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スペインから期待のメロハー新バンドTORQUEがデヴュー!!

スペインから期待のメロハー新バンドTORQUEがデヴュー!!_c0072376_00582485.jpgTORQUE 「The Deep Between Two Souls」'21

ローマ帝国時代からの古い歴史とスペインで最もスペインらしい州と呼ばれる国内最大の面積を誇るスペイン北西部カスティーリャ・イ・レオン州から、ドラマー&ヴォーカルの女性2人に男性メンバー4人を加えた男女混成のキーボード入り6人編成メロハー・バンドTORQUE(トーク)がデヴュー作をリリースしたので即GET!

本作は今年初めにデジタル先行でリリースされ先頃やっと現物がリリースされたアルバムで、事前に公開された如何にもメタル・ミュージシャンという黒ずくめなメンバー・フォトやバンドロゴのフォント・デザインやダークなイメージっぽいアルバム・ジャケを見て思ったのは『男女ツイン・ヴォーカルのスペイン産ゴス系バンド? それともエピック系HMバンド?』が第一印象でした(汗

スペインから期待のメロハー新バンドTORQUEがデヴュー!!_c0072376_01101806.jpgまぁ、後から良く見てみると実はプログレやポンプ系に近いファンタジックなイメージのジャケデザと判明したんですが、水の色味とバンドロゴのデザインが与えるイメージは依然ダークなままだったのに、インフォの『91 suite系スペイン産メロハー・バンドのニューカマー』という表記を見て二度ビックリした訳なんですけどね(w

強面なヴィジュアルに反して甘い声質の如何にもAORや産業ロックが似合いそうなハイトーンを聴かせる Pedro Torqueをはじめ、PVでのスタッド&レザーなゴリッゴリのメタラーな恰好というか硬質なイメージのバンドメンツが演ってる爽やかでキャッチーな音楽とのギャップにも驚かされましたけど(´∀`)

ただ、女性サイド・ヴォーカリスト Marian T. Pazo嬢と長い髪を振り乱して激しくドラムを叩きまくる Miriam Torque嬢のビジュアルが与える華やかなイメージと見た目は、ゴリッゴリのアンダーグラウンドなマイナー・メタルバンドにない(それでもイモ臭い垢抜けなさが滲んでるのは否めないけど…)プラス要素ではあります。

さて、本作の内容はと言うと、91 suite系というインフォからも窺える通り、BON JOVIをはじめTYKETT等でお馴染みなキャッチーでブライトなサウンドが特徴的な80年代USAメロディアスHRや産業ロック、そしてAOR等の影響をベースにしつつ、アメリカ進出を果たした頃の80年代SCORPIONSやアメリカ進出を狙う90年代PRETTY MAIDSやTNT等のユーロ圏のバンド達、そして00年代を代表する北欧バンドSTRATOVARIUS、そして近年の北欧バンドH.E.A.T等を彷彿とさせるウェットで劇的なメロディが特徴のユーロ・テイストも感じさせ、さらにスペイン特有な哀愁タップリの濃厚な美旋律と男女ツイン・ヴォーカルのハーモニーを活かしたキャッチーなコーラス・ワークが特徴なメインストリーム寄りのモダン・サウンドが実に快い、新人バンドのデヴュー作にしてはまずまずのバランス重視なメロハー作となっている。

尚、スペイン産バンドではあるが、フロントマンの Pedro Torque率いる本バンドの歌詞は全て英語詞となっているので、インディ・スパニッシュ・バンド定番の暑苦しい巻き舌ヴォーカルではありませんから、ソレ系が苦手な方も安心であります(´ω`)

アメリカン・テイストなサウンドがベースながら、スペインという地域性から生み出される独特の音楽要素と男女ツイン・ヴォーカル、そして煌びやかなキーボードを活かしたメロディックでカラフルな色合いと80後期から90年代初期北欧産メロディアスHMバンド等に特有なエレガントな美旋律が際立つサウンドは、ほぼ全ての楽曲を創作しているヴォーカリストの Pedro Torqueの伸びやかな歌唱をメインに据えた20年代デヴューの新バンドに相応しくコンテンポラリーなモダンHRサウンドとなっているので、ゴリゴリのヘヴィ・サウンドが好みの方には刺激が弱く軽過ぎるし臭みが少なく聴こえるだろうが、大部分の普遍的なロック・サウンドを好むリスナーには大きく訴求するだろうポップで秀逸な楽曲が収められた上出来なデヴュー作なのは間違いないだろう。

ただ、この手のインディ・バンドなら定番だしスペイン産バンド特有な泥臭いマイナー臭漂うメロスピお得意の畳みかける怒涛の勢いや強烈な個性が無いのが少々残念ながら、その分アップテンポの楽曲からミドルテンポ、定番のバラードまでバランス良く収められているインディらしからぬメジャー路線サウンドと言えるので、まだまだB級クラスな楽曲の完成度とサウンドなれど、何か一曲でもスマッシュ・ヒットすればスルスルと苦も無くブレイクしそうな気配さえ感じるバンドと言えるかもしれませんね。

