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やっとEUROXのリイシュー作入手完了!


EUROX 「MEGATREND」'87 c0072376_2057299.jpg

遂にこの日が来たっ! ガリアンサントラ再発に続きTAOの唯一作のCDリイシュー、さらに真打ちとしてEUROXのアルバムが満を持して紙ジャケ仕様リマスター・リイシューというファン感涙ものの出来で!!
いやぁー、長かった! なんたってオリジナルリリースから実に24年ぶりの復刻となるわけですからねぇ。当時、CD出始めたばかりの頃で手がでなかったんだよなぁ…(T_T)
それにしてもやっと入手出来ましたよ。既に再販されて一ヶ月が経過しちゃってるわけですが、色々お店を探し回ったんですけどどこも売り切れ、もしくは入荷させてないようで、結局いつもの流れでアマゾンでポチる事に…
でもなかなか来ない!(泣) いつ再入荷すんだよー! と、首を長くしてコノザマメールが来るのを待ってた訳ですが、やっと品が届きました! これで勝つる!!

まぁ、音楽的にはふた昔前のオサレ風味なニューウェイブ(汗)ポップという感じで取り立てて何も申すことはない出来なので、そのへんは好きな方の解説なりサイトなりを参考にして購入を検討してはいかがでしょうか?
個人的にはライナーにも書かれている通り、独特の抑揚あるマイルドで魅力的な声の初代リードVo根本氏がチェンジ(泣)してるという点や、ガリアンの主題歌を歌っていた時のようなプログレテイストは楽曲からめっきり姿を消し、バイオリン奏者がソロを取って目立つトコも無くなってオサレな音に埋没してる時点で、コレクターズアイテムとして所有してるという意味以外に、このリイシュー作に価値は見いだせないんですけどね。

しかし、返す返すもメンバーチェンジのゴタゴタ等無くボートラに入ってる初期曲の方向性でスムーズにアルバムが作成されてれば、2代目Voだからってこうも今作の評価が自分の中で低くなる事はなかったかもしれないのが悔しいですね…まぁ、時代が時代でしたから、それもしょうがないんでしょうけど(泣)

なにはともあれ、現在オリジナルメンバーで作成中という新作を是非早く聴きたいですね! 念願の根本氏リードのフルアルバムですからっ!!

そうそう、今回のリイシューにあたりオリジナルCDでは10曲収録だったのに、デビュー・シングル2曲(根本氏Vo!))をボーナストラックに追加してます。
by malilion | 2011-04-30 20:58 | 音楽 | Trackback

一回りして今のトレンドになってるんだろうか?80年代LAメタル


c0072376_1149366.jpgDYNASTY 「KNOCK YOU DOWN」'11 

モロにSKID ROWの影響大な80年代LAメタルをベースに北欧独特のキラキラ感あるウェットなポップさを掛け合わせて、若さあふれる溌剌さを発散しまくる曲で、何の衒いもなくスカッと(実体験してない分、妙な呪縛に囚われてないものと思われ)パワフルに攻め立てる新世代バンド注目株の本邦デビュー盤!

いやぁ、スウェーデン産メロ系なので日本人好みなキャッチーでフックありまくりの楽しげな楽曲満載だし、90年代風な妙な鬱屈も皆無な上、無駄にヘビィでもダークでもないしで超いいですよ、コレ。
モトリーやSKID ROW等のポップになるギリで踏ん張ってた音イメージのLAメタル好きだった方は無条件で気に入る事間違いなし! 安心してお薦め出来る一品ですよ(w
ルックスはそれ系だけど、マイナー北欧バッドボーイズモノにありがちなダーティでスリージィなロックンロール系楽曲がわずかしかアルバムに収録されて無いトコもミソ♪
80年代風とは言うけど、懐古趣味って訳じゃなく微妙に違うちゃんと今の音にアップデートされてるとこは、さすがに今の若手が出してる音だけあるしね。

後はこの手のバンドのお約束として、バンドの顔となるヒットシングル曲が生まれれば、王道な路線だし安定して活動していけるんじゃないでしょうか? LIVEも楽しそうだし是非来日して欲しいですね。

ああ、そういやVoが歌唱法だけじゃなくモロにSKIDのバスのルックスコピーなのは笑えます(w 世代が違うからこそ出来るんでしょうなぁ~
by malilion | 2011-04-28 10:30 | 音楽 | Trackback

本編発売前にサントラ発売で大丈夫か?

