CASANOVA 「Casanova +6」'25 90年代にドイツを中心に活躍したアメリカンHRスタイルな4人組ジャーマン・メロディアスHMバンド CASANOVAの1991年リリースなデヴュー作『Casanova』がメロハー作リイシューで有名なフランス Bad Reputation レーベルから最新リマスター&ボーナストラック追加でリイシューされたのを即GET! オリジナル・リリースは1991年ながらここ日本では2nd『One Night Stand』と同時リリースだった為に1992年リリースであった本作、その後1999年に一度国内盤でリイシューされ、2009年にロシア盤でリイシュー、2010年に2曲のボーナストラックと3曲のLIVEトラック、そして2ndリリース後に日本先行で1993年リリースのアコースティックEP『Some Like It Different... Acoustic』収録曲から2曲追加した米国Divebomb Records盤がリイシューと、その他にも海賊盤が幾度かリリースされて来たメロハー・マニアに好評な一作であります。 因みに最新リイシュー盤である本作ボーナストラック6曲は前記のEP『Some Like It Different... Acoustic』収録曲が全てリマスターを施され初収録されており、以前の米国盤の中途半端な収録でない完全リマスター状態で再び好盤EPが楽しめる、個人的に彼等のアルバムの中で一番好きな音源が遂にリマスター&リイシューが成された絶対に見逃せぬ一品でした♪ (゚∀゚) とは言え米国リイシュー盤にはそこにしか収められていないボートラが2曲収録されているので音源的な価値は未だにある貴重盤なのに変わりありませんのでご注意を。 80年代中期頃からドイツ・シーンで活動を開始し、今やドイツのメロディアス・ロック界でも1、2を争うワーカホリックとして知られ数々のバンドで平行活動を続けながら、幾多のセッションやプロジェクト、ソングライター、ギターも弾けるのでLIVEヘルプ要員やプロデューサーとしても多岐に渡る仕事とレコーディングを無数にこなし、とても全てを追い切れぬ Michael Voss (MAD MAX、WOLFPAKK、CASANOVA、DEMON DRIVE、PHANTOM Ⅴ、Michael Schenker、ex:SILVER、etc...)と元WARLOCKのドラマー Michael Eurich (後にDOROの作品に参加)を中心に1988年に結成され、ドイツの地元バンドTIGERBEATで活躍していたギタリスト Stephan Neumeierを続いて迎え、RAINBIRDSの元ベーシスト Juergen Attigを最後に迎えてラインアップが完成し、Michael Vossのハスキーな良く伸びる歌声とメロディアスでキャッチーなフック満載な本作がリリースされたのでした。 Michael Vossのハスキー・ヴォイスにアメリカン・テイスト溢れるキャッチー・サウンドが特徴な為、当時『ドイツのBON JOVI』的な紹介のされ方をされていたように覚えていますが、90年代初頭と言えば80年代メジャーシーンを席捲したBON JOVIは燃え尽き症候群により活動休止中、そしてメインストリームには暗黒のグランジー・ブーム到来とメロディアス系バンドを愛聴するファンにとって喜ばしい時代ではなく、CASANOVAも売り上げが低迷した為かWEA Recordsとの契約が途切れて活動休止状態に陥り、1999年に6年ぶりに日本盤でのみ3rdフルアルバム『Heros』を、その後EP『Sway』を同年に Avexレコードからリリースし、後にAOR HEAVEN Classix盤で『Heros』と『Sway』そしてシングルの『Shine It All On』を収録しデジタル・リマスターを施された2枚組アルバムとして2010年にリリースした他、2004年に今の所最新作である4th『All Beayty Must Die』をリリースした後は主だった活動はしておらぬものの未だに正式な解散発表も無く、中心人物である Michael Vossさえその気になれば何時でも再始動出来るだろうバンドではありますので気長に新作が届られるのを待つしかありませんね。 80年代米国シングルヒットの教科書に倣った音楽性のアルバムを残してきたCASANOVAではありますが、デヴュー当時から露骨なアメリカン・テイストのサウンドながらその後ろに隠しようもなく叙情感あるユーロ・ロック特有な美旋律や音使いが感じられ、改めて聴き直して見ても今でいう欧米折衷サウンドの走りのようなバンド・サウンドと完成度高いアルバムだったんだなぁ、と再確認した次第で、月並みな表現ですが“時代が悪かった”としか言えぬ、そういう不運なバンドでありました…orz 今回のリマスターでクリアーで奥行あるサウンドと芯の増したボトムサウンドが楽しめ、鳴りの重要なアコースティツク作でその効果が特に感じられ個人的に大満足であります♪ (´∀`) スバラシー とまれキャッチーでポップなキラキラした80年代アメリカンHRや軽めなアメリカンHMがお好みな方なら間違いなく気に入る事請け合いな一作ですので、気になるようでしたら是非一度ご自身の耳でチェックしてみて下さい。 Track List: 01. Don't Talk About Love 02. Burning Love 03. Living a Lie 04. The Girl is Mine 05. Rome Burns 06. Love Lies 07. Bang Bang 08. Sticky Sweet 09. Back to the Wall 10. Ride the Wings of Freedom 11. Hollywood Angels 12. Heaven Can Wait Bonus Tracks: Some Like It Different... Acoustic (1993) 13. Judy 14. Hollywood Angels 15. I Believe in You 16. Out of the Blue 17. Seal it With a Kiss 18. Love Lies CASANOVA 1991 Line-up: Michael Voss : Lead Vocals、Guitars Michael Eurich : Drums、Percussion、Backing Vocals Stephan Neumeier : Lead Guitars Juergen Attig : Bass CASANOVA 1993 Line-up: Michael Voss : Lead Vocals、Guitars Michael Eurich : Drums、Percussion、Backing Vocals Stephan Neumeier : Lead Guitars Jochen Mayer : Bass、Backing Vocals P.S. プリントミスで楽曲数に誤りがあり、リイシュー作の総曲数が19曲とクレジットされていますが正しくは18曲収録で、何故か6曲目が抜けて5曲目の次に7曲目となっておりちょっと混乱させられますが、CD内の楽曲表示は間違っていないのでご安心下さい。
by malilion
| 2025-02-07 14:13
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