FROST* 「Life In The Wires」'24 英国Liverpoolで結成され大成功を収めたガールズ・ポップグループATOMIC KITTENのプロデュースを務めた事で一般的には有名な、英国人プロデューサー、キーボーディスト、ソングライターの Jem Godfrey率いるUKモダン・シンフォニック・バンドの最右翼 FROST*が前作『Day And Age』'21 から約3年振りに5作目のオリジナル・スタジオアルバムをリリースしたのを少々遅れGETしたのでご紹介。 前作は David Cross Bandでも活動し、長らくリズム隊の要であった Craig Blundell (Drums)が2019年に Steve Hackett Bandの正式ドラマーに就任した為にFROST*を脱退し、後任を迎えず複数の実力派ドラマーを招いた変則作であったが、本作ではその Craig Blundellが無事バンドへ復帰し、リーダーの Jem Godfrey (Keyboards、Vocals)、ARENA、IT BITES、ASIA、その等数多くのプログレ系作でお馴染みな John Mitchell (Guitars、Vocals)、LEVEL42&IT BITES等の Nathan King(Bass、Vocals)、そして Craig のお馴染み4人組編成へ戻っているのでファンは一安心といった所だろう。 事前情報で約90分というFROST*初の2枚組作となる壮大で野心的な古典的プログレ風のSFコンセプチュアル・アルバムで、Jem Godfreyの発案で前作の続編作となり、彼等が2006年にリリースした傑作の呼び名も高いデヴュー作『Milliontown』やこれまでの作品の音像やフレーズが随所に散りばめられた楽曲が聴ける作品となるだろう等々と期待の高まるインフォばかりでワクワクが止まらなかった訳ですが、膨れ上がる予想に負けぬ力作を今回も彼等は届けてくれました。 『音楽に関してかなり視覚的に考えていて、曲を書いているとその人達が居る世界が見えてくる。前作のメガホンを持った5人の紳士が象徴的なアルバム・ジャケット、そしてその世界観などがとても映画的に感じられたんだ!』 『最初のトラックは“Day and Age”の最終曲“Repeat To Fade”の終わりから始まる。“Day and Age”を作った時に、未来の為のちょっとした布石としてこの曲を入れたのを覚えているよ』 『曲がフェードアウトして訪れる静寂の中で静電気が起こって“Can you hear me ?“という声を入れた。それが新しいアルバムの始まりで“James Bondが帰ってくる”みたいな感じかな。そういうアイデアがとても気に入ったんだ』 『ビデオゲームの“Grand Theft Auto”のような、一つの街でドライブしながら何かをするような世界が舞台になっている。でもその気になれば車に飛び乗り橋を渡って別の街に行ける、そこでは別の世界が繰り広げられている、みたいなね』 『“Day and Age”の世界と“Life in The Wires”の世界は同じ世界の別の場所なんだ。でも、物事は同時進行している』 『2枚組アルバムが正義だと思える程に十分な物語が有ったと思う。確かに怖さはあった。長くてつまらない迷走しているプログレ・バンドだと評価される事ほど最悪な事は無いからね』 『以前は60分のCDというフォーマットの枠の中で十分に語る事が出来ると思っていたけれど、このアルバムでは4面のレコードを作りたいと強く思ったんだ』 『その結果、最適な音質を得る為にヴァイナルの1ビットが約20分(片面)という制約が生まれた。不思議な事に86分と言われるととても長く感じる。けれど20分のヴァイナル盤を4面分なら、それ程大変な事だとは感じない』 『それに4面を扱う事で物語の幅も広がるんだ。前半の第1幕で登場人物を紹介し、次の第2幕で旅が始まる。第3幕で寓話が、第4幕で教訓が語られる。音楽的にもそういった形式に対応出来る十分な素材があったんだ。全曲が繋がってい組曲のようなものなんだ』 『ELECTRIC LIGHT ORCHESTRAの“Out of Blue”は名盤だが、それ以上に“Time”のような作品を作りたかった』 『ダブル・アルバムはずっとやりたいと思っていたんだ。2枚組アルバムという素晴らしいプログレのクリシェをやるのに丁度良いタイミングだと思ったんだよ!』 『このアルバムはよりプログレッシヴな雰囲気とアレンジになっているから、今回はルールを設けないのが賢明だと思ったんだ』 『前作で我々はとても具体的な事を決めていた。ソロは一切やらない、巧みなアレンジをしよう、と。その法則を楽しみはしたけれど今回はその立場を撤回するのも良いかもしれない、とね』 『ソロを弾いたり楽器的に自分を表現する能力を奪ってしまうと、86分間という時間の中で楽しみが無くなってしまう』 『このジャンルやミュージシャンの楽しみの一つは開放的になれる事だ。