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「El Shaddai ASCENSION OF THE METATRON」'11 

巷で噂のあのゲームサントラを光の早さで購入してまいりました(笑)
いやー、皆さんもご存じの通りPV等やオフィシャルサイトで公開されてるBGMが凄くいい雰囲気なんですよねぇ~

ANUNAとか賛美歌系好きな人は、おそらくPVを見たらその華麗にして荘厳なチャーチオルガンにうっすら響くチャント風コーラスで耳がダンボになってたはず(笑)
で、今か今かとサントラ発売を待ちわびてた訳ですが、まさかゲーム本編より先に発売されちゃう事になるとは(w
これもやはりPV効果で話題作となった影響なんでしょうか?
まぁ、こちらとしてはサントラが無事発売されただけでもOKなので、文句は欠片もありません。

初回盤には特製スリップケースがつくとかで、無事残り少なかった初回盤をGET出来ました(ふぅ~

収録曲の方は期待通りの出来で、厳かな雰囲気の中にそここはかとなく民族音楽風なアクセントがあったり、教会音楽をデジタリーに処理した今風サウンドやピアソラばりなお洒落で優雅なフレンチポップアレンジ風もあったりと、ジャンル的には何でも有りのごった煮状態なんですが、作品全体を貫く「白」のイメージが雄々しくも力強く美しい独特のサウンドに仕立て上げ、煌びやかな事この上ないんですよねぇ。

歴史物映画のサントラや宗教音楽系もいけちゃうよ、って方なんか一度本作を試してみてもいいじゃないでしょうか?
by malilion | 2011-04-26 14:01 | 音楽 | Trackback

10年は若返った印象の2011年URIAH HEEP新作!!

c0072376_11505218.jpgURIAH HEEP 「INTO THE WILD」'11

今さら説明不要な70年代より生き続けるキャリア40年超えの最古参ブリティッシュHRバンド、ヒープの通算22枚目となるスタジオ・アルバムが登場!

頭からいきなりいつにも増してハードにオルガンが唸りを上げ、ヘビィなGがネチこくリフを刻んだ時点で「おお!?今回はかなりイケるんじゃないか!?」と嬉しい予感をさせる新作ですが、正にその通り! いつにも増して荘厳かつ叙情的なメロディと重厚な音の洪水が畳みかけてきて一発で魅了されてしまいました♪

ここ数作枯れたというか若干ポップなAOR寄りのアプローチが感じられたアルバムが続いてたので、正直あまりパッっとしない印象だったのですが今回は違います。ええ、違うんです。

真っ向からHR作へ挑んだのが功を奏したのか格段にスケールがデカイ、正にブリティッシュHRっていう疾走感と雄大で力強い音の固まりが止まることなくガンガン炸裂してもう最高♪

ファンならずとも古典的メロディアスHR好きな方ならばイケると感じるのじゃないでしょうか?

旧来からのファンには初期のような妖しい雰囲気(ちょっと初期RAINBOW風?)の曲なんかも収録されたりしてて嬉しい驚きのハズ(*´ω` *)

Dsのメンバーチェンジ(もうお年なので仕方がないよね…)がこの変化を誘発したのか、プロデュースの勝利なのかなんなのか知りませんが、このソリッドでタイトな音なら最近のHRユーザーの耳にも古臭くは聞こえないでしょう。

ベテランバンドというと、枯れた渋い味わいへ逃げがち(ミックもう63才だし、それも当然だ)なのに、ここに来てまさかここまでフレッシュでパワフルな新作が聞けるとは…(涙)

嬉しい驚きに小躍りやら感涙に咽ぶやらで忙しいったらありゃしない(笑)

しかし、これだけパワフルで暴れ回ってる印象なのに、実際は聴かせどころを押さえつつしっかりとコンパクトに曲をまとめあげてる所はさすがベテランの貫禄といったとこでしょうか?

勢い任せの若手バンドなら無駄で退屈なリードGやKeyソロでせっかくのいい曲が助長になる事しきりですからね。

このコンパクトなまとまりの良さも、アルバムを聴き終えた後の爽快感につながってるんじゃないかなぁ?

個人的に今回の新作は『Look At Yourself』'71 がそうであったように、オルガン&ワウギター&ファルセットコーラスというHEEP要素が巧い具合に2011年風にアップグレードされた、新しいHEEPサウンドの良き基本フォーマットとなる作品のような気がします。

「HEEP? まだあんなロートルの古臭い音聴いてるの?」と、敬遠してるメロ愛好家な方にこそ今作は聴いてもらいたい一品ですね。




by malilion | 2011-04-26 00:05 | 音楽 | Trackback

なにがあったん?RING OF MYTHアコースティック化!?

