GUNNER 「Back 4 More」'20
南米アルゼンチンはブエノスアイレス出身のメロディアス・グラムHRバンドGUNNER(ガナー)の4年ぶりとなる4thアルバムがリリースされたので即GET! デビュー前から何かとメンツが流動的な彼等だが、再びメンバーチェンジが勃発した模様で、今回は恒例のフロントマン交代劇ではなく、長らくリズム隊を務めてきたGeerこと Gream Caleroが脱退し、ドラマーは現在パーマネントメンバーは不在、そしてベーシストもIzzyこと Pablo Ansaldi(芸名と本名全く違ってややこしいw)に代わって、Samこと Sam carabajalへチェンジした新編成となって初めてのアルバムとなっている。 結果的に唯一のオリジナルメンバーとなったギタリスト Roxxこと Rodrigo Bugallo率いるGUNNERだが、今回もしょっぱなのキラキラした煌びやかでポップなキーボードサウンドが雪崩れ込んでくるイントロからして『いつも通り!』な、L.A.メタルに北欧の哀愁感とウェット感を隠し味で加えたような、キャッチーでパワフルな80年代にインスパイアされたグラム&メロディアスHR路線に変化は無いので、ファンの方は安心してご購入いただけます。 ただ、前作でも苦言を呈した三代目フロントマン Pyperこと Oscar Muguerteguiの歌唱力不足な問題は4年の活動を経ても一向に改善されておらず、枚数を重ねる毎に流暢でキャッチーなメロディや疾走感あるリフを刻む Roxxのギターや、Markこと Marcos Prevalilの楽曲を華やかに煌びやかに飾り立てる脈打つキーボードの腕前やサウンド(今回ちょっと初期BON JOVIやEUROPEっポイ)の質が向上すればする程に、ヘッポコでヘロヘロなメロディを歌いきれていない、音域の狭く余り声質も良いとは言えぬ PyperのC級な歌唱力が本バンドの80年代風のバブリーでゴージャスな楽曲の質を著しく低下させているのが今回はさらに強く印象づけられる結果となってしまっているのが残念で仕方がない…(´д⊂) またクレジットが無いので不明ですが、本作のドラムパートは打ち込みなのか、セッションドラマーに叩かせたのか分からないが、音を聴く限りではサウンドの方にはなんら悪影響を与えてはいないようなのでご安心を。 しかし、せっかくのL.A.メタル風な恰好良いサウンドが、このヘナチョコ・ヴォーカルのお陰でC級に片足突っ込んだB級マイナーバンド臭をやたら強めている現状を、Roxxは満足しているのだろうか? バンドの方向性や楽曲の狙い所は良いだけにモロにヴォーカリストの力量不足でインディ・バンド故の諸々の弱点が余計に浮き彫りにされて辛いっスわ(つд`) ルックスだけ見ると、若かりし頃の Vince Neilっぽい風に仕上がってるけどさぁ…この歌唱力はあんまりじゃあありませんかねぇ?(汗 もしかして前任者達より彼の方がステージパフォーマンスが優れているんでしょうか? それにしても、このヴォーカルじゃ厳しい… 新たに欧州インディHMレーベル Lions Pride Musicと契約してリリースされた本作だが、現状が変わらないままだとまた次作では違う南米インディ・レーベルからリリースされるか自主盤へ戻りそうだなぁ…orz ワンチャンもう一度フロントマン交代してもっと歌の上手い奴を加入させれば、マジでもう一つ二つ上のランクの活動と知名度を手に入れられてAOR HEAVENかESCAPE辺りが手を出して来そうな音楽なのに、世の中上手くいかないもんです… B級だって愛せる80年代風のUSグラム・ロックやL.A.メタル愛好家な方にしかお薦め出来ない、現時点では哀愁の北欧風メロディが隠し味でいい感じにオリジナリティを感じさせるものの、まだまだマイナーなC級に片足突っ込んでるB級メロディアスHRといった一作であります。 P.S. フェイスブックの方を見るに5人のメンバーフォトが上がっているので、無事に新ドラマーが加入した模様ですね。
by malilion
| 2020-12-10 21:06
| 音楽
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