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東欧ハンガリーから期待のメロハーの新星 STARDUSTがデヴュー・フルアルバムをリリース!!

東欧ハンガリーから期待のメロハーの新星 STARDUSTがデヴュー・フルアルバムをリリース!!_c0072376_18310670.jpgSTARDUST 「Highway To Heartbreak」'20

以前ここでデヴューEPを紹介した中央ヨーロッパのハンガリー、首都ブダペストを拠点に活動する期待の5人組メロハー&AORバンドが遂にデヴュー・フルアルバムをリリースしたので即GET!

15年に結成され、16年に3曲入りデヴュー自主盤EP『STARDUST』をリリースし、そのセンチメンタルな美旋律と爽快なヴォーカルが絶妙なメロハー具合で素晴らしかった彼等。

当時、既に積極的にLIVE活動を展開して腕を磨いているとの事でしたが、フルアルバムがなかなかリリースされずヤキモキしてメロハー・ファンの諸兄は多い事でしょう。

EPを発表し予想通りにユーロ圏のアンダーグラウンド・シーンで大きな話題を呼んだ彼等は、AOR HEAVENかESCAPE Music辺りが触手を伸ばして契約するんじゃないかなぁ、と予想しておりましたが、Frontiers主催のロックフェスティバルでそのセンチメンタルで繊細な東欧風味のメロハー・サウンドがFrontiersスタッフの目にとまり、多くのメロハー・ファンがそうであったように彼等の朴訥ながら甘美なその未完成故の独特な美旋律の数々に魅せられ可能性を感じたのか、目出度くFrontiers Recordsとの契約を結び、時間はかかりましたが今回やっとフルアルバムをこうして届けてくれた次第です('(゚∀゚∩

で、待望の新譜をプレイヤーに放り込む際にメンバーのクレジットがチラリと目に入ったのですが『ファッ!? ドラマーの Tim Keeley以外メンバーが全員違う!?』と、驚愕させられマジでどうしようかと思ってしまいました。

なにせ本バンドはフロントマンの Mickey Summersとドラマー Tim Keeley二人が中心で15年に立ち上げたバンドなのに…と、思いつつブックレットをめくると『アレ? これ、メンバーみんなEPの時と同じ顔なんだけど??』という、二度目の驚き(w

どうやら本格的にワールドワイドで活動を見据えてか、各自芸名を本作から新たにしたらしく、つまりメンバーチェンジは起こっていない、ってのが顛末のようでした。

確かにデヴューEPのメンバー名は少々適当感(汗)が漂ってましたから、Frontiers Recordsかマネジメントかが如何にもロックミュージシャンっぽい名前にした方がいいよ、と入れ知恵したんでしょうな。

さらにFrontiers Recordsは本バンドを高く評価している模様で、デヴュー作にも関わらず、アメリカ人ソングライターの Mark Spiro(BAD ENGLISH、HOUSE OF LORDS、GIANT、etc...)とスウェーデン人ギタリストの Tommy Denander(関係バンドやプロジェクトが多すぎ!)という2人の一流ミュージシャンの長年の経験を活かしたアドバイスや作詞作曲面でアルバム制作のバックアップをさせる力の入れようだ。

EP発表時から既にかなり時間が経過しているし、その間LIVEで切磋琢磨してきた事や、著名ミュージシャンとレーベルからの全面的バックアップを受けた事もあって、まだまだ垢抜けぬ野暮ったさを感じるものの宝石の原石のように眩く輝くピュアなロック・スピリッツがビンビンに伝わってきた、うっすら東欧風味の利いたちょっと80年代北欧HMっぽい雰囲気も漂わす、壊れ物のような危うさも感じさせるデリケートなメロディが実に魅力的なマイナー臭漂うハンガリー産メロディアスHRサウンドは姿を変え、より洗練されたシャープでハードな、モダンでキャッチーな今風のガッチリとコンポーズされた2020年デヴューのバンドに相応しいフレッシュな息吹を感じさせる瑞々しいユーロ・メロハー・サウンドへと進化した姿を提示している。

個人的には、EP時のようなマイナー調サウンドや朴訥としたデリケートなインディ丸出しのピュアなサウンドが大好きだっただけに、幾分垢抜けて今風になって元々の個性が薄れて類型化したメロハー・サウンドへ接近してしまった感のある本作のサウンドが少々残念なものの、ワールドワイドな視点で見れば当然今風へ進化した極上のB級メロハー・サウンドな方が彼等の前途は明るい訳ですから、そこに文句をつけるのは野暮ってもんだと分かってはいるんですけどね…(汗

このサウンドの変化は、レーベルからの影響と言うよりバンドの音楽キャリアがが積まれた事によって導かれた結果なのは、フロントマンの Adam Stewartが語る『僕らはDEF LEPPPARD、WINGER、JOURNEY、その他80年代のバンドが大好きなんだ。だから、それらの影響を受けて、自分達のやり方をミックスしたんだ』という言葉に表されているように思います。

