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カテゴリ:音楽( 896 )

フランスのベテラン・プログレ・バンドMINIMUM VITALの新譜をご紹介。

フランスのベテラン・プログレ・バンドMINIMUM VITALの新譜をご紹介。_c0072376_14241645.jpgMINIMUM VITAL 「Air Caravan」'19

双子のマルチ・プレイヤー Payssan兄弟(KeyとG)を中心に、80年代から地道に活躍するフランスのマイナー・プログレ・バンド4年ぶりとなる8thアルバムが去年年末にリリースされていたのを今頃にGET!

前作はゲスト演奏者を数名招いていたが、本作は再びメンバー4名だけのプレイとなっており、メンツ変更以降は変化は無く以下の通り。

Jean-Luc Payssan (Guitares、Percussions、Vocals)
Thierry Payssan  (Keyboards、Percussions、Metallophone、Vocals)
Eric Rebeyrol   (Bass、Horn)
Charly Berna   (Drums)

内容の方はと言うと、これまで通り、中世トラッドや古楽、地中海音楽や民族音楽等を織り交ぜ、YESやGRYPHON、JETHRO TULL、そして Mike Oldfield等の影響を感じさせるフォーキー・サウンドは、80年代のデビューからアルバム毎に様々な変化を見せ、ダークなシンフォ・サウンドに偏ったり、ポップなコンテンポラリー・サウンドに接近したりしつつも、本作でもトレードマークの古楽器を扱って紡ぐ独特なリズムを伴った魅力的な楽曲で楽しませてくれる。

ただ、前作は殆どヴォーカル・パートが無いインスト作であった反動か、今作はいつになくヴォーカル・パートが充実しており、ヘタウマなオッサン声、良く言うとジェントリー系ヴォーカル(汗)がかなりフィーチャーされ、さらに前作で強く感じられたGRYPHON風な古楽サウンドは幾分抑え気味で、変わってクリアーでエレクトリックなフュージョン的サウンドが大きく前面に押し出された、歌モノ要素だけはいただけない(汗)もののインテリジェンスなセンスが香るスタイリッシュなサウンドへと変化している。

そういった方向性の変化も関係してか、前作では獣人が森の中で楽器を奏でている如何にもプログレ系らしいファンタジックなジャケットだったのに対して、本作は楽器フォトをカラフルにモザイク画のように組み合わせたコラージュ風ジャケになっており、その点からも本作の内容がある程度察せられるのではないだろうか?

中世や南ヨーロッパの伝統的な音楽要素が薄まったのに比例して、ワールド・ミュージック風なサウンドタッチや、ミステリアスなアラビック・メロディやイタリア・ナポリの舞曲タランテラを想わせる速く、軽快で、激しいリズムを導入したりと、時にエキゾチックなフレーズが軽やかに舞い、時にコミカルなフレーズが朗らかに踊るだけでなく、プログレらしく変拍子も用いたテクニカルなアプローチも垣間見せるなどいつにも増してリズム・パターンが豊富で、これが一風変わった彼等なりのスタイリッシュなフュージョン・アプローチなのだろう。

ググッとギターのシャープなエレクトリック・サウンドがクローズアップされたフュージョン・サウンドに接近した緻密なプレイに一糸乱れぬアンサンブルと楽曲アレンジの妙は流石にベテランといった独創的な表現だし、前作までいつもチープなシンセサンプルだったりがトレードマークでもあった彼等だが、やっと本作においてはそういった否定的な印象を与えるサウンドが払拭(完全にではないけれど…)されたのも本作への好印象を増させる要因の一つのように思えます(*´ω` *)

プログレ的な革新性やロック的なパワフルさ、そしてシンフォ的な音の厚みは望むべくもないが、それらと別方向で古楽器とエレクトリック楽器を組み合わせて奏でる開放感あるシャープなフュージョン風サウンドが心地よい、様々な音楽要素のテクスチャーがモザイク画のように交差するインテリジェンス香るサウンドが楽しめる一作ですので、ご興味あるようでしたら一度チェックしてみて下さい。



by malilion | 2020-03-31 14:17 | 音楽 | Trackback

オセアニアの星 ANUBISが1年ぶりとなる新作をリリース!

オセアニアの星 ANUBISが1年ぶりとなる新作をリリース!_c0072376_09281549.jpgANUBIS 「Homeless」'20

Key入りトリプルG編成6人組のオーストラリア期待の新星が行ったユーロ圏サーキットの模様を伝えた19年のLIVEアルバムより1年ぶりとなる6thアルバムが早くも届けられたのを、ちょい遅れてGET!

メンツは前作と変わらず不動の6ピースで、以下の通り。

Robert James Moulding (Lead Vocals、Acoustic Guitar、Percussion)
Dean Bennison     (Acoustic & Slide Guitars、Clarinet、Vocals、Mixing)
Douglas Skene     (Acoustic & Jazz Guitars、Vocals)
David Eaton      (Piano、Organs、Keyboards、Acoustic Guitars、Laud、Strings、Melodica、Vocals)
Anthony Stewart    (Bass、Vocals)
Steve Eaton      (Drums、Percussion、Vocals)

バンド一丸となってロマンチックな情感を織り成すアンサンブル、売りの分厚く華麗なコーラスやトリプルギターの利を活かした分厚いバッキング、華麗な鍵盤捌きを魅せる David Eatonのリリカルでシンフォニック、そして様々な物語を予感させるシネマティックなシンセワークは時にダークに時に艶やかにと万華鏡のようにカラフルで、移りゆく感情をハードタッチからウットリする繊細な音色で紡ぐ Dean Bennisonのセンチメンタルでエモーショナルなギタープレイは斬れ味と深味を増しその存在感は抜群で、さらに前作まで古典的なシンフォ・サウンドやHRサウンドに寄っていたバンドサウンドに明らかな変化の兆しが伺え、新たな領域にバンドが踏み込んだのが分かる意欲作だ。