バンドの中でそれを許容する為に、ちょっとした光と影を持つ事は公平だと思った。味わい深いものである事を願うよ!』 『それからデヴュー作にも少し触れて置きたかった。リリースされてもうすぐ20年だし、今も誇りに思っているからね。15分間のタイトル・トラックには“Milliontown”的な瞬間が幾つか入っている。またやるのはとても楽しかったよ』 と、Jem Godfreyが語る様に当初から本作は“プログレらしい2枚組大作アルバム”という構想で制作されており、個人的にはそういった古典的な手法や前作で意図的にオミットしたテクニカルで派手なインタープレイ飛び交うサウンド形態から最も遠い所で時代の最先端を疾走しているバランス重視のモダン・バンド、と認識していただけに本作の方向性には少なからず驚かされましたね。 なにせ2020年のEP『Others』で示した方向性は、凡そプログレ勢が手を出さぬ数多くのモダン要素を組み入れさらに数歩先へ進んだ、高い演奏力は無論の事、楽曲構成や幾重にも重ねられていく緻密なアレンジの妙に Jem Godfreyのセンスが光る、重くズ太い印象が最初に来て、その後デジタリーで煌びやかな音の粒の煌めき、そして最後に奔流のように迸るリズムが躍動する、そんなパワフルな楽曲を激しくキックするエネルギッシュな熱量はHR的で、トライバルなリズムと民族音楽要素等を打ち込みで纏め上げ怒涛のリズム展開と分厚いシンガロングでグイグイ押しまくる、シンフォやプログレ系でなかなかお目にかかれぬ素晴らしくキャッチーでリズミックな楽曲等、既にシンフォやプログレ系バンドとして語るべきでは無いのかもしれぬ21世紀型シンフォの最先端バンドという呼び名に相応しい冷ややかでスムースなエレクトロニック・サウンドだった訳ですから。 キャリアの初期から現在に至るまで一貫してプログレの創造性を向上させてきたFROST*が、まさか一気に正反対の方向性、70年代プログレ・バンド達が好んだ2枚組大作へ舵を切るとは完全に予想外でした。 本作のサウンドやコンセプト以上に注目のトピックは、前作『Day and Age』では John Mitchellがリード・ヴォーカルの多くを担っていたが、今回はキーボーディストの巨匠がリード・ヴォーカリストにしっかりと復帰し、さらにシンセ・ワークも前作以上により前面に押し出されている事だろう。 『何故そうしたかと言うと、このアルバムの大半を私が書いているから。自分一人で書いた曲が多いから歌う事に意味があったんだ。私がこれを歌って Johnに何か歌って貰おう、と言うよりはね』 『彼は私よりも音域が広い。例えば“Day and Age”では私が歌っていた曲のうち、Johnが歌う事になったのが何曲かあった。“Skywards”とかね』 『けれど“Milliontown”の全曲を私が歌っていたから、こうしてある種の輪が完成したんだ。マイクの前に戻るグリーン・パスが貰えたと思ったんだ。良い機会だと思ったよ』 John Mitchellのヴォーカルの何が悪い訳ではありませんし、寧ろ声質にしろ巧みな歌唱力にしろ豊かな表現力も何もかも良い点ばかりなんですが、やはりFROST*というバンドを考えた時、デヴュー作の素晴らしいインパクトが未だにファンの脳裏に焼き付いている為か、FROST*のアルバムからは Jem Godfreyの歌声がメインで飛び出してきて欲しい、と思ってしまうファンも少なくないのではないでしょうか? さて、本作のコンセプト・ストーリーだが、主人公のNaioを中心に展開していく。 Naioは郊外に住む退屈な少年で、『オール・シーイング・アイ(全能の目、の意)』なるにA.I.に支配されたサイバースペースに入り浸り、目標も持たず、意味の無い日々を過ごすだけだった。 母親からかつて譲り受けた大昔のAMラジオから聞こえて来る年老いたDJの声を耳にし、Naioは退屈な生活から逃れようと彼を探す為に『ライヴワイヤー』の発信源を辿って東へ旅立つが、その途中でA.I.とその信奉者達の怒りを買う。 A.I.の支配から逃れるその自由な発想や思想を『オール・シーイング・アイ』が許さなかったのだ。 やがてNaioは『ライヴワイヤー』の居場所を突き止め、己の自由を見いだそうとする中、国中の憤慨した暴徒達に追われる事になって…、というややもすれば手垢にまみれた、些か退屈で独創性に欠ける(汗)古典的な近未来ディストピア物語が、インターネットやA.I.がどれ程に創造性を台無しにしているかというインスピレーションや示唆を(既にDREAM THEATERが2016年の『The Astonishing』で類似コンセプト作をリリース済だけど…)含んだ展開でスマホを見詰め過ぎな人々へ向けて語られていく━━ 一応、シンフォ系バンドとしてカテゴライズされている彼等ですが、キーボードが所謂定番のシンフォ&プログレ作のように前面に出て美旋律を奏でるシーンは少ないものの終始シンセ・サウンドは巧妙に鳴り続けており、全体的に非常にノイジーでエッヂあるギター・サウンドとダイナミックでパワフルなドラム・サウンド(全ディスコグラフィ中でも一、二を争う変拍子を交えた最高のドラミングを披露!)