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RING OF MYTH 「RING OF MYTH」'11 
 
Vo&B&key、G、Dsのトリオ編成でUSグロプレと来ればELP風かRUSH風かというのが定番パターンですが、予想に反して思いっ切り病んだYES風サウンドを聴かせていた彼等の6年ぶりとなる3rdが登場!

疾走感はあるものの徹底して非メロディック&アンキャッチーで、変態的に屈折したRUSHがYES張りに展開の激しく構築度の高い曲をゴリゴリと偏屈メロをテクニカルに、ソリッドに演奏しまくってる、といったアバンギャルドなイメージが強かった彼等ですが、ここに来てどんな心境の変化が起きたのか、一曲目からして幾分爽やか(!!)で軽やかなアコースティカル歌モノ・サウンドが飛び出してきて、バンドを間違えたかと本気で焦ってしまいました(笑)

しかし、何があったんでしょうねぇ~ホントに。
USAグロプレバンドがポップ化するのは良くある事なのでそのパターンなら別段そこまで驚きはしないんですが、彼らの場合は時代を反映してハードになったと言うより妙にダークでレイドバックしたというか渋く枯れたと言いましょうか…
彼等のような異様なテンションと無茶ぶりなスピード展開が売りのバンドはUSA勢グレモノに多々いるわけですが、よりにもよって今回は正反対なベクトルへ進んだというか…なんでこんなにローテンポで非シンフォな方向へいっちゃったん?(笑)
元々YES風味な所はあったのでアコースティカルになるのも頷けるんだけど、ここまでヘッポコ歌モノ風になっちゃうとは予想外でした。

でも、歌モノになるとやはりVoの弱さ(というか声質も、か)や貧弱なコーラス等が浮き彫りになってしまうのがいただけませんよね。
うーん、このバンドのこんな音は誰も欲しがってないんじゃないかなぁ、というのが正直な感想でしょうか。

歌モノにしてはVoが弱くコーラスも美しくない、さりとてキャッチーでポップというわけでもなく、テクバリバリのハイテンション演奏をアグレッシヴにたたみかけるわけでもなく、変に屈折してる曲(スローなせいか調子っぱずれにも聞こえる)を奏ってるけど妙に肩の力が抜けた、まるで炭酸の失せたヌルいコーラのような…これじゃ、どこへ訴求したかったのか皆目検討つきませんわ。
元々、彼等の音を支持してる数は少なかったはずですが、今回のこの方向性を誤ったとしか言いようのないこのアルバムでは、旧来のファンさえも根こそぎ失いかねないのじゃないかなぁ?

まぁ、まだ完全にグロプレチックな箇所が消えたわけでもなく、テクが衰えた風でもなく、変則的なリズムパターンの屈折した展開の早いパートのある箇所や曲も聞ける事は聞けるので、もしかして次は元の変態展開グロプレな方向へ戻ってくるかもしれない、と希望を持ちつつ次なる新作を待ちますか…
by malilion | 2011-04-25 10:24 | 音楽 | Trackback

まさかのリイシュー…WALK THE WIRE


WALK THE WIRE「WALK THE WIRE」'94  c0072376_125379.jpg

94年当時、今は亡き(涙)ゼロ・コーポレーションから国内盤も発売されていた(いい時代だったなぁ…)UK産メロディアス・ハード・ポップバンド5人組が残した唯一作が、何故か今頃になってリマスター&ボーナス・トラック3曲追加の全13曲収録で、YesterRock(ここは本当にマニアを唸らせるツボを心得た再発レーベルですよねぇ♪)からオフィシャル(!!)CDリイシューで登場!!

音の方は国内盤がリリースされたのも頷ける日本人好みな音で、キャッチーかつ英国独特の陰りあるウェットな叙情性を前面に押し出した、マイルド風味なVoをメインに軟弱になり過ぎないシャープなGと柔らかで煌びやかなKeyがツボを刺激しまくる、マイナーポップ物が好きなマニアには堪らない一品ですヨ。
まぁ、この一枚で消えた事から伺えるように若干フックが弱かったり、このバンドならでは!という個性が少々薄かったりはしますが、80年代後期の北欧ハードポップや、初期FM、GRAND PRIX辺りに通じる湿り気たっぷりなポップサウンドが好きな人方なら、一発で気に入る事間違いなしの一枚ですので押さえておいても損はないアルバムです。

と、ここまで持ち上げて置いてなんですが、ボーナスの3曲が所謂ハズレ曲という奴でして、まぁ当時アルバムから外されたのも当然かな、というイマイチな出来(汗)のデモっぽい音源を今回リマスターして収録していますからオリジナル盤持っている方なら無理に購入しなくてもいいかも…
音の方も、元々隙間の多い軽めな音のアルバムでしたからリマスターで劇的に音の分離が良くなって印象が変わった、と言うことはないみたいですから。
by malilion | 2011-04-24 22:30 | 音楽 | Trackback

DREAMTALE新作イイじゃん!やっと安定の兆しか?

