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英国産80年代風メロハー・バンドRAIDERがデヴュー・アルバムをリリース!!

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RAIDER 「Runaway」'22

20年に300枚限定自主リリースした4曲入りデヴューEP『Tokyo』が好評を博して即完売し、追加プレス盤は2曲の新曲が追加された6曲入りEPとなってリリースされこれも即完売と近年のインディ英国メロハー・バンドとして俄然注目を集めていた、英国South Waleを拠点に活動し、19年6月から20年4月にかけて既にシングルを3枚リリースしてきた2019年UK版『The Voice』出場者の Mike Plattが率いるキーボード入りツインギター6人組英国産メロハー・バンドRAIDERのデヴュー・フルアルバムがリリースされたので即GET!

デヴューEPではドラマーの座が空席(セッションドラマーでレコーディング)であったが無事本作ではパーマネントなメンバー Stephent Symondsを迎えたのと、EPでリードギターを弾いていた Alun Tomosに代わって新たに James Wentがリード・ギタリストとして迎え入れられているが、バブリーでゴージャスな80年代米国メインストリーム・バンドやアリーナ・バンド達を彷彿とさせるキャッチーでフック満載のブライトなメロディアスHRサウンドという方向性に些かの変化もないので彼等のファンは一安心といった所だろう。

一つ残念なのはアレだけ話題性抜群だったEPをリリースした彼等なのに再び本作を自主盤リリースしており、てっきりEscape MusicかFrontiers Music辺りと契約してEP以上にセールスが見込める素晴らしいデヴュー作を英国のどこぞのスタジオでレコーディングしているものと思っていただけに少々驚きかされました。

ただ、EPが好評だった事でバジェットも確保出来たのか自主盤としてはまずますなサウンドですし、元々シンプルでコンパクトな楽曲と勢いとキャッチーさを重視したフックあるハードポップに片足突っ込んだメロハーを演っていただけに、音の深味や繊細さを殊更要求するような事も無い方向性もあって自主盤故のデメリットを余り感じさせぬのが嬉しいですね(´ω`)

シンプルながらフックある耳に残り易いメロディ満載な殆ど3分台のコンパクトな楽曲を、フラッシーでメロディックなエッジあるギターに絡む甘口な声質のクリアで伸びやかなハイトーン・ヴォイスがキャッチーな歌メロを分厚く爽快なコーラスを伴って高らかに歌い上げ、キラキラしたキーボードを英国バンドらしくさり気なくアレンジやバッキングに組み込んだリズミックでハッピーなフィールが放たれまくる80年代USアリーナ・ロックをリスペクトする、英国叙情もほんのり隠し味に加えた彼等の披露するモダン・メロハー・サウンドには好みの五月蠅いメロディアス志向派も大満足な事でしょう♪('(゚∀゚∩

まぁ、音楽的に特に目新しい事をしている訳でもないし飛びっきりな独創性がある訳でもない、只の過去の音楽の焼き直しと言われればそれまでなんですが、良い音楽には時代も流行りも関係ないと思わせてくれるストレートにブライトでキャッチーなサウンドを80年代を体験している者からすると気恥ずかしくなっちゃうくらい真正面から叩きつけられると、つまらん御託はどうでもいいのだ、と思えてしまえる、そんなフレッシュな感覚がそこかしこから放たれまくっている本バンドのアルバムは、80年代及び90年代メロディアスHR/HMが主食な方やWARRANTやDANGER DANGER辺りのキャッチーなUSロックがお好みの方なら間違いなく気に入るだろうどこか懐かしくて新しいモダン・メロハー・サウンドを気持ちイイくらいに鳴らしまくっておりますので、是非一度チェックしてみて欲しいですね。

因みにEPの追加プレスで加えられた新曲2曲『Give It All You Got』『Changes』は本作にも収録されておりますが、新ヴァージョンで収録されておりますのでデヴューEPの追加プレス盤の価値は変わらず高いのでご注意を。

Track list:
01. Dusk Till Dawn
02. High Speed Woman
03. Runaway
04. Come and Get It
05. Feel The Night
06. We Had Tonight
07. Sidewinder
08. Changes
09. Memories
10. Give It All You Got

RAIDER Line-up:
Mike Platt     (Lead Vocals)
Marc Campbell   (Rhythm Guitars)
Jon Hood     (Bass)
Aled Evans     (Keyboards)
James Went    (Lead Guitars)
Stephent Symonds (Drums)


by malilion | 2022-09-03 14:10 | 音楽 | Trackback
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