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イタリアン・プログHMの雄 DGMが記念すべき10thアルバムで遂に新領域へ突入!('(゚∀゚∩

イタリアン・プログHMの雄 DGMが記念すべき10thアルバムで遂に新領域へ突入!(\'(゚∀゚∩_c0072376_18354216.jpgDGM 「Tragic Separation 」'20

今やイタリアを代表する5人組プログレッシヴ・パワーHMバンドと言って過言ではない、活動20年を超える大ベテラン DGMの4年ぶりとなる通算10枚目(EP、LIVE含まず)のフルアルバムを即GET!

デビュー以来メンバーチェンジの絶えぬ彼等は、バンド名の由来であるオリジナルメンバーは既に誰一人として残っていないが、現ヴォーカリストである三代目フロントマン Mark Basile加入以降はメンバー・チェンジもなく安定期を迎えた模様で、その結果がここ数作の充実した仕上がりに見て取れ、最新作でもメンツの変動はなく、これまで通りコンパクトにピリリと纏まったプログレッシヴHMをベースにしつつも、レーベルをFrontiers Recordsへ移籍してから二作目となる本作で遂にバンドサウンドを大きく飛躍させた意欲作を届けてくれた('(゚∀゚∩

1994年に結成され、96年自主制作ミニ・アルバム『Random Access Zone』をリリース、母国イタリアのインディ・レーベルELEVATE Recordsから97年にデヴュー・アルバム『Change Direction』をリリースした頃はバンドサウンドの出発点であるDREAM THEATERの2ndアルバムのフォロワー・サウンドをベースに、イングヴィ風なネオクラ早弾きギターが絡むマイナーなユーロ・プログHMを聴かせていた彼等も、メンバーチェンジ毎にアプローチの異なるサウンドを聞かせ意欲的に音楽性の幅を広げ、より洗練され、よりモダンに、よりテクニカルに楽曲の質と作曲能力を向上させ、09年作の7th『Frame』で遂にお手本の夢劇場を完全に凌駕したキャッチーでメロディアスでありながら緊張感ある重厚なサウンドと、絶妙のアンサンブルが織りなす傑作プログHMアルバムを提示するなど、作品を重ねる毎にデヴュー以来の基本サウンドを保ちつつ方向性の違うエクスペリメンタルなテクニカル・メロハーの音像を模索して来たが、本作で遂に大きくサウンドを変化させる決意をした模様だ。

近年は、大雑把に言って同一路線のダイナミックでソリッドなパワー・メタル顔負けのダークで硬質なプログレッシヴHM路線を模索していた訳だが、Frontiers移籍が大きく影響したのか、前作では初期風味なキャッチーな歌メロと開放感ある艶やかなメロディが楽曲全体で聴かれ、カラフルでリリカルだったサウンドの彩りが際立つバラエティー豊かで華やかな、アグレッシヴでスピーディなモダン・プログレッシヴ・サウンドを再び提示した彼等が、本作ではさらに一歩サウンドをキャッチーでストレートなメロハー・サウンドへ接近させた快作を届けてくれ、もうその素晴らしい内容と出来栄えに大歓喜であります♪

やはり今回の大きな変化は、7thアルバム『Frame』から新たにフロントマンになった Mark Basileの抜群の歌唱力あってこそと言え、上から下まで伸びやかに歌いきるパワフルでエモーショナルな歌声もさることながら、キャッチーでブライトなポップ寄りな楽曲であっても完全に対応しきる素晴らしい歌唱スキルは既にA級バンドクラスの力量で、コンパクトながらテクニカルで印象的なアレンジ、そして清涼感あるメロディと切れ味鋭いスリリングなプレイを生み出す名手 Simone Mularoni(Guitar)と Emanuele Casali(Keyboards)の両輪を原動力に、よりストレートにメロディアスなパワー・メタルサウンドを鮮烈に展開しており、勢いとアグレッシヴさはそのままに、爽快な分厚いコーラス、イタリアン・バンドらしい叙情感と艶やかで繊細なメロディ、目立たぬが随所にデジタリー・サウンドを導入したモダンな音の感触、メンバー各自のテクニカルなプレイが濃密に絡み合い火花散らすHMらしい高揚感と恰好良さ、そして緻密に構成されたドラマティックな楽曲がプログレらしく大仰に展開するなど、DGM独自のアイデンティティを堅持したままでここに来てさらに新たな音像を提示しているのは流石の一言だ。

巷では、メロディアスでメカニカルな硬質プレイも、グルーヴィーで疾走感あるラフでワイルドなプレイも、なんでも器用に弾きこなす Simone Mularoniの抜群のギタープレイばかり注目されがちですが、冴えわたる鍵盤捌きを見せる Emanuele Casaliを筆頭に、他のメンバーの力量もそれに負けず劣らず素晴らしい名手揃いなんですよねぇ♪

イタ公のプログHM系だけでなく全世界のプログHM系のマイナーバンド達は、大抵がやたらシンフォニックだったり、テクニックを見せつける為だけの複雑な楽曲だったり、SEやナレーションを多用した雰囲気抜群のスケールだけデカいサウンドな癖に肝心のメロディや楽曲展開に魅力が無いB級バンドが多い中、DGMはカッチリとコンパクトに無駄なくサウンドを纏め、テクニカルなのにグルーィ、それでいてパワフルでソリッドな上にヴォーカルは抜群の歌唱力でキャッチーで鮮やかな歌メロを歌い上げる、という、極上の格好良いプログHMサウンドを具現化し、そんな余りにも欲張りサウンドが本作ではより一層に洗練され、よりメロディアスで華やかな風味を加味した新サウンドを聴かせ、ホントに文句のつけようがありません(*´ω`*)

唯一の文句は、あんまりにもクオリティの高い楽曲が満載なアルバムなので『アッ』という間にアルバムを聞き終えてしまって、なんとも言えぬ物足りなさが残ってしまう、というくらいでしょうか?

ユーロ系のプログHMで何を聴けばいいのか迷っているという方がいたら、是非一度でいいから本作を耳にしてみて下さい、ホント、騙されたと思って!

テクニカルでキャッチー、イタリアン・バンドらしい叙情感ある艶やかなメロディとプログレらしい緻密な楽曲構成、そして爽快なヴォーカルは抜群にエモーショナルと、何も知らない方にこそ全てが揃っている本作を聴いてみて欲しいのです。

あー、なんで彼等のような素晴らしいバンドの知名度が低いのか、本当に理解に苦しみます。やっぱりルックスとイタリアをベースに活動している点が大きいんですかねぇ…悲しいなぁ…(´д⊂)


DGM Members:
Mark Basile:Vocals
Simone Mularoni:Guitars
Andrea Arcangeli:Bass
Fabio Costantino:Drums
Emanuele Casali:Keyboards


by malilion | 2020-11-06 18:28 | 音楽 | Trackback
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