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DREAMTALE  「EPSILON」'11  

ハロウィンを源流に北欧で発展してきたSTRATOVARIUS & SONATA ARCTICA直系バンドであるフィンランド産メロパワ・バンドの3年ぶりの新作となる5thアルバムが登場!!

デモ当時から追っかけてるけれど、トレンドに即乗っかる事の多いノンポリの新世代バンドが台頭しつつあるこのご時世に、幾多のメンバーチェンジを経て尚キーパーサウンド+北欧独特のキラキラ系メロハー・サウンドに変化無しなのは揺るがぬ信念を感じる。

頭から疾走感ばりばりでキスク似のエルッキ・セッパネンがか細いハイトーンを張り上げるメロハー好きにはお馴染みな“お約束サウンド”が飛び出してきて思わずニヤけちゃうこの新作、某B誌じゃ叩かれてたけど彼等のこれまでの作品を振り返って見てもかなりいい出来だと思いますよ。
北欧マイナー系やフォロワー・バンドも愛せる方にとっては、正に期待通りの雄々しくドラマティックな出来じゃないでしょうか?

勿論、track2のサビとか聴くまでもなく(笑)現時点では所謂“借り物”な箇所が多すぎてオリジナリティって点で言うと問題は大ありだけど。
とはいえ本家バンドがその音楽性を既に変化させてしまってる今、B級臭さは否めないもののこの“初期本家サウンド”を頑なに守り続けてる(初期ブラガーもそうだったしね)その姿勢はメタル、って感じで大変好ましい。
個人的にもデス系やゴシック系の要素はあまり好ましく思わないので、時代遅れだとかマンネリと蔑まれようと是非今後もこの方向性で続けていって欲しいですね。

しかし、初めて前作と同じVoがアルバムで歌ってるだけでも、かなり印象が違うもんだと再認識。勿論、いい意味で。
このバンド、ソロならいざ知らずどうにもメンバーチェンジが今まで多すぎだったもんねぇ。
今回もチェンジはあるものの、フロントマンがコロコロ変わるのはいただけないもの…

後はこの方向性のままに、彼等なりのオリジナリティの確立(現時点でかなりポップで親しみやすいメロだしね)とキラーチューンが出来れば、ブラガーがそうであったようにもう一段上のレベルへ駆け上がれるのは確実なので、願わくば次作でこそその辺りの問題点をクリアして大化けして欲しいものであります。
by malilion | 2011-04-23 14:31 | 音楽 | Trackback

この方向性はいただけない…PENDRAGON の久しぶりの新譜なのに…(T_T)


PENDRAGON 「Passion」'11 c0072376_10563182.jpg

3年振りとなる彼らの9th作がブックレット付きデジブック仕様&DVD付きの限定盤で登場!

一聴して感じるのは、ダークネス&ハードそして地味になったなぁ、というあまり有り難くないイメージ。
聞き込んでいくと、以前の英国的ロマンティシズムあふれる柔らかでファンタジックな空気感はかなり減退しているものの、お馴染みの泣きのGは満載だしヘナチョコVo(今回はコーラスも盛り込んでるけどこれもダメダメな出来ですな…)はまんまだしで、実際は良くも悪くも“いつものペンドラゴン”であり、それほど変化はしていないのだが妙に暗く地味に感じてしまうのは、ハードでドライな音造りのギターのせいだけでなく全体的なメロがイマイチなせいもあるかと。

Keyは以前と変わらぬ幻想的でシンフォニックな翳りを帯びた音色を要所要所で聞かせてくれるものの(立場上バッキングに比重を置いているんで…)、今回の新規軸なのか打ち込みだとかデジタリーでダークネスなSE等を随所に盛り込んで最近の音っぽいものに仕立て上げようとしているせいもあって、
数作前のような透明感あるリリカルなメロやドリーミングな感触を阻害しているように思う。
まぁ、要はデジタリーな現代的音の仕掛け(妙にSFチックなんだよね今回は…)は個人的にはこのバンドの音には似合わないんじゃね? というのがデカイんですけどね。

