人気ブログランキング | 話題のタグを見る

80年代米国メロディアスHRバンドAXEのデヴュー作、2ndが最新リマスターされリイシュー!!

80年代米国メロディアスHRバンドAXEのデヴュー作、2ndが最新リマスターされリイシュー!!_c0072376_18575042.jpg
AXE 「Living On The Edge」'80

前身バンドBABY FACEのメンバー5人中、ギタリスト Michael Osborne以外の4人がスライドして米国Florida州で1979年に結成され、後に元LYNYRD SKYNYRDのギタリスト Ricky Medlocke率いるサザンHRバンド BLACKFOOTへの加入や、90年代に活躍したUSメロハー・バンド CAUGHT IN THE ACT (後にGUILD OF AGESへ改名)のプロデュース等も手掛けたシンガー Bobby Barth が率いていた、80年代初頭にはビルボード・チャートインする活躍も見せ、1996年からは Bob Harris (ex:EDGE OF FOREVER、ex:BOULDER、ex:Frank Zappa) も在籍したキーボード入りツインギター5人組USメロディアスHRバンドが1980年にリリースした2ndアルバムと1979年リリースの記念すべきデヴュー作『Axe』が合わせてマニア御用達レーベル 英国ROCK CANDY RECORDSから Special Deluxe Collector's Edition、 REMASTERED & RELOADEDシリーズ&2024年度最新Remasteredでリイシューされたので即GET。

Cleopatra Records からリリースされた初期作BOX『The Albums 1979-1983 (4CD Box Set)』'22 を以前ここで紹介しましたが、今回は単品でのリマスター&リイシューとなっています。

以前紹介した3rd『Offering』'82 は2024年度最新リマスターを謳っていたが、板起こしと思しきピチパチ・ノイズが延々で閉口させられた最悪なリマスター盤で、オリジナルの国内盤CDや米国Wounded Bird Records盤、4枚組BOXセットを購入済な方は手を出すべきでないと忠告しましたが、今回リイシューの1st『Axe』、2nd『Living On The Edge』共にオリジナル・マスターテープからリマスターされた模様で件のノイズ問題等聴き取れぬクリアーでファットなボトムサウンドが心地よい、2024年度リイシュー作に相応しいブラッシュアップされた最新リマスターを謳うのに何の憚りも無い仕上がりのサウンドとなっていて一安心だ。

今回も劣悪な板起しリマスターだったら今後二度とROCK CANDY RECORDSのリマスター盤は買うまい、と覚悟して購入しただけに本当にマトモなリマスターで良かった…(´A`) ってか、それが当然なのになんでドキドキしながら購入せにゃイカンのだ! (#・ω・)

当時メジャー・レーベル MCAよりリリースされ、まずまずのヒットも記録した作品でマスター・テープの保管状況が酷いなんて事そうそう無いハズなのに…なんで『Offering』はあんな事になったのか…orz

1993年に1st『Axe』'79、2nd『Living On The Edge』'80 がアルファレコードから世界初CD化という宣伝文句で国内盤がリリースされていましたが、当然既に2枚共に廃盤で、どちらも1997年にボートラ付きでニュージーランドのレーベル Axepertise Entertainmentから再発盤がリリースされていますが、流石に今回の2024年度リマスター盤の方が抜けや音の輪郭のシャープさ、音の華やかさは断然良いのでボートラ云々気にせぬ方なら今回のROCK CANDY RECORDSからのリマスター盤2枚をお求めになるのが宜しいかと。

まぁ、折角のリマスター&リイシューなのですが、1st、2nd、どちらもボートラの類いは追加されていないオリジナル通りの曲数なのが些か残念ではありますけど…(´~`)

内容の素晴らしさについては今更私め如きがどうこう言う必要もない80年代USメロディアスHRを代表する作品で、ジャケの斧でも表現されているような力強くも切れ味鋭いストレートなアメリカンHRサウンドを高らかに轟かせており、隠し味にUSプログレハードなタッチの巧みなキーボード・ワークを配しつつも、米国バンドらしい甘さ控えめのブライトなメロディと耳に馴染みやすい適度なポップ加減が素晴らしく、80年代HMと70年代HRの中間に位置するようなハードさとメタリックさ加減が実に心地よい、時折垣間見える米国産バンドらしからぬ切なくも哀愁漂うメランコリックな音使いや叙情的でノスタルジックな美旋律を含め、70年代後期アメリカン・プログレハードが出発点だったバンドと思えぬ豪快なサウンドも相まって今改めて聴いてみても実に秀逸作だったと再認識させてくれます。

個人的にはそこはかと哀愁も香るURIAH HEEPやSTYXっぽい癖のあるコーラス・ワークや、産業ロック的な売れ線サウンドに走る一歩手前で持ちこたえ骨太の男らしいロックのアイデンティティを保っているギリギリなバランス具合の剛柔合わせ持つサウンドが堪りません♪ ('(゚∀゚∩

より正統派なデヴュー作よりも、さらにポップ度とキャッチーさのアップした2ndの方が個人的には好みではありますが、どちらも素晴らしいアメリカンHR作なのに違いはありませんよね (*´∀`*)

新たにアートワークを強化した12ページフルカラー・ブックレット内には3000ワードのエッセイや、新しいインタヴュー、未発表フォトが記載となっておりますので、古いマスタリングのアルバムをお持ちの方は最新のクリアーで瑞々しいサウンドへお色直しされたAXE初期作に再び耳を傾け、澄み切った冬空を眺めながら彼等の奏でる美旋律の数々を堪能してみては如何だろうか?

Track List:
01. Living On the Edge
02. Fantasy Of Love
03. First Time, Last Time
04. Carry On
05. Running The Gauntlet
06. I Can't Help Myself (Sugar Pie, Honey Bunch)
07. Just Walk Away
08. Let Me Know
09. Save Our Love
10. For A Little While

AXE Line-Up:
Bobby Barth : Lead Vocals、Lead Guitars
Michael Osborne : Lead & Rhythm Guitars、Vocals
Edgar Riley Jr. : Keyboards、Vocals
Michael Turpin : Bass、Vocals
Ted Mueller : Drums


by malilion | 2024-12-11 18:58 | 音楽 | Trackback
<< 70~80年代初頭にかけてアル... 元HUMAN TEMPLEのメ... >>