がソリッドで強烈なエネルギーに満ちたサウンドの根幹を構成している為かHM的音像に近似して感じられるが、Jem Godfreyが語る様に後半になると如何にもプログレらしい華麗でコンパクトなキーボード・ソロが疾走する怒涛のバンド・サウンドと相まって高速で弾き倒されるなど、従来の古典的プログレっぽいテイストも忠実に再現しつつ今風のモダンでリズミックなエレクトロニック・サウンドが構成されており、そこがこれまでのアルバムとテイストの違いを感じさせる大きな点なのは間違いない。 鍵盤が奏でる一つ一つの繊細な音色が雨粒のように弾け響き、シンバルが空気を震わし紡がれるサウンドの中を流れ落ちる様はこの上なく美しく、強烈にバンドをキックするエネルギッシュなドラムと艶やかなピアノが織り成すセクションは実にエキゾチックで、ドライヴするノイジーでヘヴィなギター・ソロから息を飲むようなドラマティックで緻密なアレンジとバラードからブルータルなものまで、様々な楽曲でそのポテンシャルをフルに発揮しプログレ・ファンが長らく待ち望んでいたインテリジェンスに満ちた圧巻のサウンドを披露するなど、全ての音色が本作に多大なインスピレーションを与えたであろう70年代プログレ作品とは一線を画すモダンな輝きを放っており、寧ろ現代のポップ・レコードのソレに近いオーバープロデュース紙一重な緻密な造り込みが成されているように感じます。 5ヶ月かけて丹念に造り込まれたと言う本作は『価値あるプログレ・バンドは皆、ダブル・アルバムを出すものだし、出すべきだよね』と語る Jem Godfreyの気合もかなり入ってたのか、音の密度が滅茶苦茶濃い為かナチュラルな楽器の鳴りや音の粒子の広がりは余り感じられず、更に2枚組な事もあってかノイジーでヘヴィな怒涛のエレクトロニック・サウンドを長時間聴いていると、音楽性、作曲、プロダクションの全てが見事なれども耳が異様に疲れ(MIXが原因?)、けれどモダンでデジタリーでありながらも英国バンドらしい叙情感と気品が感じられる小休止的な楽曲やパートがしっかりとアルバム全体に配されており、この辺りのバランス感覚やユニークな創作性、そして音楽的探求の為のスペースを残そうとする意欲に対し、ダブル・アルバムという形式が巧く機能しているように思う。 SFストーリー・コンセプト作だからと言って露骨にシンフォニックでもなくシネマチックでもない点は凡百のプログレ・コンセプト作やロック・コンセプト作とクッキリ差別化出来ているし、妙な繋ぎや展開を考慮して楽曲が弱まる事なく各楽曲毎に大変聴き易く、巧みなサウンド・テクスチャーとトーン・コントロール、さり気ないサンプリングが活かされた硬質なシンセ・ソロ、分厚いヴォーカル・コーラス、コンパクトでキャッチーなフックなど、全ての構成要素はかなり基本的だが曲を飽きさせぬ巧みなアレンジが随所に施された、彼等のファンが聴きたいトレードマークが全て揃っている点は流石は Jem Godfreyと言った所だろう。 キーボード・ソロの背後にある歪んだパワー・コードに濃厚な『Milliontown』カラーが滲むなど、過去作のファンなら誰でも入り込める仕掛けが随所に施されているのと同時に多くの新しいアイディアも提示しつつ、ポリリズムのギター・ワーク、渦巻く様な重厚なグルーヴ、浮遊感あるコーラス、終盤の軽快なブリッジ、そしてストリングスとキーボードの煌びやかな音色が艶やかに混ざり合い、吹き荒れるノイズと唸りを上げるシンセ・ファズはエキサイティング限りなく、コンパクトで軽快なソロ・パートがふんだんにミステリアス・サウンドを彩る中、テクニカルでアグレッシヴな曲から穏やかな曲への劇的な変化、緩急自在なテンポチェンジにシリアスなブレイク等々、予想外の楽曲展開とエスプリに富んだ歌詞でプログレ・ファン歓喜なめくるめく旅に連れて行ってくれる、これぞFROST*の真骨頂でプログレ&シンフォの素晴らしさを凝縮しているかの様でアドレナリンが噴出し鳥肌が立ちっぱなしだ♪ ('(゚∀゚∩ なんだかんだ書き連ねましたがメチャクチャ大雑把に言うと、これまで築き上げて来たモダンで華やかなエレクトロニック・サウンドに、幾分か古典的プログレ・テイストを織り込んで彼等らしい70年代リズペクトを感じさせるメランコリックなノスタルジー・サウンドとプログメタルやダブステップまでを独自に消化したダイナミックなパワー、そして切れ味鋭いハードで緻密なアレンジで構成された、アナログサウンドの温かみも垣間見せるレトロ・フューチャー・タッチのとてつもなく強力でスタイリッシュなモダン・シンフォ作、というのがさして音楽的知識もない私の個人的な感想であります (゚∀゚) コンセプト作のお話自体はちょっと残念に思えますが、陳腐なSFストーリーを最先端のエレクトロニック・サウンドと疾走する強烈なボトムのパワーで些細な文句などねじ伏せて怒涛の進行を魅せてくれているのでそこに不満を感じる方は少ないのではないでしょうか? 