『Homeless』とは、なかなかヘヴィなアルバムタイトルだが、意外にも本作はコンセプトアルバムではない。

アルバムは非常にANUBISらしいキャッチーな歌メロと壮大でドラマッチクなサウンドで構成されおり、『現在の我々が暮らす世界について』という基本テーマで楽曲は綴られている。

テクノロジーへの依存度ばかり高まる時流や、格差と貧困の増大が進む世界、蔓延するポピュリズムから環境崩壊問題まで、選ばれたリーダー達の空虚な『想いや祈り』から、悟りや共感、そして心の探求を進める個人など様々なストーリーが、メロディアスな調べに乗って胸焦がすセンチメンタル・サウンドで語られていく。

“らしい”とは言ってもこれまでと全く同一ではなく、一聴して気付くのは、前作までは抑え目だったが本作で再び1st時のサントラ的な楽曲アプローチが取り入れられ、しかもデジタリーにヴォーカルを加工した歌声や意図的に無機質な打ち込みサウンドやノイズ等も駆使して断片的な情景を交差させ物語を示唆する手法を駆使したり、2nd以降のキャッチーでメロディアスなシンフォ路線を前作までである程度完成させた自信からか、実験的なダークでヘヴィな鈍色モダン・サウンドを用いた表現を試みている点だろう。

これまで通りにエモーショナルでキャッチーなメロディとテクニカルなインストルメンタル・パートで楽曲は構成されているが、以前よりもストーリー性を帯びた楽曲の為かコンパクト感が少々後退し、歌メロのキャッチーさも少々薄れて(それでシンフォ系としては十分以上にポップなフックがある)感じるものの、彼等の持ち味であるHR的にスリリングでオセアニアン・シンフォらしい透明感あるサウンドの魅力をいささかも曇らせては居ないので、これまでの彼等のサウンドが好きだった方にも安心してお薦め出来る一作と言えます。

また、紡がれるメロディはいつにも増して艶やかでセンチメンタルだが、ドラマチックな演出効果を強める為か以前よりもリズム隊のソリッドでテクニカルなプレイが全面に押し出されているパートが多く耳につき、期せずして楽曲が以前よりも立体的に感じられ、シンフォニックでテクニカルなメロディの上へ様々なドラマの断片がまぶされた、これまでで一番奥行きのあるサウンド創りがなされており、聞けば聞くほど味わい深くイマジネーションが刺激されるアルバムだ。

特筆すべきはラスト・トラックで、5分台ちょっとの長さなれど、ストリングス・オーケストラをフィーチャーし、美声の女性バッキング・ヴォーカルも加えて壮大にして繊細なサウンドが艶光る、これまでの彼等の楽曲中で随一に物憂げでロマンチックな美旋律を儚げに響かせ、美しく静かにアルバムは幕を閉じる所など、ホント堪りません♪('(゚∀゚∩

彼等のファンのみならず、叙情感あるユーロ圏のシンフォ系バンドをお好みな方に是非にチェックしてもらいたい、神秘的で壮大さを感じさせるとても優美な一曲であります(*´ω` *)

全曲捨て曲が見当たらぬ充実の一作なのですが、シネマチックでスケールの大きさを感じさせる楽曲の多くがフェードアウト気味にアッサリ終わってしまう(物語の場面展開的な演出を意図して?)点だけに少々不満を感じるくらいしか文句が思い浮かばない、総じて文句無い仕上がりと言えましょう。


P.S.
ProgTokyo 2020 Spring にて来日(5月4日)するらしいけど、このご時世に大丈夫なのだろうか?
まぁ、イベント自体が中止になりそうだけど…(ツд`)



by malilion | 2020-03-30 09:21 | 音楽 | Trackback

マイナーなUSA産プログレ・ハードバンドMORNINGSTARのリイシュー作もご紹介。

マイナーなUSA産プログレ・ハードバンドMORNINGSTARのリイシュー作もご紹介。_c0072376_11405744.jpgMORNINGSTAR 「Same」'78

再発でお馴染みな英国のRock Candyのリイシューついでにこちら、マイナーなUSA産5人組プログレ・ハードバンドのデビュー作もご紹介。

78年度リリースのデビュー作にボーナストラック2曲(未発表曲)を追加収録して2018年度Remastered盤でのリリースとなっている。

USAカンサスシティー出身で同郷先輩バンドにアメリカン・プログレ・ハードの王者KANSASが居るが、彼等のサウンドはKANSASの弟分バンドと呼ばれヴァイオリンをフィーチャーした似たサウンドでデビューしたSHOOTING STARとは異なり、もっとアメリカン・ロックの要素が色濃く、サザン・ロック風やウェストコースト・ロック風、果てはカントリーやファンクにブギー風味まで感じさせる楽曲を含み、ラフでワイルドなプレイが主体でプログレ的な技巧派プレイやウェットなメロディや繊細さも薄味なのもあって、彼等の演る音楽をアメリカン・プログレ・ハードとみなさないUSグレ・ハードファンも多いのが現実です。

バンドメンツは以下の通りで

Greg Leech    (Bass、Synthesizer)
Greg Harris   (Drums、Percussion、Backing Vocals)
Rick Bacus    (Lead Vocals、Guitars、Keyboards)
Michael Edmunds (Lead Vocals、Guitars)
Jerry Chambers  (Guitars、Backing Vocals)

兼任ながら鍵盤奏者を複数含み、ギターも3本という如何にもな構成に加え、ツイン・ヴォーカルをメインにUSバンドらしい分厚く爽やかなコーラスを活かし、抜けの良い爽快なメロディとカラフルな楽曲は総じてキャッチーでフックがあり、大手メジャーからのデビューとあって音質的にも万全の仕上がりで、プログレ・ハードバンドとしての資質は見た目だけで言えばバッチリだったのになぁ…(汗

