REMEDY 「Pleasure Beats The Pain」'24 今年2月にデヴュー・アルバム『Something That Your Eyes Won't See』の日本盤をリリース(スウェーデン・オリジナル自主盤は2022年リリース)し好評を博したメロディアス・シーンの急先鋒 REMEDYが僅か3か月で早くも2ndアルバムの国内盤をリリースしたので即GET! リズム隊に Jonas Dicklo (Bass)と Fredrik Karlberg (Drums)を正式メンバーに迎え、英国Escape Musicと契約を果たし、さらに完成度と音楽性の幅を広げ、よりキャッチーに、メロディアスになった2年ぶりの新譜、期待に違わぬ上々な仕上がり具合であります♪ (゚∀゚) 一聴してミッドテンポの楽曲ばかりな為かそのアルバム構成には些か疑問を感じますが、北欧らしい叙情感と煌びやかな透明感を漂わせつつフックあるメロディをダイナミックなサウンドに乗せて、前作以上に魅力と説得力の増した程良い甘さが有る Robert Van der Zwanのエモーショナルな歌声と爽快なコーラスが主導するH.E.A.T.やECLIPSEを彷彿とさせる王道北欧メロディアス・ハード・サウンドで、加えて北欧メロハー系お得意の爽快感ばかりに偏る事無く前作以上にハードエッヂを随所に配し、さらにダークなトーンも取り込んで一層にその美旋律に深みと味わいを増したコンパクトに纏め上げられた楽曲とモダン・サウンドは、メロディアス・ハード作を愛する方ならば一発で気に入る事請け合いだ。 前作に続き本作も同郷スウェーデンのメロハー・バンドECLIPSEを率いる Erik Martenssonがミックスとマスタリングを手掛けており、さらに前作楽曲制作に協力したリズム隊の Andreas Passmark (Bass)と Georg harnsten Egg (Drums)や同じく Soren Kronqvist (Keybords)等の数多くのアディショナル・ミュージシャンがクレジットされている所を見るに、前作の延長線上のプロダクションと制作環境故に予想以上に短期間で本作を完成させられたのが伺え、今、バンドが乗りに乗ってクリエイティヴィティが激しく燃え上がっているのは間違いない! ('(゚∀゚∩ 個人的にはもう少しテンポに変化ある楽曲並びだと一層にアルバムにメリハリと緩急が生まれ、よりダイナミックスさが増してアルバムが聴き易くなったように思うが、彼等の奏でるストレートなメロディライン、スムーズで洗練されたプロダクション、品良く叩き出されるタイトなグルーヴ、繊細でエレガントな甘いストリングス、楽曲第一でエモーショナルに鳴り響くギターをバックアップするキーボードのツボを心得た使われ方、無駄なくコンパクトに紡がれる隙無い演奏技術、そして何よりも一聴して耳に残る、ステレオを消した後でも何時間も脳裏に響き渡るキャッチーなリフレインと、既に北欧メロハー系ジャンルに置いて傑出した存在なのは間違いなく、TREATからECLIPSEまでこれまで北欧バンド達が生み出し磨きを掛けて来た数々の美旋律とFOREIGNERやJOURNEY等の米国チャートを賑わしたバンドやシーンを席捲したアリーナ・ロック・バンド達のスピリットを組み合わせ、80年代から90年代にかけて生み出されて来た欧米のメロディアス・ロック作に再びオマージュを捧げる様は些か新人バンドらしくない迎合的なきらいがあるものの、その美しいハーモニー、軽快なリズム、優れたメロディ、そして抜群のバランスが生み出す直感の煌めきは長らく聴く者を魅了して止まぬ事だろう。 聴き易く軽快なポップ・ロック・トラックがメインながら、意外な展開を聴かせるギター中心のヘヴィな楽曲や、手の込んだアレンジが加えられた楽曲だけでなく、北欧バンドお得意のDEEP PURPLEやWHITESNAKEを思わすワイルドなオルガンが活躍するブルーズ・フィールある疾走曲、不意にQUEENっぽいコーラスが飛び出して来たりと、ハードポップの模範に倣いつつ要所で予定調和を崩す意外な顔をチラリと見せ、聴く者の興味や驚きを絶やさない手法はベテラン顔負けで、その辺りはリーダーでギタリスト Roland "Rolli" Forsmanのこれまで長らく裏方で切磋琢磨してきた経験が活きていて、デヴュー作で北欧メロディアス系マニア達をたちどころに虜にした面目躍如といった所でしょうか? (*´ω`*) 新人バンドらしい意外性や革新性、そして強烈な個性的サウンドは本バンドのアルバムに見当たらないが、既に大衆が耳にした音楽をを可能な限り最良の方法で再構築し提示しているのは間違いなく、彼等は何も発明しては居ないが、届けてくれた音楽は既に最高レベルに近いと言え、そしてそれは決して簡単な事ではないのをメロディアス・ロックを長く追いかけて来たファンならば誰もが良く知っている事だろう。 前作同様にH.E.A.TやECLIPSE等の北欧メロハー・ファンにお薦めなのは間違いなく、TREAT等の80年代北欧メロディアスHM好きな方も是非チェックすべき一枚で、2枚目にして一気にサウンドの完成度が上がって驚かされた期待の新人メロディアスHRバンドの新作アルバムはメロディアス・ロック・ファンの愛聴盤になる事間違いなしだ! Tracklist: 01. Crying Heart 02. Moon Has The Night 03. Sin For Me 04. Angelina 05. Bad Blood 06. Caught By Death 07. Hearts On Fire 08. Poison 09. Girl's Got Trouble 10. Something They Call Love 11. My Devil Within (Acoustic Version) REMEDY Line-Up: Robert Van der Zwan (Lead Vocals) Roland "Rolli" Forsman (Lead Guitars、Backing Vocals) Jonas Oijvall (Keyboards) Jonas Dicklo (Bass) Fredrik Karlberg (Drums)
by malilion
| 2024-05-24 16:15
| 音楽
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