後は事前情報で伝えられて期待した程にはインタープレイの激突やソロ・パートが飛び交う様な事は無かったのが些か残念ではありますが、そこは流石にもう70年代でも無いし、デヴューしたてのエゴ丸出しな新人バンドでもないので、やはりバランスと完成度が優先された為に本作のような仕上がりに落ち着いたんだと思っとります。 『私は人々が我々について良いとか悪いとか批評するのを見ない』 『もし私がレストランを経営していたら評判をとても気にするだろうけどレストランの経営者と違って、誰かがクソだと言ったからといって慌ててスタジオに戻ってアルバムを書き直したり、リミックスしたりもしない』 『誰かが良いと言ってくれたとしても、自分の最新作を聴きながら鏡に映る己を愛おしそうに見詰め、自分に酒を注ぐような事もしないんだよ』 デヴュー作以降、いつも変わらぬ素晴らしい作品を届けてくれるFROST*には賛辞の言葉しかないのですが、Jem Godfreyは最近公開されたプロモ・クリップで、本作がFROST*として最後のリリースになる可能性について言及しており困惑させられる。 まぁ、あれだけ素晴らしいデヴュー作をリリースして大好評なのにアッサリ解散した事もありましたし、ヒョッコリ復活して2nd『Experiments in Mass Appeal』をリリースして暫くの後、2011年に再び活動休止を宣言し、けれど半年後には活動を再開と、Jem Godfreyの『もう止める』発言は俄かに信じられない(汗)のが実情ですが、これが本当に最後の作品にならぬ事を祈るばかりであります。 尚、本編終了後に日本盤のみ収録のボーナストラック『Western Atmosphere』は、以前ここでも紹介した8枚組BOXセット『13 Winters ~Limited Deluxe 8CD ARTBOOK BOX~』'20 にも収録されていなかった14年前に制作を開始したものの未完成のまま放棄されていた音源で、Frank Zappa Bandの後期ギタリストで、今やSteve Vaiの片腕としてそのステージを支える技巧派ギタリスト Mike Keneallyのギター・プレイがフィーチャーされていたにも関わらず長らく放置されていた楽曲を、FROST*のツアーでも叩いていた Nick D'Virgilio (Drums:exSPOCK'S BEARD、BIG BIG TRAIN、etc…)と Randy McStine (Vocals、Guitars:McSTINE & MINNEMANN、PORCUPINE TREE、LO-FI RESISTANCE、IN CONTINUUM、etc...)のパートを加え Jem Godfreyが完成させた、この強者揃いの凄腕メンツが制作した壮絶なインタープレイが繰りひろげられる音源がFROST*名義でリリースされるとは各プレイヤーのファンならずとも驚きだろう。 従来のプログレやシンフォ作のファンやユーロ・グロプレに優美さや叙情感を求める向きにはモダンでエレクトロニック・サウンド過ぎるきらいがあるかもしれませんが、これだけハイクオリティで洗練されたモダン・シンフォ作を聴かないなんて本当に勿体ないのでメロディアスなロック作を好む方なら是非一度は本作をチェックして欲しいものであります。 Track listing: Disc 1 01. Skywaving 02. Life In The Wires, Pt.1 03. This House Of Winter 04. The Solid State Orchestra 05. Evaporator 06. Strange World 07. Idiot Box 08. Absent Friends Disc 2 01. School (Introducing the All Seeing Eye) 02. Propergander 03. Sign Of Life 04. Moral And Consequence 05. Life In The Wires, Pt.2 06. Starting Fires 07. Western Atmosphere 【Bonus track】 FROST* Line-Up: Jem Godfrey : Keyboards、Guitars、Lead Vocals Nathan King : Bass、Vocals John Mitchell : Guitars、Vocals Craig Blundell : Drums Additional Musicians: Mike Keneally : Lead Guitars Nick D'Virgilio : Drums Randy McStine : Vocals、Guitars Produced By Jem Godfrey
by malilion
| 2024-11-30 17:14
| 音楽
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