ただ、当時バンドはSTYXと交流があったらしく、コーラス多目な総じてキャッチーでポップな楽曲や、ストレートで豪快なロックンロール風と叙情感あるユーロ風バラード曲との対比でアルバムを構成する手法がSTYXに通じるものがあると当時から言われていたのを鑑みるに、彼らは本拠地がカンサスシティーなものの他の同郷バンド達と違って音楽的なバックボーンにUKプログレは無く、UKプログレ要素を巧く咀嚼してUSロックとMIXさせ独自の音楽を創り上げたSTYXがお手本にあったのではないかと察せられます。

つまりプログレ・ハードであるのに欠かせぬ要素の1つであるユーロ圏風のウェットなメロディやキーボード主導の繊細な楽曲構成をSTYXから受け継いでいると言えるので、まぁ大まかに言って彼等のサウンドもをアメリカン・プログレ・ハードと捉えても、間違いではないんじゃないかと……

実際、そんなUSA風味が強過ぎるプログレ・ハード・サウンドだったのが関係したのか、STARCASTLEやTRILLION等と共に第二次USプログレ・ハード勢として大手米Columbiaから本作はリリースされたにも関わらずチャートアクションは全く奮わず、ヒット曲のカヴァーを2曲も取り入れさらにポップ化が加速した2ndアルバム『Venus』'79 でも状況は変わらず、プログレ・ハード衰退期の70年代後期デビューが大きく関係したのか結局彼等の活動は実を結ぶこと無く、人知れず歴史の闇の中へ消えていったのでした…

そういう事もあって彼等の評価はイマイチ芳しくなく、当然ここ日本でも知る人ぞ知るマニアックな存在であり、98年に世界初CD化で国内のみで発売されたアルバム2枚は現在では国内でも廃盤で長らく入手困難な状態となっておりましたが、Rock Candyからの18年リイシューでやっと世界的に流通する再発アルバムと相成ったので、後は再評価されるのを待つばかりかな、と…

内容の如何はご自身の耳で判断していただくとしても、Remastered効果でサウンドはクリアで聞きやすく、そしてパワフルにリフレッシュされているのと、目玉に1st制作前、制作時に創られたとい未発表曲『Gentlemen Of Fortune』『Remember When』の2曲を収録しているので、国内盤をお持ちの方も本作に手を出しても損はありませんぜ。

2nd『Venus』のRemasteredリイシュー盤にはボートラが無いのが悲しいです…デモ・テイクでもなんでも追加収録してくれたらよかったのに…(ツд`)

STARCASTLE、TRILLION、KANSAS、STYX、REO Speedwagon、ROADMASTERのファンなんかにもお薦めしたい、隠れたUSAプログレ・ハードバンドの1つであります。

バンド解散後のメンバーは、そのままカンザスシティに居続け新バンドを結成したり、バンドを転々としたりと音楽シーンに関わり続ける者や、音楽業界から足を洗う者、他の州へ移り住む者などと多種多様な生き様を送っている模様だ。

あ、現在他にもメタル・トリオバンドやHRバンドなんかで同じ名前のバンドが複数存在するようですので、もし彼等のアルバムをご購入の際にはご注意を。



by malilion | 2020-03-28 11:34 | 音楽 | Trackback

カナダのプログレHRバンドZONのデビュー作が20年最新リマスタード盤でリイシュー!

カナダのプログレHRバンドZONのデビュー作が20年最新リマスタード盤でリイシュー!_c0072376_11575063.jpgZON 「Astral Projector」'78

77年にCANADAのTorontoで結成結成されたプログレッシヴHRバンドのデビュー作が20年度RemasteredでリイシューされたのでGET!

81年に解散するまでにアルバム3枚を発表し、Kim Hunt(Drums:HANOVER、URGENT、MOXY)や Howard Helm(Keyboards:REFUGEE)らメンバーが後に有名バンドへ加入し音楽シーンで幅広く活躍する事や、70年代後期プログレHRの名作と呼ばれるだけあって若かりし頃の Howard Helmの卓越した鍵盤捌きが堪能出来る事でも有名なバンドだ。

05年に『Astral Projector』'78と『Back Down To Earth』'79の1st&2ndを2枚組CDとしてEscape Musicがリイシューした事があるので、彼等のサウンドを耳にした事がある方も多いかもしれない。

今回は、再発でお馴染みな英国のRock Candyからオリジナル・デビューアルバムにボーナストラック4曲(未発表曲含む)を追加収録しての2020年度最新Remastered盤となっている。

サウンドの方は当時70年代後半から80年代中頃まで流行っていたSTYX、KANSAS、BOSTON等と同じコーラスを活かしたメロディアスでキャッチーでポップなアメリカン・プログレ・ハードと呼ばれるメインストリーム寄りのサウンドを演っており、カナダのバンドらしいユーロ圏に近い叙情感や透明感、そしてUSロックっぽい豪快でカラッと抜けの良い爽快感が程良くMIXされた楽曲は、今の耳で聞いても実に心地よいのです(*´ω` *)

聞き所は、やはり Howard Helmが多種多様なキーボードやシンセを駆使して鮮やかにバンドサウンドを彩る英国70年代プログレ・バンド張りにテクニカルなキーボードプレイ(古臭いサンプルがもう堪りません♪)でしょう。

地味に Howard Helmのキーボードワーク、特にオルガン等からHEEP等の70年代英国HRサウンドからの影響(今回収録の未発表曲がリズム隊のプレイもHEEPっぽくて個人的にグゥ♪)も感じられる点も面白く、そして味わい深いですね。

メンバーは解散するまで変動は無く、以下の通り。

Denton Young (Lead Vocal、Percussion、Cello、Drums)
Brian Miller (Guitars、Vocals)
Howard Helm (Acoustic & Electric pianos、Organ、MiniMoog、PolyMoog、Davolisint、Solina、Clavinet、Vocals)
Jim Sampson (Bass)
Kim Hunt (Drums、Percussion)

ZON解散後に、ヴォーカリストの Denton Youngは同郷である Rik Emmettのソロ作品に参加し、ドラマーの Kim HuntはHANOVER、URGENT、MOXY、とバンドを渡り歩き、キーボードの Howard Helmはカナダの新バンドMICHAEL FURYへ加入、そのバンドが後にREFUGEEへと変貌を遂げる事になる。