そして、なによりVoメロの美しさが近年はとみに減退しているように感じるのがツライとこ。
元々、ニックのVoは褒められたものじゃないだけに、全体のメロと弱いながらもツボを押さえた歌メロで聴かせていた訳だから、大げさに言えばこの魅力減退はバンドの存在意義を脅かすと思う。

所々で未だにハッ、とする美しいメロが聞けるんだし、次こそ違う方向性に進んでくれる事を祈って待ちますか…
by malilion | 2011-04-22 10:56 | 音楽 | Trackback

WHITESNAKE これがHR最終作ってホント…?

WHITESNAKE 「FOREVERMORE」'11 c0072376_02136100.jpg

デイヴィッド・カヴァデール率いるWHITESNAKEの、通算11枚目となるフル・アルバムが前作より3年ぶりに登場!

今回のラインナップは、テクもバッチリでメンツ的にも豪華なダグ・アルドリッチ&レブ・ビーチのギター2人組は前作同様で、マイケル・デヴィン(b)、ブライアン・ティッシー(ds)のベテランにリズム隊が一新され、そこに前メンバーのティモシー・ドゥルリー(key)がゲスト扱いで参加する、という5ピースバンド構成を基本にしてアルバムは制作された模様。

前作はかなりギターの音が良かったアルバムと記憶してるが、今回もガッツリとギター・オリエンテッドな作風を貫いているので、老けてカヴァデールが軟弱になったんじゃないかと危惧してたファンの方はご安心を。

ところで、今回の新作は彼等に何を求めるかで評価が露骨に変わるように思える。

つまりアメリカで大成功を納めた87年以降の音が好きな比較的新しい彼等のファンにとっては、少々古臭いフックの乏しい音に聞こえ、87年以前の初期からの彼等のファンにとっては、ちょっと軽いけど最近忘れて久しい初期白蛇節がメロはイマイチだけど以前に比べれば戻ってきた、と喜ぶんじゃないか、というように。

そういう2種類のファンが反目しつつ存在することをカヴァデールだって重々承知しているのだろうから、初期のブルージーなスタイルと、アメリカ進出後のスタイルを折衷案よろしく混在させた今回のような音をリリースしてきたのだろう。
だから基本的には前作『GOOD TO BE BAD』'08 の流れを汲む作風ながら、R&Bを基調にした初期の骨太で渋い味わいのヘヴィ・ブルーズをを、より今風なモダンでAOR的なクリーンな音で奏でてる、という風に聞こえる。当然、87年以降のアメリカナイズされた音にMIXして。

個人的な趣味で言うと『SERPENS ALBUS』'87 は曲キャッチーでいいし別バンドとして捉えてまだ許容出来るとしても、『Slip Of The Tongue』'89 は代打のヴァイが曲をメチャクチャにしてしまったバンド史上一番の駄作と思ってる自分のような初期白蛇ファンでも、今回のアルバムはなかなかいい出来だとかなり楽しめてるものの、やはりバックがアメリカ人だからなのか、初期のようなブリティッシュ・HR・バンドならではの独特の湿り気を帯びたフィーリングというか、陰りのある煮え切らないけど艶のあるメロディという“あの音”は聞こえてこず、どこかカラっと爽やかアメリカンなんだなぁコレが…orz
いえ、アルバム構成や曲はよく練られていて高品質なヒットポテンシャルを秘めた良作なんですけどね。

新作を評価する上でもう1つの重要な点として、前作の順当な続編という以上に、メンバーの不遇な故障だとかのゴタつきもなく遂に「1987年の幻影」をふっ切る事に成功して、ファンの求める質の高い作品をリリース出来た、という点に尽きるのじゃないでしょうか?
まぁ、アルバム全体としては若干87年以前の白蛇のセルフカバー風味な、モダンな音像も相まってなんだか2011版『SLIDE IT IN』って感じ? と言えば新作未聴な方にも今回の音を一番良く分かって貰えるんじゃないかなぁ。

