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幻のUSAメロディアス・バンドAVALONの唯一作EPがボーナストラックを追加収録して世界初CD化!!

幻のUSAメロディアス・バンドAVALONの唯一作EPがボーナストラックを追加収録して世界初CD化!!_c0072376_22503176.jpgAVALON 「Everyman A King +7」'21

古今東西AVALONなるバンドは数多く存在しておりますが、本AVALONは Rick Neigher と Chris Cote を中心に結成されたUSA産AOR&メロディアス・ロック・バンドで、1982年に4曲収録のEPをたった一枚だけリリースし姿を消した、メロディアス愛好家にはその名だけが知られていた謎多きバンドでありました。

そんなAVALONの残したレアなデヴュー音源が、今回英国のリイシュー専門レーベル Rock Candy Records からボーナストラック7曲を追加収録して世界初CD化&21年度Remastered再発となったので即GET!

本バンドの事を2001年東芝EMIリリース『AOR Light Mellow』なるコンピレーション盤に収録されていた楽曲を耳にして知っている方もいると思いますが、既にブートのR盤が出回っていて、1982年の映画『Wacko』サントラ収録の4曲(このサントラ自体もレア盤)を追加し全8曲入り音源集として販売されていたが、今回のオフィシャル再販盤には当然のようにその4曲は収録されておらぬ(当たり前だw)が、新たに蔵出し未発音源を7曲追加し合計11曲収録しており、デヴュー前の5人組時代の音源や、Rick Neigherと Chris Coteが2人で録ったデモ音源、そして未発曲のLIVE音源を収録しているので、ブート音源をお持ちの方でも本作は見逃せぬ激レア音源満載な再販盤となっている。

新たにアートワークを強化した16ページのフルカラー・ブックレット内には貴重なフォトや新しいインタヴューを含む3500ワードのエッセイが記載されており、当時本作を入手されたマニアな方でも納得のRock Candyレーベル Special Deluxe Collector's Edition REMASTERED & RELOADEDシリーズの名に恥じぬ一枚と言えるだろう。

ただ、初CD化&REMASTEREDなハズなんですが、オリジナル・マスターテープが消失していたのか本CDは板起こし音源の模様でチリチリとあちらこちらでノイズ(おざなりなリマスターだ…)が耳につき、フルアルバム制作費用を捻出させる為にマネジメントである元BLOOD, SWEAT & TEARSのドラマーでCapitol RecordsのA&R担当となっていたBobby Colombyが本作を制作させ、けれど結局EP以上の制作は出来ずメジャー契約も幻と消えてしまったバンドの音源ですし、そんな殆どメジャー・シーンで活動もしていない四十数年前のバンドの音源がしっかり管理されていなかったとしても少しも不思議でなく仕方がないと言えばそうなんですが、そこだけは非常に非常に残念で仕方がありません。

寧ろ、自主制作で音源をリリースし、アンダーグラウンドな活動を地道に続けてくれていた方が、しっかりメンバーの手元に音源が残っている可能性はあっただろうに…こんなに素晴らしい作品の音源なのに…本当に残念で仕方がない…

さて、本作の内容ですが、たった4曲収録のEPしか残していないのにその名をマニアに知られているだけあって、滑らかで美麗なウェストコースト風コーラス・ハーモニーとツボを心得たギターとキーボードの凝っているけれどサラリと聴かせるAOR的アレンジとプレイ、キャッチーで爽快感あるハイトーン・ヴォーカルがフックある80年代USメロディアス・ロック色濃いコンパクトな楽曲の上で眩く輝いているようで、本当にUS産業ロックのお手本のような売れ線バリバリのプロフェッショナルな創りとハイクオリティな仕事ぶりには文句のつけようがありません。

個人的には、5人組時代の音源は幾分かロック・テイストが強く感じられEP本編のシャレオツで完成度の高い楽曲との差異が感じられ面白く、完成度では劣るかもしれないが勢いと活きの良いギターが活躍するロック・テイストある5人組バンド状態の音源を自主盤LPで数枚かそこらは残しておいて欲しかったなぁ、とは思いますね。


簡単にAVALONの歴史をマトメておきます。

テレビ広告や映画音楽で成功を収めていた Chris Coteと Rick Neigherの2人が70年代半ばにロサンゼルスで出会ったのがバンド結成の発端となっている。

2人はバンドの為の曲作りとデモ制作を続け、LIVE活動を見据えてメンバーを集め5人組バンドとなり、頻繁にメンバー・チェンジを繰り返しながら活動を続ける中、Capitol RecordsのA&Rマン Bobby Colombyが、彼らの才能を認めて契約を結ぶ。

Bobby Colombyの目に止まった時点で、バンドメンバーは Chris Cote(Keyboards、Vocals)と Rick Neigher(Lead Vocals、Guitars)、そして Mike Mirage(Guitars、Keyboards、Vocals)の3人だけであった。

因みに Bobby Colombyの口利きでか、同82年リリースのフォーク・ポップ・デュオ AMERICA『View From The Ground』に、AVALONメンバーが全員セッション・ミュージシャンとしてTOTOのメンツ等に混じって参加しているので、ご興味あるようならそちらも一度チェックしてみるとよろしいかと。

フルアルバム制作のレコーディング契約を結ぶ為にEP制作が行われ、サポート・メンバーとしてリズム隊に Mike Porcaro(Bass:TOTO)と Vinnie Colaiuta(Drums:Frank Zappa Band)、ピアノに Jai Winding(Acoustic Piano:YESCA)、シンセサイザーに Mark Isham(Synthesizer:Session Player)、アコギで Tim May(Acoustic Guitars:Session Guitarist)という名うての名手でズラリと固め、3人を盛り立てる職人技を活かしたその見事な仕事ぶりは、ソリッド且つタイト、そしてスリリングでセンセーショナルなサウンドとなって極上のAOR&産業ロック作である本作にしっかりと刻まている。

しかし、EPの素晴らしい出来栄えとは関係なく社内の政治的な理由でレーベルからまともなサポートは無く、フルアルバム制作は実現せずにプロジェクトは頓挫し、バンドは契約を失ってしまう。

Chris Coteと Rick Neigherはしばらく次の契約を求めてデモ制作をしていた模様だが、間もなく華やかだったバブリーな80年代USロックの時代が終わりを告げ、2人は別々の道に進む事に…

才能はあったのにチャンスに恵まれなかった、メジャー・シーンでよくある話と言えばそうですが、本当に残念でならないAVALONの面々なのでした…

PAGES、Mr.MISTER、PLAYER、AMBROSIA、Christopher Cross等がお好きな方は気に入る事間違いなしな、80年代メロディアス・ロック&AORサウンド満載な本作をどうかお見逃しなく!

AVALON members:
Rick Neigher   Lead Vocals、Guitars
Chris Cote    Keyboards、Vocals
Mike Mirage    Guitars、Keyboards、Vocals

with:
Mike Porcaro   Bass
Vinnie Colaiuta  Drums
Tim May     Acoustic Guitars
Jai Winding    Acoustic Piano
Mark Isham    Synthesizer

Producer Bobby Colomby




by malilion | 2021-05-30 22:50 | 音楽 | Trackback
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