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80年代末期デヴューの米国メロディアス・ロックバンドHIT THE GROUND RUNNIN'のデヴュー作が限定リイシュー!!

80年代末期デヴューの米国メロディアス・ロックバンドHIT THE GROUND RUNNIN\'のデヴュー作が限定リイシュー!!_c0072376_22385872.jpgHIT THE GROUND RUNNIN' 「Sudden Impact +9」'22

米国ペンシルベニア州フィラデルフィア出身で1985年結成のキーボード入り5人組メロディアス・ロックバンドの89年リリースなデヴュー作がDigitally Remastered & Bonus Tracksで9曲追加の豪華二枚組仕様で500枚限定リイシューされたのを即GET!

ここ日本では壊滅的な知名度なれど彼等はメロハー・マニアの間では知られた存在で、カナダのマイナー・インディレーベルから発売されたオリジナル盤は海外では20万越えというエクストラ・プレミアム・アイテムらしいが、限定盤とは言え現物で今回入手出来る運びとなったのは大変喜ばしいですね(*´ω`*)

因みに現在までたった三枚しかアルバムをリリースしておらず、本作に続く2ndアルバム『Control Yourself』を13年後の2000年にリリース、3rd『HGR』を2007年にリリースと寡作にも程があるマイペースな活動っぷりでファン泣かせなバンドであります。

21年にもシングルをリリースしているので、遠くない将来に4thアルバムがリリースされる事になるのでしょう。多分…(汗

インターバルが空いたものの2ndではドラムだけメンツをチェンジし、音楽性も大きくは変化させず、以降もデヴュー作からのトレードマークであるキャッチーなコーラスと華やかなキーボードを導入したブライトなメロディアス・ロックサウンドを保ちつつ、よりハードでパワフルな練度の上がった楽曲を取りそろえたアルバムを届けてくれているので本作をチェックして気に入ったなら他のアルバムもチェックしてみるといいだろう。

本作はデヴュー作と言う事もあって楽曲の完成度や演奏に些か粗削りな部分が見えるが、それでも当時のグランジーの闇に覆われたアメリカのメジャーシーンの状況を思えばよくここまでストレートにピュアでキャッチーなブライト・サウンドのアルバムをリリースしたものだと感心してしまいます。

無論、フロントマンの Blair Ramseyの歌唱スキルがまだまだ未熟な為か所々でメロディを歌いきれていなかったり、歌メロがイマイチな点がチラホラ見受けられたり楽曲によって出来にバラつきがあったり、時折チープなキーボード・サンプルが飛び出してきたり、調子っパズレに掻き鳴らされるギターの轟音がソフトでポップなサウンドにミスマッチな瞬間が現れるが、総じてメロディアスでワイルドなギターと煌びやかなキーボードを大幅に導入したAORテイストもある黄金の80年代を思わせるキャッチーでコンパクトなサウンドは実に心地よく、グランジー・ブームさえ無ければもっと着実にバンド活動を続け、メジャー契約を得て名作アルバムを量産してくれただろうに、と思える惜しかったバンドであります…いや、未だに解散せず活動継続中なので終ったような言い方は失礼でしたね。

個人的には彼等のサウンドにそこはかとプログレ風味なアレンジや音使い、そしてコーラスワークが伺えるのが気に入っている所で、本デヴュー作でもYESっポイ感じのコーラスが飛び出してきてニンマリしました(w

ともかくメロディアスでキャッチーな80年代末期USロックがお好きな方は手を出してみても後悔しないだろうレアな一枚でありますので、ご興味あるようでしたら是非チェックしてみて下さい。

Track List:
CD 1:
01. Intro
02. Magic
03. Moment To Moment
04. Slow Motion
05. Don't You Look
06. Oh No!
07. Ah Original
08. Over & Over
09. Who's Walking You Home
10. Too Late
11. While It Lasted
12. The Beginning (Swamp) Bonus Track

CD 2:
01. Nights Delight (Demo Version)
02. Slow Motion (Demo Version)
03. Don't You Look (Demo Version)
04. Oh No! (Demo Version)
05. An Original (Demo Version)
06. Who's Walking You Home (Demo Version)
07. Over & Over (Radio Edit)
08. So It Goes

HIT THE GROUND RUNNIN' Line-up:
Blair Ramsey  (Lead Vocals)
Alan Augunas   (Guitar、Backing Vocals)
Paul Piccaro   (Bass、Backing Vocals)
Jimmy Katone  (Drums、Backing Vocals)
Rob Kay     (Keyboards、Backing Vocals)




by malilion | 2022-01-27 22:39 | 音楽 | Trackback
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