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ネヴァネヴァ、トゥゴーホームゥ! って、あの声で叫んで欲しい♪


ASTRAL DOORS 「Requiem Of Time」'10c0072376_2051359.jpg

ちょっと遅れたけど、ロニー・ディオの後継者と目され、“徹底的にムサ苦しく、コテコテに暑苦しい、コレでもかってくらい男臭く力み過ぎに熱唱するDIO”風(笑)で、お馴染みのニルス・パトリック・ヨハンソン率いるスウェディッシュ・正統派HRバンドの5thアルバムを今ごろGET!

その音楽性には相変わらず微塵もブレは無く、未だにパープル系のメロハー熱が冷める事無いお国柄の北欧らしい、今回もがっつりDEEP PURPLE、BLACK SABBATH、RAINBOW、DIO、という古典的HRバンドの音を継承した、スウェーデンらしいウエット感満載の情緒溢れる熱い正統派様式美メロディアスHRに仕上がっていて一安心。

しかし、ホントに2010年のバンドの新譜なのかと疑いたくなるような、ひたすらレトロで暑苦しい、なんのギミックも無い真っ向勝負な骨太HRを何の衒いもなく演奏しております。もうちょい北欧らしいネオクラ風味があってもいいのになぁ(w

今回、特にKeyの古臭いハモンドがアルバム全編で大活躍しており、その傾向が顕著ですね。
懐古主義じゃないけど、あの頃の古き良き時代の正統派70’HRが好きな方なら大喜びで飛びつき虜になるだろうには充分過ぎるほどの要素満載な音ですなぁ、ええホントに(w

勿論、どこかのライオンさんをジャケに登場させてたバンドみたいに(汗)丸パクってわけじゃなく、その音は確実に今風へアップデートされていて、70年代HRよりいくらかヘビィでメタリック、そして曲調がちょっと早目(スラッシュ要素は皆無)で疾走感満載、という早さだけのスピードや過度なギミックやトリッキーなテクに頼らず、あくまでも曲の本質で勝負している所なんかも特筆すべき点でしょう。

特別なオリジナリティや分かりやすいキャラを売り出してる訳ではないが、奏っている楽曲のレベルはかなり高いし、このバンドが今現在進行形な新世代バンドとして、古典的な音を"今”奏でている意味が十分にあるんじゃないでしょうか。

その上、コンスタントにリリースされるアルバムの全曲に渡って激しい出来の差は無く(逆を言うと、コレ!というキラーソングは無い…)総じてクオリティの高い楽曲を提供してくれている、という点を見るだけでも、現在活動してる古典風HRバンドの中ではかなり貴重で、上質な部類として数えられるのは間違いないでしょう

只、問題が無いわけでもない。

ディオも真っ青な熱い熱い超絶ボーカル、正統派メタル風な力強く骨太なリフ、キャッチーな歌メロが特徴的なメロディックハードロック、ベタなツインギター、と字面だけ見ると人気が出ないわけがないのに、astral doorsの人気と認知度は内外でもイマイチなんですよね。

やはり全体的な音の印象が相変わらずの、売れ行きイマイチだった頃な後期BLACK SABBATH路線なのが悪いのか、パワフル過ぎるVoは飛び抜けている一級品レベルなのに、バックの演奏(Gリフがツマラナイ事多し)が歌に比べて圧倒的に地味に聞こえてしまうのが悪いのか、古典HR好きでもない今の若いロックファンには刺激的でもない、AC/DCのように「マンネリ」な古くさい音、と捉えられやすいのが原因なのか……

ミッドテンポの楽曲が多目で、それゆえアルバムが地味に聞こえ、オマケにそのミッドテンポの曲がどうにもイマイチだったり、本来なら正統派HRを引っ張るべきギターがリフ・ソロ共にゾクゾクするようなスリリングさと華やかさとが足りかったり、相変わらずリズム隊が一本調子でヒネリ等の工夫がなかったりと、そろそろ5作目なのに、この手の明らかすぎる問題が未だに未解決なのが悪いのか…

まぁ、この深刻な問題がホイホイと解決出来る訳もないんですけど。ホントに解決出来たらマジでastral doorsは古典HRの大先輩と同格に成れちゃうんでしょうしね(w


とはいえ、数少ない70年代王道HR愛好家にはたまらないセンスを持っているバンドなので、これからもこのスタンスを崩すことなく、コンスタントに良いアルバムを生み出し、頑張って欲しいものです。


因みに日本盤にはボートラ2曲と輸入盤より収録曲は多いものの、外盤の方が明らかにジャケットがカッコイイです。日本盤はなんかCULTのジャケみたいなんだもん(wc0072376_20513280.jpg
これじゃ、バンドの音楽性が伝わらないよなぁ……古くさいし、定番かもしれんけど、騎士とか魔術師とかジャケに登場させとけばよかったんじゃないんですかねぇ…
by malilion | 2010-03-16 20:51 | 音楽 | Trackback

