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ヒット作サントラ等の仕事で有名な米国人ミュージシャン&ソングライター Vince DiColaのソロ作がリリース!!

ヒット作サントラ等の仕事で有名な米国人ミュージシャン&ソングライター Vince DiColaのソロ作がリリース!!_c0072376_02242015.jpgVINCE DICOLA 「Only Time Will Tell」'21

1981年にロサンゼルスに移住し『Rocky IV』『Staying Alive』『Transformers:The Movie』等の有名映画のサントラなどに参加したりソロ活動している事でも知られるペンシルベニア州出身の米国人ミュージシャン&ソングライター Vince DiCola(ヴィンス・ディコーラ)の6thソロ・アルバムがリリースされたのでご紹介。

86年のデヴュー・ソロ作『Piano Solos』を皮切りに、各種プロジェクトに参加したり、他アーティストとコラボしたり、そんなソロ活動と平行して映画音楽も創り続けている、商業第一主義な創作活動をするプロフェッショナル・ミュージシャンである Vince Dicolaだからこそ、これまで多岐に渡る活動で知り合った著名ミュージシャンや有名アーティスト達をゲストを招いてパフォームしてもらえたのでしょう。

豪華なゲストで埋め尽くされた本ソロ作の音楽は、基本的に Vince Dicolaがプレイするキーボード主導なストリングスが活かされた80年代風のAOR&産業ロックテイストな楽曲がメインのアルバムで、各ゲスト陣の特徴あるプレイスキルが活かされたコンパクトで上品な楽曲は流石の出来栄えと上質なプロダクションとなっており、磨き抜かれたその珠玉のサウンドはさすがは長きに渡って米国音楽産業シーンの第一線で活動を続ける Vince Dicolaならではの非の打ち所がない抜群の仕上がり具合であります。

いやぁー、ここの所インディ・バンドの発掘デモの劣悪な音源だったり、決して上質とは言い難いリマスター・リイシュー作を聴いていた影響か、本作の細部にまで気を使われたプロフェッショナルで上質なサウンドが本当に美しく澄んだ音色で心と耳が洗われるようですわ(w

楽曲もプレイもプロダクションにも文句無しですので、後はGENESIS、YES、EL&P等のプログレッシヴ・ロックにも影響を受けたという Vince Dicola独特のオーケストラ・ヒットが印象的なお得意の映画サントラばりの壮大さ、ドラマ性を持ち合わせた重厚かつメロディアスでキャッチーなサウンドの方向性と、参加するゲスト陣のクレジットを見て『ピピッ!』と来られた方なら本作を購入しても決して損はしない高品質な音楽が収められたアルバムなのは補償いたしますヨ。

豪華なゲストばかり注目しがちですが、何気に Vince DicolaもAOR向きな良い声してるし歌も上手い上に、キーボード捌きも巧みなんですよねぇ。

TOTO、CHICGO、KANSAS等の80年代にチャートを賑わしたUSAバンドや、AORや産業ロック・ファンだけでなく80年代当時のサントラ・ヒット曲好きな方も是非、本作をチェックしてみて下さい。

因みに本作は Vince DiCola手書きのメッセージカード入りとなっており、限定ナンバリング1000枚でESCAPE Musicからのリリース(私は0607枚目)となっていますので、お求めの方はお早めにネ!!

Track List:
01. Bound & Gagged     (Lead Vocal: Rick Livingston)
02. Karla           (Lead Vocal: Vince DiCola & Ellis Hall & Roger Voudouris)
03. Miracles         (Lead Vocal: Jason Scheff of CHICAGO)
04. Just Hanging On      (Lead Vocal: Ellis Hall of TOWER OF POWER、etc...)
05. She’s My Last Mistake   (Lead Vocal: Stan Bush)
06. You’re Not Alone Tonight (Lead Vocal: Vince DiCola)
07. Stay/Exit Wound     (Lead Vocal: Bobby Kimball of ex:TOTO)
08. Only Time Will Tell    (Lead Vocal: Steve Walsh of ex:KANSAS)
09. Broken Glass       (Lead Vocal: Steve Walsh of ex:KANSAS)
10. Living in a Daydream   (Lead Vocal: Mark Boals of ex:Yngwie Malmsteen、etc...)
11. No Risk, No Glory     (Lead Vocal: Bob Reynolds)
12. I’m Not in Love for Nothing (Lead Vocal: Vince DiCola)
13. Suffer the Children    (Lead Vocal: Steve Walsh of ex:KANSAS)

個人的には先頃に現役を引退してしまった Steve Walshのヴォーカル・パフォーマンス(本作の楽曲収録時はまだKANSAS在籍中であった)が多目に収録されているのが大変嬉しく、KANSASファンにも是非本作をチェックして欲しいですね。


by malilion | 2021-06-23 02:24 | 音楽 | Trackback
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