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スイスから期待の新人メロディアスHRバンドSECOND REIGNがデヴュー作をリリース!!

スイスから期待の新人メロディアスHRバンドSECOND REIGNがデヴュー作をリリース!!_c0072376_20494437.jpgSECOND REIGN 「Gravity」'21

2017年の半ばに結成されたスイス産4人組メロディアスHRバンドが、ゴリゴリのダークネスHM勢ばかりリリースしてきたMASSACREレーベルから、まさかのデヴュー作をリリースしたので即GET!

ブックレット内の一癖ありそうなメンバーの風貌が語っているかのようにローカル・シーンで腕を磨いてきたメンバーが集って結成されただけあって、デヴュー作と思えないツボを心得た楽曲構成や細かなアレンジ、そして流暢なプレイ具合は新人バンドととても思えぬレベルで、バンドコンセプトの『80年代ロックを現代的なタッチでパワフルに蘇らせる』に即した80年代テイストをそこかしこから感じるメロディアスでキャッチーなユーロ・ロックにモダンな感覚を施したエネルギッシュでエキサイティングなサウンドを聴かせてくれている。

スイスのバンドらしいウェットでリリカルなメロディが活かされているだけでなく、パーティー・ロック風の朗らかさやアリーナ・ロック風のスケール感も感じさせるUSAロック風なテイストも隠し味にしつつ、シンプルながら考え抜かれたアレンジとラウドながら繊細なメロディ使いが耳を惹く、キーボードやシンセサイザー・サウンドを程々にフィーチャー(ほんのりPURPLEッポかったりして最高♪)したタイト且つパワフルなドラミングとソリッドでメロディアスなベースラインが交差するドライヴ感満点なHRサウンドが、エッジあるコンパクトなギター・ワークに導かれてクライマックス目掛けて一気に駆け抜けていく様は本当に痛快だ!

ベーシストも兼ねるフロントマンの Stephan Lippの歌唱はミドルレンジ主体ながら実に伸びやか(ヴォーカルの訛りについて海外レビューのいくつかで触れられていたが個人的には気にならない)で、バッキング・コーラスを上手く用いたポリフォニックなヴォーカルと魅力的なメロディーが実にキャッチーな事もあって、程好い派手さを演出するキーボードサウンドに彩られたハードロックとAORが融合したかのような瑞々しい感性が息づく極上の80年代風モダン・メロディアスHRサウンドに軟弱さや古臭さは一切感じられず、よりコンテンポラリーな層へアピール可能なAORへのアクセシビリティを備えた本作のメロディックHRサウンドは、このバンドが秘めた無限のクリエイティビティを示唆していると言えよう。

また、世界中を襲ったパンデミックの影響で本作はメンバーがスタジオに一同に集う事なく制作が最後まで進められたかなり特殊な状況で制作された作品となっており、本当ならデヴュー作に相応しい制作環境でないのは明白ながら、スイスのヴィンタートゥール出身で80年代後半に活躍したHRバンドで“スイスのBON JOVI”ことCHINAの5thアルバム『Light Up The Dark』'10 からギタリストとして加入していた Mack Schildknecht(CHINAがオリジナルメンツで19年にリユニオンした為、現在は脱退)がアルバムの録音とミキシング、そしてプロデュースをバンドと共同で担当しただけでなく、レコーディング中は5人目のメンバーとして本デヴュー・アルバムのサウンドを次のレベルへと進化させバンドの限界を押し上げるべく尽力し、サウンドやアレンジに対する彼の助言が活かされ、いくつかの楽曲はレコーディング中にリアレンジされより洗練された楽曲になったのだそうで、デヴュー作にして彼等のサウンドがここまでハイレベルなのは、優れたプロデューサーに巡り会えた幸運も関係しているのは間違いない。

もっと80年代風な感じを出すのならば派手で長いギター・ソロや華麗なキーボード・ソロなんかがフィーチャーされると個人的に大変嬉しかったのですが、そこはそれ2021年に相応しいモダンさやコンパクトさの為かその手のバランスを無視したインタープレイ等やソロ・パートは飛び出してこないんですよね…ちょっと残念だなぁ…

後は少しリズムパターンに幅が無いのでは、という気がしたが、あえて今回はバンドカラーの幅を狭めて散漫なイメージにならないようにしたのかも、とも思ったりして。

しかし『次の王』なんてバンド名が実に中二病っポクていいですねぇ(w こんなトコにまで80年代風なコケ脅しをブッ込んでくるとは(w

幾分か生っポイ感触やエモーショナルな緊張感に欠ける点はあるものの、総じてキャッチーな楽曲ばかりで、とても印象的なサウンドのユーロHRアルバムなのは間違いなく、同郷スイスのSHAKRAやGOTTHARD等のメロディアスなHRバンドが気に入っている方ならチェックしても決して損はしない一作でありますし、キャッチーなユーロHRファンな方も是非本作をチェックしてみて下さい。

Track List:
01. Uninvited
02. The Truth
03. Let Me Breathe
04. Fire
05. Falling
06. Borderline
07. Wrong
08. Another Night
09. You'll Never Catch Me (When I'm Gone)
10. Dark Matter
11. Uncover
12. The Big Lie
13. Home

SECOND REIGN Line-up:
Stephan Lipp  (Vocals、Bass)
Alain Schneble  (Guitars、Backing Vocals)
Bo Rebsamen  (Keyboards、Backing Vocals)
Dan Hammer   (Drums)


by malilion | 2022-01-06 20:49 | 音楽 | Trackback
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