ベーシストの Jim Sampsonも後にMOXYへ加入、唯一ギタリストの Brian Millerだけトロントのギターショップ勤めへと業界から足を洗う堅実な選択を。

Howard Helmは88年には、Mick Ronsonと Ian Hunterのツアー・キーボーディストとして雇われ、その後4年間世界ツアーを行った後、プロレスのテーマ曲やTVCMの作曲などスタジオ作業メインの裏方へ回り、セッション・ミュージシャンとして今もキーボードを演奏し続けている。

全く関係ないけど Denton Youngの歌声聞くとHEEPの四代目フロントマン Peter Goalbyを思い出してしまう。声質は違うけど、なんか歌い方が似てるからかなぁ…? 謎ですわ…

さて、注目のボートラですが、

Track List:
01. Put on the Show
02. Time for Your Love
03. Point of View/Where to Spend My Dollars
04. Man in the Mirror
05. Talkin' About
06. Melody
07. On the Road
08. Astral Projector
09. Hollywood

Bonus Tracks:
10. Astral Projector (Alternate Take)
11. The Battle (Unreleased Track)
12. Hollywood (Full version)
13. On the Road (Alternate Take)

となっております。

『Hollywood』のフルバージョンは、アルバムバージョンではバッサリとカット(涙)されている Brian Millerのギターが5分程大活躍する導入部分の長くヘヴィなパートがフィーチャーされており、全体的にプログレ寄りなスケール感ある仕上がりとなっており聴き応え抜群ですね。

この勢いで一気にシンセポップへ傾倒した2ndや一番アメリカンなテイストが強いハードドライヴィンでポップでキャッチー、そしてオサレな感触が強い3rd『I'm Worried About The Boys』もリイシューして欲しいなぁ~
3rdはやっぱりレーベルの問題やマスターテープの所在とかに問題あって難しいんですかねぇ…

03年に、ZONの元メンバーは、バンドのバックカタログのCD再発に合わせ、Howard Helmを中心に新しいスタジオアルバムの制作を検討したらしいが、結局実現しなかった(涙

そうこうしているウチに、ギタリストの Brian Millerは2015年9月28日、トロントで癌との闘病の末、60歳で死去してしまう…R.I.P.

こうしてオリジナルメンバーでの再結成は永遠に不可能となってしまった……orz

今回の未発音源に興味がそそられなかった方でも、オリジナル・アルバムのサウンドが実にクリアでパワフル(ベースとドラムサウンドがクッキリ!)になっておりリマスター効果バッチリなので、オリジナルLPや以前のCDアルバムを所有している方でも是非一度本作をチェックしてみてください。



by malilion | 2020-03-27 11:50 | 音楽 | Trackback

Lee Abrahamをはじめ英国プログレ系ミュージシャンが集っての新プロジェクトなれど、内容は80年代リスペクト薫るキャッチーなUKポップ作!

Lee Abrahamをはじめ英国プログレ系ミュージシャンが集っての新プロジェクトなれど、内容は80年代リスペクト薫るキャッチーなUKポップ作!_c0072376_08142235.jpgARRIVAL 「Light From A Dying Star」'20

現GALAHADのギタリスト Lee Abraham(Guitars、Keyboards、Bass、Backing Vocals)、COSMOGRAFのドラマー Kyle Fenton(Drums、Keyboards、Backing Vocals)、RUSHトリビュート・バンドR2やKEPLER TENのベーシスト&ヴォーカルである James Durand(Vocals、Guitars、Bass、Keyboards)による英国産メロディアス・ロック・プロジェクトのデビュー音源を少々遅れてGET!

本作をディストリビューションしているGravity Dream Musicは、英国産ワンマン・プログレ・プロジェクトCOSMOGRAFのマルチ・インストゥルメンタリスト Robin Armstrongによって19年に設立された新規インディペンデント・レコード・レーベル(プログレ、HM、アート・ロック等のバンドやアーティストの活動を支援している)で、これまで Robin Armstrongは Lee Abrahamのソロ・アルバム制作に複数回関わった事やCOSMOGRAFのドラマー Kyle Fentonが関わったプロジェクトである事から、本作がGravity Dream Musicからリリースされる運びとなったのだろう。

Lee Abrahamの5thソロ『Distant Days』制作前後の12年頃から本作のレコーディングが開始されたものの、彼のソロ活動やGALAHADへの復帰等で時間が取れなかったのか、COSMOGRAFの活動が多忙だったのか、13年頃には制作が完了していたにも関わらず今に至るまで未リリースであった。

ハッキリとした理由は明かされていないが、アルバムの出来は決してお蔵入り未発音源にして良いレベルではなく、本作をリリースへ導いてくれた Robin Armstrongには感謝してもしきれないくらいだ(*´ω` *)

Lee Abraham関係と言う事で手を出してみたが予想以上に良い出来で、プログレ系ミュージシャン・トリオによる新バンドという情報や、無愛想なアルバム・ジャケから受ける印象と内容は大きく異なり、全編に渡って如何にも英国産というウェットなメロディが光るヴォーカル・オリエンテッドな80年代風AOR&メロディアス・ロックを繰り広げており、メンバー全員によるキャッチーなコーラス、エッジを保ちつつ爽快感あるギター、ソツなく楽曲を盛り上げるアレンジの効いた透明感ある煌びやかなキーボードと、キャリア十分なミュージシャンが揃っただけあって素晴らしいプロダクションのサウンドで、それもそのはず Lee Abrahamのソロ作やGALAHADでお馴染みの Karl Groomの手によるマスタリングとなっており、スタジオワークにも細心の注意を払ったベテランらしい高品質なアルバムで、一体何がこんなに素晴らしい本作のリリースを躊躇わせたのかその理由が気になって仕方が無い。

