heart(ex-TNT) - And I Know(previously unreleased)
03. Grand Illusion - Yumi's Eyes(previously unreleased sessions)
04. Harlan Cage - Sinner's Groove(new recording)
05. Fiona - Loved Along The Way(new recording)
06. Dan Reed - I Don't Mind(previously unreleased sessions)
07. Tony Harnell - One Way Ride(previously only released on a digital only)
08. Grand Design - Love Will Shine The Way(new recording)
09. White / Norgren - Message Of Love(previously unreleased cover of the Journey)
10. Hartmann feat. Tobias Sammet - Brother's ((previously unreleased Live)
11. Brian McDonald - In Too Deep(new recording)
12. Shotgun Symphony - The One(new recording)
13. Brett Walker - Good Enough(new recording)
14. Peter Beckett - Too Many Reasons(new recording)
15. Poison Sun - Russian Racketeers(previously unreleased sessions)
16. Big Nature - One Way Ride(previously unreleased)
17. Legs Diamond - Missing A Part(previously unreleased sessions)


CD2:

01. Soul Doctor - You're All That I Want (previously unreleased version Single Remix)
02. Crown Of Thorns - I Won't Wait (previously unreleased sessions)
03. Harem Scarem - Easier(previously unreleased)
04. Robin Beck - The One
05. Torben Schmidt - Run Away(previously unreleased on CD)
06. Mark Spiro - Say Your Prayers(previously unreleased)
07. House Of Lords - Spirit Of Love
08. Mitch Malloy - Anything At All (previously unreleased on CD Live)
09. Dogface - Fired(previously unreleased)
10. Kane'd - Rock Against The D.J.(previously unreleased)
11. Royal Hunt - Back To Square ((previously unreleased Live)
12. M.ill.ion - What I Want(previously unreleased sessions)
13. Johnny Lima - Nowhere Left To Go(previously unreleased)
14. Tommy Denander - Where Is The Fire(previously unreleased on CD)
15. Chris Laney - Coming Home(previously unreleased)
16. Bulletrain - Take Me To The Sun(previously unreleased on CD)
17. Subsignal - Wingless(previously unreleased demo version)

ご覧のように、日本に馴染みあるアーティストが満載でしょ? このメンツ(Shotgun Symphonyに至っては12年ぶりの新録音源ですよ!)を見て興味の湧かないメロハー&ハードポップのファンは居ないだろ、ってなくらいガチな編成です♪

その上に、なんとカバー曲にデモにLIVE音源や完全未発表曲、未発表セッション等々とほぼ未発表音源(!!)で占められているという、極上メロハー・コンピCDなだけでなく音源ファンにもマストなアイテムなんですよ! 流石、AOR HEAVENだぜぃ!('(゚∀゚∩

ブックレット裏面には「甦れ日本!」の文字が載っていて感動!(憎い心遣いだよね!)
更にブックレット中には輸入盤にもかかわらず、このアルバムの企画者であるシュヴァンケ氏と参加アーティストの心暖まるメッセージが日本語(輸入盤なのに!)で載っているという、至れり尽くせりの仕様で大歓喜♪

日本人の一人として、参加してくれたアーティストの皆さんの心意気に多謝デス!!
by malilion | 2011-06-13 03:17 | 音楽 | Trackback

だって出過ぎなんだもん…(つд`) MAGNUM5枚組アンソロジー!


MAGNUM 「The Gathering」'10 c0072376_12412078.jpg

長年MAGNUMファンをしておいてなんですが、恥ずかしながら遂先日までこのBOX SETの存在を知りませんでした!(爆 反省っ!

いやぁ、だって極悪JET レコードのせいってのが一番の理由ですが(汗 バンドがJET、FM、Polydor、Music For Nations、EMI、SPV とレコード会社を渡り歩いたせいで、レーベル横断のベストってのが造れない状況だったのも災いしたのか、殆ど価値のないレコード会社の金儲けだけの為に造られたベストやアーカイブもの(それでも幾つかは購入しちゃってる自分も自分なんですが…)がバカみたいに出回ってるんで、どうせこれもその類だろうと余り注意してなかったんですよね…(つд`)

そもそもこのバンドめちゃシングル多い(変形ジャケが多いんですよ! UKバンドってのはコレだから!)し、そしてアルバム未収録とかもまた多いし…バージョン違いとか把握して買い集めるの大変なんですよねぇ…入手困難なのに音源マニアやファンは多いからシングルが中古市場とかで高値だしさぁ…orz


閑話休題。


英国の誇り! バーミンガムが生んだ美旋律ハードロック・バンドMAGNUMの70年代から今も続くそのキャリアの集大成とも言える、デモテイクやアウトテイクにセッション、そしてシングルだけ収録のレア音源や12インチ・シングルなどの別ヴァージョンなんかも満載な全82曲入り(!!)豪華5枚組BOOK型CDセットですよ! オマケで1988年にハマースミス・オデオンで行われたライヴ音源まで(14曲分も!)収録しちゃってるという、音源マニアには堪らん一品です!

とは言えやはり長い歴史で培われた幾多のシングルを完全補完とはいかなかった模様で、解散する手前や再結成してからのアルバム未収録曲や日本盤ボートラ等が多々漏れているものの、最も人気が有りセールス的に頂点を迎えてシングルも最も多くカットされた『Wings Of Heaven』前後のポリドール時代からのシングルB面(懐かしい表現w)収録曲でアルバム未収録がかなりの率(REMIXや長いEXTENDED Verとかは、無理だよねぇ…)で補完されているのが嬉しい点でしょう。

そしてこの手のアンソロジーものの定番とは言え、年代順にメンバーの移り変わりや、UK発売盤のみとはいえ『Sleepwalking』までのシングル目録が収録曲と合わせて記載されているのもファンには嬉しいし、資料的にも価値ある一品じゃないでしょうか?

彼等の粗雑乱造気味なベストに辟易してる方はこれさえ押さえておけば多分70%(笑)くらいはOKなので、ファンならずともブリティッシュHR好きな方は購入を検討されてみてはいかがでしょうか?
by malilion | 2011-06-12 12:44 | 音楽 | Trackback