![]() 復活してからの近年作は毎回豪華なゲストが多数参加して話題になっていたUSクリスチャンHRプロジェクト LIBERTY N' JUSTICEを率いる Justin Murr(Bass)と、南欧スロベニアでデヴュー早々にヒットシングルを連発して人気沸騰中の兄弟ポップ・デュオ BQLの片割れ Anej Piletic(Vocal、Guitars)によるメロディアス・ポップ・プロジェクトのデヴュー作をちょっと遅れてGET! マイナーながら良バンド作をリリースし続ける米メロハー専門レーベル Kivel Recordsからのリリースなので、デヴュー前の情報やネットで公開されていたサンプル音源を聴くにある程度のレベルは保証されていた本プロジェクトですが、そんな予想に違わぬ良作を届けてくれました。 キャッチーなメロディと爽快なヴォーカルが終始軽快に展開するアコースティカルな楽器の鳴りが活かされた楽曲の出来は総じてよろしく、Justin Murrの持ち味である爽快感あるクリスチャン・ロック要素と Anej PileticがBQLで披露しているダンサンブルでモダンな歌モノ・ポップ要素が巧くMIXされた楽曲を彩るフックあるセンチメンタルな歌メロは実に素晴らしく、CCM界のみならずメロディアス・ロック界隈まで含む多岐に渡る Justin Murrの人脈が国外のポップ・ミュージシャンである Anej Pileticと彼を引き合わせたのだろうが、本当にこの素晴らしいコラボの実現には神に感謝してもいいくらいだ(w ヨーロッパの南欧スロベニアで活動する Anej Pileticが持ち込むユーロ・テイストあるヴォーカル・メロディが、USクリスチャン・ロックがベースの Justin Murrの創作する楽曲とMIXされて実に良い塩梅にウェットな歌メロと爽快なUSロックの折衷サウンドになっており、シンプルで奇をてらわぬストレートなサウンドがより一層に本プロジェクトが紡ぐ独特な美旋律を浮き彫りにしており、その素朴過ぎるノスタルジックなサウンドはロック的なスリリングさに乏しいけれども、AOR的なアプローチや細かなアレンジ、そしてコンパクトにまとめられたポップス的メロディが実に耳に馴染んで終始心地よく、いつまでも何度も聴き続けられるスルメ的良作だと言えましょう(*´∀`*) 意図的にか80年代UKポップ的なメロディやどこかで聴いた事のあるアレンジなんかも顔を出しつつ、デジタリーでカッチリした今風のモダン・サウンドにまとめ上げられているサウンドなれど無機質で冷たいイメージは無く、その辺りの最近チャートを賑わすデジタリーで音圧高めで固いサウンドにならぬ押し引きさ加減やサウンドの適度な隙間やアコースティカルな感触は、本作のプロデュースは Anej Pileticが行っているクレジットがあるがキャリア30年越えで様々なアーティストとコラボレーションして来たベテランである Justin Murrの手腕が活かされているのは間違いない。 この手のメロディアス・プロジェクトの楽曲はキャッチーなメロディばかりに比重が置かれてリズムが単調になりがちなのが気になる事が多々あるが、本作は Justin Murrがベーシスト、Anej Pileticがドラムをプレイとその辺りの問題も解消されている事から、本当に心地よい爽快なメロディと屈託なく弾むリズムに身を委ねて心ゆくまでアルバムを楽しめる、この手のプロジェクト作には珍しい隙の無い一枚だ♪ ('(゚∀゚∩ BQLではフロントマンを兄弟に任せている Anej Pileticの甘い声質の歌声は実に滑らかで瑞々しく、黒っぽいファルセットも駆使するポップス向きで穏やかな歌唱スタイルで、妙に自身のスキルに見合わぬハードエッジあるメロハー・サウンドへ足を踏み入れぬのは賢い選択だし、恐らく年齢的にもバブリーな黄金の80年代音楽を直に体験していないのだろうから、本作の00年代以降に主流な歌唱スタイルや幅広く普遍的な音楽性の選択は当然とも言えるのだろう。 お互い本隊バンドがあるのも影響してか、肩の力の抜けた非常にリラックスしたコラボレート作である本作には妙な気負いもプレッシャーも感じられず、そういった要素も本作のサウンドを軽快なものにしている一要因なのかもしれない。 もうちょっと Justin Murrの持ち味であるCCM系の分厚く爽快なコーラスがフィーチャーされてても本作の素晴らしい楽曲をより良くするように思えるが、そこはヴォーカルパートは全て Anej Pileticに任されているのと、サウンドのバランス的に幾分か Anej Pileticの持ち込んでいる要素の方が強めに本作を構築しているのが原因なのだと思われる。 これだけキャッチーで爽快な素晴らしいデヴュー作をリリースしたのだし今後の活動にも俄然期待が高まるメロディアス・ポップ・デュオな訳だが、なんと今年9月に Justin Murrがコロナウイルス感染により神の元へ召されてしまった(!?)との事で、残念ながら本プロジェクトは本作のみで終了してしまった模様だ・・・orz LIBERTY N' JUSTICEをはじめCCM系ロックがお好きな方やBQLファンの方にもお薦めな本作ですが、恐らくそういったアクシデントもあって本作はプロモーションされず人知れず廃盤になってしまうだろうから、ご興味あるようならお早目に入手する事をお薦めします。 まぁ、DLなら Kivel Recordsがツブれない限りいつでも入手可能なんだろうけど…でもインディ・レーベルはホントいつまでもつか誰にも分かりませんから… Track List: 01. The One And Only 02. Wave Of Hope 03. Love Like Disco 04. Angel Baby 05. Gum Shoe In A Deep Sleep 06. Lemon Shakeup 07. Days Of Aqua Net 08. Born Again 09. Paper Airplane 10. Play The Game 11. Rosie Grace 12. Completely Yours AFTER ADAM Musicians: Anej Piletic (Lead Vocals、Guitars、Piano、Drums) Justin Murr (Bass、Keyboards、Backing Vocals) R.I.P. Justin Murr...
by malilion
| 2021-12-21 16:16
| 音楽
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