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70年代後半テキサスで活動していたアメリカン・プログレハードのカルトバンドOZ KNOZZのデヴュー作がオフィシャル・リイシュー!!

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OZ KNOZZ 「Ruff Mix + 5」'23

以前ここでも再結成第二弾作『True Beliver』'12 を紹介した事がある1969年に米国テキサスで結成され、1975年に現在オリジナルはレア盤の1stアルバムである本作を残して敢なく時代の闇の彼方(80年代初頭まで活動はしていた模様)へ消えた彼等の記念すべきデヴュー作が23年度リマスター&ボーナストラック5曲追加で限定300枚オフィシャル・リイシューされたのを、ちょい遅れてGET!

当時も今もアマチュア・バンド層の厚さがハンパない北米シーンですが、HEYOKAを始め70年代当時にテキサスでは意外にアメリカン・プログレハード寄りのサザンロック・テイストを感じさせる独創的なサウンドを鳴らしていた数多くのインディ・バンドが人知れずアンダーグラウンドで蠢いており、OZ KNOZZもそんなマイナーでカルトな人気を誇ったバンドでありました。

オリジナル編成はキーボード入り4人組であったが、再結成作以降は Bill (B & Sax & Vo) & Duane (Key & Tp & Vo)の管弦楽器も操るMassey兄弟を中心にオリジナル・ドラマー Marty Naulも在籍しつつ新たにシンガーとギタリストを迎え入れた新編成5人組で現在も創作活動を続けており、デヴュー作時点では Duane Masseyと Marty Naulのみが在籍していた。

まぁ、2008年に突如33年ぶりの再結成作をリリースした訳だし、構成メンツも違うしで音楽性はデヴュー当時とほぼ別バンドと言えるくらい洗練されレベルも向上したプログレ・サウンドを聴かせているので再結成作から彼等を知った方には、余りにも古臭く鄙びてアーシーなブルーズ風味と泥臭いサザンロック・テイストが感じられる野暮ったさ丸出しサウンドな本作を何がなんでも購入せねばならない、と強く薦められる訳もないダイハードな好事家向けのカルトUSプログレ作な訳ですが、頑張ってキャッチーにしようとしてるけどイマサンでヘロヘロなコーラスや、突如フィーチャーされるブラス・サウンドや、手数の多い如何にもプログレ風のリズム・ワーク、時代がかったアナログ・シンセや歪んだジャージーでワイルドなオルガン等の鍵盤サウンド、などなどアーティスティックでサイケな如何にも混沌とした粗削りでパワー押しな70年代USプログレ・サウンドがタップリと詰まった、あの時代だけの作品でしか聴けない唯一無二のピュアサウンド、個人的に嫌いじゃありません(´∀`)

『True Beliver』'12 の紹介の時にも述べましたが、デヴュー当時の彼等はKANSAS、STYX、そして初期JOURNEY等のアメリカン・プログレハードの影響を感じさせつつ、テキサスらしいワイルドでブルージーなサウンドやジャズっぽい複雑な展開を魅せる楽曲に泥臭くいなたいながらもハードロックにも通じるパワフルにドライヴするサウンドを鳴らしていたが、どうにも専任ヴォーカリスト不在による歌メロの脆弱さ、楽曲のキャッチーさの欠如、サイケにも通じる混沌とした得体のしれぬパワーを感じさせる反面コンパクトさは皆無なのに加え随所で唐突に導入されるテクニカル且つスリリングなソロやアンサンブルの応酬も相まってとっ散らかった印象を与える曲想と野暮ったさは如何ともし難く、およそメジャー展開が望めるようなコンパクトでスタイリッシュなプロフェッショナル・サウンドではなかった訳ですが、だからこそ彼等だけの独創的サウンドを創作出来たのだと思っております。

今回追加された当時を Duane Masseyが振り返るライナーノーツで本作収録楽曲のオリジナル・ヴァージョンはもっと長かったがLPに収める為に泣く泣く数多くのパートをカット(収録状態でもかなりフリーフォームで間延びしてるのに!)した旨や自身のリードヴォーカルが余り上手くない、音域が狭い為ヴォーカル・スタイルが限定的だったと回顧しており、もう一人のシンガー Richard Heathの方が歌が上手いのに余りリードパートで歌ってくれなかったと愚痴っており微笑ましい(w

さて、待望のオフィシャル・リマスター&リイシューな訳ですが、残念ながらオリジナル・マスターからのリマスターと言う訳ではない模様で所々でノイズや音ヨレ、バランスの異常等が確認出来る板起こしリマスター作なのが残念だが、以前のしょんぼりなデヴュー作のCDや海賊盤より当然マシなサウンドではありますので、レアなオリジナルLPをお持ちの方や以前のCDをお持ちの方も今回ボーナストラックで追加された未発曲2曲とあの当時の空気をまとった未発LIVE音源を聴く為だけにも手を出してもいいかもしれない。

ボーナスの1979年スタジオ録音の未発曲だが本編よりさらに輪をかけて劣悪なサウンド(涙)ではあるものの今回こうして初めて陽の目を見た楽曲で、本編と同じくワイルドで混沌とした呪術的なパワーとスペイシー(笑)な雰囲気も漂わす独創的なファンキー・サウンドを是非彼等のファンな方は確かめてみて欲しい。

1976年Live音源の方は当時の彼等の豪快かつエネルギッシュなステージ情景が浮かぶような、プログレと言うより楽し気にHRバンドがジャムっている風のジャズやブルーズ風味が強いなんとも言えない妙な味わいがあるアナログ・シンセが唸りを上げるサウンドで、キャッチーさやスタイリッシュさなんて欠片も無いがどこへ向かうのか予測不能な演奏とグルーヴィでムーディな、ファンキーなリズムワークも楽しめる意外に整ったアンサンブルは聴きモノだ。

因みに今回追加されたLIVE音源である最終曲は再結成第一弾『10,000 Days & Nights』'08 で新たなアレンジで再録されており、当時のプレイと再結成での解釈の差や変化を楽しむ事が出来る。

なんというか彼等の1stを聴いた時に連想したのは、同じ時期に活動していたがブレイク出来なかったKANSASとJETHRO TULLをMIXしてSTYXで割って薄め、さらに大味で野暮ったくしたようなサウンドを鳴らしていたウィスコンシン州のドマイナーUSA産プログレハードSUNBLIND LIONのアルバムでしたが、この例えで彼等のデヴュー当時のサウンドのイメージが伝わりますでしょうか?(汗

尚、彼等の作品は全て自主制作リリース(発掘LIVE音源集は除く)でしたが、今回はマニアックなバンド作を続々と発掘してレア盤コレクター達を狂気乱舞させる再発専門英国レーベル PROG AOR Records/Dyamond Roxx SeriesによるTexas Rock Dyamonds Seriesの第6弾として300限定リイシューされたのでお求めの方はお早目にネ。

Tracklist:
01.For Pat
02.Peanut Butter Yoni
03.Second Time Blues
04.Love Poem
05.Doodley Squat #1
06.Doodley Squat #2
07.Doodley Squat #3
08.Last Song
09.Midnight Mambo [Bonus Track]
10.Hi-Fi [Bonus Track]
11.Goin' Back To Frisco [Bonus Live Track]
12.What The [Bonus Live Track]
13.SM Woman [Bonus Live Track]

OZ KNOZZ Line-up:
Duane Massey    (Keyboards、Horns、Vocals)
Richard Heath     (Guitars、Vocals)
Marty Naul       (Drums、Percussion)
Newt Bildo       (Bass)






by malilion | 2023-08-22 06:45 | 音楽 | Trackback
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