初期のLIVEでは、STAGE DOLLS、David Lee Roth、POISON、STARSHIP、EUROPE等のカヴァー曲を交えつつオリジナル楽曲を披露していた訳ですから、元より80年代アメリカン・メインストリームなサウンドがベースなバンドが、よりUSAアリーナロック要素を全面的に押し出したサウンドを今回披露したと思えば、なんの不思議もありませんし自然な進化ですよね。

さて、EP時点では幾分かまだ素人臭い歌唱を披露していた Mickey Summersこと Adam Stewartの歌声は、Ted Poley、Steve Perry、Rik Emmettを足して三で割ったような甘い声質のヴォイスはそのままに、LIVEで鍛えられたのか以前より音域が広くパワフルになっており、所々で線の細さを露呈するものの典型的な北欧メロハー系のクリアヴォイス・ヴォーカリストっぽい滑らかな歌唱を披露しつつ、本作の幅広い音楽性が感じられる楽曲を器用に歌いこなしてみせ、自身のスキルアップに合わせてバンドのポテンシャルを引き上げているのが分かる。

Mark Spiroと Tommy Denanderの楽曲や作詞も影響したのか、現時点では歌メロや歌唱法の個性は弱く感じはしますが、メロハー系は特に抜群の歌唱力を誇る綺羅星のようなスーパー・ヴォーカリスト達がひしめき合い凌ぎを削っているので、生半可なヴォーカルスキルやパフォーマンスでは頭角を現すのは難しい状況ですから、LIVEでさらなる経験を磨き、是非このまま精進して着実な実力アップをお願いしたい所であります。

Tommy Gellerこと Faceyはこの期間でよりギター・テクニックを磨いたのか、メタリックなエッジあるヘヴィ・サウンドをコンパクトで見事なソロを交えて紡ぎ出しており、所謂メロハー・サウンドに必須な高揚感あるギタープレイを、決してヴォーカルを邪魔するような弾き過ぎる事なくそつないソロやメロディを聴かせ、キーボードとギターのハーモニーでメロディの切なさを増幅させるアレンジセンスは特筆もので、なかなかの実力者だと再認識させてくれる。

ユーロ的叙情感を感じさせる楽曲が詰まったアルバム全体で、工夫の凝らされたメロディやフレーズを奏でるキーボードのフィーチャー具合がEP当時より上がっており、ユーロ系メロハーに特有な透明感あるキラキラしたシンセサウンドで楽曲を飾り立て、産業ロック的な洒落たフレーズで巧みに楽曲やアレンジに彩りを添えるプレイを Dave Legrandが披露しており、彼のプレイは明らかにEP時より手練れになっており頼もしい限りだ(´∀`)

メロハー・バンドの作品に定番の、キャッチーでブライトなメロディと心弾むドライヴ感、そしてヨーロピアン・テイストに溢れた叙情感あるサウンドだけでなく、ロック、ポップス、カントリーを巧みに融合させた楽曲も顔を出すなど、幅広い層にアピール出来る内容なのに加え、Pat benatarの『Heartbreaker』のカヴァーに、EP収録の1曲『Blue Jeans Eyes』を新たに再録した全11曲の本アルバムは、音楽的には革新性や目新しさは無いものの、良い意味で完全に洗練されきっていない東欧バンド故の野暮ったい雰囲気が未だに幾分残っているのが逆に独自の個性を感じさせ、Frontiers Recordsからリリースされるユーロ・メロハーバンド達との差別化に一役買っているのが面白い所だろう。

モロにDEF LEPPPARDやJOURNEY、そしてTOTOっぽい印象(コレは明らかに Tommy Denanderの影響でしょうなぁ)を与える楽曲もあるものの、クラシックなメロディアス・ロックとAORを融合させ、フックあるエモーショナルなヴォーカルライン、美しいシンセの音色と涼やかなフレーズ、クリーンなアコースティック・サウンド、東欧バンドらしいメランコリックなメロディ、爽快なヴォーカル・ハーモニー、ラウドでエッジあるギター、繊細で優美な美旋律など、彼等が影響を受けただろう80年代後期~90年代のメロディアスHMやAORのスタイルを取り入れ21世紀に蘇らせた、メロハー・バンドに期待される要素が全て詰まったアルバムと言え、外部のヘルプがあったにしてもデヴュー作にしては出来過ぎな感さえある、是非ともメロハー・ファンな諸兄におさえて置いて欲しい期待の新鋭の1枚であります(*´ω`*)

早々に国内盤出そうだけど、EPに続いて我慢出来ずさっさと購入して後悔はしておりません。ハイ。


STARDUST Members:

Adam Stewart   (Lead Vocals、Rhythm & Acoustic Guitars、Solo Guitar on Track10、11)
Facey        (Lead Guitars、Vocals)
Tim Keeley     (Drums)
Dave Legrand   (Keyboards)
Ben Martin     (Bass、Vocals)



by malilion | 2020-10-30 18:25 | 音楽 | Trackback
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