KARNATAKA 「Requiem For A Dream -Limited Special Editon-」'23 英国ウェールズ産シンフォ・バンドの再結成第三弾作で通算6枚目となるアルバムが前作から8年振りに自主盤リリースされたのを、ちょい遅れてGETしたのでご紹介! 既にオリジナルメンバーは Ian Jonesのみで、本作は四代目フロントマンとなる妖艶な美貌の英国人フィメール・シンガー Sertari嬢を新たに迎え入れたまではいいものの前作時に加入したメンツはもう誰一人在籍しておらず、KARNATAKAは完全に Ian Jonesのソロ・プロジェクト体勢となった模様だ。 まぁ、前作の時点でそれまでRIVERDANCEやLord Of The Danceなどでワールドワイドに活躍し、ソロ活動も注目されてきた美貌の英国人フィメール・ヴォーカリスト Hayley Griffiths嬢がこのまま次作でもフロントに留まってくれているとは到底思えないとここで述べていましたが、ゴシックロックに急接近した新生KARNATAKAサウンドを美しくも優雅に彩った美声の Hayley Griffiths嬢は先頃ソロ・アルバムをリリースして意欲的に活動を続けており予想通り既にバンドにその姿は無い訳ですね… 代わってフロントを務めるのはイギリス領キプロス島(島半分はトルコ領)出身なフィメール・ヴォーカリスト Sertari嬢で、既に英国でソロ活動中で自主EPアルバムもリリースしメディアにも注目されシンガー・ソングライター賞や多数の賞を手にし、Michael Jackson、LED ZEPPELIN、Kate BushやNIGHTWISH、WITHIN TEMPTATION等といった様々な音楽的影響を受けながら、ダイナミックで美しい伸びやかなヴォーカル、ドライヴ感のあるギター、雰囲気のあるシンセ、ビートを駆使したエモーショナルで独特なエレクトロ・ポップ・ロックを情熱的なステージングを交えてのパフォーマンスで現在注目度が急上昇中な新進気鋭のアーティストで、その噂に違わぬ広い音域から繰り出される太くパワフルで可憐な美声と出身地故か他の英国人女性シンガー達とは一風変わった妖艶でエキゾチックな雰囲気が実に個性的(前任者は典型的な白人美人ルックスで Sertari嬢はオリエント風味あり美人と言えば伝わる?)で、Hayley Griffiths嬢を失った穴を埋める処かそれ以上の存在感と圧巻の歌唱力でKARNATAKAへ鮮やかな新風をもたらし、バンドサウンドをさらに一段上のレベルへ押し上げている。 前作『Secrets Of Angels』'15 ではゴシック風シンフォ・サウンドを披露しその新基軸サウンドで旧来からのファンを驚かせたが、本作ではKARNATAKA本来の持ち味である英国情緒香るモダン・シンフォニック・ロックへ再び軌道修正しているものの Sertari嬢が曲作りやアレンジにも全面参加している為もあってかこれまで殆ど聴かれなかったエキゾチックでどこか旅情漂わす美旋律が奏でられる楽曲や、フォーク&トラッド由来の繊細で美しい情緒を紡ぐ楽曲、そして甘く切ないストリングス・アレンジも交えた重厚且つ壮大なスケール感で魅了するシンフォニック・ロック等、今まで以上にキャッチーでポップな美しくたおやかな歌メロと曲想に合わせて甘くキュートに、ミステリアスで妖艶な、儚くも物憂げに、繊細で清らかな、と様々にアプローチを変化させる Sertari嬢の力強くも清涼感を纏った美声の数々が、どこかマイナーな雰囲気を漂わせていたKARNATAKAサウンドを一気にメジャー寄りの華やかでスタイリッシュなイメージへ様変わりさせているのに驚かされました。 無論、ベースとなる憂いを漂わす叙情的英国シンフォ・サウンドをベテランらしく隙無く構築し多彩な楽器を全て演奏し、アレンジ、プロデュースまでこなしている Ian Jonesの力量と音楽性の素晴らしさは言うまでもなく、さらに壮麗なシンフォニック・サウンドの土台をしっかりと支える強固なリズムセクションや魅力的でエモーショナルな音色を紡ぐギター・プレイ等の脇を支えるゲスト奏者達の味わい深く優れた演奏が有ってこそで、本作のオーケストレーションも交えた美しくもドラマチックな“これぞKARNATAKA!!”という定番要素と様々な音楽要素が溶け合った優美で気品あり幻想渦巻く英国シンフォ・サウンドが紡がれているのは誰の目にも明らかだろう。 THE TANGENT、ILLUMINAEで活躍する Luke Machin (Guitars)や前作にも参加していたNIGHTWISHの Troy Donockley (Pipe、Whistle)等が今回もゲスト奏者として招かれアルバムに美しい彩りと艶やかな響きを加え、物悲しくもダークでロマンチックな美旋律と奥行を際立たせているので彼等のファンは見逃せませんね。 唯一の不安と言いましょうか Hayley Griffiths嬢の時と同じでソロ活動の方がメインっぽい Sertari嬢もいつまで本バンドに在籍してくれるのか、と…皆さんも容易く予想つくと思いますが、恐らく次作ではその姿がないんじゃないかなぁ…(汗 尚、限定盤にはボーナスDVDが付属する3面開き紙ジャケット二枚組仕様となっており、約1時間のメイキング映像を中心に6コンテンツを収録し、合計80分を超えるボリュームとなっているのでファンの方はチェックお忘れなく。 定番の英国フォーク&トラッド系ファンな方やMAGENTA、MOSTLY AUTUMN等のフィメール・シンフォ作がお好みな方、伸びやかでエキゾチックな女性ヴォーカルの美声に心惹かれる方なんかにもお薦めなKARNATAKAの久しぶりの新作を是非一度ご自身の耳でチェックしてみてください。 Tracklisting: 01. Road To Cairo 02. Because Of You 03. Poison Ivy 04. Forbidden Dreams 05. Borderline 06. Fairytale Lies 07. Feels Like Home 08. Secrets Of Angels KARNATAKA Line-Up: Ian Jones (Bass、Keyboards、Piano、Orchestration、Bass Pedals、Acoustic Guitar、Programming) Sertari (Vocals、Backing Vocals、Choir) With: Luke Machin (Lead & Rhythm Guitars) Chris Allan (Drums & Percussion) Troy Donockley (Uilleann Pipes、Low Whistles) Gonzalo Carrera (Additional Keyboards) Recorded & Produced by Ian Jones
by malilion
| 2023-09-04 00:04
| 音楽
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