とはいえ、やはり決定的に変わっている点、というか足りてない物があるのも事実でして。

老獪なやり手ビジネスマンがどういったモノが市場で求められてるかリサーチして、その通り売れる品をバッチリ練り上げてきた、というような、ちょっと冷めた感覚が終始つきまとってるのがね…なんていうか、以前感じられた迸るような“熱さ”が無いんですよ。明らかに。
音がいいからとか、そーいう技術的な事でなく“整いすぎてる”というか、無茶な破綻がない(そりゃ、キャリアを考えりゃ当然だけどさ)というか、以前のジャケやら歌詞やらで下品なエロ三昧(笑)しでかしまくってた白蛇にしちゃお上品で御行儀が良すぎるイメージ(歌詞の方向性は相変わらずなんだけどね…)な音と言いましょうか…
さすがに“ラブハンター(笑)”デビカバも自分の置かれてる立場や状況をちゃんと弁えているでしょうから、「白蛇」に求められてるガイドラインを逸脱しない手堅い造りを目指して、AOR寄りなHRサウンド(コレがキモだと思うんだ…)に仕上げたらこうなったんでしょうけどね。ちょっとだけ、そこが残念かなぁ……

文句ばかりで申し訳ないけど、やはり大好きなバンドだからこその苦言としちゃ、ギター・オリエンテッドな作風ゆえダグ・アルドリッチ&レブ・ビーチのギター組の“らしさ”を随所に感じるものの、ひっかかりの弱いメロ(印象的なリフが無いのが原因!?)を終始奏でてるのも気がかりな点でしょうか。

80年代以前の白蛇サウンドを再構築しつつ、リスナーが期待するテクニカルなプレイも随所で聞かせて自己主張もしっかりこなし、尚かつ旧来のレイドバックした音像が破綻しないような今風のモダンな作品に仕上げてる点をとっても、ギター2人組がとんでもなくスキルが高い事の証明になってるとは思うんだけど、それと耳に残る良いメロを奏でられてるかどうかは別問題だと思うんですよね…
まぁ、何はともあれ一度は引退したカヴァデールの造り出す音にそれほど期待して(前作は自分的にカーテンコールみたいなもんですから…)なかっただけに、見事に予想を裏切って確実に“今のバンド”として進化した音を鳴らしてるのは嬉しいのですけど。

次が(コレがHR作としちゃ最後って言ってるっぽいけど…)あるなら、もうちょいはっちゃけたバランス悪い勢い任せな初期風のHR曲を聴いて見たいなぁ…
by malilion | 2011-04-10 00:18 | 音楽 | Trackback

期待の新人シンフォバンド、INTROITUSの新作が到着!('(゜∀゜∩


INTROITUS 「Elements」'11 c0072376_1220769.jpg

前々から出る出る言われてたスウェーデン産シンフォ・プロジェクトバンドの『Fantasy』('07)に続く4年振りの2ndアルバムが先頃、ついにリリースされました!

前作のジャケや入祭唱(その日のミサの内容を歌う題目歌みたいなもん?)なるバンド名からして妙に宗教がかってる賛美歌系のバンドなのかしらんと思ったら別にそんな事は全く(いや、あるか)なく、いわゆる典型的な北欧系古典派フェイメール・シンフォ物でして、デビュー作は凡庸でイマイチ散漫なつかみ所の無い印象しか残さなかったのだけど、今回の新作は一聴して格段にハードかつダイナミックにスケール・アップしてるのが分かる充実な出来で少々驚かされました。

北欧特有の淡く物憂げな幻想色と美しく透明感ある陰りたっぷりのメロディを、泣きのギターを筆頭にリリカルなチェロやフルート等の菅弦楽器をフィーチャーして古典グロプレ(YES、GENESIS、初期KING CRIMSON)への思い入れたっぷりに重厚壮大なドラマチックさをテクニカルなkeyで織り成す、モダンでスタイリッシュ且つ叙情的なサウンドは、フィメールもの嫌いな自分でも飽きる事無く楽しめたのでそれ系好きな方なら文句無しの出来でしょう。

めくるめく展開渦巻く長尺のシンフォ曲も良い出来ですが、美声を堪能出来るVoメロのハッキリしたキャッチーな小曲もなかなかの出来なので、THE FLOWER KINGS等の北欧シンフォ系好きな方以外にも是非とも注目して欲しい新バンドでしょうか。

余計な事ですけど、マッツ(key)とアンナ・ジョブス(vo)のベンダー夫妻を中心としたシンフォニック・ロック・プロジェクトだからバックから文句は出ないんでしょうが、フロントマン(いや、ウーマンか)のルックスだけはちょっと問題あるように思えるんだけどなぁ…いや、あの体型だからパワフルなんだっていう事も思えるけどさ…どうせなら見せないで欲しかったなぁ…(汗
by malilion | 2011-04-04 12:21 | 音楽 | Trackback