2018年 11月 10日 ( 1 )

往年の名曲に迫る良曲満載な新譜を英国HR老舗バンドURIAH HEEPが新譜リリース!

c0072376_12492218.jpgURIAH HEEP 「Living The Dream」'18

LED ZEPPELIN、BLACK SABBATH、DEEP PURPLEと並び称される70年代英国クラシックロックのアイコンが、14年の『Outsider』以来4年ぶり通算25作目となる新譜をリリースしたのを、ちょい遅れてGET!

もはや説明不要なブリティッシュHRのパイオニア、リーダーにして唯一のオリジナルメンバー Mick Box(G:なんと71歳!)率いるURIAH HEEPは、来年19年には結成50周年を迎える、正にブリティッシュHRの生き字引と言っても過言ではない存在だ。

70年代に全盛期だった同期のバンド達が解散を迎えたり、活動を停滞させたり、当初の路線とは別方向へ進んで別バンド化してしまったりしている中、80年代初期に短期間だけ彼等も活動休止状態であったが、それ以降は絶えず世界中を巡って幅広い年齢層のファンの前で変わらぬ癖の強い独特なヘヴィサウンドを披露し続けている、未だ現役バリバリのHRバンドなのが実に素晴らしい('(゚∀゚∩

計らずも前作でリズム隊が若返る事になり、以前にも増してパワフルでソリッド、そしてフレッシュにリビルドされたHRサウンドを披露した訳だが、本作では THE WINERY DOGS、STONE SOUR、ANTHRAX、STEEL PANTHER、Paul Gilbert、そしてEUROPE等の話題のバンドを近年手がけている著名なカナダ人エンジニア Jay Rustonをミックス&プロデューサーに迎え、アルバムリリースに先駆け公開されたリーダートラック"Grazed By Heaven"は、前作から新加入したベーシスト Dave Rimmerと TALISMANやW.E.T.、そして Yngwie J,Malmsteen等の仕事でメロハー・ファンにお馴染みな Jeff Scott Sotoとのコラボレーションによる新曲(Dave Rimmerの曲、これ1曲なのが悲しい…)で、それらの情報だけでもアルバムの音を耳にする前からいつになく"攻め"な印象で期待させてくれたが、本作の素晴らしいサウンドを耳にした方ならばその期待は決して裏切られなかったと分かってもらえるだろう。

過去50年間、バンドは幾度となくメンバーを変えて新しい血を導入し、さまざまな流行の波と時代の変化を乗り越え、決して順風満帆と言えぬ活動歴の中で幾度となくサウンドのカラーや方向性を微修正しつつ強かに生き残って来た彼等の楽曲に、ワウ・ペダルを使った Mick Boxのメロディアスで粘っこい独特なギターと重厚なサウンドを刻みまくる Ken Hensleyのワイルドなハモンド・オルガン、そこへ絡む裏声の分厚いバッキング・コーラスという、70年代に確立した唯一無二のHEEPサウンドは未だにバッチリとトレードマークとして息づき、一聴しただけでURIAH HEEPと分かる典型的な特性として、昨今デビューした新人バンドのモダンでスピィーディーでテクニカルなHRサウンドを寄せ付けぬ孤高を保っているのが実に頼もしいのです(*´ω` *)

ブリティッシュHR黎明期に生み出された70年代クラシック・トラックが素晴らしければ素晴らしい程に懐メロ・バンドに成り下がるリスクが高まるのがベテランバンドの避けられぬ性ですが、往年の名曲と比べても遜色ないスリリングでキャッチーな新曲と、LIVEに継ぐLIVEで鍛え磨き上げられたタイトでソリッドな演奏能力と“今”を感じさせるベテラン英国バンドらしい気品あるモダン・サウンド、さらにリズム隊が若返って手に入れたパワフルさを十二分に活かした疾走感が前作以上に全曲に渡って漲っており、いつの間にやら歴代最長となり名実共にHEEPの"顔"と成った現ヴォーカリスト Bernie Shawの衰える事ない伸びやか且つパワフルな歌声もフレッシュ感あふれるサウンドの中で一層に輝きを増して実に素晴らしく、そんな懐メロ・バンド定説がHEEPに通用せぬのは前作を上回る傑作HRアルバムな本作を聴いた誰もが納得するに違い無い。

全編に渡って往年の名曲の雰囲気を持ったヴィンテージ感がありつつモダンなヘヴィ・サウンドとトレードマークの重厚なコーラスがフィーチャーされ、今まで以上に"HEEPらしいHEEPサウンド"なのに新しい感触を伴った極上の品質に仕上げれているのは、Mick Box曰く『HEEPに新鮮なアプローチをもたらした』と絶賛される Jay Rustonのプロデュース能力と手腕なのは間違いないだろう。

また、新人メンバーを迎えた事で『HEEPサウンドというものはこういう特徴だ』という客観的な視点を得て、そのインプットを受け入れた楽曲創作を経た事で、旧来のメンバーの意識から薄れがちな感覚をより強くHEEPサウンドへと向けさせた結果の、本作における往年の70年代を強く意識した、初期のプログレッシヴ・ロックのテイストも貪欲に取り入れていた頃の幻想的で、そしてフォーク・アコースティックな雰囲気もあるエレガントさも漂う、強烈で濃厚なブリティッシュ・ヘヴィサウンドではないだろうか?

HEEPファンなら当然迷わず即買い、70年代HRファンも勿論見逃せぬ一作であり、メロディアス・ロック好きな方も必ずチェックせねば後悔する注目作でありますので騙されたと思って宜しく御購入下さい。

なお、本作はCD(日本先行発売は紙ジャケ・ヴァージョンでボーナストラックは2曲追加)以外の発売形態で、CD+DVD・ヴァージョン、Deluxe Edition(ボーナストラック1曲追加のCD、DVD、LP)、Limited Box Set Edition(Deluxe Edition+オリジナルTシャツ)、スタンダード・ブラックワックス(アナログLP)盤、米国独占販売のブルー・ワックス盤、Frontiers EU Shop販売版のクリスタル・ワックス盤など数種リリースされる予定となっており、各種のフォーマットのみの音源が挿入されているのかは現時点で不明でありまして、正にコレクターズ泣かせな一品であります(つд`)


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by malilion | 2018-11-10 12:41 | 音楽 | Trackback