ちょっと聞きは普通のUKポップロックなサウンドだが、じっくり聞き込むとキャッチーなサウンドとポップなヴォーカルを軸にした英国調のメロディック・ロックをベースに、シンフォニックなアレンジやプログレ要素を帯びたドラマチックなタッチが楽曲の至る所に散りばめられており、UKロックお家芸な煮え切らぬポップで穏やかなヴォーカルメロディとモダンでお洒落なコーラスワークが何とも言えぬノスタルジックな喜びを思い起こさせ、下手にプログレだシンフォだと前情報を入れずに本作のサウンドに耳を傾けてもらった方が断然評価が高くなるのでは? と、そんな風に思える、今風モダンサウンド・プロダクション作なれどサウンドの根底やバッキングコーラスの使われ方、そして音色には明らかに80年代UKポップロックへのリスペクトが窺えて、懐かしの80年代UKエロクトロ・ポップロックがお好みの方には堪らない一作だろう('(゚∀゚∩

トータルで見るとアルバムはバランスの取られた楽曲で無駄なくコンパクトに構成されているが、Lee Abraham入魂の早弾きパートや James Durandのブンブン唸る疾走するベースプレイだったり、ここぞとばかりにテクニカルなプレイで斬り込んで来る Kyle Fentonのソリッドで派手なドラム等、各メンツが普段は本隊バンドで見せる事が少ないスタンドプレイもチラリと垣間見え、新プロジェクトならではの遊び心とバンドコンセプトや自身が属するシンフォ系カテゴリー故のプレイスタイルに縛られぬ開放感のようなものも感じられて実に興味深い。

甘美でセンチメンタルなトーンが胸くすぐる Lee Abrahamのフィーリング重視なギターワークや、メンツ全員がこなすキーボードワークがそこらのポップバンドなんぞより断然に素晴らしいセンスある音色とアレンジで楽曲を瑞々しく輝かせており、何よりも James Durandのミドルレンジ主体ながらポップでキャッチーなフック満載の楽曲に相応しい繊細な歌声からダーティでハードなシャウトまで見事にこなす伸びやかな歌唱力は本当に素晴らしく、サウンドのタイプは違うがASIA的な職人芸の活かされた英国情緒薫るメロディー・センスが光る傑作ポップロック作だと思うし、こんなにミュージシャン同士のケミストリーが眩く輝いている素晴らしいアルバムを制作したトリオなのに今の所パーマネントな活動予定が無いと言うのが本当に勿体なくて仕方が無いのです。

ホント、寧ろGALAHADやCOSMOGRAF止めて、こっちをメインに活動して欲しいくらいだから。マジで(笑

出来る事なら是非とも同じメンツで次作を届けて欲しいものだが、こんな素晴らしい音源をお蔵入りにさせてしまうくらいだから次は絶望的なのだろうか…?(ツд`)

シンフォ系リスナーにはちょっとポップでキャッチー過ぎるし、定番のプログレ・サウンドでもテクニカルなプレイの応酬なんて場面も余り無い作品なので訴求はイマイチしないかもしれないが、純粋にキャッチーなUKポップ・ロック好きな方に是非チェックしてもらいたいそんな傑作アルバムであります。


by malilion | 2020-03-26 08:07 | 音楽 | Trackback

当時無数に居た、イタリアの夢劇場症候群バンドZENの唯一作をご紹介。

当時無数に居た、イタリアの夢劇場症候群バンドZENの唯一作をご紹介。_c0072376_18021713.jpgZEN 「Gaze Into The Light」'97

イタリア中部のラツィオ州アプリーリアを本拠地に活動したキーボード入り5人組プログレHMバンドの唯一作をご紹介。

当時、イタリアに無数にいた夢劇場症候群バンドの一つで、DREAM THEATERの2nd『Images & Words』'92 がサウンドアイディアの基本なのはその他のDREAM THEATERクローン達と同じながら、本家程メタリックなでもヘヴィでもなく、ベースには重厚な古典イタリアン・プログレサウンドが脈打っているのが、凝ったアレンジやテクニカルなプレイを大々的にフィーチャーせず、あくまでメロディと歌を聴かせる点や本家以上に叙情感あるメロディアスな楽曲のそこここから感じ取れる所がその他の夢劇場症候群バンド達との違いだろうか?

上から下まで伸びやかに歌い上げる安定感あるヴォーカル、メロディアスでスリリングなプレイを紡ぐギター、テクニカルで派手なキーボード(ギターより鍵盤系サウンドの方が楽曲に占める割合が大きい)、変拍子を組み込んだソリッドで堅実なリズム隊、パワフルでドラマティックな楽曲展開、メタリックなスピードチューンから流麗なピアノパートが映えるバラードまで楽曲は幅広くバラエティに富み、悪くない出来なもののやはりオリジナリティの欠如は如何ともしがたく、その他のクローンバンド達との差異を確立出来なかったのが大きかったのか程なくしてバンドは活動を終了する。

バンドは後に名前をKARNYAに変更した模様だが、音楽性やメンバーが変わったのかどうか、その後の動向も音源リリースも含め全て未確認だ。

ヘタウマなプログHMバンドが多い中で彼等は歌唱力に問題ないフロントマンを得る事が出来た点は僥倖であったのだが、ヴォーカリストの Andrea Polidoroは基本的にイタリア版 James LaBrieといったコピースタイル(声を伸ばす時のビブラートは明らかに意識的)ながら、本家のようなハイトーンシャウトや高音域で声を張り上げるような事はなく、楽曲に添った歌メロを丁寧に歌い上げるスタイル(ロートーンの歌声はちょっと元HELLOWEENの Michael Kiskeっポイ)なのでヴォーカルパート自体にHM的な感触は少なく、その他の夢劇場症候群バンド達に比べてHM的な攻撃性がサウンドに余り感じられず、その点でも後に全世界を覆うダークでヘヴィなHMサウンドが流行る時流に上手く乗れなかったのかもしれない。

