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80年代末期にメジャー・デヴューした Gene Marchello率いるUSメロディアスHRバンドMARCHELLOの1stがボートラを追加し待望のリマスター&リシイリュー!

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MARCHELLO 「Destiny + 5」'24

Jake E. Lee脱退後のOzzy Osbourne Band新ギタリスト最有力候補(結局、Ozzyバンドには Zakk Wyldeが加入する事に)であった Gene Marchello (Vo、G)率いる米国NYを拠点に活動したキーボード入り4人組USメロディアスHRバンドが1989年に大手CBSよりリリースした唯一作でデヴュー・アルバムが発売35周年を記念し、デヴュー作リリース同年にプロモ・オンリーでリリースされたEP音源5曲をボーナストラックとして追加しギリシャのArkeyn Steel Recordsから2024年度リマスタード&オフィシャル・リイシューされたのを即GET!

オリジナル・リリース以来となる待望のオフィシャル再発で、今回は手書きナンバリング入り500枚(2ndプレスされ計1000枚な模様)限定リリースとなっている。

因みに本作以外にも1990年にレコーディングしながらもお蔵入りとなった未発表2ndアルバムが存在し、以前ブートレッグCD-Rで『Ⅱ』や『The Power Of Money』というタイトルで出回っていたが、2012年に今は亡きドイツのAOR HEAVEN Classixシリーズで『The Magic Comes Alive』として限定リリースされた未発音源アルバムが有りますが現在入手困難な状況で、本作リイシューはROCK CANDY辺りからと予想しておりましたが今後はそちらもArkeyn Steel Recordsからのリマスタードでリイシューを期待したいですね。

本作は1989年当時、日本盤もリリースされており〝Zakk Wyldeに敗れてOzzy バンドに入り損ねた若干19歳の凄腕ギタリスト”としてロック界隈で話題と注目を集めたネームバリューを活かしてレーコド会社がデヴューさせた新人バンド、とか言われておりましたが、実際アルバムから飛び出してくる如何にもアメリカンHRバンドというキャッチーでフックありまくりな分厚く爽快なコーラスも心地よいゴージャスで煌びやかな80年代メインストリームの教科書通りな出来栄えのメタリック・サウンドはケチの付け所が無く、特に驚かされたのはギタリストとして注目を集めた Gene Marchelloのテクニカルで音数多いネオクラ系速弾きもをこなす腕前も素晴らしいのですが、それ以上にパワフルなハイトーンやワイルドで伸びやかなヴォーカル・スキルはギタリストが兼任してのヴォーカルと思えぬ(ちょっとTRIUMPHの Rik Emmettッポイ)見事なもので、もし彼がOzzy バンドに加入していたならば、その後の Ozzy Osbourne作品の嗜好が大きくゴージャスでド派手な方向へ変わっていたかも!? と、思わせる程ですから。

19歳の若きギター・ヒーローらしい速弾きやフラッシーで切れ味鋭い巧みなプレイを要所にフィーチャーしつつも、飽くまで自らのヴォーカルをメインに据えたメロディアスHRサウンドという王道メジャー路線アルバムで、その巧みなギター・プレイばかり注目されがちですが、派手な楽曲の中に息づく押しと引きを心得たメロディ・センスに大きな魅力があって、楽曲全体を考えたプレイ等コンポーズ能力にも秀でており、アメリカン・バンドらしからぬ哀愁漂う叙情的メロディやドラマティックな美旋律など聴き所は多く、結局2ndアルバムを正式リリース出来なかった事からも時代の節目にデヴューしたのが災いしたのは明白ではありますが、Gene Marchello というアーティストの才能がもっと発揮される場が与えられるべきだったと本作を耳にした方ならば同意してくれるだろう、たった1枚アルバムを残してバンド消滅を迎えてしてしまったのが返す返すも惜しまれます。

ただ、メジャー・レコード会社の全面バックアップの元に制作されたアルバムは、当時の売れ線を忠実に倣ったヒットポテンシャル高い構成と隙無い完成度なれど、それ以上の新鮮な驚きや新人バンドらしいフレッシュで予想外なサウンドを聴かせてくれる訳ではなく、そういった手堅いメインストリーム・サウンドであった事がモロにグランジーの波を浴びて呆気なくバンドが解散してしまった要因であった様にも今なら思えますね…

後は今回追加されたプロモEP音源ですが同じ曲のMIX違いという、一時期のディスコ・ブーム sigleの時のような殆ど変わり映えしないMIX違いの羅列なので、まぁオマケ程度に捉えるのが宜しいかと…古い音源がリマスタードされて今の耳で聴いても十分なレベルへブラッシュアップされてる事を喜びましょう。ハイ。

80年代チャートを賑わしたゴージャスなアリーナ・バンドや華やかでキャッチーなラジオフレンドリー・サウンドがお好みな方なら間違いなく気に入る事請け合いな一作ですので、ギター・ヒーローらしい派手なギター・プレイもフィーチャーされた本作のハイクオリティな80年代メジャー・サウンドにご興味あるようでしたら一度自身の耳でお確かめください。

Tracklis:
01. Brown Eyes
02. Tight Pants
03. Destiny
04. First Love
05. What If
06. Living For # 1
07. Love Begins Again
08. Heavy Weight Champ Of Love
09. She's Magic
10. Winners Never Lose
11. Rock N' Roll Rumble

Bonus tracks:
12. Destiny (Day Camp Mix)
13. Destiny (Sleep Away Camp Mix)
14. Destiny (Parents Day Mix)
15. Destiny (Panty Raid Mix)
16. Ashes To Ashes (Camp Fire Mix)

MARCHELLO Line-up:
Gene Marchello    (All Guitars、Lead Vocals、Backing Vocals)
Nick DiMichino     (Bass、Backing Vocals)
Gary Bivona      (Keyboards、Backing Vocals)
John Miceli      (Drums)




by malilion | 2024-04-17 19:00 | 音楽 | Trackback
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