実際、鍵盤を巧みに操りモダンなサウンドや小洒落たアレンジを効かせて楽曲の華やかなイメージアップを担っているのは、表に裏に終始奏でられる John C. Bramleyのキーボード・サウンドで、本バンドのサウンドを語る上で見逃せない重要なポイントだと思いますし、彼の持ち込む音楽性をどれくらいバンドサウンドへ反映させるかで今後のバンドサウンドがどう変化するのか大きく関わってくるように思えます。

後はせっかく Marian T. Pazo嬢がいるんだから、もっとデュエット・パートを増やすとかコーラスパート(ドラマーもフィメール・コーラス取れるのは大きい)を増やすとかしないと今の楽曲構成では少々勿体なく感じてしまうのですが、まぁLIVEでのバッキング・ヴォーカル要員をメインとして捉えているなら今の起用でも頷けますけど、そうなると遠からず Marian T. Pazo嬢の姿はバンドから消えそうで怖いなぁ…

さらにどういう経緯か知りませんが、1曲だけ同郷ミュージシャンの Philipp Meier(FIRE ROSE)と Paloma Gomez(DEATH BRINGER)の2人がゲストに招かれヴォーカルを披露する4人ヴォーカル状態の、攻撃的で強力なヴォーカルをフィーチャーしたJUDAS PRIESTっポイ他の楽曲と完全にカラーの違うモダンHM曲が収録されており、ちょっと面喰わされた驚きというか戸惑いというか…親しいミュージシャンなのは分るけど、なんでこんなアルバムの完成度を下げる事をしたのか…楽曲自体は悪くない出来だけど、余りにもアルバムの他の曲と方向性が違い過ぎて(汗


それでは簡単なバンド・デヴューまでの流れを、ここでご紹介。

2017年の初めに、Pedro Torque(Vocal)と Jose American(Guitars)が、80年代ロックへの憧憬を胸にグループを結成し、後に Miriam Gonzalez嬢(Drums)と Vaiolet Rodriguez(Bass)を迎え、1年間リハーサルと作曲に費やし、自作の曲や有名曲のカヴァーを含むレパートリーを準備し、18年にバンドはレオン州で初めてのコンサートを開催し好評を得たものの2019年の初めにバンドは解散してしまう。

敢え無くバンドは解散したものの Pedro Torqueと Miriam Gonzalez嬢は引き続きのバンド活動を決意し、新メンバーを探す事に。

Israel J. Amoriz(Guitars)、Alvaro Gonzalez(Bass、Guitars)、Adrian Tucker(Keyboards)など、レオンのシーンで有名なミュージシャン達がバンドに参加し、そして去っていった。

2019年の6月、Ion Andres(Guitars)、Atractivo Hernandez(Bass)がバンドに加わり、デビューアルバム『The Deep Between Two Souls』の制作が開始される。

アルバム制作中ながらこのラインナップで、19年11月30日には親しいバンドFIRE ROSEと一緒にスイスでのイベントにも出演を果たす事に。

可憐な美声を聴かせる Marian T. Pazo嬢(Vocal)と John C. Bramley(Keyboards)が最後に加わりバンドラインナップが完成すると、2020年3月からスペインのVigo『Arold Music Studio』で Alfredo Aroldのプロデュースの元デビュー作のレコーディングが開始され、21年の1月にデジタル先行で遂にデヴュー・アルバムがリリースされる。

所で、ドラマー Miriam Gonzalez嬢のクレジットがデヴュー作では Miriam Torqueに変更されているが、これはバンド創設のオリジナル・メンバーはリーダーでフロントマンの Pedro Torqueと自分、という事で芸名的に変更した? それとも長い付き合いなので Pedroと Miriam嬢はデヴュー作制作中に結婚して苗字が変わったっていう流れ? 詳細は不明です(汗

国内盤がリリースされてもおかしくないキャッチーでメロディアスなサウンドのフレッシュな新バンドのデヴュー作ですし、余り流通せぬプレス数の少ないスペイン・バンドのアルバムなのでマニアックなアイテムもチェックする熱心なメロハー・ファンなら一度本作をチェックする事をお薦めしておきます(*´∀`*)


TORQUE Line-up:

Pedro Torque      (Lead Vocals)
Miriam Torque      (Drums & Backing Vocals)
Ion Andres       (Lead & Rhythm Guitars、Backing Vocals)
Atractivo Hernandez   (Bass & Backing Vocals)
Marian T. Pazo     (Vocals & Backing Vocals)
John C. Bramley     (Keyboards)


by malilion | 2021-04-05 00:58 | 音楽 | Trackback
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