反面、ユーロ圏のバンドらしいウェットなメロディやドラマティックな楽曲展開の中に光る叙情性や憂いを帯びた繊細なメロディ等、今から考えるとかなり悪くないモノを持っていただけに短命に終わったのが実に残念であります。

何よりも、その後 Andrea Polidoroの名をプログHMやイタリアンHMで見かけていないので、アレだけ歌えるヴォーカリストがその後消息が不明なのが実に勿体ない話です…ヘタウマなヴォーカリストの多過ぎるイタリアン・メロスピに加入でもしてくれれば良かったのになぁ…(つд`)

C級の夢劇場症候群プログHMバンドが多い中で、まぁハズレではない部類と思えるバンドの作品ですので、今は亡きWMMSレーベルからのリリースなので既に廃盤でしょうが、地味に未だに新品が輸入盤で購入可能のようだし、既に随分古いアルバムなので中古輸入盤店に転がっていると思われますのでご興味あるようでしたら一度チェックしてみてもいいかもしれませんね。




by malilion | 2020-03-25 17:55 | 音楽 | Trackback

Nils Patrik Johansson擁する北欧正統派HMバンドASTRAL DOORSが間もなく新譜をリリース!

Nils Patrik Johansson擁する北欧正統派HMバンドASTRAL DOORSが間もなく新譜をリリース!_c0072376_07515887.jpgASTRAL DOORS 「Black Eyed Children」'17

花粉症とコロナでせっかくの連休も引き籠もり確定でアンニュイ(涙)な本日は、間もなく新譜『Worship Or Die』がリリースされる彼等のアルバムを引っ張り出して耳を傾け気分を無理矢理ハイにしておりました。

このスウェーデン産6人組HMバンドの一番の話題性と言えば、やはり桁外れのパワーと Ronnie James Dio+David Coverdaleな声質を備えた超絶シンガー Nils Patrik Johanssonの存在を外しては語れないでしょう。

Richard Andersson率いるSPACE ODYSSEYでその名をHM界に知らしめ、以降CIVIL WAR、LION'S SHARE、WUTHERING HEIGHTS等多種多様なジャンルのバンドやプロジェクトに引っ張りダコなその強靱な歌声は、まさにDEEP PURPLE、RAINBOW、BLACK SABBATHを彷彿とさせる70年代にレイドバックした、ASTRAL DOORSがデビュー当時から一貫して追及している正統派の様式美HMを歌うに相応しく、時にはDIOのように強力なコブシを轟かせ、また或る時は David Coverdaleのようにシブいディープヴォイスを聞かせ、北欧ミュージシャンらしくダークでドゥーミーな荘厳さも垣間見せるその暑苦しく粘っこい熱唱は唯一無二の個性なのに、これまでイマイチその存在がメジャーにならなかったのはどうにも彼の創る歌メロがイマサンな出来(CIVIL WAR紹介の記載をご覧下さい)だったからなんですよね……

DIOの代役として Tony Iommiに良いように使いっぱしり(涙)されていた悲運のヴォーカリスト Tony Martinと声質的には殆ど同じなものの、Nils Patrik Johanssonの方がパワフルでラフな迫力や伸びやかさもあるし、ディープヴォイスの芯の太さと重厚さでは一枚上手で歌唱スキルも勝っている(穏やかな歌唱や深味ある歌声はまだ若いので流石に巧さに欠けますが)と思っていますが、如何せんヴォーカリストにとって重要な才能である歌メロをクリエイトする能力は完全に Tony Martinに軍配が上がっておりました。これまでは。

その声質や歌唱力ばかり話題にされる Nils Patrik Johanssonですが、本作に置いてやっとウィークポイントだった凡庸で平坦だった歌メロにも変化の兆し(前作でも歌メロは頑張っていたが歌唱アプローチを変える挑戦の反動か、売りの野太い歌声が妙な甲高い声、アメリカで売れた白蛇アルバムでのデビカバの歌声みたいでマイナス印象だった)が訪れ、A級まで行かぬまでも極上のB級様式美HMバンドに相応しい、キャッチーさや派手さはイマイチでもどの曲もフックがあり様々なタイプの正統派HMサウンドを盛り下げぬ歌メロになったのが当時、嬉しくありましたね('(゚∀゚∩

この成長はステージを重ねた事と各種プロジェクトやバンドで色々な音楽やミュージシャンと交流したのが糧となって、彼の中で成熟されてこうして本作で現れてきたのかと思うと、バンドを見捨てず長らく凡作(涙)を買い支えてきて良かった、と感慨もひとしおで…(ツд`)

売れ線や流行のサウンドに目もくれず、コツコツと枚数を重ねる毎により完成度とピュアなユーロHMサウンドの純度を高め続けていたバンドメンツも、これでやっと質の高いソング・ライティングと高練度のスリリングな演奏が報われた訳です。

日本盤リリースが絶えて久しい彼等ですが、順当に行けば間もなくリリースされる新譜は本作を凌ぐ素晴らしい良作になるのは間違いないでしょうから、正統派様式美HMサウンドを好む古参メタル愛好家は是非にASTRAL DOORSの新譜をチェックしてみて下さい。



by malilion | 2020-03-21 07:45 | 音楽 | Trackback

英国ワンマン・メロハー・バンドNEWMANが会心作をリリース!

英国ワンマン・メロハー・バンドNEWMANが会心作をリリース!_c0072376_09184415.jpgNEWMAN 「Ignition」'20

イギリス人マルチ・プレイヤー Steve Newman(Vo、G、Key)率いる英国産メロディアスHRバンドの3年ぶりとなる12th(LiveとBEST含まず)がリリースされたのを、日本盤あるかもしれないけど待ちきれず即GET!

