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期待のオクトジェニック・メロディアスHR&AORデュオ TIMSONが英国からデヴュー!

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TIMSON 「Forever's Not Enough」'24

40年も遅れてデヴュー作を届けて申し訳ない、とインナーで語る60代ロッカー Mark Timson率いる80年代リスペクトなUKメロディアスHR&AORデュオ TIMSONのペーパースリーヴ仕様の自主CD-R デヴュー盤を少々遅れてGETしたのでご紹介。

楽曲制作を主導するイギリス人ミュージシャン Mark Timson (Guitars、Bass、Keyboards、Drum Programming)とチリ人シンガー Lukky S (Vocals、Guitars、Synthesizer)によるデュオによる自主盤デヴュー・アルバムは、そもそも1980年代に Mark Timsonによって作曲された古い2曲を現代風へアップデートする事からスタートし、英国とチリの二国間で音源をネットを介してやり取りしながら長い時間をかけて徐々に楽曲が創作され、イタリアのMetal Kyrpt Studioの Dorian Falconeriによる最終ミキシングとマスタリングを経て、遂に40年来の Mark Timsonの構想が結実し2024年1月にリリースされた。

やはりリアルタイムで80年代を経験している Mark Timsonのペンによる楽曲だからなのか、当時を知らぬ今の若いミュージシャン達が華やかなロック黄金期への憧憬を抱えて創作したサウンドと感触が明らかに違いアルバム全体からノスタルジックな香りが隠しようもなく漂っているが、今のバンド達が無意識に混入させてしまうモダンな感覚が希薄なのが逆に今の耳には妙に懐かしくそして新鮮に感じられる80年代HR、AOR、産業ロックまんまなリバイバル・クラッシック・ロックサウンドと言え、なので当たり前だが別段コレと言った目新しさは皆無で、メジャー級バンド作の様なゴージャスさや高品質プロダクションでもなく、また後先考えない若いミュージシャンの感性の暴走や派手なインタープレイ等も飛び出して来ないが、80年代当時のメインストリーム・サウンドが好きな方なら歓喜する事間違い無しな、香港の夜景をあしらったレトロ・テイストのアルバム・ジャケットからイメージする通りな安心して身を委ね至福の時を味わえる一作と言えるだろう。

UK産メロハー・バンドとして既に知られているNEWMAN、VEGA、NITRATE等や、最近国内盤がリリースされて話題沸騰中な北欧スウェーデンの新鋭メロハー・バンド REMEDYがお好みな方なら間違いなくチェックしても損はない、けれど圧倒的にレトロ風味とAORタッチが強いのが本デュオ作で、ハードエッヂより美旋律さ重視の甘くメロディックなリフ、印象的なギター・ソロ、気の利いたアレンジが活かされた小気味よいキーボード、さり気なく配された甘美なストリングス、控えめで華やかなシンセ、ソリッドでベーシックなリズム・ワーク、少し苦りのあるミドルレンジ主体で歌い上げるエモーショナルで情熱的なヴォーカル、そして耳馴染の良いフックの数々と『これ以上オクトジェニック・メロディアスHR&AOR作に望むものが有るだろうか?』と、いう堅実で教科書通りとも言える創りのアルバムだ。

80年代風クラシックHR、ラジオフレンドリーなパワーバラード、ムーディーなミッドテンポ・チューン、エネルギッシュで勢いがあるアップテンポ曲、それら全てが終始キャッチーでメロディアスな楽曲ばかりが詰め込まれた本作は、80年代中期~後期に英国でリリースされたFM、STRANGEWAYS、VIRGINIA WOLF、OUTSIDE EDGE等のアルバムと同じ香りを強烈に放っており、80年代ブリティッシュ・メロディアス・ロック愛好家なら迷わず手を出すべき一枚なのは間違いない。

流石に50年近く Mark Timsonがギターを弾いてきただけあって完全に現代モダン・ロックからの影響を感じぬ訳でもありませんし程よくアメリカン成分も感じはしますが、根っこの部分がどうしょうもなく80年代英国キャッチー・サウンドなのと、シンガー Lukky Sが持ち込んでいるだろう音楽性が上手い具合に混在して完全に80年代英国ポップ・ロック・エミュレートでない毛色の違いを生んでいるのも面白いポイントでしょう。

ただ、こんなに内容が素晴らしいだけにプレスCDでなくCD-R製なのが惜しく、悔やまれます…バジェットの限られた自主盤だし仕方がないんだけど…orz

既述バンドのファンな方や80年代UKメロディアス・ロック・ファンな方、イタリア Frontiers Recordsリリース作や英国ESCAPE MUSICリリース作がお好みの方、そして最近流行りのシンセウェーブ作がお気に入りな方なんかにもお薦め出来る、些か派手さや刺激、そしてオリジナリティには乏しいけれどジックリ味わい長く楽しめるオクトジェニック・メロディアスHR&AOR作ですので、ご興味あるようでしたら是非とも自身の耳でチェックしてみて下さい。

Tracks Listing:
01. Searching For Myself
02. Gambler
03. Across All Chaos
04. More Than Enough
05. Running For Our Love
06. Forever's Not Enough
07. Love Will Find A Way
08. Where The Brave Ones Go

TIMSON Line-up:
Mark Timson  (Lead Guitars、Bass、Keyboards、Drum Programming)
Lukky S     (Vocals、Lead Guitar、Synthesizer)

Produced by Mark Timson & Lukky S


by malilion | 2024-04-11 20:06 | 音楽 | Trackback
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