NEWMAN 「Ignition」'20
イギリス人マルチ・プレイヤー Steve Newman(Vo、G、Key)率いる英国産メロディアスHRバンドの3年ぶりとなる12th(LiveとBEST含まず)がリリースされたのを、日本盤あるかもしれないけど待ちきれず即GET! 97年に結成されて以来、常にメロディアスでキャッチーなHRサウンドという一貫性と高品質作を提供して来たワンマンバンドだけあって、Steve Newmanのエモーショナルかつソウルフルな歌唱と切れ味鋭いギタープレイ、そして洗練されたAOR風メロディを軸とした美旋律作という方向性やサウンドが今さらガラリと変わるはずも無いが、今作は幾分ハードエッジなギター・サウンドが前面に押し出されており、爽快感は保ちつつAOR風味を少し抑えてより骨っぽくソリッドなロックサウンドへと変化したのが新作から聞き取れる。 製作メンツはいつも通り、今回も06年作からずっとアルバム収録に名を連ねるドラムス Rob McEwenのみ引き続き参加しているだけなワンマン体制に変化はなく、これまた前作同様にゲストで元PRAYING MANTISのヴォーカルだった Mark Thompson-Smithがバッキングヴォーカルに参加している以外これといったゲストは招かれていないので、本作のハードタッチ推しなサウンドの変化は Steve Newmanの心境の変化か、前作が結成20年作という区切りだったし、これまでのAOR風味あるサウンドはある程度極めたと考えての方向転換なのかもしれない。 前作はHAREM SCAREMの Harry Hessがマスタリングしたお陰でか細かに造り込まれたサウンド・プロダクションであったが、今作では再び全てを Steve Newmanが手がけているが、前作での作業から色々学んだのか以前のような薄っぺらで奥行きの無い軽いサウンドに戻る事なく、ググッと図太いボトムが弾ける、ストレートで力強い芯のあるロックサウンドをアルバム全体から感じる仕上がりになっているのが実に好印象だ('(゚∀゚∩ 前作の紹介時に、長年の問題であるマンネリ感をどう払拭するのかという点と、ハードタッチが強まって幾分かサウンドから爽快感が薄れてしまった点が気がかりだと述べましたが、流石はベテラン・ミュージシャンの Steve Newmanであります。 一聴してNEWMANと分かるキャッチーなコーラス、活気に満ちたフック、そしてブライトなメロディーと、コンパクトなモダン・サウンドへ進化した80年代後期USAロック風な楽曲という定番路線をキープしつつ、HM、AOR、民族音楽、エレポップと様々な要素を巧みに散りばめ、シンプルでありながら繊細な美旋律と絶妙のアレンジが施された、よりパワフルで骨っぽいHR的パワーを前面に推し出し、突き抜ける爽快感と熱い躍動感を巧みに交差させて前作での問題的をしっかり補強した、現時点で間違いなくNEWMANの最高傑作であろう会心のメロハー・アルバムが届けられたのは流石の一言でしょう(*´ω` *) 個人的に、今の所ケチのつけようがない高い完成度のアルバムだと思っとりますが『ホントそんなにベタ褒めする出来なのかぁ?』と、思われる方は後はご自身の耳で確かめて戴くしか他にありませんね。 この出来なら間違いなく日本盤がボートラ付きで出ちゃうだろうけど、まぁ…一足先に素晴らしい出来の本作を耳に出来たので、そこは納得しております…ホントに…orz メロハーファンならずとも彼等のファンにとっても安心の一作なのは間違いありませんので、ご興味あるようでしたらチェックしてみて下さいね。
by malilion
| 2020-03-20 09:09
| 音楽
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