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クリスチャン・ミュージシャン NEAL MORSEがコンセプト・シンフォニックロック作を再び! ルターの生涯の続編作をリリース!

クリスチャン・ミュージシャン NEAL MORSEがコンセプト・シンフォニックロック作を再び! ルターの生涯の続編作をリリース!_c0072376_13443458.jpgNEAL MORSE 「Sola Gratia ~Limited Digipack Edition~」'20

元SPOCK'S BEARD、TRANSATLANTICの Neal Morseが19年リリースした構想10年のロックオペラプロジェクト作『Jesus Christ The Exorcist』に続き、早くも新作をリリースしたのを、お馴染みの限定盤(3面開きデジパック仕様&CD&DVD付2枚組)でちょい遅れてGET!

ソロでもバンド活動でも迷う事なくクリスチャン・ミュージック活動を続ける Neal Morseだが、気が付けばSPOCK'S BEARD在籍時よりも脱退してからリリースしたクリスチャン・ミュージック作の方がスタジオ・アルバムもLIVE作も多くなってしまった、毎年のようにコンスタントに作品を発表し続けるその精力的な活動っぶりには驚かされっぱなしだ。

タイトルからも察せられるように、本作はローマ・カトリック教会から分離しプロテスタントを誕生させたドイツ神学者マーティン・ルターの生涯を描いたコンセプトアルバム『Sola Scriptura』'07 の続編アルバムとなっており、本作は当然の如くローマ・カトリック教会の怒りを買ったルターの生涯にリンクさせて“迫害”というテーマで綴られた物語となっている。

本作をより楽しむ為に、ルターの生涯をテーマにした映画がこれまでに複数制作されておりますので、そちらを見てみるとより一層に当時の状況やドイツ国民の信仰の為に生きた英雄としての宗教改革者ルターの生き様を知る事が出来るのでお薦めであります(´ω`)

まぁ、主人公がルターなので娯楽映画的な派手さや面白さはちょっと少なめですけどね…(汗

なんか上記の情報だけだと暗く重苦しい求道的な渋ぅ~いストーリーが展開されて、音楽の方もそれに即したダークで鈍色な甘みの無いシンフォ作のように予想しがちですがそんな事は少しもなく、彼のファンならば耳慣れたメロディアスでキャッチーなシンフォニック・サウンドをベースにした、ロック寄りなハードエッジあるサウンドだったり、プログレ的な変拍子を聴かせる手の込んだ複雑な展開の楽曲や、ゴスペル的な荘厳で清らかなコーラスが耳を惹く神聖な空気を伴った宗教音楽的なテイストだったりと、Neal Morsお得意の多彩な音楽要素を織り込んだテクニカルな鍵盤捌きを見せる重厚なサウンドと分厚いヴォーカル・ハーモニーを華麗に優美に交差せて聴かせるいつもの叙情感あるクリスチャン・ミュージックなので安心して欲しい。

『Sola Scriptura』収録曲のメロディを引用して関連性を持たせた楽曲なども顔を出しファンをにやりとさせつつ、緊張感ある神聖且つ威厳あるシンフォニックナンバーが繰り出されたりと、そのどれもで非常に美しいメロディが聴かれ、優美なメロディと Neal Morsの癒しに満ちた抜群の歌声、そしてヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、フィメール・コーラス等のゲスト奏者の演奏も加え、彼が得意とする要素が満載な壮大なシンフォニック・ロックが静かに力強く紡がれていく。

本作のバックに招かれたメンバーは、お馴染みの元DREAM THEATERドラマー Mike Portnoy、ベースにTHE NEAL MORSE BAND&AJALONの Randy George、の三名をコアに、THE NEAL MORSE BANDのギタリスト Eric Gilletteと同じくキーボーディスト Bill Hubauerという気心の知れたメンツに加え、ストリングス奏者を複数、バッキングコーラスも複数を招いて制作されており、コロナパンデミックの為にテレワーク中心で作業が行われたとは信じられないくらい濃密で荘厳な美しいサウンドで満ち溢れております。

クリスチャン系のテーマだし、コンセプト・アルバムの続編だから…とか、クリスチャン・ミュージックは押しつけがましいから、等々の余計な事を考えて食わず嫌いせず、精鋭5名によるテクニカル且つダイナミックなシンフォニック・サウンドと、叙情感香る分厚く壮大なヴォーカル・ハーモニーが楽しめる本作を一度ご自身の耳で確かめてみて欲しいですね。

Musicians:
Neal Morse : Keyboards、Guitar、Vocals、Drums、Percussion

With:
Mike Portnoy : Drums 1~5、7~14
Randy George : Bass
Eric Gillette : Guitar 2、3、13
Bill Hubauer : Piano
Gideon Klein : Cello、Viola、Bass、Orchestrations
Josee Weigand : Violin、Viola

Amy Pippin : Backing Vocals
April Zachary : Backing Vocals
Debbie Bresee : Backing Vocals
ulie Harrison : Backing Vocals
Wil Morse : Backing Vocals




by malilion | 2020-11-27 13:40 | 音楽 | Trackback
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