97年に結成されて以来、常にメロディアスでキャッチーなHRサウンドという一貫性と高品質作を提供して来たワンマンバンドだけあって、Steve Newmanのエモーショナルかつソウルフルな歌唱と切れ味鋭いギタープレイ、そして洗練されたAOR風メロディを軸とした美旋律作という方向性やサウンドが今さらガラリと変わるはずも無いが、今作は幾分ハードエッジなギター・サウンドが前面に押し出されており、爽快感は保ちつつAOR風味を少し抑えてより骨っぽくソリッドなロックサウンドへと変化したのが新作から聞き取れる。

製作メンツはいつも通り、今回も06年作からずっとアルバム収録に名を連ねるドラムス Rob McEwenのみ引き続き参加しているだけなワンマン体制に変化はなく、これまた前作同様にゲストで元PRAYING MANTISのヴォーカルだった Mark Thompson-Smithがバッキングヴォーカルに参加している以外これといったゲストは招かれていないので、本作のハードタッチ推しなサウンドの変化は Steve Newmanの心境の変化か、前作が結成20年作という区切りだったし、これまでのAOR風味あるサウンドはある程度極めたと考えての方向転換なのかもしれない。

前作はHAREM SCAREMの Harry Hessがマスタリングしたお陰でか細かに造り込まれたサウンド・プロダクションであったが、今作では再び全てを Steve Newmanが手がけているが、前作での作業から色々学んだのか以前のような薄っぺらで奥行きの無い軽いサウンドに戻る事なく、ググッと図太いボトムが弾ける、ストレートで力強い芯のあるロックサウンドをアルバム全体から感じる仕上がりになっているのが実に好印象だ('(゚∀゚∩

前作の紹介時に、長年の問題であるマンネリ感をどう払拭するのかという点と、ハードタッチが強まって幾分かサウンドから爽快感が薄れてしまった点が気がかりだと述べましたが、流石はベテラン・ミュージシャンの Steve Newmanであります。

一聴してNEWMANと分かるキャッチーなコーラス、活気に満ちたフック、そしてブライトなメロディーと、コンパクトなモダン・サウンドへ進化した80年代後期USAロック風な楽曲という定番路線をキープしつつ、HM、AOR、民族音楽、エレポップと様々な要素を巧みに散りばめ、シンプルでありながら繊細な美旋律と絶妙のアレンジが施された、よりパワフルで骨っぽいHR的パワーを前面に推し出し、突き抜ける爽快感と熱い躍動感を巧みに交差させて前作での問題的をしっかり補強した、現時点で間違いなくNEWMANの最高傑作であろう会心のメロハー・アルバムが届けられたのは流石の一言でしょう(*´ω` *)

個人的に、今の所ケチのつけようがない高い完成度のアルバムだと思っとりますが『ホントそんなにベタ褒めする出来なのかぁ?』と、思われる方は後はご自身の耳で確かめて戴くしか他にありませんね。

この出来なら間違いなく日本盤がボートラ付きで出ちゃうだろうけど、まぁ…一足先に素晴らしい出来の本作を耳に出来たので、そこは納得しております…ホントに…orz

メロハーファンならずとも彼等のファンにとっても安心の一作なのは間違いありませんので、ご興味あるようでしたらチェックしてみて下さいね。



by malilion | 2020-03-20 09:09 | 音楽 | Trackback

80年代シンセポップが逆に新鮮な新バンドSILVERNITEがギリシアからデビュー!

80年代シンセポップが逆に新鮮な新バンドSILVERNITEがギリシアからデビュー!_c0072376_15371008.jpgSILVERNITE 「So It Began +2」'19

今年初めにカセットテープのみ40本(!?)限定リリースして、そのレトロ風味な80年代まんまサウンドが好事家の間で話題になった、19年にギリシャ北部のテッサロニキで結成された、紅一点女性シンガー Tanja Harkonen嬢(Vo)を擁する Thanos G.(Guitars)、Strutter(Synths、Programming、Bass&Backing Vocals)等によるトリオ編成のメロディアス・ロックバンドが5曲のテープ音源に新曲を2曲追加してEPとし、新たに限定CDリリースしたのを即GET!

個人的にフィメール・ヴォーカルものは余り好まない自分ですが、サンプル音源を聞いてそのエレドラばしばし(笑)な80年代シンセ・ポップスにユーロ・ロックテイストを加えた80年代リバイバルなモダン・サウンドにちょっと後期SWEETっぽいシンセ・ロック風味が嗅ぎ取れたので手を出してみました。

ドイツにも80年代エレポップ風味を活かしたモダン・テクノ・ポップロックバンドA LIFE DIVIDEDが居て同じような方向性のサウンドと言えますが、あちらの方がよりモダンでハードエッジ、さらにダークなグランジー要素なんかも加味して居るのに対して、SILVERNITEの方はよりレトロ風味が強く、パワフルな歌唱やしっとり艶やかに歌い上げる Tanja Harkonen嬢の歌声の印象でかより80年代ポップス要素が強く感じられ、さらに意図的な古いシンセサンプルやエレドラ、そしてキーボードの使い方などのお陰か朗らかでブライトな王道ポップスに少しHRテイストが加わった、というような幾分か毛色の違うノスタルジックなキャッチーサウンドが実に自分好みで好印象だ。

インナー内にEP楽曲の内容について明記があり、どうやら連続のSFコンセプト・ストーリー作のようで、エイリアンが地球侵略してきて人類は敗退し、大型宇宙船アエロフで火星へ移民する事に。
色々あって地球奪還の為に金星に要塞を建築する。
そして、宇宙船で生まれた3人の子供達の復讐物語、みたいな…

ちょっとチープなお話だけど、まぁこの手のコンセプトはプログレ系でもHM系でも昔からお約束なのでそれ程の問題ではないでしょう。
ACT1との事なので、次のデビュー・フルアルバムへ物語は続くんでしょうね。

SFコンセプト作と言う事で楽曲でのシンセサウンドもソレっぽい煌びやかなキラキラサウンドが目立っておりますが、それが如何にも80年代風という趣を増させる効果を生んでいるのも面白い所と言えましょう。

楽曲は、歌詞も曲も、Thanos G.と Strutterの2人が手がけており、Tanja Harkonen嬢は歌詞に関わっていないのがちょっと先行き不安な要素なのと、レトロ風味サウンドが今のリスナーの耳には逆に新鮮に聞こえるでしょうし懐古サンド好きも呼び寄せはするでしょうが、正直まだまだ楽曲の出来はC級レベルなので、この方向性でよりワールドワイドな活動を目指すならもっともっと楽曲の練度を上げる必要があるように思えます。

とまれ、まだ結成して日も浅いトリオが要注目なサウンドを引っさげて20年代にこうしてギリシアから登場したのをまずは喜びたいですね。

ギリシアではHRやHMバンドの活動する場は殆ど無いと聞き及んでいるだけに、出来るだけ長く活動して良作を届けてくれる事を祈っております…




by malilion | 2020-03-19 15:33 | 音楽 | Trackback

USメタルシンガー Frank Vestryがキャリア30年を総括するBEST盤をリリース!

