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南米エクアドルで一人気を吐くHMギタリスト Sage Zavageが新HMバンドBITTER VELVETのデヴュー作をリリース!

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BITTER VELVET 「Unleashed Fears」'23

南米エクアドルで一人気を吐くHMギタリスト Sage ZavageがCURSE BREAKER、BLADE'S EDGEに続いて新たに立ち上げた新プロジェクトHMバンドのデヴュー作が300枚限定リースされたのを少々遅れてGETしたのでご紹介。

フィーメル・ヴォーカリストがフロントマンと言う事で Alen Van Tassel嬢がフロントマンを務めるオールドスクールなHMバンドCURSE BREAKERと殆ど音楽性も似通った新プロジェクト作ですが、一応こちらの方は Sage Zavageのガールフレンドで美貌のシンガー MaliKce(Malixe)嬢をフロントに据えている事と、ジャケットやリードトラックのイントロ等でちょいちょいフィーチャーされているホラー・テイストなカラーがアルバム全体にあしらわれており、よりオールドスクールな80年代風米国HMタッチが色濃くゲスト奏者も招いて邪悪でミステリアスなストリングスをフィーチャーしたダークサウンドなのがCURSE BREAKERとの差異でしょうか?

あ、CURSE BREAKERは一応ツイン・ギター編成なのでツインリードの美しいハモリや官能的なツイン・ギターの絡み等をフィーチャーしている点も弾きまくりのエネルギッシュなシングル・ギターのBITTER VELVETサウンドとの大きな差だと Sage Zavageもそう意識してるに違いない、多分(汗

また、意外に MaliKce嬢の歌いっぷりが逞しく、初期WARLOCK、HELLION、CHASTAINといったバンドが脳裏を掠める華やかでパワフルなヴォーカル・パフォーマンスは他バンドでもその歌声を披露し活動して来ただけあって上々で、ナスティで疾走感あるLAメタルに近いテイストなBITTER VELVETのドライ・サウンドに実に良くマッチしており Sage Zavageとのコンビ・プロジェクトなのが惜しいくらいで、バンド体勢で演っているCURSE BREAKERのフロントマンに MaliKce嬢を据えた方がバンドポテンシャルも見栄え的(どっちも気の強そうな面構えで、好みの差はありますねw)にも良いのでは? とも思えるのですが、そこは Sage Zavage的にも拘りがあって別デュオ作で歌わせているんでしょうね、きっと・・・

CURSE BREAKERの Alen Van Tassel嬢は頑張ってHMらしくガナリ立てる荒々しいヴォーカル・アプローチを保っている為に余り感じられないが、BITTER VELVETでは甘いフェミニンな雰囲気を漂わす MaliKce嬢のキュートなヴォーカルが垣間見える点も差異の一つなのは間違いないだろう。

Sage Zavageのギタープレイは何時もの通り、メロディアスでテクニカルでユーロHMの影響というかJUDASテイストを強く感じさせる官能的でパワフルなリードプレイと切れ味鋭いフック満載のリフで激しくスピーディに攻め立てる華やかな80年代ギターヒーロー風スタイルで、何もかも全部自分でこなそうとするインギー的な独りよがりな所さえ少し控えればエクアドルを飛び出して米国HMバンドへ加入して容易くその名をシーンに轟かせそうに思えるものの、まぁ今の米国メインストリームを考えると古臭過ぎるギター・スタイルなので現実的にそれは難しいのは分かっているのですが、南米エクアドルでアンダーグラウンドな存在に甘んじるには惜しい個性的で才能豊かなギタリストだと個人的には思っとります。ハイ。

ヴォーカルメロディのキャッチーさ加減的にCURSE BREAKERよりも Sage Zavageのワンマン・バンドBLADE'S EDGEに近しいイメージの楽曲が収められている本作ですが、やはりしっかり歌える可憐なフィメールヴォーカルがもたらすサウンドイメージの違いは大きく、少しだけ米国ホラー・テイストを加えた差別化は本人的には大きな差かもしれないが実際はその差異は殆ど感じられないサウンドですので、既述のバンドのファンな方やCURSE BREAKERとBLADE'S EDGEが気に入ったダイハードなHMファンな方程にオールドスクールな本作のストレートでノスタルジックなB級マイナー80年代風HMサウンドを気に入る事だろう。

Sage Zavageのギター・サウンドばかり目立っていますが、実は本作の派手なメタリック・サウンドを陰で支えるベースプレイがなかなかに味わい深く本作のサウンドに目立たないがしっかりと良効果を与えていて、ゲストで手を貸している Omarchetzを是非とも正式メンバーに迎えて欲しい所だ。

Sage Zavage関連の音源ではお馴染みな、ミックスもマスタリングもプロデュースも Sage Zavage本人が一手に引き受けているワンマン制作体勢なのですが、クリーンなプロダクションなのは良いのですが全体的に至る所でチリチリとノイズが聴き取れるので、やはり複数の音楽プロジェクトを同時進行で演奏とスタジオ作業を何もかも自分一人でこなすには少し仕事量が多過ぎ(現在5つのバンドに在籍して平行活動を行っているらしい!)たのかもしれませんね…マスタリングかプロデュースの単純ミスかもしれませんが…

まぁ、終始騒がしいメタリックでヘヴィ・サウンドが鳴り響いているのでノイズもそう気にならないし、ノイズさえ味わいとして捉えて貰えるノスタルジックでアンダーグラウンドな音楽スタイルなのでそう騒ぎ立てる程の事でもないのかもしれません。

オールドスクールな80年代米国HMに強い影響を受けた今のご時世なかなかお目にかかれぬ弾きまくりのフラッシーなギター・プレイがフィーチャーされた可憐でパワフルな歌声を轟かすフィーメル・ヴォーカリストがフロントマンの疾走感満載なメロディアスHMがお好みな方に是非お薦めしたい本作であります。

Tracklist:
01. A Monster In Disguise
02. Princess Within
03. The Long And Lonely Fight
04. Heavy Metal Bomb
05. Whispers Of You
06. Tangled Web
07. Illumination
08. Bad Girl

BITTER VELVET Line-Up:
MaliKce       (Lead Vocals & Backing Vocals)
Sage Zavage   (All Instruments、Except Bass & Cello、Backing Vocals)

with:
Omarchetz    (Bass、Cello、Backing Vocals)


by malilion | 2023-09-03 02:09 | 音楽 | Trackback
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