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80年代米国メロディアスHRバンドAXEの3rd『Offering』が最新リマスターされリイシュー…だったけれど…

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AXE 「Offering」'82

米国フロリダ州出身で1979年に結成、後に元LYNYRD SKYNYRDのギタリスト Ricky Medlocke率いるサザンHRバンド BLACKFOOTへの加入や、90年代に活躍したUSメロハー・バンド CAUGHT IN THE ACT (後にGUILD OF AGESへ改名)のプロデュース等も手掛けた Bobby Barth が率いていた、80年代初頭にはビルボード・チャートインする活躍も見せ、1996年からは Bob Harris (ex:EDGE OF FOREVER、ex:BOULDER、ex:Frank Zappa) も在籍した古豪アメリカンHRバンドが1982年にリリースした3rdアルバムがマニア御用達レーベル 英国ROCK CANDY RECORDSから Special Deluxe Collector's Edition、 REMASTERED & RELOADEDシリーズ&2024年度リマスターでリイシューされたので即GET。

以前ここでもCleopatra Records からリリースされた初期作BOX『The Albums 1979-1983 (4CD Box Set)』'22 をご紹介しましたが、今回は単品でのリマスター&リイシューとなっています。

残念な事にボートラ等の追加音源はない、オリジナル通りの9曲収録作となっている。

早速で悪いのですが、20204年度最新リマスター作なれど板起こしと思しきピチパチ・ノイズが最初っから最後まで延々入っていて閉口させられる音圧だけ上げた最悪なリマスター盤で、オリジナルの日本国内盤CDや以前米国Wounded Bird Recordsからリリースされたリイシュー盤をお持ちの方や、4枚組BOXセットを購入済な方は本盤に手を出してはいけません。

最新リマスター盤だからと期待して購入したのに、とんでもない目に遭いましたわ…しかも、ちっとも安価でないっていう…ROCK CANDYへの信頼ガタ落ちですわ(´A`)

Cleopatra Records からリリースされた初期作BOXの方がボトムの音もアップしてて音も良いし、当然ノイズも無いって言うね…マスター・テープの消息が不明だったのだろうか? でも近年にWounded Bird Recordsからリマスター盤がリリースされていると言うのに…orz

しかし、まさか最新リマスターを謳ったフルプライス盤がリマスターを謳っていない廉価版BOXセットの方より音が悪いとは完全に予想外でありました…BOX盤にはボートラも追加されてるしぃ…(´д⊂)

杜撰で劣悪なリマスター盤だが作品の内容とは全く関係なく、米国バンドらしいキャッチーでブライトなメロディと耳に馴染みやすい適度なポップ加減が素晴らしい楽曲満載な一枚で、80年代HMと70年代HRの中間に位置するようなハードさとメタリックさ加減が実に心地よく、MONTROSEの名曲をカヴァー収録した本作は時折垣間見える米国産バンドらしからぬ切なくも哀愁漂う音使いや叙情的な美旋律を含め、70年代後期アメリカン・プログレハードが出発点だったバンドと思えぬ豪快なサウンドも相まって今改めて聴いてみても実に秀逸作だったと再認識させてくれます。

と言う事で、新たにアートワークを強化した12ページフルカラー・ブックレット内には3000ワードのエッセイが記載されているので、それだけが楽しみと言える、完全好事家向けアイテムであります。

彼等のアルバムが欲しいと思った方は以前のWounded Bird Records盤かCleopatra Records盤BOXセット、幾分音は古いですがリマスター前の中古盤を購入した方が安価で宜しいかと。

Track List:
01. Rock‘N’Roll Party In The Streets
02. Video Inspiration
03. Steal Another Fantasy
04. Jennifer
05. I Got The Fire
06. Burn The City Down
07. Now Or Never
08. Holdin’ On
09. Silent Soldiers

AXE Line-up:
Bobby Barth    (Lead Vocals、Lead Guitars)
Michael Osborne  (Rhythm Guitars、Backing Vocals)
Edgar Riley Jr.   (Keyboards、Backing Vocals)
Wayne Haner    (Bass)
Ted Mueller     (Drums)



by malilion | 2024-08-02 19:59 | 音楽 | Trackback
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