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LAの一流セッション・ギタリスト Michael Thompson率いるバンド作が久しぶりに新作をリリース!

c0072376_18062900.jpgMICHAEL THOMPSON BAND 「Love & Beyond 」'19

70年代末期から活動を開始し、今やLAの一流セッション・ギタリストとしての名声を揺るぎ無いものとしている実力派アメリカ人ギタリスト Michael Thompsonがリーダーバンドの3rdアルバムが、前作から約7年ぶりにリリースされたのを、ちょい遅れてGET!

USポピュラー・ミュージックシーンの大物達だけでなく、日本の歌謡歌手のレコーディングにも参加と、有名無名問わずセッションやレコーディングに膨大な数参加してきたベテランだけあって、そのエモーショナルでフレキシビリティの高いギター・プレイは無論の事、サウンドの質や幅広い嗜好な楽曲の出来、そしてプロダクション等に問題など欠片も見当たらぬ、Michael Thompsonの癖がなく、それでいて円熟したギター・プレイが実に魅力的な、良く造り込まれた高品質メロディアス・ロックアルバムだ。

残念ながら前作と同一メンツは、前作でリード・ヴォーカルを担当した Larry Kingが数曲でその歌声(ちょっと苦汁声で、熱くイイ歌声なんだよなぁ~、ホントHR向き!)を披露するのみで、ほぼメンツは入れ替わっている。

まぁ、継続的に活動しているバンドでもないし“ソロ作には向かない Michael Thompsonが伸び伸びとギターを弾きまくる、お仕事のセッションでは抑えているギタープレイ欲を満たすロック寄りなサウンドを出すバンド作”というコンセプトだけ固持されていればいい、というようなスタンスのバンド作だろうから、毎回メンツが入れ替わるのはデビュー作からの恒例なのでコレは驚くに値しないだろう。

今回リードヴォーカルをとるのは、アメリカン・メロハーバンドUNRULY CHILDのベーシストでもある Larry Antoninoで、作詞でも全面的に本作に参加するだけでなく、無論ベースもプレイしている。

意外に Larry Antoninoのヴォーカルがイケていて、ちょっと甲高い掠れ気味なミドルレンジ主体のアメリカンロックに実によくマッチする穏やかながら力強い歌声を披露していて、今さらながらにUNRULY CHILDで彼の歌声が殆どフィーチャーされてこなかった(まぁ、Marcie Free“ex:Mark Free”の歌声の方が強力だし…)のが悔やまれる程だ。

その流れで、と言う訳でもないだろうがキーボードにもUNRULY CHILDの Guy Allisonが全面的に参加し、オルガンやピアノで小気味良いプレイを披露している。

また、2曲でHEART、CHEAP TRICK、REO SPEEDWAGON、BAD ENGLISH、John Waite、GIANT 、MR.BIG等に楽曲提供をしている他、プロデューサーとしても活動をするアメリカ人SSWの Mark Spiroが、その伸びやかな歌声を披露している。

ドラマーは複数参加で、楽曲のコ・プロデュースやミックス、そしてアルバムのプロデュースも複数の手によるものだが、そこはしっかり Michael Thompsonが陣頭指揮をとって不具合ない仕上がりに纏め上げられており、アメリカン・ロックをベースにしつつ、AOR風だったり、キャッチーな歌メロが際立ったHR風だったり、泣きのギターが心に迫るブルージーな作風だったり、ちょっとフュージョンぽいギターが聞けるモダンサウンドだったりと、実に幅広いサウンドの楽曲を取り揃えたアルバムで、インスト・ギター小曲(ちょっと日本っぽいメロディが聞けて、驚き)を小刻みに収録して Michael Thompsonの巧みでセンス良いギタープレイもタップリとフィーチャーしている構成も、実に隙がありません(*´ω` *)

裏方作業が長いベテランだから当然だけど、もうちょいバランスを無視した、意図的に完成度より勢いを優先して Michael Thompsonがハードにギターを弾きまくる楽曲なんかも収録されてたならば、とかあんまり出来が良いから無い物ネダリをしてみたりして(w

デビューしたての新人バンドのようなキレや勢いは無いけれど、円熟のプレイと完成度の高い楽曲が取り揃えられたハイクオリティな本作は、メロディアスなアメリカン・ロック好きやAORファンにお薦めな一作なのは間違いないので、ご興味あるようでしたら一度チェックしてみても損はしませんよ?


by malilion | 2019-09-03 18:00 | 音楽 | Trackback
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