![]() 83年に唯一作であるセルフタイトル・アルバムを残したカナダ産キーボード入りツインギター6人組シンセ・ポップ・バンドPROTOTYPRのベーシスト&ヴォーカリストの89年デヴュー・ソロ・アルバムが21年度リマスターでAOR HEAVENからCDリイシューされたのを即GET! PROTOTYPR、IOなど、いくつかのバンドでの活動を経て89年にリリースされた本作のオリジナル盤は、カナダのみリリースの自主制作でレア盤でしたが、この度目出度く再発される事と相成りました!('(゚∀゚∩ PROTOTYPRの時はバッキングメインでその歌声の程が良く分からなかった訳ですが、こうしてソロ作に耳を傾けると Brian Islandの歌の巧さには驚かされます。 PROTOTYPR加入前は元々フォーク・トリオで活動していただけあって歌唱力には自信があるんでしょうが、PROTOTYPRのフロントマンだった Doug Rileyより良い声だし甘い声質で如何にもAORが似合いそうなその堂々とした巧いヴォーカル・パフォーマンスを聴くに『どうしてPROTOTYPRで彼がリードシンガーでなかったんだ?』とさえ、思えてしまう程ですから。 さて、本作の内容はと言うと、コンパクトでフックある産業ロックやシンセを活かしたキャッチーなポップ・サウンドを聴かせていた80年代サウンドのPROTOTYPRの流れを汲んだ華やかで洒落たセンスとアダルトなムード漂う良質なAOR作品となっており、カナディアン・アーティストらしい透明感ある伸びやかなハイトーン・ヴォーカルとキャッチーなメロディをメインに、ツボを心得たギターと鮮やかに楽曲を彩る80年代らしいシンセ・サウンドが織り成すカラフルで艶やななそのサウンドは、バブリーな時代末期の作品でありますのでドラムのビシバシ・リヴァーブ・サウンドと古臭いシンセサンプリングに思わず懐かしさが込み上げますが(笑)、AORフリークな方ばかりでなくメロディアスな80年代ポップロックを好む方にも必ず訴求する高音質でスムースなアルバムとなっております。 また元PROTOTYPRのメンバー達も本作に力を貸しており、ギターに Brad Steckelが、キーボードに Ted Alexanderが、ドラムに Jerry Adolpheが招かれ、以前のようなシャープでモダンなプレイを披露しているのでPROTOTYPRを気に入っている方にも是非本作をチェックして欲しいですね。 近年まで裏方作業メインにして表舞台から遠ざかっていた Brian Islandですが、20年10月に70年代作曲の古い楽曲を含むフォーク&カントリー作のセカンド・ソロ『Looking Back』をリリースし、久しぶりにシーンに姿を表したまでは良かったんですが、生憎のコロナ騒動で音楽活動もままならぬ現況なのが歯がゆいばかりです… PROTOTYPRのアルバムは01年に一度CDで限定盤としてカナダ盤でリイシュー(ボートラは無し)されておりますので、既に入手されている方も多々おられると思われますが、今回の Brian Islandのソロ作はリマスターにあたりボーナストラックを1曲追加収録して500枚限定で再発売ですのでカナダ産AORファンな諸兄はお見逃しなく!
by malilion
| 2021-04-27 18:00
| 音楽
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