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TOTO大好き北欧メロハー職人 Tommy Denanderが結成したプログ風味メロハー・バンド PRISONERのアルバム2枚が2in1でリマスター&リイシュー!!

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PRISONER 「One + Two」'23

北欧スウェーデンきってのワーカホリック・AOR&メロハー職人&プロデューサーでギタリストの Tommy Denanderが、REDIOACTIVEやSAYIT、SPIN GALLERY、HOUSTON等への楽曲提供や演奏でその後も長らく活動を共にする盟友である鍵盤奏者 Rickey B Delin等と1997年に結成し、デヴュー作『Blind』'00 と2nd『Ⅱ』'01 の2作品を残した80年代プログ風味メロハー・バンドのアルバムがカップリング2CD仕様、アートワークをリニューアル、 Tommy Denander自身によるRemasterd、そして500枚限定でドイツのPride & Joy Musicからリイシューされたのをちょい遅れてGET!

Z Recordsからリリースだった際のオリジナル・タイトルは『Blind』であったデヴュー作が今回のPride & Joy Music Classicx シリーズ第四弾(Pride & Joy Music Classixx 004)である本カップリング2CDリイシューに際して新たに〝One”というタイトルに変更されております。

当時さほど話題にならず期待された売り上げを残せなかった(その為2nd国内盤リリースは見送り)通好みのメロディアス盤扱いだったものの、その後の Tommy Denanderの多方面における活躍や参加したミュージシャン達が後に名を馳せるメロハー系バンドに参加した事で俄然注目度が上がり、どちらも前回のRAINMAKERリイシューに続き今回の Tommy Denander関連作リイシューまでマイナー・レーベル Z Recordsリリース盤であった為に入手困難な状況が続き中古盤がレア盤扱いで値が高騰と、彼を後から追いかける事になったメロハー・マニア泣かせだったアルバムが限定の弱流通盤とはいえ遂にリイシューされその筋の方は喜んでいる事だろう。

特にリードヴォーカルにRAINMAKER、SAYITで歌声を披露していたノルウェイ人ソロ・シンガー Geir Roenningが参加しているので、彼の素晴らしい歌声(TOTOに加入を打診された事がある実力派!)の収められた音源を探し求めているAORファンにとっても見逃せぬ今回の限定リイシューと言えるに違いない。

実は2020年にデジタル配信でPRISONERリマスター音源が既にリリース済みでしたので、フィジカル盤でのリリースは今回の限定盤が初めてという事ではありますが、音源自体は既に入手済みなメロハー・ファンは多いかもしれません。

Tommy Denande関連作はどれもメロディアスでキャッチーな事が共通しているので、後は参加する他のミュージシャンが持ち込む音楽性の差異や、バンドお及びプロジェクトの方向性で多少音の質や明暗、ヘヴィかどうかなどの違いはあるものの大抵は同一方向の範疇に収まる音楽性で、だからこそTOTOを源流にしたメロディアスでキャッチーな80年代USロック・ファンな方には安心印でもあるギタリスト&プロデューサーな訳ですが、今回リイシューされたPRISONERもユーロ風味を多分に加味しつつもお得意のAOR&80年代風USロックが楽しめるキャッチーでコンパクトな楽曲が目白押しなメロハー作をお求めの方の期待を決して裏切らぬバンド・プロジェクトだ。

PRISONERは Tommy Denanderと Rickey B Delinの双頭バンドで、その為かハードエッジでクリアーなトーンのメロディアスなギターと同等に Rickey B Delinのお洒落で洗練された感触の キーボードもフィーチャーされており、初期TOTOっぽさ漂う凝ったアレンジやリズムチェンジ、JAZZ&フュージョ風味、捻りの効いた楽曲展開等にプログレっぽさを感じる、RAINMAKER、SPIN GALLERY、HEARTBREAK RADIO等の Tommy Denanderの関わって来た数多くのプロジェクトの中でもREDIOACTIVEを除けば一番手の込んだアレンジが効いた洗練された産業ロック風味も感じさせる楽曲を演っていて、そこは鍵盤奏者で盟友の Rickey B Delinの存在とインプットが大きかった故なのだろう。

元RAIBOWのキーボーディストであった David Rosenthal率いるUSメロハー・バンド RED DAWNのヴォーカリスト Larry Baud (ex:NETWORK)と Joe Lynn Turner (ex:RAIBOW、ex:DEEP PURPLE、ex:Yngwie Malmsteen Band、ex:SUNSTORM、etc...)を足して二で割った様な太く少しザラついたハスキーな感触もある声質の如何にもUSメロディアス・ロックを歌うのにピッタリな伸びやかでパワフルな Geir Roenningのヴォーカルがキャッチーでコンパクトなフックある楽曲にベスト・マッチしており、数曲でリードヴォーカルを執っている Piere Wensbergも透明感ある如何にも北欧シンガーという声質で伸びやかなハイトーン・ヴォーカルを披露しており、2人の声質の違う上手いヴォーカリストのフックある見事な歌唱を楽しむ事が出来て実に贅沢な作品であります。

因みにデヴュー作にはスペシャル・ゲストで超有名米国人セッション・ギタリスト&ソングライターの Bruce Gaitsch (Madonna、Richard Marx、CHICAGO、Michael Jackson、KING OF HEARTS、DENANDER - GAITSCH、etc...)が招かれ、彼の洗練されたギター・ソロが楽曲に彩りと新たな風味を添えている。

