THE LA COWBOYS 「Endless Summer」'93 暑い! 余りの暑さにCD盤が溶けそうな今年の夏ですが、そんなうだるような暑い日常にはやはり爽やかなAORを! と言う事で最近Pride & Joy Music Classixx 第10弾としてウエストコースト&AOR系マニア垂涎のアイテム James "Little Joe" Studer (Key、Vo)と Wayne "Rowdy" Nelson (Vo、B)による米国AORデュオ・プロジェクト1993年唯一作が再プレス無し300枚限定&2024年度リマスター&オリジナルジャケ・デザインでリイシューされたのを無事GETしたのでご紹介。 米国カリフォルニア州西海岸に位置するロサンゼルス出身のシンガーソングライターでキーボーディストの James "Little Joe" Studerと、79年代から活動し80年代にヒット曲を数多くチャートに送り込んだオーストラリア出身のソフトロック・グループ LITTLE RIVER BANDの元ヴォーカリストとして活躍した Wayne "Rowdy" Nelsonの2人はスタジオ・ミュージシャンやライターとしても活動しており、Jim Messinaや Al Jarreau、そして日本のアイドル声優で1980年代後半にシティ・ポップスを歌っていた飯島真理のアルバム製作に携わるなど日本と関わり合いが深かった事もあってか、1993年に日本オンリーで本作が発売されたのでした。 ご紹介するのにこんな事を言うとなんですが、メジャー級の金をかけたプロダクション作でありませんしウエストコースト&AOR作として平均的な仕上がりで飛び切り優秀な一枚と言う訳ではないものの、日本盤でしか入手出来ぬ事やメジャー・シーンがグランジーの闇に覆われポップでキャッチーな音楽作の市場が激減していた当時、マニアックなAOR愛好家にとっては垂涎のアイテムであった本作は常に話題に上がり続け、そんなマニアの要望を聞きつけたのか1998年になってやっとドイツのAOR HEAVENから1000枚限定リイシューされるも完売、更に2010年にAOR HEAVEN CLASSIXシリーズで再び1000枚限定リイシューされるも即完売(そしてAOR HEAVENが既にレーベルを畳んでしまったので追加プレスも絶望的…)と、オリジナル日本盤やAOR HEAVENリイシュー盤も含め全て既に高値になっている本アルバムですが、この度2024年度リマスターを施され三度目となるリイシュー盤がリリースされ、当時オリジナル盤を入手出来なかった方やリイシュー盤を買い逃して長らく涙を呑んで来た方にとってこの上ない朗報でしょう。 とは言えどう考えても少なすぎる限定300枚でのリイシュー、って事でアンテナの低い方は買い逃してまぁーた地団駄踏んじゃうんだろうなぁ、とつくづく本作は罪作りな一枚だなぁ、とは思いますが…(汗 内容的には黄金の80年代メインストリームの残光を感じるムーディーで爽快なメロディで埋め尽くされた如何にもなAOR作で滅茶苦茶個性的だとか特別に完成度が高いって訳でもないが、Michael Thompson Bandを率いるLAの売れっ子セッション・ギタリスト Michael "Shane" Thompsonや元TOTOで現TOTOのシンガーである Joseph "Dillon" Williams、そして英国が誇るブリティッシュ・ブルースロック・バンド FLEETWOOD MACのドラマー Mick "Liberty" Fleeetwood等が多数参加と有名ミュージシャン参加作に目の無いAOR愛好家にとって見逃せぬ本作、リリースされた時期や日本限定盤だったという希少性もあって未だにウエストコースト&AOR愛好家にとって想い出深いレアな一枚なのには違いない。 本作の目玉は半分はオリジナル曲、半分は日本人アーティストの曲を英詞でカヴァーしている構成で、アン・ルイスの『ウーマン』をカヴァーした『Tokyo Woman』、エポの『2人のメロディ』のカヴァー『Aubree's Melody』、飯島真理『It's a Love Thing』のカヴァー『Walk Me On The Water』、杉真理『いとしのテラ』のカヴァー『Terra』、そして何と言ってもカルロス・トシキ&ザ・オメガトライブのヒット曲『君は1000%』を英詞カヴァーした『Endless Summer』と、途中たどたどしい日本語をちょいちょい挟みつつ懐かしの歌謡曲をAOR&ウェストコースト風に爽快でムーディーにアレンジしたサウンド、ホントに堪りません♪ イヤー、波打つ砂浜に佇む鳥といい、『終わらない夏』っていうアルバムタイトルといい、軽いシンセに彩られた80年代直結の今となってはノスタルジック極まりないシンプルでポップ、そして甘い声質のハイトーンヴォーカルと涼やかなコーラスが伸びやかにメロディアスにロマンチックに歌い上げていく爽快でムーディーなAORサウンドが暑い今の季節にピッタリな一枚であります♪ ('(゚∀゚∩ オリジナル盤は既にかなり古い盤になってしまってますし一番新しいリイシュー盤も既に14年経過と、ボートラ追加等も無く内容的に変化はありませんが最新のクリアーなサウンドで本作を楽しみたい方ならば再び本作を入手しても決して損はしないでしょう。 元々音の悪いアルバムじゃなかったけど10年以上経過したなら最新リマスター効果によるサウンドのクリアーさ具合は馬鹿に出来ないしね。 Track List: 01. Tokyo Woman 02. Endless Summer 03. Aubree's Melody 04. Say You Love Me 05. Holding Back The Tears 06. Know Me By Heart 07. Eye Of The Storm 08. Walk Me On The Water 09. Terra 10. Something In My Heart THE LA COWBOYS Line-Up: James "Little Joe" Studer (Keyboards、Vocals) Wayne "Rowdy" Nelson (Vocals、Bass) Additional Musicians: Guitars: Michael "Shane" Thompson Charlie "Icarus" Johnson (on Track 04) Thom "Clu" Rotella (on Track 10) Buzzy "Stoney" Feiten (on Track 10) Drums: Tris "Jessie" Imboden (on Tracks 07、05) Chris "Cozy" Frazier (on Tracks 02、08、09) Mick "Liberty" Fleeetwood (on Track 04) Bass & Background Vocals: George "Sugarfoot" Hawkins (on Track 04) Sax: Michael "Paladin" Paulo (on Tracks 03、10) Lucas-Percussion: Arno "Clint" Lucas (on Tracks 03、07) Background Vocals: Richard "Pilgrim" Bryant (on Track 05) Mari "Miss Lily" Studer Lead Vocals: Joseph "Dillon" Williams (on Track 10) All Songs arranged & Produced by LA COWBOYS
by malilion
| 2024-07-23 09:42
| 音楽
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