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インドのシンフォ・バンド COMA ROSSIがデビュー作をリリース!

c0072376_09063032.jpgCOMA ROSSI 「Same」'18

プログレ未開の地と思っていたインド(!!)から、去年末にデジタル先行で配信を開始していた本格シンフォ・バンドのデビュー作が遂にプレスCDで入手可能になったのでご紹介。

Tom Borah(Vocals、Acoustic Guitar)、Gaurav Govilkar(Guitars)、Udayan Kashalikar(Bass、Vocals)、Juby Thomas(Keyboards、Samples & Pre-production)の4名からなるバンド編成に、セッショドラマーを2名招いてデビュー作は制作されている。

アルバム製作時の正式メンバーは4名だったがサイト等で5名のメンバーフォトが表示されており、アルバムリリース後に新ドラマー Anupam Pandaが正式メンバーへ迎え入れられた模様。

まず、ジャケがいいよね!('(゚∀゚∩

物悲しくもミステリアスな物語を連想させる幻想的でとても美しいデザインで、シンフォ系にピッタリなセンスあるジャケだ(*´ω` *)

で、注目のサウンドはと言うと、シンフォとフュージョンをミックスしてサイケ風味をまぶしたイメージのモダン・サウンドで、ロングトーンのギターやダークなトーンが主体なヴォーカルメロディや楽曲の方向性等からPINK FLOYDっぽさがそのサウンドから嗅ぎ取れるが、無論モロなフォロワーと言う訳ではなく一要素としてバンドサウンドに溶け込んでいて、コレという似たシンフォ系のバンドサウンドがちょっと思い浮かばない独特なサウンドを奏でている期待のニューカマーと言えるだろう。

エッジあるギタ-・リフやハードなディストーションサウンドを聞くに、間違いなく夢劇場等のプログレHM的な影響も Gaurav Govilkarが受けている模様で、歪んだHM的なギター・サウンドとソリッドなリズムが叩き出すグルーヴを覆い隠すようなキーボード主導によるミステリアスでムーディーなパッセージや不安感を煽るピアノ等に、憂鬱なイメージを醸し出す引きずるようなギターの残響音や無機質なループ音等のSEに加えサイケ風味が合わさって、単なるPINK FLOYDフォロワーでない、シンフォサウンドとフュージョン、さらに環境音楽的な要素まで混合させた独特な叙情感を伴ったサウンドを生み出している。

ドラムクレジットのない楽曲もあるが、この単調なリズムループは打ち込みを使用して意図的に無機質な感触を演出しているのだろう。

少し東欧シンフォっぽいアンビエントでミステリアスなムード漂うシンセとロングトーンのギターの音色がダークで霧深いサウンドを紡いでいくパートが聞けるが、東欧バンドのような凍てつくような寂寞感やシャープな感触は無く、少しサイケっぽいタッチも感じる深いエコーがかかったその柔和でディープなサウンドは、もっと壮大で濃厚な乳白色の濃霧が無限大に拡がっていくようなイメージを思い起こさせると言えば伝わりますでしょうか?

サウンドの感触的にアジア要素はほぼ無く、寧ろユーロ圏のシンフォサウンドに近いように思えますが、他のインドバンドやインド・シンフォバンドの音を知らないので、何とも言えないのが…(汗

また、英詞を歌うヴォーカルもミドルレンジ主体で朗々と歌い上げるパートが多いものの、時折HR風な熱くワイルドな歌唱も聞かせ、これだけ上手いヴォーカルなのにインストパートが多目な楽曲形態の為にその素晴らしい歌声(時々、声質のせいかARENAっぽく聞こえるんだよな~)を披露するパートが楽曲の長さに対して少ないのが実に勿体なく思える程だ。

サウンドは現代社会のカオス、機械世界、そして生命に関わる人間の存在を描写し、歌詞は、喪失感、悲しみ、及び人間関係に対する時間の影響を語っていて、ちょっと取っつき難い所謂一般受けするように思えぬ方向性なものの、歌詞は最終的に非常に希望が持てる結びになっているのが救いと言えば救いでしょうか…それでもちょっと一般受けはしにくい暗いイメージのサウンドと歌詞ですよね…(汗

欲を言えば、もっと分かりやすくインドらしいメロディやフレーズなんかが聞けると”インドのシンフォバンド”というワードに興味を惹かれたリスナーを簡単に満足させられると思うのですが、あえてそういった手法をとらぬサウンドを演っている所を見るに、英詞のヴォーカルといい彼等がインターナショナルでメジャーな活動を目指しているのが窺えるような気がします。

果たしてインドにプログレ&シンフォ・シーンが存在しているのか定かではありませんが、出来る事なら次なる作品を早く届けてもらいたいものです。




by malilion | 2019-09-25 08:59 | 音楽 | Trackback
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