USメタルシンガー Frank Vestryがキャリア30年を総括するBEST盤をリリース!_c0072376_18215903.jpgFRANK VESTRY 「My Collection」'20

キャリア30年超えとなるアメリカNY出身のHRシンガー Frank Vestryがこれまでリリースしてきた楽曲から選曲されたコンピレーションBEST盤をリリースしたのを即GET!

妙なしゃがれや癖の無い、クリアーで直線的な如何にも豪快で朗らかなアメリカン・ロックが似合う爽快感ある伸びやかな歌声で、これだけ歌が上手くてキャリアも十分なのにイマイチな知名度に売り上げ的な実績も厳しいのが広大なアメリカでのショービジネスの厳しさを物語っております(ツд`)

元VIRGIN STEELEの Jack Starr(G)率いるマイナーUS産HMバンドJACK STARR'S BURNING STARRのデビュー作にて84年にキャリアをスタートさせ、名シンガー&ベーシストの Greg Smith(Alice Cooper、RED DAWN、RAINBOW、Joe Lynn Turner、Tokyo Motor Fist、Ted Nugent、Billy Joel、etc...)等とのDEBIASデビュー作、インディUSメロハー・バンドLAST TEMPTATIONの再結成作『Better Late Than Never』、を経て現DANGER DANGERの Rob Marcello(G)との08年のコラボ・プロジェクトMARCELLO-VESTRY、13年にはイタリアが本拠地のメロハー復興旗印的レーベルFrontiers Recordsを中心に活躍する今やイタリア人名プロデューサー Alessandro Del Vecchio(Key)、元BONFIREの Dominik Hulshorst(Ds)、イタリアン・ワンマンメロハー・バンドBRUNOROCKの Bruno Kraler(G)等と組んだメロハー・バンドLANESLIDEのデビュー作と、ソロ、プロジェクト、バンドと英米地域問わずメジャー、インディ関係なく幅広くコラボ活動してきた彼のキャリアを総括した作品となっており、彼個人を追いかけているダイハードなファンにとっては『なんだ、全部既発曲ばかりじゃないか!』と、お怒りかもしれませんが、そうでない自分のような者にとっては今回初めて耳にする音源もあったりで、お手軽にキャッチーでポップ、そしてブライトなUSメロハーの良曲を楽しめるなかなかお得な一枚だと思っとります(*´ω` *)

実際、今となっては入手困難なレア音源も含まれているので、本作の収録曲を聴いて気に入ったならそこからバンドなりソロ作なりの Frank Vestryが関わったアルバムを買い求める切っ掛けになる一枚と言えるのではないでしょうか?

Track List:
01.Without You     (MARCELLO-VESTRY)
02.Understand      (LANESLIDE)
03.Break It       (LAST TEMPTATION)
04.Gone         (MARCELLO-VESTRY)
05.Dancing Girls    (LANESLIDE)
06.Without Love     (LAST TEMPTATION)
07.When You Grow Up   (MARCELLO-VESTRY)
08.Starcrossed     (THE PACK)
09.Desperate      (DEBIAS)
10.One More Night    (MARCELLO-VESTRY)
11.In Your Arms Again  (JACK STARR‘S BURNING STARR)
12.Last Night      (ソロEP)

因みにJACK STARR'S BURNING STARRの初期アルバムは最近リイシューされておりますので、お求めの方は是非チェックして見て下さい。

本BEST盤の目玉は、マイナーUSメタルDEBIASや、元MANOWARの Ross The Bossと組んだTHE PACKでの'89年頃の音源に、これまた今となっては入手困難な隠れたメロハー名作LAST TEMPTATIONの2ndの楽曲辺りでしょう。

個人的に彼の歌声を聞いたことが無いって方には、キャッチーでフック満載な近年作のMARCELLO-VESTRYのアルバムをお薦めしたい(*´ω` *)

結果的に言って、これまで彼の関わってきたバンドなりプロジェクトなりは殆どがその活動が継続しなかったり大きなセールスを上げられずにいた訳ですが、実際多少楽曲の出来がマズくともクリアーからダーティ、パワフルに繊細にと様々に喉を使い分けて幅広いカラーの楽曲を器用に歌いこなす彼の素晴らしい歌唱力と歌声のお陰で大抵の楽曲は良く聞こえてしまう仕上がりになるからこそ、こうしてキャリアを重ねて来れたのだし、未だに各方面からお呼びが掛かってシーンの第一線で活動出来ている、流石はベテランな証明とも言えるでしょう。

また本作収録の古い音源は2019年度のニュー・リマスター音源が収録されており、オリジナルのアナログLPやCDを所有されている方も、懐かしの音源を現在のクリアーなサウンドで楽しめますので、ご興味あるようでしたら是非チェックしてみて下さい。

P.S.
公式サイトの更新が期限切れで落ちてるんですけど…(汗
本作にしっかりサイトドメインが明記されててコレですからね…アメリカ人ってのは大雑把っていうかなんていうか…orz
まぁ、マネジメントしてる人物が大雑把なのかズボラなのかもしれませんが…


by malilion | 2020-03-17 18:17 | 音楽 | Trackback