バッキング・ヴォーカルにも北欧シーンでお馴染みのメンツが参加しているのは Tommy Denanderの人脈の広さ故でしょうね。

オリジナルの2ndアルバムは少し音が軽く、よりウェストコーストAORと産業ロック風味が強まったブライト・サウンドを狙っていたように思え、ドラムが打ち込み併用の弊害かリズムワークのまったり度が増して今一つロック的なキレに劣るのが些か不満ではありましたが、どちらにしろグランジー全盛期の00年代初頭にこんな80年代リスペクトで高品質な音のキャッチーなアルバムをリリースしてくれただけでも感謝しかありませんでしたね、当時は。

飽きっぽいのか多方面に手を広げ過ぎて収集つかなくなっているのか、セッションやプロデュースの方が金になるし楽しいからバンド活動はもうお終いなのか、ともかく Tommy Denanderのバンド作やプロジェクト作は短命でアルバムが2枚程度しかリリースされないモノばかりですが、個人的には巧いヴォーカリストの歌を堪能出来てキャッチーでTOTO風味も程々なサウンドの本プロジェクト・バンドをもっと本腰を入れて続けて欲しかったなぁ…とは今回アルバムを聴き直してそう強く思いました (´~`)

注目のリマスター効果ですが、1stアルバムはサウンドの抜けの良さや音の輪郭がハッキリし、奥行も増して、ボトムのアタック感も強まって今の時代でも聴けるサウンドへブラッシュアップ(ちょっと持ち上げ過ぎて金物の音がキンキン耳に痛いケド…)されており、さらに2ndアルバムは実は今回一番リマスター効果の恩恵を受けていて、音の輪郭がボヤけたオリジナルの品良いAOR寄りのマイルドなサウンドの印象からよりハードエッジなギター・サウンドを大きく前に出すミックスとトレブリー気味なバランスへ変更されていてオリジナルの弱々しいボトム・サウンドがかなりクッキリとしたアタック感ある調整が成された為か、当時聴きたかった爽快さ伴うハードエッジでキャッチーなメロハー・サウンドが時を経てやっと届けられたようで、今回のリマスター効果で2ndアルバムの印象がかなり良くなったのは嬉しい誤算であります♪ (*´ω`*)

又、日本盤デヴュー作には2曲のボーナストラック『Return My Heart』『Susan』が追加収録されていたが、その内一曲『Return My Heart』は2ndにも収録されており、オリジナルの2nd盤には収録されていたものの今回のリイシューではカットされた一曲『Susan』のみ外された他は全て今回の2in1リイシュー盤に収録されている事になる。

後、一つ疑問なんですが、どうしてオリジナル盤とミュージシャン・クレジットが違うのか不明で、何故か Rickey B Delinは単なるバッキング・ヴォーカリストにされてしまっていて、キーボードの文字がアルバム二枚ともから消されていますし、他にもクレジットが細かく違ってて…

何かの契約の関係なのか、はたまた2人が仲違いでもしたのか、それとも元々全てのキーボード・パートを Tommy Denanderが演奏していて Rickey B Delinは名義だけ貸していた? 作詞作曲に全面的に関わっていて、さすがにそんな事はあり得ないと思うんですが…謎だ…(汗

とまれ Tommy Denanderファンは勿論、既述のバンド作を気に入っている方なら一度は本作のサウンドをチェックしてみて欲しい、そんな幻のメロディアス・アルバムであります。

Disc 1 Track List:
01. Blind
02. Don't Wanna Waster Another Minute
03. Starry Eyes
04. Liar (I'd Never Think The Thought)
05. Italian Girl (Rome Is Still There)
06. Hear Me Heaven
07. Stop Playing Games
08. Give My Heart A Home
09. Where Is The Fire
10. End Of The Millennium

PRISONER Musicians:
Tommy Denander  (Guitars、Bass、Keyboards、Programming)
Rickey B Delin    (Keyboards、Backong Vocals)
Geir Ronning    (Lead Vocals)
Piere Wensberg    (Lead Vocals)

with:
Johan Koleberg     (Drums)
Thomas Vikstrom    (Background Vocals)
Mikael〝Zifa”Eriksson   (Background Vocals)
Bernt Ek         (Background Vocals)
Andy Eklund       (Background Vocals)
Bruce Gaitsch       (Guitar Solo on Track 06)

Disc 2 Track List:
01. Dead End
02. Jasmine
03. Hold On
04. One Way
05. Return My Heart
06. Prisoners
07. One Step Closer
08. I Am Right Here
09. Standing On The Outside
10. You Drive Me Crazy
11. Just To Think
12. Woke Up Dead

PRISONER Musicians:
Tommy Denander  (Guitars、Bass、Keyboards、Drums、Backong Vocals)
Rickey B Delin    (Keyboards、Backong Vocals)
Geir Ronning      (Lead Vocals)
Piere Wensberg    (Lead Vocals)

with:
Kristoffer Lagerstrom (Background Vocals)
Bernt Ek        (Background Vocals)
Jessa Slatter      (Background Vocals)

Produced by Rickey B Delin & Tommy Denander

P.S. オリジナル盤のクレジットを記述。

by malilion | 2023-12-05 14:30 | 音楽 | Trackback
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