蝶々がバンドシンボルというのが、いかにも女性的ですよね♪


Fantasmagoria 「Day & Night」'09c0072376_2282896.jpg

戦慄のヴァイオリン・ロック・バンド遂にデビュー!引き裂く高音、美麗なメロディー、ヘヴィな演奏が高密度にブレンド! とは、CDのタタキ文句。

プログレ、ロック、クラシック、変拍子の要素に美しいメロディを奏で、クラシカルな優美さとダイナミズムを併せ持つインストバンド、とはネットの評価。

んで、購入前に色々調べてみた所、FANTASMAGORIAの“音”を現す言葉として『カーブド・エアのクラシカルな優美さ+クリムゾンのダイナミズム』みたいな文句をよく見かけたのだけど、CDのタタキ鵜呑みって訳じゃないが、成る程ねと納得するそんな音楽です。

まぁ、カーブドうんぬんは、多分ヴァイオリニストでフロントマン(いや、ウーマンか)の藤本美樹女史が女性なので(こっちはインストバンドなので、カーブド・エアのように藤本女史がVoをとるわけじゃないけど)そういうイメージが先行するんでしょうね。
音はそれほど似てる、って訳じゃないし、もともとこのバンドの音からそれほど明確なクラシカルなサウンドが聞こえてくるわけじゃありません。むしろかなりエキセントリックな部類に入る耳障りな音をVlnとGがガンガン奏でてますからね(w

逆にクリムゾンっぽさはそこかしこで感じるけど、いわゆるプログレな人たちがどっぷりと影響受けてまんまなアノ音を(いかにもプログレらしい音使いのKeyはグレの定番なんでしょうがないよねw)目指してる訳じゃ無い様で、クリムゾンチックな調子っ外れなヘンな音に妙な音階や、空気を切り裂くような鋭い入り方をする、混沌から美旋律が溢れ出すクリムゾナイズされた箇所などでも、音が妙に優しいのですよ。
女性だから、という先入観のせいかもしれないけれど、絶えずサウンドの中心にいるVlnが紡ぎ出す音が、スリリングなプレイや激しい曲でも艶やかで豊かな膨らみを終始失わず、優雅に響き渡っているように聞こえるのです。
そのヘンのギャップがいい感じにオリジナリティへ昇華されて、大変よろしいと思う次第でして。ええ。

実は最初、Vlnがフロントというコトでカンサスのような叙情派か、サグラドのような甘美なシンフォニック音を想像してたんですけど、いい意味で予想を裏切られました。
音だけ追うと所謂Keyが前面に出てくるプログレというより、ジャズっぽいフージョンな軽快さとポップさも併せ持ってる音、という感じなのかなぁ? 時々切り返して畳みかけてくる攻撃的なリズム隊と非常にドラマチックに展開していくメロディアスかつクラシカルな感触のVlnサウンドとの対比が緻密で、繊細なアンサンブルもかなりイイ線いってますよ。コレは買って大正解の1枚。
実はKARNATAKAのゴシップを調べてる最中で、某ブログでこのバンドのコトを知り、ヴァイオリンロックに目のない自分としてはコレは聞いてみなければ! と、今頃完全に後追いで彼等のアルバムを購入した次第です。面目ない(><

まぁ、マイナーな中でもさらにインストモノなんてマイナーですからね(汗)、ヘタにCDショップに置いてなかったお陰か、バンドサイトから直接購入した特典でメンバー直筆サイン入りのCDが送られて来てちょっとトクした気分(w

1stデモじゃ分かりにくかった、引っ込んでモコモコしてたリズム隊の音もググッと引き締まり、あまり印象に残らなかったGとKeyが意外な程シンフォにアバンギャルドに大活躍して、まさに最初のデモはデモだったんだな、と思わされる出来に大満足な1枚です。

あ、「Day & Night」が正式な1stフルレンスアルバムで、その前に5曲入Mini Live Album「energetic live demo CD」'05がありますんで、コレ聞いて気に入った方なら購入しても損はないですよ。

後から藤本美樹女史がアストゥーリアスのサポートメンバーとしてメキシコBajaProg2005、フランスProgSud2006や国内のライブに約1年間出演し活躍したとか知って、二度嬉しかったですね(w

国内では殆ど注目されないし露出も殆どないでしょうけど、よくグレ系バンドにある長いインターバルの果てに解散してるんだかどうなんだかわかんない状況にならないよう、ガンガン新作を発表して欲しいものです。


因みにFantasmagoriaとは“phantasmagoria”(走馬灯、あるいは次から次へと変わってゆく走馬灯的光景、幻想)と同義らしいですよ。このへんのバンド名もなかなかグレチックでいいですよねぇ♪ ちょっと発音しにくいけどさ(w
by malilion | 2010-03-08 22:09 | 音楽 | Trackback