BIG RED FIRE TRUCK 「Trouble In Paradise」'23 PWA (Pro Wrestling Australia)所属のプロレスラーでもある Digby Robinson (Vo、G)率いるオーストラリアはシドニーを拠点に活動する80年代リスペクトな4人組アリーナロック系バンドによる2023年8月にデジタル先行で、そしてフィジカル盤が前作から約4年ぶりに限定500枚で自主制作リリースされた2nd EPを今頃にやっとGETしたのでご紹介! BIG RED FIRE TRUCKは、Digby Robinson自身が愛するバンド達をオマージュし演奏する欲求を満たす為のHM/HRプロジェクトとして2016年にスタートした当初はカヴァー・バンド的スタンスのお遊びバンドであった。 気の合う仲間と大好きな音楽を掻き鳴らすうちにバンドメンツが固まり、当然の流れでオリジナル曲を演奏し出すのに時間は掛からず、本業のプロレス興行の合間を縫ってシングルを2017年、2019年にそれぞれ1曲づつデジタル・リリースすると、遂に2019年に5曲入りデヴューEP『Big Red Fire Truck』をデジタル・オンリーでリリースする。 未だにシリアスなバンドなのか今一つ判然としないが、本業があるからなのか妙な力みも無くリラックスした〝Fun”感覚が強いブライトでキャッチーなハッピー・サウンドをストレートに豪快に掻き鳴らすスタイルは前作EPと本作でも変わらず、VAN HALEN、WARRANT、BLACK 'N BLUE、BON JOVI、そしてNIGHT RANGER等の80年代にメジャー・シーンを沸かせた米西海岸アリーナ・ロックバンド達に強くインスパイアされた、キャッチーなヴォーカル・ハーモニー、エネルギッシュなギター・リフ、ドライヴするリズム、ダイナミックなドラムが突っ走るクラシックHRサウンドにモダンアレンジを施したゴキゲン(笑)なメロディアスHMサウンドを何の衒いも無く勢い任せに披露している♪ (゚∀゚) オーストラリア産バンドと聞いてイメージする通りな豪快で小細工無しの、重厚な勢いとパンチの効いたストレートなロック・サウンドがメインではありますが、意外にも哀愁感あるキャッチーな歌メロやフックあるウェットなコーラス、テクニカルなリードギターが奏でる叙情的なフレーズやフラッシーなツイン・リードの官能的な絡みも聴け、隠し味にユーロ・テイストが効いたオクトジェニックでダイナミックな躍動感あるメタリック・サウンドが実に心地よくて自然と顔が緩んでしまいます(w 個人的にはバッドボーイズお約束のロックンロール要素やLAメタル特有な如何わしさは薄く、ラジオフレンドリーな産業ロック・テイストもある健全なアメリカン・ロック・スタイルな本作のサウンドは大変好みではありますが、そういったダーティさやマッチョさが感じられないと駄目な方にはちょっとガチムチ髭面野郎共の見た目とズレたサウンドに聴こえるかもしれないのでご注意を。 Digby Robinsonのヴォーカルだがプロレスラーらしいワイルドな風貌にオーストラリアというイメージからAC/DCみたいなしゃがれ声やナスティなダミ声かと危惧した方はご安心を、マイルドなミドルレンジ中心の歌声でその出立とは裏腹に意外に優し気でお世辞にも抜群に上手いと言い難いが目指す80年代風アリーナ・ロックを歌うにテクノロジーの助けもあり過不足は無く、PV等を見るにプロレスで磨いたエンターテイナー・スキルを発揮して聴衆に猛烈にアピールし楽しませる才能には秀でている模様なので、雰囲気込みでアリーナ・ロックバンドのフロントマンとしては十分に適任なのではないでしょうか? スタートがスタートだし、本業が他にあるしで、そして本人達も意図してお手本バンドのオマージュ・サウンドに近づけている節があるのでどうにも未だにカヴァー・バンド臭くオリジナリティという点でもアマチュアレベルなのは如何ともし難いが、恐らく周りのスタジ作業関係者も趣味全開で楽しんでいるのかサウンド・クオリティの方は自主盤としては十分以上に素晴らしく、デジタルでしかリリースされていないEP未収録なシングル音源等を収録して是非にプレス盤をリリースして欲しいものであります。 Digby Robinsonを含めメンバー達が本当に楽しそうに演奏しているのと、偉大なお手本バンド群への深い敬愛の念が楽曲のオリジナリティの欠如を間違いなく補っており聴いていて少しも嫌な気分にならない、元ネタを隠す姑息なコピー・バンド達とは違う、過ぎ去った美しい黄金時代を回想し楽めるネオンサインも眩しい朗らかブライト&キャッチー・サウンドは最高のエンターテインメントなのだ♪ ('(゚∀゚∩ 楽曲にもある様にマイアミはフロリダの真夏のビーチ・パーティーの雰囲気を漂わすなんともチープなイラストのアルバム・ジャケットもバッチリと彼等の目指すサウンドを現わしているのがまたイイ♪ 深みや味わいといった高尚なモノは皆無なれど、たまにはこういう何も考えず頭カラッポでノリノリに楽しめるアルバムを休日にゆるぅくボーッと聴いているものオツなもんなんですよねぇ~ 既述のバンドやRECKLESS LOVE、THE DARKNESS、SUM 41、AEROSMITH、CRAZY LIXXといったバンド等がお好きな方も気に入るに違いない、そんな80年代当時にタイム・スリップしたかのようなゴージャスでブライトなアリーナ・ロックサウンドが渦巻く力作で、強烈な個性やオリジナリティはありませんが80年代米国メジャー・ロック好きな方なんかも楽しめる事請け合いですのでご興味あるようでしたら一度自身の耳でチェックしてみるといいかもしれません。 Track list: 01. Neon Sunsets 02. Trouble In Paradise 03. Love Bite 04. Psychotropic Thunder 05. Miami Skies 06. Hot Summer Nights BIG RED FIRE TRUCK Line-Up: Digby Robinson : Guitars、Lead Vocals Pete Grant : Drums、Vocals Ben Frank : Guitars Nick Frazier : Bass Produced、Mixed by Clayton Segelov
by malilion
| 2025-05-06 00:02
| 音楽
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