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フランス産モダン・メロディアス・プロジェクト・バンドHEART LINEがデヴュー作をリリース!!

フランス産モダン・メロディアス・プロジェクト・バンドHEART LINEがデヴュー作をリリース!!_c0072376_23382185.jpgHEART LINE 「Back In The Game」'21

フランス人ギタリスト兼プロデューサーの Yvan Guillevic(YGAS、PYG、UNITED GUITARS)による新しいメロディアス・ロック・プロジェクトである新バンドがデヴュー作をリリースしたので即GET!

フロントマンにフランスのプログレッシヴHMバンドSHADYONのヴォーカリストで、同じくフランスのプログレッシヴ・シンフォニックHMバンドEQUINOXでもヴォーカルを担う Emmanuel Creis、キーボードにSHADYONのギタリストでもある Mael Saoutを中心としたメロディックHMバンドDEVOIDにも在籍し、同じくSHADYONでもキーボードを弾く Jorris Guilbaud、ドラマーにSHADYONでも叩く Walter Francais、ベーシストには Yvan GuillevicのバンドメイトでもありEBHでも活動する Dominique Braudという5人編成で、メンバーの内3名がSHADYONと重複している、見ようによってはSHADYONに Yvan Guillevicがギタリストとして加入したようにも見えるが、そこはハッキリとプログレHMのSHADYONとは音楽性もサウンドも違う創作をしているのでSHADYONファンな方々はご安心を。

Yvan Guillevic主導で2020年に結成されたHEART LINEは、キーボード主導な煌びやかでキャッチーな80年代風のモダン・メロディアス・ロックをプレイしており、WHITESNAKEをはじめ、BAD ENGLISH、FOREIGNER、JOURNEY、WINGER、GIANT等の80年代~90年代前半にアメリカのメインストリームで持て囃されたアリーナロックやAOR&産業ロックから強くインスパイアされたクラシック・ロックサウンドを鳴らしているのは明らかで、かなりアメリカナイズされたそのサウンドは一聴するとフランス産バンドと思えないが、所々にユーロ・バンドらしいウェットなメロディや隠し切れぬ叙情感が漂っており、最近欧州や北欧を中心にアメリカでも徐々に復権しつつあるメロディアス・ロックの流れに乗ったバンドと言えるだろう。

Emmanuel Creisのちょっと掠れたハイトーンのヴォーカルは伸びやかで上手い(JOURNEYがフェバリット・バンドらしい)けれども、所謂ロック的にパワフルにガナったりダーティな声を使ったりせずスムースで滑らかな印象が強く、Yvan Guillevicの弾くギターもハードエッジやヘヴィさ、勢いよりもバランス重視の丁寧なギターワークを心掛けており、派手さは無いもののフックある甘い美旋律を紡ぐ事に重きを置いたギターとキーボードの流麗な音色も相まって、全体的な印象はメロハーと言うには些か穏やか過ぎてキャッチーなハードポップ・サウンドと言った方がより正しく彼等の音楽を表現しているかもしれない。

この手の80年代風クラシック・ロックにお約束の古典的なAOR&産業ロック風の煌びやかでフワフワした軽やかなキーボード・サウンドがふんだんに楽曲にフィーチャーされており、80年代風クラシック・ロック好きならば間違いなく破顔してしまう古き良きサウンドには親しみやすさがあるが、至ってオーソドックスでベーシックなサウンドとアレンジに幾分かモダンな味付けがされている楽曲に驚くような仕掛けもヒネリもなく、最近デヴューした活きの良いメロハー・バンド達のアルバムで聴けるようなロック的なスリリングさで劣るのは否めないだろう。

ただ、そういったロック特有な衝動を呼び起す即効性は薄いけれども何度も聴き込む事で味わいが増すアルバムなのは間違いなく、キーボードをフィーチャーしたキャッチーな80年代風ハードポップが好きな方にならば是非お薦めしたい、後々でマイナーながら隠れた名盤扱いされそうな一枚ではあります。

後は、メジャー作ではないので仕方がないのですけれど、プロダクションが少し残念な仕上がりな事なのですが、勿論注意深く耳を澄ませねば分らぬレベルなので特に大きな問題にはならないでしょう。

本バンドの刺激が弱いサウンドでは、メロディアスな秀作が世界中から矢継ぎ早にリリースされる現在のメロハー・シーンでなかなか注目され難いだろうが、何かシングル・カットされた楽曲がヒットしてキラーチューンにでも成れば状況が一変してポピューラー・ミュージック・シーンで活躍出来そうな普遍性の高い音楽でもあるので、今後の活動に期待が持てるバンドだ。

如何にもバブリーな80年代米国風のアルバム・ジャケットを見てビビッと何かを感じ取った方や、上述した古典的なロックバンドのファンな方、そして80年代風メロハー・バンドがお好みであるならば、本作はチェックしてみても決して損はしないだろう一枚であるのは間違いありません。


Track listing
01. Figting To Live
02. One Night In Paradise
03. Hold On
04. I'm In Heaven
05. On Fire
06. Back In The Game
07. Once In A Lifetime
08. Fire Dance
09. Stranger In The Night
10. In The City
11. I Long To Rise


HEART LINE Musicians:
Yvan Guillevic      (Guitars :YGAS、PYG、UNITED GUITARS)
Emmanuel Shadyon Creis (Vocals :SHADYON、EQUINOX)
Jorris Guilbaud     (Keyboards :DEVOID、SHADYON)
Dominique Braud    (Bass :YGAS、EBH)
Walter Francais     (Drums :SHADYON)

P.S.
Emmanuel Shadyon Creisが在籍するEQUINOXは米国のプログHMバンドと同名別バンドです、念の為。


by malilion | 2021-11-29 23:38 | 音楽 | Trackback
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