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北欧スウェーデンのベテラン・メロハー・バンドHOUSE OF SHAKIRAが新作『Radiocarbon』をリリース!

北欧スウェーデンのベテラン・メロハー・バンドHOUSE OF SHAKIRAが新作『Radiocarbon』をリリース!_c0072376_21160716.jpgHOUSE OF SHAKIRA 「Radiocarbon」'19

活動20年を超える北欧スウェーデンのツインギター5人組ベテラン・メロハー・バンドであるHOUSE OF SHAKIRAの、前作『Sour Grapes』から3年ぶりとなる13枚目のアルバム(BEST、LIVEを含む)がリリースされたので即GET!

新たなヴォーカリスト Andreas Novakを迎えて4枚目となる久しぶりの新作でも、爽快なコーラスワークを活かしたポップでキャッチーなアメリカン・ロックに北欧風味をまぶした絶妙のメロディアスHRサウンドな方向性に大きな変更はないものの、長らくベーシストの座についていた Basse Blybergに代わってオリジナル・ベーシストでありROYAL HUNTにも在籍していた Per Schelanderが復帰した新編成となっての初のスタジオ作だ。

また、メンツ変動だけでなくイタリア最大手でありメロハー・ジャンルのレーベルとしてユーロ圏で代表的な存在であるFRONTIERS Musicへレーベル移籍して初の作品となっており、さらに共同プロデュース及びミキシング・エンジニアとして、TALISMAN、EUROPE、ROYAL HUNT等の作品にも関わっているHAMMERFALLの Pontus Norgrenを起用と制作環境が今回は大きく変化しており、バンドメンツの変化は最小限で外部の環境を変化させる事で少々マンネリ気味になりつつあるサウンドに安定感を保ちながらも刺激を与えようと画策したのかもしれない。

この新作のサウンドに耳を傾けて気づくのは、これまでにも増してAORへの傾斜をさらに強めた分厚く爽快なハーモニー・ヴォーカルが聞ける事と、グランジスタイルなハードエッジで非常にヘヴィなリフを重ねたり、ROXY BLUEやAC/DCを彷彿とさせる適度にエッジあるストレートでシンプルなリフを刻み、軟弱になりそうな楽曲を引き締めつつ、北欧風味漂う叙情感あるメロディアスHRサウンドに見事に仕上げている点だろう。

“スカンジナビアのVAN HALEN”張りなクラシックなリフで構成された80年代HRに近い豪快なギター・サウンドが飛び出してきたり、意図的にリードギタリストの Mats HallstenssonがクラシックHR風な先祖返り的サウンドを織り込んでいたり、ヴォーカルやコーラスはEUROPEやDEF LEPPARDにインスパイアされたのが明白だったりと、そういったフォロワー的な手法にHRファンは恐らくニヤリとさせられ事だろうが、だけでなく時折聞ける流麗なツインリードやフックの効いたリフ、初期DANGER DANGERを彷彿とさせる弾けるような陽気な楽曲、現代的なモダンに洗練されたリフやアレンジ、そして高らかに歌い上げるヴォーカルを包み込むキャッチーでメロディアスなサウンドのそこここで彼の絶妙なギタープレイが光りを放っているのが分かる。

ビッグなフックと分厚いヴォーカル・ハーモニー、キャッチーなメロディと耳に馴染みやすい歌メロを大事にしつつもギター・オリエンテッドな80年代風味漂うアメリカン・ロックに北欧情緒をまぶしたメロディアスHRに、デビュー作からのお約束である中近東の民族音楽的な旋律やミステリアスな雰囲気の漂う歌メロを交えつつ、ベテランらしい風格と安定感バッチリに聴かせるそのサウンドは、特にテクニカルな事をしている訳ではないが非常にヴァラエティ豊かでバランスも取れた素晴らしいと一作と言えるだろう。

ただ、VAN HALEN、EUROPE、DEF LEPPARD、ROXY BLUE、AC/DC、DANGER DANGERだけでなく、RAINBOW(Stargazerっぽいんだよなぁ…以前リッチーのトリビュト・アルバムにも参加してたし、やはり北欧ミュージシャンはリッチー好きなんですねぇ)までの影響がこれまで以上に露骨に感じられた本作のサウンドは、当然意図してなのだろうけど、一体どうしてこんな手法を選択したのか少々不可解ではあります。

もしかして、80年代アメリカンHRと北欧清涼感系HRのMIXサウンドに中近東の民族音楽的なフレーズ、だけで十分に個性的だと思うのですが、今回は自身のルーツ的なサウンドを再確認しつつアルバムに反映させるってのがコンセプト、って事なんでしょうかね?

まぁ、前作は長い活動を通じて多種多様な音楽要素を取り込みつつ、初期からの朗らかでキャッチーなサウンドという軸を堅持しつつ全曲コンパクトに纏め上げられた捨て曲が見当たらぬ完成度の高いアルバムだっただけに、今回はルーツ再確認という手法と要素で意図的にバランスを崩したサウンドにして魅せた、というマンネリ打開の手法なのかもしれませんね。

ハードエッジや即効性の刺激を求める向きや、ハイテンションな迸るパッションを求める向きにはお薦めできませんが、キャッチーなAORやフック満載なメロディアスロックを好む方や80年代風のメロディアスなHRがお好みの方ならきっと気に入るだろうアルバムに仕上がってますので、ご興味あるようでしたら是非チェックしてみて下さい(*´ω` *)



by malilion | 2019-12-29 21:09 | 音楽 | Trackback
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