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当時無数に居た、イタリアの夢劇場症候群バンドZENの唯一作をご紹介。

当時無数に居た、イタリアの夢劇場症候群バンドZENの唯一作をご紹介。_c0072376_18021713.jpgZEN 「Gaze Into The Light」'97

イタリア中部のラツィオ州アプリーリアを本拠地に活動したキーボード入り5人組プログレHMバンドの唯一作をご紹介。

当時、イタリアに無数にいた夢劇場症候群バンドの一つで、DREAM THEATERの2nd『Images & Words』'92 がサウンドアイディアの基本なのはその他のDREAM THEATERクローン達と同じながら、本家程メタリックなでもヘヴィでもなく、ベースには重厚な古典イタリアン・プログレサウンドが脈打っているのが、凝ったアレンジやテクニカルなプレイを大々的にフィーチャーせず、あくまでメロディと歌を聴かせる点や本家以上に叙情感あるメロディアスな楽曲のそこここから感じ取れる所がその他の夢劇場症候群バンド達との違いだろうか?

上から下まで伸びやかに歌い上げる安定感あるヴォーカル、メロディアスでスリリングなプレイを紡ぐギター、テクニカルで派手なキーボード(ギターより鍵盤系サウンドの方が楽曲に占める割合が大きい)、変拍子を組み込んだソリッドで堅実なリズム隊、パワフルでドラマティックな楽曲展開、メタリックなスピードチューンから流麗なピアノパートが映えるバラードまで楽曲は幅広くバラエティに富み、悪くない出来なもののやはりオリジナリティの欠如は如何ともしがたく、その他のクローンバンド達との差異を確立出来なかったのが大きかったのか程なくしてバンドは活動を終了する。

バンドは後に名前をKARNYAに変更した模様だが、音楽性やメンバーが変わったのかどうか、その後の動向も音源リリースも含め全て未確認だ。

ヘタウマなプログHMバンドが多い中で彼等は歌唱力に問題ないフロントマンを得る事が出来た点は僥倖であったのだが、ヴォーカリストの Andrea Polidoroは基本的にイタリア版 James LaBrieといったコピースタイル(声を伸ばす時のビブラートは明らかに意識的)ながら、本家のようなハイトーンシャウトや高音域で声を張り上げるような事はなく、楽曲に添った歌メロを丁寧に歌い上げるスタイル(ロートーンの歌声はちょっと元HELLOWEENの Michael Kiskeっポイ)なのでヴォーカルパート自体にHM的な感触は少なく、その他の夢劇場症候群バンド達に比べてHM的な攻撃性がサウンドに余り感じられず、その点でも後に全世界を覆うダークでヘヴィなHMサウンドが流行る時流に上手く乗れなかったのかもしれない。

反面、ユーロ圏のバンドらしいウェットなメロディやドラマティックな楽曲展開の中に光る叙情性や憂いを帯びた繊細なメロディ等、今から考えるとかなり悪くないモノを持っていただけに短命に終わったのが実に残念であります。

何よりも、その後 Andrea Polidoroの名をプログHMやイタリアンHMで見かけていないので、アレだけ歌えるヴォーカリストがその後消息が不明なのが実に勿体ない話です…ヘタウマなヴォーカリストの多過ぎるイタリアン・メロスピに加入でもしてくれれば良かったのになぁ…(つд`)

C級の夢劇場症候群プログHMバンドが多い中で、まぁハズレではない部類と思えるバンドの作品ですので、今は亡きWMMSレーベルからのリリースなので既に廃盤でしょうが、地味に未だに新品が輸入盤で購入可能のようだし、既に随分古いアルバムなので中古輸入盤店に転がっていると思われますのでご興味あるようでしたら一度チェックしてみてもいいかもしれませんね。




by malilion | 2020-03-25 17:55 | 音楽 | Trackback
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